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旅のしおり

 ここには、オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」東京−徳島、の乗船記があります。
 さあて、今日から小さな旅に出ますよー。
 行程とか、大体の概要は決めてあるのですが、いくつかのパターンの中から、その都度何処へ行くかを選択する、っていうのが私の得意技なので、最終的に何処へ行くかは、そのときになってみないと分かりません。
 仕事が長引いたりすると、いきなりスケジュールが変わりますし…。
 なので、事前の切符の手配や予約は一切無し、でーす。
 あ、今回の写真は、私が自分で撮りました。
 けれど、命懸けでのフレーミングはしていません…。
 ごめんなさい(^^;。

△徳島にて…。トラックは前後から、乗用車は横から、それぞれ出し入れするみたいです。△揺れすぎて、こんなに船体が傾いちゃいましたあ。うそ。後ろの電光表示(名前知らない)が「O」を現示してます。 △チケットと、自販機用のカードです。5度数ということは、5食分ですよね。徳島も門司も、貰える度数は一緒なのかな?。 △2等寝台の上段です。枕とハンガーがせこいです。門司だと二泊になるので、シーツも2枚?。 △メニューの一部でーす。私は、ホットドッグを二回と、からあげチキンを食べました。 △実は結構、座れるスペースって沢山あるかも。ライティングとインテリアの配色が優しいです。センスいいよ(^^)。 △後から来て、私達を追い抜いて行った、RORO船「しゅり」。後ろの灯台は、潮岬、かな?。 △真後ろに追い付いて来て…。 △進路をナナメに取って、じわじわと抜かれちった…。それにしても、ヘンな色。近海郵船のお船って、みんなそう?。 △旗も立って、徳島に接岸するよ。デッキのここまで入れるのは、楽しいです♪。 △予讃線、端岡駅。坂出方面のホームは、遙か先です。とほほ(^^;。跨線橋も、別々にあって。 △岡山から乗った、中鉄バスのリムジン。東京では、もう見られないタイプのバスみたい。

■04/07/05 オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」乗船記

 とりあえず、会社を16時に出るのが、第一目標でした。
 これは予定通りにクリアしたので、今夜は東京フェリーターミナルより、オーシャン東九フェリーに乗るのが確定です(^^)。
 予約はしてないけれど、大丈夫だよね。
 とりあえず、新宿に出て、デパ地下でお寿司とカツサンドを購入。
 奇数日の配船はカジュアルフェリーなので、今夜のご飯位は買っておかなくっちゃ。
 時間を気にしながら、軽く食事もして、りんかい線直通の新木場行きで、国際展示場に移動します。

 フェリーターミナルへの都バスは廃止になってしまったので、駅前の送迎ジャンボタクシーの乗り場を探して、っと。
 えーと…。
 あ、時刻表がある。

17時10 30 50 分
18時10 40 分
19時10 40 分
(平成18年04月01日、改正)
 ちなみに、夕方の時刻は、平成15年07月06日改正から変わっていません。

 次は18時40分!?。
 間に合うかなあ…。
 なんて、楽勝で間に合いました。
 ぎりぎりですけどね。
 室内の料金箱に、200円を投入して、っと。
 お釣りの用意は無いので、必ずきっちり用意して下さいねー。
 相変わらず、人気の全く無いターミナルへ上ります。
 乗船名簿に記入して、空きを確認して、クレジットカードで乗船券を購入。
 出港が19時10分なのを考えると、私が乗った便が最終連絡なんだ。
 定員は9名ですし、繁忙期は時間に余裕が必要みたい。
 普通にタクシーを利用すると、1,000円位ですって。

 今日のお船は、「おーしゃんさうす」。
 カジュアルフェリーということで、全室2等寝台となり、食堂の設備はありません。
 なので、乗船時に5ポイント分のプリベイドカードをくれて、船内の自販機で5回分、食料を購入することが出来ます。
 カードは、何故か2ポイントと3ポイントの二枚に分かれていました。
 使い切ると自動的に回収されてしまうので、記念に残すなら、1ポイントだけ残しておく必要があるです。
 あ、使い残しても、次回の乗船時にはまた使えるそうですよ。

 ちなみに、メニューはレトルトのカレーやハヤシ、スパ王とラ王のラーメン、たい焼きやホットドッグやポテトなんかの定番自販機、でした。
 私はそういうのって、結構好きです。
 なので、全然問題ありません(笑)。
 現金で買うと400円ちょっと取られてしまうので、割高ですねー。
 電子レンジや調味料、お箸や紙コップも自由に使えます。。
 あ、お寿司だけは何故か2ポイント取られてしまうので、これは現金で500円出して買った方がお得みたい。
 案内所、兼売店は22時まで開いていますが、ちょっとした雑誌とお菓子位しか売ってないです。

 さあて、いよいよ出港だよー!。
 汽笛を1回鳴らして、雰囲気あるの(^^)。
 そういえば、乗船のときにクルーが誰も居なかったので、チケットの半券を取られなかったけれど、いいのかな…?。
 記念に貰っちゃえ(^^;。
 とものデッキに出て、お隣りの「さんふらわあとまこまい」を眺めながら、遠くなる都心の夜景を…。
 眺めようと思ったんですけど、べたべたした風が妙に強く吹いていて。
 駄目だあ、立ってられないよー。
 なので、早々に撤収です。

 スナックコーナー前の椅子に座って、のんびりのんびり。
 まだ東京湾内なのに、結構揺れてるの。
 この場所、エンジンの振動がびりびりびりびり伝わって来て、妙な横揺れしてるし。
 乗り物に弱い人だと、いきなり酔っ払ってしまいそうです(^^;。
 それと、椅子が固定されているので、ちょっと座りにくいかな…。

 逆に、展望風呂は、振動があんまり無いみたい。
 のんびり出来ます。
 男性用は24時間なのに、女性用は22時から08時30分まで閉まってしまうのが、不思議なところ。
 比較的小さいお風呂ですけど、シャンプーとボディーシャンプー、せっけんまであるです。
 脱衣場のロッカーも、無料で鍵がかかるタイプなので、わざわざ100円玉を持って行く必要はありません。
 でも、鍵に付いている紐が妙に短くって、これじゃ腕に留めることが出来ないのでした。

 さてさて、船室はフツーの作りの2等寝台、かな。
 それぞれの蛍光灯の下に、電源コンセントがあるタイプです。
 これって便利ですよね。
 太平洋フェリーの「きたかみ」に乗ったときは、A寝台なのにコンセントが無くって、廊下から引っ張って来たりしたもん。
 あ、通路にあるコンセントは、みんな蓋が付いていて、見えないように隠してありました。
 使うときは、かぱっと蓋を開けます(笑)。
 枕はビニールのちゃちなタイプですけど、私は寝るときに枕を使う習慣が無いので、全然問題ありません。

 私が指定されたのは204のD(下段)で、目の前に棚と窓があって、携帯の電波の入りもいいから嬉しいな。
 お客は少ないんですけど、やっぱり何ヶ所かに集約されていて、下段が1/3位埋まる感じでしたあ。
 あ、ビニールみたいな独特の匂いがするのは、ちょっと嫌かも。

 これ位の人数だといいんですけど、満員になったときに、共有スペースの使い勝手がどうなのか、ちょっと気になる所かな。
 スナックの自販機も、暖めるのに100秒程度の時間がかかりますし。
 あ、サービス部門は殆ど無いので、クルーの人達と顔を合わせることは殆ど無いですねー。

 夜は01時近くまで起きていました。
 もうぐっすり眠ってしまい、04時半頃と案内されていた日の出なんか、見れるわけもありません…(^^;。
 07時過ぎに起きて、っと。

 少し風も収まったので、デッキをお散歩。
 あ、左手後方から、でっかい船が近付いて来るよ。
 借り物のデジカメを取りに戻って、写真を撮ります。
 何か、向こうの方が速いみたいな…。
 左手後方から真後ろに付いて、右手に移動。
 ゆっくりゆっくり抜かれてしまいました。
 ちょっと悔しいぞ(^^;。
 近海郵船のRORO船「しゅり」って読めたです。
 大阪辺りに寄って、沖縄まで行くのかな…?。
 現在地は、潮岬辺りの筈ですけど、船が沢山居るから、たのしー。
 「しゅり」の向こうには、小型の貨物船タイプが一隻、その更に向こうには、小型の不審船タイプ(こら)が一隻。
 反対側にも多数。

 あー、それにしても気持ちいいよ。
 この船って、本当に前の方まで歩いていけるので、前面展望がばっちりなのです。
 七つの海に思いを馳せてみたり。
 船の軌跡の部分だけに拡がる海の青さを感じてみたり。
 波間をぴょんぴょん飛んでいく飛び魚を眺めて。
 のんびりのんびり、です(^^)。
 まあ、飛び魚にしてみれば、突然やって来たフェリーにびっくりして逃げ出してるんでしょうから、のんびりどころじゃ無いと思いますけど(^^;。
 船旅はいいな。
 何もしないで、ゆったり流れる時間の過ごし方、を知っている人には、最高の環境だと思います。
 逆に、それが苦手な人、船酔いが酷い人、時間の無い人、そういった人には、絶対にお勧め出来ません(^^;。

 ぶらぶらしつつ、またお風呂に入ったりして。
 あんまりお腹が空かないので、カード、使い残しちゃいました。
 勿体無いので、レトルトのカレーを購入して、そのまま家に持ち帰ることに…。
 せこいー(^^;。
 1ポイントはわざと残して、記念にしよっと。

 風はやっぱり強くって、船はゆらゆら揺れながら走ります。
 友人に調べて貰ったら、波の高さは2.5メートル位ですって。
 南からの風が強いので、揺れは大きく感じるらしいです。
 そっかあ。

 それにしても、船内、人を全然見かけないの。
 みんな、自分の寝台に隠れてるのかしらん。
 トラックのドライバーさんだって、それなりに乗ってる筈なんですけどね。
 たちまち徳島が近付いて来ました。
 さすがに、接岸のときは、お客さんが何人かデッキに出て来て。
 でも、徒歩で降りたのは、三人位みたい。
 徳島駅行きの連絡バスに乗ったのは、私一人だけでした…。

 入港のときには、先頭のポールに旗を立てるんだあ。
 接岸をのんびり見学して、自分の寝台に戻ったら、係員の人が迎えに来ちゃって。
 慌てて荷物をまとめて、下船します。
 徳島、見事に定刻の到着だよ。
 それにしても、あっついなあ。
 岸壁から写真を1枚撮って、私はバスを待ったのでした。

 今回の船旅、快適だったです。
 船内、照明と内装のセンスがとってもいい感じでしたし。
 何より空いてましたしね。
 体は、地面に降りてもまだ揺れてたりしますけど…(^^;。

 バスは、14時07分頃に徳島駅に到着。
 途中から乗って来たのは、一人だけでした…。
 あ、でも、途中ですれ違ったオーシャンフェリー行きのバスには、10人位乗ってたみたい。
 まあ、全員が船に乗るのかは分かりませんけど。
 200円を払って、駅に移動します。
 船旅はこれで終わりですけど、私の旅はまだ続きます(^^)。
 とは言っても、今回はフェリーでのんびりするのが目的だったので、後は家に帰るだけなんですけどねー。


 以下、おまけ。
 みどりの窓口が混んでいたのでちょっと焦ったけれど、無事に14時17分発の特急うずしおに乗れました。
 2両編成なのに、がらがら。
 2000系も久しぶりだよ。
 先頭車に乗って、時々前を覗きながらの旅です。
 徳島線も、一線スルーに改良されて、気持ち良く飛ばして行って。
 それにしても、暑いよう。
 日射しが強くて、冷房効かないんだもん。
 山々の緑が眩しいー。

 高松に着いたら、途中下車もしないで、普通列車に乗り換えです。
 折角だから、小さい駅で降りた方が面白いもん。
 無人駅は寂しいので、窓から観察しつつ、端岡に決めました。
 それにしても、この駅って、改札までが遠いですー。
 上下のホームが直列に並んでいて、それは確かに土地の有効活用になっていると思うのですけど…(^^;。
 暑いので、それだけで私はへとへとになっちった。
 次の快速まで30分、駅前をぶらぶらと散歩します。
 小さい山がぽつんぽつんと見えて、讃岐へ来た!って感じが凄くします。
 わい。
 駅に戻って、青春18きっぷの常備券を購入。
 これも目的の一つでした…。

 快速サンポートで坂出まで行って、ホームで讃岐うどんを食べます。
 暑いし、うどんは守備範囲外なのですが、やっぱり食べておかなくっちゃ。
 かき揚げにかぼちゃが入ってたりして、結構美味しかったよ。

 さあて、マリンライナーに乗って、岡山に出るよー。
 新車に変わってからは、始めての乗車です。
 自由席でもちゃんと座れたの。
 瀬戸大橋から海を見ていたら、以前乗ったオレンジ8に似たフェリーが、通り過ぎて行きました…。
 対向列車の接続待ちで3分延になったのに、何故か岡山到着は定時というミステリーが!(笑)。

 てくてくと駅前に出たら、2分後の岡山空港行き中鉄バスに間に合っちゃいました。
 凄い凄い♪。
 今日はもう、岡山空港から東京に帰っちゃうのです。
 はやっ。
 18時50分発の日本航空1688便って、機材と乗員がトランスオーシャン航空なんですよー。
 オーシャンのフェリーで来て、オーシャンの飛行機で帰るのって、面白いでしょう?。
 ネタネタ(^^)。
 というか、これを実行するだけの為に、私は岡山まで来たんです!(笑)。
 ちなみに、前日までに特便割引1で航空券を買っておくなら、新幹線と競争している岡山の方が、徳島や高松よりもずっと運賃がお安いんですよねー。
 それなら、わざわざ移動して来るメリットがあります。
 私は株主優待券を使うので、関係無いんですけど。
 というか、通常運賃の半額になっても、特便割引1と400円位しか違わないという…。
 ちょっと寂しいな。

 リムジンで空港に向かっていたら、国道沿いにJR西日本の広告がいくつか見えました。
 「のぞみで東京へ」。
 やっぱり、競争は激しいんだ、なんて実感しちゃったり。
 小さな岡山空港に着いて、初めてのB737に搭乗します。
 ちっこい飛行機なの。
 わ、お客は見事にビジネス関係の男性ばっかりだあ。
 私、浮いてるなあ…(^^;。
 飛行機は、滞空1時間で羽田空港まで飛んでしまうので、もうやけくそに速いです!。
 というわけで、私は出発から25時間後、東京湾岸に帰って来たのでした。
 さあて、成田空港行きの特急に乗って、家に帰るよー!。
 翌年乗船したスタンダードフェリー「おーしゃんいーすと」の乗船記はこちらからどうぞ(^^)。
 おしまいっ。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2004