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旅のしおり

 ここには、オーシャン東九フェリー「おーしゃんのーす」東京−徳島、の乗船記があります。
 近いうち、この「おーしゃんのーす」に乗れるかもっ。
 …なんて書き込みをしたその当日に、出発することになりました。
 さすがにちょっと急過ぎみたい。
 先日「きたかみ」に乗ったばかりだし、ちょっとした船旅Daysなのです。
 でも、今日を逃すと、次の機会は1年後とかになりそうで。
 もう後戻りできません。
 これはやるしかないよね。
 …ご愁傷さま(^^;。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。
 この「おーしゃんのーす」に乗れば、オーシャン東九フェリーの4姉妹、コンプリートです。
 オーシャン東九フェリーには今まで5回乗船しましたが、実は全て東京から徳島へと向かっていて、その他の区間が未体験なんですよね。
 それはまた、別の機会に。
 以前の乗船記はこちらでーす♪→「さうす」「さうす」「いーすと」「うえすと」。

■08/03/09 オーシャン東九フェリー「おーしゃんのーす」乗船記 19:10→13:10

 オーシャン東九フェリーのサイトがリニューアルしたので、送迎車の時刻もちゃんと調べられるようになりました。
 便利だよ。
 でも、サイトには18:10までの4本しか載っていなくって、私が愛用している18:40は載っていません。
 …その時間じゃ、遅過ぎですか?(^^;。
 この便もちゃんと走っているし、勿論間に合うのですけどねー。
 今回は、お約束を守って、18:10に乗ることにしました。
 お釣りの無いよう、200円もちゃんと用意して。
 国際展示場駅前の乗り場へ行くと、降りて来る人も他に乗る人も居なくって。
 18:20にはターミナルに到着っ。

 早速窓口へ行って、2等寝台の乗船券を購入します。
 予約はしていません。
 …したことがありません(^^;。
 コムレイドカードの割引申請書にサインして、と。
 10,290円をクレジットカードで支払います。
 丁度車とバイクの乗船が始まった所で、一般徒歩は18:50からですって。
 これはずっと変わっていませんね。
 にしても、他のカウンターがみんな閉鎖されてしまった東京フェリーターミナル、寂しいな。

 とりあえず3階に上がり、ロビーのイスに座って「おーしゃんのーす」を眺めます。
 窓の外には、灯りを点けた飛行機が飛び交って、ちょっとした空港の気分。
 乗船を待っているお客さんは10人ちょっとで、乗用車は20台弱、かな。
 バイクとトラックはちょっと分かりません。
 乗船開始の案内があった後も、私はまだ乗船せず、一番最後にのんびりと通路を歩いたのでした。
 おじさんに半券を渡して、と。

 私のベッドは、いつも通りに20人部屋、通路側の下段です。
 さすがに上段は誰も居ませんねー。
 ベッドに腰掛けると、頭がつかえてしまうので、もうちょっとだけ高さがあると嬉しいかな。
 とりあえず、シーツを敷いて、と。
 「おーしゃんのーす」は各ベッド毎にコンセントがあって、その旨のシールも貼られてますよん。

 とりあえず、船内を一回り。
 以前の「おーしゃんさうす」と一緒みたい。
 ずっと乗りたかった「おーしゃんのーす」なので、嬉しいな。
 壁には王子製紙寄贈の絵が飾られていたりします。
 それから、きちんと船長さんの氏名も掲示。
 カジュアルフェリーは、あちこちにくつろげるスペースがあって、実は私のお気に入りだったりします。
 座る場所が無くって困ることもありません。
 フォワードロビーまであって。
 何故か、船内のテレビは全て電源が切られていて、お客さんもスイッチを入れる人が居なかったのか、ずっとそのまんまでした。
 静かで私は嬉しいな。

 出航時刻になったので、広い後部デッキへと出て行きます。
 係の人が見守る中、船尾を支点にして、ゆっくりと向きを変えての出航です。
 こういう出航って、他のフェリーでは見たことがありません。
 面白いね。

 デッキはやっぱり風が強くって、ずっと居残っているのは厳しい感じかな。
 それでも、ぐるっと一回り出来て、更には一層上にも上がるデッキを堪能すべく、隅から隅まで歩く私なのでした。
 船首に出てみると、何故かここは風も無く、機関の音も振動も伝わって来なくって、いい感じです。
 微かにぴちゃぴちゃと波の音が聞こえるだけで、「おーしゃんのーす」はゆっくりゆっくり進みます。
 進行方向を含め、四方を光の帯で囲まれた感じ。
 何か凄く気持ちが良くって、私は暫くここに佇んでいたのでした。
 旅に出ることが出来て、そしてフェリーに乗れると、本当に幸せな気持ちになりますよね。
 心の中にお花が咲くのです。
 ほわほわほわーって。
 暫くすると、懐中電灯を持ったクルーが巡回にやって来ました。

 私も船内に戻って、ご飯にしよ。
 無料のプリベイドカードは無くなってしまいましたが、am/pmの自販機は200円で冷食が食べられます。
 カップ麺も、大盛りを含めて100円均一なので、こっちもかなり人気があったみたい。
 500円のほまれ寿司も健在です。
 4つあるスイッチのうち、3つまでが売り切れになっていたので、私も慌ててほまれ寿司を購入したよ。
 後で見たら、ちゃんと補充したらしく、売り切れランプは全て消えていました。

 am/pmの「とれたてキッチン」は、グーサンドサーモンタルタル220円からやきにく丼420円まで、10種類×2台の自販機が置かれています。
 2台で重複しているメニューもあるので、全20種類という訳ではありませんけど。
 あ、価格は全て200円なのですが、何故か元の値段も掲示されていたりして。
 気分的には、元の値段がお高い物を食べようかな、なんて思ってしまいますよね。
 …せこい。
 バーガー類と麺類が多いので、個人的には食べたいって思うものは少なめかも(^^;。
 まあ、たまの乗船なら、持ち込みをしなくっても大丈夫かな。
 お菓子とアイスの自販機も充実していて、価格も高くありませんし。
 オーシャンプラザにはお茶と冷水の機械はあるし、電子レンジも沢山あるし、調味料はあるし、お箸も紙コップも紙皿まで用意されているので、本当に至れり尽くせりなのです。
 ちょっとした自炊が出来ちゃいそう。

 あ、船内での煙草の販売は止めてしまったそうです。
 お酒の自販機も深夜は電源が落ちていましたが、自分には関係無いので、時間とかは見ませんでした(^^;。

 お風呂だって、24時間入れますよー。
 私は午前03:00頃に入ったりしました。
 比較的小さな展望浴室なのですが、自分以外に誰も居ないから、のんびりなのです。
 他に、シャワーとランドリーまであったりして。
 さすがにこの時間になると、全員がベッドに戻ったみたい。
 スカイルームも無人だね。
 私はスカイルーム前のイスに座って、のんびり過ごしていたのでした。
 でも、あれれ、雨が降って来ちゃった。
 しかも、ぴかぴかと雷まで…。
 最近、船に乗るといっつも雨に降られるよお。

 そんなこんなで、06:00にベッドに戻ります。
 現在地は、紀伊半島に差しかかった辺りみたい。
 入港は午後だし、今からでもゆっくり寝てられるね。
 …またなんちゅー生活時間なのでしょう(^^;。

 あ、微妙に揺れて来たかな…?。
 さっきも揺れていたけれど、あんまり気にしていませんでした。
 これはちょっと寝にくいかも、なんて寝返りを繰り返していたら、揺れはますます大きくなって、船首からはどーん!と波がぶつかる音が聞こえて来たぞ。
 時計を見ると、07:00。
 今がピークなのかなあ、とか思っていると、何だか更に揺れ出して、船首の音はどんどんどーん!なんて連続した音になり、下だけじゃ無くって、上の方からも音が聞こえて来るような…。
 音というか、どかーん!と振動まで来るようになって。
 結構踏ん張って体を支えていないと、ベッドに寝ていても体の位置が保てません。
 何だ何だ?。
 外は一体どーいう状況になってるんだ…?。
 もう明るくなってるだろうし、窓から外を覗いてみようと思うのですが、体が起き上がるのを拒絶しちゃって…。
 どうしても立ち上がる気力が出て来ないです。
 08:00頃がピークだったみたい。
 無重力のサテライトに浮かんでる感覚。
 …って、そこまで大袈裟ではありませんけど。
 私のお部屋は洗面所のすぐ前なので、どなたかがトイレで戻しているような音が聞こえて来たり(^^;。
 カーデッキは大丈夫なのかなあ。
 後で、パジェロミニのお客さんが放送で呼ばれていましたが、何かあったのかしらん。

 同じ区画の皆さん共々、ベッドから動けなくなっちゃいました。
 こんな状態なのに、09:00になると会社から携帯に着信があって。
 どうしてこんなときだけ圏内なんだあ。
 勿論、出ませんでしたけどね。
 というか、とても出れません(^^;。
 その後、11:00にまたかかって来たけれど、さすがに無理です無理。

 単に眠かったのもあって、私は12:00近くまでベッドに倒れていたのでした。
 「横揺れ角が10度を越えたので、クオカードをプレゼントします」との船内放送が流れた所で、起きました。
 案内所へ乗船券を持って行くと、記念のクオカードが貰えます。
 わい。
 1,000円のカードが2枚も入っているので、びっくりしちゃいました。
 豪華ですよね。
 絵柄は勿論、オーシャン東九フェリーです(^^)。
 「揺れたけどちょっと得した気分になれる」キャンペーンっていうのは、言い得て妙なのでした。
 乗船券には、「揺得」のスタンプが押されたよ。
 今日は何度まで傾いたのでしょうねー。

 この頃になると、皆さん復活されて、賑やかに食事をされていました。
 今日は姉妹船「おーしゃんさうす」との反航案内は無くって、いつの間にか通り過ぎてしまったみたい。
 雨は上がりましたが、やっぱり風は強くって、デッキにはとても出ていられません。
 私もご飯を食べて、またお風呂へ☆。
 その後、ベッドを片付けて、スカイルームでごろごろしていたのでした。
 日射しでいっぱいのスカイルームは、ちょっと暑い位だね。

 途中で揺れたものの、徳島にはきっちり定刻での到着となりました。
 遠くに南海フェリーを眺めつつ。
 ここで下船して、徳島駅までのバスに乗り換えたのは5人。
 随分と親切な運転手さんで、丁寧に道を教えてあげてたりして。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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