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旅のしおり
ここには、オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」東京−徳島、の乗船記があります。
さあて、今日から小さな旅に出ますよー。
行程とか、大体の概要は決めてあるのですが、いくつかのパターンの中から、その都度何処へ行くかを選択する、っていうのが私の得意技なので、最終的に何処へ行くかは、そのときになってみないと分かりません。
仕事が長引いたりすると、いきなりスケジュールが変わりますし…。
なので、事前の切符の手配や予約は一切無し、でーす。
あ、今回の写真は、私が自分で撮りました。
けれど、命懸けでのフレーミングはしていません…。
ごめんなさい(^^;。
■04/07/05 オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」乗船記
とりあえず、会社を16時に出るのが、第一目標でした。
これは予定通りにクリアしたので、今夜は東京フェリーターミナルより、オーシャン東九フェリーに乗るのが確定です(^^)。
予約はしてないけれど、大丈夫だよね。
とりあえず、新宿に出て、デパ地下でお寿司とカツサンドを購入。
奇数日の配船はカジュアルフェリーなので、今夜のご飯位は買っておかなくっちゃ。
時間を気にしながら、軽く食事もして、りんかい線直通の新木場行きで、国際展示場に移動します。
フェリーターミナルへの都バスは廃止になってしまったので、駅前の送迎ジャンボタクシーの乗り場を探して、っと。
えーと…。
あ、時刻表がある。
17時10 30 50 分
18時10 40 分
19時10 40 分
(平成18年04月01日、改正)
ちなみに、夕方の時刻は、平成15年07月06日改正から変わっていません。
次は18時40分!?。
間に合うかなあ…。
なんて、楽勝で間に合いました。
ぎりぎりですけどね。
室内の料金箱に、200円を投入して、っと。
お釣りの用意は無いので、必ずきっちり用意して下さいねー。
相変わらず、人気の全く無いターミナルへ上ります。
乗船名簿に記入して、空きを確認して、クレジットカードで乗船券を購入。
出港が19時10分なのを考えると、私が乗った便が最終連絡なんだ。
定員は9名ですし、繁忙期は時間に余裕が必要みたい。
普通にタクシーを利用すると、1,000円位ですって。
今日のお船は、「おーしゃんさうす」。
カジュアルフェリーということで、全室2等寝台となり、食堂の設備はありません。
なので、乗船時に5ポイント分のプリベイドカードをくれて、船内の自販機で5回分、食料を購入することが出来ます。
カードは、何故か2ポイントと3ポイントの二枚に分かれていました。
使い切ると自動的に回収されてしまうので、記念に残すなら、1ポイントだけ残しておく必要があるです。
あ、使い残しても、次回の乗船時にはまた使えるそうですよ。
ちなみに、メニューはレトルトのカレーやハヤシ、スパ王とラ王のラーメン、たい焼きやホットドッグやポテトなんかの定番自販機、でした。
私はそういうのって、結構好きです。
なので、全然問題ありません(笑)。
現金で買うと400円ちょっと取られてしまうので、割高ですねー。
電子レンジや調味料、お箸や紙コップも自由に使えます。。
あ、お寿司だけは何故か2ポイント取られてしまうので、これは現金で500円出して買った方がお得みたい。
案内所、兼売店は22時まで開いていますが、ちょっとした雑誌とお菓子位しか売ってないです。
さあて、いよいよ出港だよー!。
汽笛を1回鳴らして、雰囲気あるの(^^)。
そういえば、乗船のときにクルーが誰も居なかったので、チケットの半券を取られなかったけれど、いいのかな…?。
記念に貰っちゃえ(^^;。
とものデッキに出て、お隣りの「さんふらわあとまこまい」を眺めながら、遠くなる都心の夜景を…。
眺めようと思ったんですけど、べたべたした風が妙に強く吹いていて。
駄目だあ、立ってられないよー。
なので、早々に撤収です。
スナックコーナー前の椅子に座って、のんびりのんびり。
まだ東京湾内なのに、結構揺れてるの。
この場所、エンジンの振動がびりびりびりびり伝わって来て、妙な横揺れしてるし。
乗り物に弱い人だと、いきなり酔っ払ってしまいそうです(^^;。
それと、椅子が固定されているので、ちょっと座りにくいかな…。
逆に、展望風呂は、振動があんまり無いみたい。
のんびり出来ます。
男性用は24時間なのに、女性用は22時から08時30分まで閉まってしまうのが、不思議なところ。
比較的小さいお風呂ですけど、シャンプーとボディーシャンプー、せっけんまであるです。
脱衣場のロッカーも、無料で鍵がかかるタイプなので、わざわざ100円玉を持って行く必要はありません。
でも、鍵に付いている紐が妙に短くって、これじゃ腕に留めることが出来ないのでした。
さてさて、船室はフツーの作りの2等寝台、かな。
それぞれの蛍光灯の下に、電源コンセントがあるタイプです。
これって便利ですよね。
太平洋フェリーの「きたかみ」に乗ったときは、A寝台なのにコンセントが無くって、廊下から引っ張って来たりしたもん。
あ、通路にあるコンセントは、みんな蓋が付いていて、見えないように隠してありました。
使うときは、かぱっと蓋を開けます(笑)。
枕はビニールのちゃちなタイプですけど、私は寝るときに枕を使う習慣が無いので、全然問題ありません。
私が指定されたのは204のD(下段)で、目の前に棚と窓があって、携帯の電波の入りもいいから嬉しいな。
お客は少ないんですけど、やっぱり何ヶ所かに集約されていて、下段が1/3位埋まる感じでしたあ。
あ、ビニールみたいな独特の匂いがするのは、ちょっと嫌かも。
これ位の人数だといいんですけど、満員になったときに、共有スペースの使い勝手がどうなのか、ちょっと気になる所かな。
スナックの自販機も、暖めるのに100秒程度の時間がかかりますし。
あ、サービス部門は殆ど無いので、クルーの人達と顔を合わせることは殆ど無いですねー。
夜は01時近くまで起きていました。
もうぐっすり眠ってしまい、04時半頃と案内されていた日の出なんか、見れるわけもありません…(^^;。
07時過ぎに起きて、っと。
少し風も収まったので、デッキをお散歩。
あ、左手後方から、でっかい船が近付いて来るよ。
借り物のデジカメを取りに戻って、写真を撮ります。
何か、向こうの方が速いみたいな…。
左手後方から真後ろに付いて、右手に移動。
ゆっくりゆっくり抜かれてしまいました。
ちょっと悔しいぞ(^^;。
近海郵船のRORO船「しゅり」って読めたです。
大阪辺りに寄って、沖縄まで行くのかな…?。
現在地は、潮岬辺りの筈ですけど、船が沢山居るから、たのしー。
「しゅり」の向こうには、小型の貨物船タイプが一隻、その更に向こうには、小型の不審船タイプ(こら)が一隻。
反対側にも多数。
あー、それにしても気持ちいいよ。
この船って、本当に前の方まで歩いていけるので、前面展望がばっちりなのです。
七つの海に思いを馳せてみたり。
船の軌跡の部分だけに拡がる海の青さを感じてみたり。
波間をぴょんぴょん飛んでいく飛び魚を眺めて。
のんびりのんびり、です(^^)。
まあ、飛び魚にしてみれば、突然やって来たフェリーにびっくりして逃げ出してるんでしょうから、のんびりどころじゃ無いと思いますけど(^^;。
船旅はいいな。
何もしないで、ゆったり流れる時間の過ごし方、を知っている人には、最高の環境だと思います。
逆に、それが苦手な人、船酔いが酷い人、時間の無い人、そういった人には、絶対にお勧め出来ません(^^;。
ぶらぶらしつつ、またお風呂に入ったりして。
あんまりお腹が空かないので、カード、使い残しちゃいました。
勿体無いので、レトルトのカレーを購入して、そのまま家に持ち帰ることに…。
せこいー(^^;。
1ポイントはわざと残して、記念にしよっと。
風はやっぱり強くって、船はゆらゆら揺れながら走ります。
友人に調べて貰ったら、波の高さは2.5メートル位ですって。
南からの風が強いので、揺れは大きく感じるらしいです。
そっかあ。
それにしても、船内、人を全然見かけないの。
みんな、自分の寝台に隠れてるのかしらん。
トラックのドライバーさんだって、それなりに乗ってる筈なんですけどね。
たちまち徳島が近付いて来ました。
さすがに、接岸のときは、お客さんが何人かデッキに出て来て。
でも、徒歩で降りたのは、三人位みたい。
徳島駅行きの連絡バスに乗ったのは、私一人だけでした…。
入港のときには、先頭のポールに旗を立てるんだあ。
接岸をのんびり見学して、自分の寝台に戻ったら、係員の人が迎えに来ちゃって。
慌てて荷物をまとめて、下船します。
徳島、見事に定刻の到着だよ。
それにしても、あっついなあ。
岸壁から写真を1枚撮って、私はバスを待ったのでした。
今回の船旅、快適だったです。
船内、照明と内装のセンスがとってもいい感じでしたし。
何より空いてましたしね。
体は、地面に降りてもまだ揺れてたりしますけど…(^^;。
バスは、14時07分頃に徳島駅に到着。
途中から乗って来たのは、一人だけでした…。
あ、でも、途中ですれ違ったオーシャンフェリー行きのバスには、10人位乗ってたみたい。
まあ、全員が船に乗るのかは分かりませんけど。
200円を払って、駅に移動します。
船旅はこれで終わりですけど、私の旅はまだ続きます(^^)。
とは言っても、今回はフェリーでのんびりするのが目的だったので、後は家に帰るだけなんですけどねー。
以下、おまけ。
みどりの窓口が混んでいたのでちょっと焦ったけれど、無事に14時17分発の特急うずしおに乗れました。
2両編成なのに、がらがら。
2000系も久しぶりだよ。
先頭車に乗って、時々前を覗きながらの旅です。
徳島線も、一線スルーに改良されて、気持ち良く飛ばして行って。
それにしても、暑いよう。
日射しが強くて、冷房効かないんだもん。
山々の緑が眩しいー。
高松に着いたら、途中下車もしないで、普通列車に乗り換えです。
折角だから、小さい駅で降りた方が面白いもん。
無人駅は寂しいので、窓から観察しつつ、端岡に決めました。
それにしても、この駅って、改札までが遠いですー。
上下のホームが直列に並んでいて、それは確かに土地の有効活用になっていると思うのですけど…(^^;。
暑いので、それだけで私はへとへとになっちった。
次の快速まで30分、駅前をぶらぶらと散歩します。
小さい山がぽつんぽつんと見えて、讃岐へ来た!って感じが凄くします。
わい。
駅に戻って、青春18きっぷの常備券を購入。
これも目的の一つでした…。
快速サンポートで坂出まで行って、ホームで讃岐うどんを食べます。
暑いし、うどんは守備範囲外なのですが、やっぱり食べておかなくっちゃ。
かき揚げにかぼちゃが入ってたりして、結構美味しかったよ。
さあて、マリンライナーに乗って、岡山に出るよー。
新車に変わってからは、始めての乗車です。
自由席でもちゃんと座れたの。
瀬戸大橋から海を見ていたら、以前乗ったオレンジ8に似たフェリーが、通り過ぎて行きました…。
対向列車の接続待ちで3分延になったのに、何故か岡山到着は定時というミステリーが!(笑)。
てくてくと駅前に出たら、2分後の岡山空港行き中鉄バスに間に合っちゃいました。
凄い凄い♪。
今日はもう、岡山空港から東京に帰っちゃうのです。
はやっ。
18時50分発の日本航空1688便って、機材と乗員がトランスオーシャン航空なんですよー。
オーシャンのフェリーで来て、オーシャンの飛行機で帰るのって、面白いでしょう?。
ネタネタ(^^)。
というか、これを実行するだけの為に、私は岡山まで来たんです!(笑)。
ちなみに、前日までに特便割引1で航空券を買っておくなら、新幹線と競争している岡山の方が、徳島や高松よりもずっと運賃がお安いんですよねー。
それなら、わざわざ移動して来るメリットがあります。
私は株主優待券を使うので、関係無いんですけど。
というか、通常運賃の半額になっても、特便割引1と400円位しか違わないという…。
ちょっと寂しいな。
リムジンで空港に向かっていたら、国道沿いにJR西日本の広告がいくつか見えました。
「のぞみで東京へ」。
やっぱり、競争は激しいんだ、なんて実感しちゃったり。
小さな岡山空港に着いて、初めてのB737に搭乗します。
ちっこい飛行機なの。
わ、お客は見事にビジネス関係の男性ばっかりだあ。
私、浮いてるなあ…(^^;。
飛行機は、滞空1時間で羽田空港まで飛んでしまうので、もうやけくそに速いです!。
というわけで、私は出発から25時間後、東京湾岸に帰って来たのでした。
さあて、成田空港行きの特急に乗って、家に帰るよー!。
翌年乗船したスタンダードフェリー「おーしゃんいーすと」の乗船記はこちらからどうぞ(^^)。
おしまいっ。
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ゆかねカムパニー ©C.Maya 2004