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旅のしおり

 これは、シャトル・ハイウェイライン「しゃとる おおいた」大分−横須賀、の乗船記です。
 予約後に、CPPの故障で長期欠航になってしまった為、乗船前日になるまで実際に運航するのかが分からず、現地から問い合わせしまくっちゃった…。
 故障からの復帰後、初めての運航便なのですが、何事も無かったかのように運航されました(^^)。
 ちなみにこれは、マリンエキスプレス「フェリーひむか」貝塚−宮崎、の乗船記からの続きです。


△さすがに、ちょっと古いデザインの船内です。△これまた、時代を感じさせる時計ですよねー。そもそも、この場所に時計が必要なのかな…?。  △電車の感覚だと、全然関係の無い地名同士、かな。△「しゃとる よこすか」には、ファンネルが二つあるそうですが、片方はダミーなんですって。どうしてなんだろ…。あ、敵の攻撃に備えてとか!。…でも、敵ってなあに?(^^;。△これが噂の、シャトル・ドライカレー定食です。かき回してご飯にかけます。  △タグボート。AMAGIっていう船名みたい。  △連れ用の「団体グループ券」は回収されましたけど、本片のチケットは切られることなく手元に残ったのが不思議なの。  △大在のターミナルには、乗船名簿がこの状態で置いてありました。丁寧というか、暇というか…(^^;。  △お昼御飯。冷凍食品のピラフでしたけど、私はそういうの、気にしません♪。  △広いレストランに、まばらな人影。ちなみに、これで乗船客の2/3位、かな。  △晩ご飯。味付けがちょっと甘かったけれど、結構美味しいの。

■04/07/21 可変ピッチプロペラが壊れたら困るよね

 「フェリーひむか」の帰りは、「しゃとるおおいた」に乗ることにしました。
 この航路って、時間帯が悪いので、滅多に乗る機会が無さそうですもんねー。
 早速、フリーダイヤルに電話します。
 予約、取れたよ(^^)。
 23分59分出港なのに、22時半までに乗船手続きをして下さい、って言われちゃいました。
 それで、乗船開始は23時なんですって。
 むー、早過ぎると思うけどなあ。
 緊急連絡先として、携帯電話の番号を聞かれて。
 そして、予約番号が伝えられたんですけど、当日、乗船名簿には予約番号を記入する欄なんて何処にもありませんでした…(笑)。

 更に、出発日が近付いたら、トラブル発生!。
 「7月14日(水)「しゃとる おおいた」が、航海中に可変ピッチプロペラの油圧系統に損傷を受けました。つきましては、修理期間中下記の運航スケジュールに変更させていただきます。」
 シャトル・ハイウェイラインのサイトに、こんな↑お知らせが…。
 とりあえず、20日までの欠航が決まってるみたいなのですが、果たして私が予約した21日は、運航されるのでしょうか…。
 サイトを見ても、さっぱり分かりません。
 電話で聞いても、前日にならないと分からないそうで…。
 あー、もう!(^^;。
 最悪、欠航になったら志布志からブルーハイウェイラインで帰ることにして、「ひむか」に乗船しました。
 乗船前日の夜、「ひむか」船内から電話してみると、何故かおねーさんは男性と電話を代わり、運航再開が決まったことを教えてくれました。
 わー、良かった良かった(^^)。
 もう、ぎりぎりのタイミングですもん。
 今回だけ、対応が妙に丁寧だったのは、貨物の方の電話にかけたからなのかなあ…。
 名前とかも聞かれたし。
 後でサイトを覗いてみたら、何事も無かったかのように「通常運航」になっていたから、びっくりしちゃいました。

 さてさて、大分駅から大在埠頭へ行くには…。
 大在か坂ノ市の駅からタクシー、かな。
 電車の窓から観察していたら、どちらの駅にも、タクシーは常駐しているみたい。
 でも、地図で見ると、近くに「大分東営業所」っていうバス停があるんですよね。
 ネットで調べると、大分バスが大分駅の5番乗り場から、鶴崎駅前、大在駅前を経由して、大分東営業所まで走らせている路線みたい。
 試しに使ってみることにして、私達は鶴崎駅前から乗車しました。
 ちなみに、時刻は…。

平日 20時14,38分 土曜 20時14分 日祭 21時53分
   21時17分      22時13分
   22時13分

 所要時間は、鶴崎駅前から15分位で、運賃は230円、だったかな。
 厳密に集合時間を守っていたら、使えるバスは限られちゃいますけど、23時ちょっと前までに行けば、問題は無いと思います(^^;。
 終点の大分東営業所で降りて、バスの来た方へちょっと戻り、左へ道なりに歩くと、すぐに船の明かりが見えます。
 バス停から、徒歩で15分位かな。
 ただ、真っ暗な港湾地帯を歩くことになるので、決してお勧めはしません…。
 私は港湾地帯に勤務していたこともあるので、全然平気なんですけどねー。

 闇の中、ここだけ煌々と明かりの点いた事務所で、乗船手続きをします。
 そのとき、「フェリー就航記念」のタオルを貰ってしまいました。
 開業から、結構時間が経ってるのにな(^^;。
 予約発券システムには、Macを使っていました。
 窓口に、Macが3台。
 船内までは、車での案内なので、23時まで、もう暇で仕方ありません…。
 一応、雑誌とか漫画とかが置いてあるのですけど、手持ち無沙汰なんですもん。
 徒歩客は、私達の他に一人だけみたい。
 ここにはマルちゃんの自販機があるので、夜食の必要な方は、ここで調達が出来ます。
 売店は出港早々に閉まり、船内にスナック類の自販機は無いので、友人が夜中にカップ麺カップ麺と騒いでました。
 私はカップ麺が嫌いなので、全然困りませんけど(笑)。

 車で船内に入ると、トラックの積載スペースはすかすか…。
 乗用車も1台だけでした。
 利用者さん、本当に少ないの。
 案内のパンフレットでは、出港時間が遅いから一日を有効に使える、なんて謳ってますけど、その分到着も遅いので、どーしたって使いにくいです。
 ねー(^^;。
 車から降りると、船室まで延々と階段を登って…。
 つ、疲れるよう。
 もう、へとへとなのです。

 案内所で船室の場所を聞いて、っと。
 それにしても、船内は暑いです。
 空調の調子が悪いのかなあ。
 それに、案内所の前にまで、油の匂いがしていて、今夜の航海が心配になって来るの(^^;。
 船室内は空調が効いていたので、ほっと一息。
 312号室が指定され、6人部屋に3人が入ります。
 上段は、寝具はセットされてましたけど、使ってないみたい。
 通路の反対側の部屋は閉鎖されていて、ストアになってます。
 蛍光灯の下に、コンセントがあるタイプの2等寝台です。
 それと、部屋の中に懐かしの水銀温度計がありました。
 これで、スリッパがあれば、便利なんだけどな。

 静かに出港したのを、デッキから確認して、のんぴり。
 スピードが上がっても、騒音や振動は特に気にならないレベルです。
 同乗の友人に脅かされていたけれど、これなら十分快適だよー。
 「おーしゃん さうす」の方が、もっともっと機関の騒音と振動があったもん。

 船内も、設備はさすがに古いものの、汚い、っていう感じはしないので、そんなに神経質になることはないかな。
 ただ、両替器や船舶電話やタバコの自販機が故障中で、お風呂のロッカーも1/3は故障で使え無くなっていました。
 まあ、自販機はみんな1000円札が使えますし、タバコは吸わない私には関係ありませんけど、「故障中」の張り紙は、もの悲しいものがあるです(^^;。
 メンテナンスは大切だよー。

 そうそう、お風呂と言えば、湯船がやけくそに熱くって、誰も湯船に入れませんでした(^^;。
 …私は入りましたけど(笑)。
 熱いですってば。
 翌朝になって、お湯の量は減ってましたけど、温度はやっぱり熱いまま…。
 入浴時間は、09時から00時半までで、シャンプーとボディーシャンプーとレモン石鹸が常備されています。
 他にシャワールームもあり。
 洗い場の蛇口は、水量では無く、温度を調整する為に回転させるので、注意して回さないと、冷水被ったり、熱湯被ったりするので、注意が必要です。
 私みたいに、悲しいことになるです(笑)。
 それと、欠航期間が長かったせいか、蛇口をひねったら、茶色い濁り水が出たです。
 最初、温泉かと思ってしまった…。

 フリースペースは、1箇所だけ。
 ここにコンセントはありません。
 空いているので、ゆったり使えるのはいいんですけど、椅子が硬い木の椅子しか置いてないんですよね…。
 お尻が痛くなるので、とても長居は出来ません…。
 片隅には九畳分の畳とテーブルがありますけど、パソコン使うには椅子のがいいですもんね。
 ソファーが欲しいなあ。
 レストランも椅子は硬いし、そもそも、時間外は鍵がかかっちゃいます。
 案内所の前のソファーは、暑くって(^^;。

 今日の就寝は2時頃。
 もう、ぐっすり眠ってしまって、朝食の案内放送も、夢うつつで聞きました。
 10時過ぎに起きて、とりあえずお風呂。
 24分には、潮岬沖通過の案内放送が流れましたけど、曇ってて何にも見えないや。
 ただ、波は穏やかで、こんなに青い太平洋を見たのは初めてです(^^)。
 しっかし、友人はぐうぐう寝てるし。
 結局、起きて来たのは14時近かったよー(^^;。
 どーでもいいのですが、放送してるおねーさん、喋りがもう目茶苦茶上手いです。
 デパートの店内放送みたーい。

 「ご乗船の皆さん、こんにちは」。
 なんて、お昼のレストランの案内が流れたので、レストランへ。
 ピラフ800円を食べます。
 サラダとスープとコーヒー付きっ。
 冷水と冷たい麦茶はご自由に。
 サラダのドレッシングは、シソとゴマとフレンチから選べます。
 まあ、大したサラダではありませんけど(^^;。
 ピラフも冷凍食品でした。
 でも、そういうのって、私は好きです(笑)。
 レストランがあるっていうのはそれだけで嬉しいので、夕食もここで食べようっと。
 それにしても、広いスペースがもったいないなあ。
 ここに来ていた人数から察すると、乗船しているお客って、全部で20人位みたい。
 勿論、トラックのドライバーさんを含めて、です(^^;。
 売店の開いている時間は短いのですが、おつまみとかお菓子とかお土産とか、品揃えは豊富かな。
 後で、大分のお土産を買おうっと。

 この文章を書いたり、昼寝したりしているうちに、もう夕食の時間です。
 今度は友人もちゃんと起きているので、私は焼き魚定食1000円を、友人はシャトル・ドライカレー定食1000円をオーダー。
 このセットには、スープとコーヒーは付いていません(^^;。
 焼き魚定食、結構美味しかったです。
 ヒジキの煮付けは、べたっとした甘さがちょっと気になったけれど、ご飯も大盛りで。
 シャトル・ドライカレー定食は、もう断然お勧めです。
 揚げたオニオンやパセリと一緒に盛られたドライカレーをかき回して、別皿のライスにかけて食べるの。
 カレーとレーズンが程よくマッチした味で、ボリュームもあるです。
 これで、食後のコーヒーが付いていれば完璧、かな。
 お勧めっ。

 そんなこんなで、航海は順調です。
 波も穏やかで。
 時間よりも早く、横須賀港に接岸しちゃいました。
 デッキに立っていたら、タグボートが近付いて来て右舷後方に取り付き、うんせうんせ押しながらの接岸です。
 タグボート見るのって、青函連絡船以来かもっ。
 でも、どうして…?。
 友人は、接岸時間を短縮する為かも、って言ってました。
 岸壁には、移動式のサーチライトを10機も仮設して、私達を迎えてくれたのでした。
 ここは東京湾フェリーのすぐ隣りで、これじゃあ東京湾フェリーが運航中の発着は厳しいかな…。
 乗船時と同じ階段を下って、今度はおねーさんの先導が付いて、乗用車で港の入口まで運ばれたのでした。
 徒歩客もトラックもすかすかなので、下船で待たされることはありませんでした…。
 目の前に東京湾フェリーのターミナルがあって、京急久里浜行きのバスが、すぐに来ました。

 というわけで、快適な航海でしたよー。
 従業員の方々の接客も、普通だったと思いますし。
 大分出港のとき、岸壁で作業していた方々が整列していたようにも見えましたけど、ちゃんとは見ていなかったので、不明です(^^;。


 なにしろ横須賀の到着時刻が遅いので、遅れたりしないか、冷や冷やでした。
 家に帰れなくなっちゃうもの。
 JR横須賀線の久里浜駅まで行ってしまえば、総武線の船橋駅まで直通で帰れるので、便利と言えば便利なんですけどねー。
 乗船前は、一度きりしか乗らない航路かな、なんて思ったのですが、「しゃとるよこすか」にも乗ってみたくなりました。
 2006/02/02、追記っ。
 「しゃとるよこすか」乗船記はこちらでーす。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2004 写真の一部は、©K.Suzuki 2004