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旅のしおり 

 ここにはシャトル・ハイウェイライン「しゃとるよこすか」大分−横須賀の乗船記があります。
 この旅の前後の様子は、こちらをどうぞ♪。

 ちなみに、「しゃとるおおいた」はエンジンの再調整が必要になったとのことで、サイトには01/30から02/07まで欠航のお知らせが出ていました(その後、更に02/12まで欠航していたみたい)。
 危ない危ない。
 隔日運行じゃ、もしかしたら混んでたりするかも。
 念の為、前日に予約を入れました。
 前回同様、自宅と携帯、両方の番号を聞かれて。
 氏名はフルネームを漢字で言うので、乗船券にもそれがちゃんと印字されるの。
 4桁の予約番号を貰って、と。
 乗船開始は23時ですって。
 特に早めに来るようには言われませんでした。
 カードが使えないのは相変わらずなので、現金を用意して下さい、と。
 それじゃ、行っくよー。

■06/02/02 シャトル・ハイウェイライン「しゃとるよこすか」大分−横須賀

 坂ノ市駅からてくてく歩いて、乗り場までは約40分。
 思ったより近いかも。
 大分バスの大分東営業所から歩くより、こっちの方がいいな。
 途中、真っ暗なのは一緒ですけどね。
 駅前広場に立っても、線路を渡るルートが見当たらなかったりしましたけど、大分方向へ線路沿いに少し歩くと、踏切がありました。

 ターミナルに着いたら、到着が60分程度遅れるそうで、乗船は23時45分頃とのことでした。
 ここのフェリーは、サイトから事前に乗船名簿のダウンロードが出来て、しかもPDF上で必要事項の入力が出来るので、便利です。
 私も印刷したのを持って来たよ。
 でも、印刷後にサイズに合わせて切り取る必要があって、しかもそれが2枚だったりするので、面倒になって新たに手書きしちゃいました。
 全然意味がなーい。

 待合所に置いてあるマンガを読みつつ、ソファーに座って待ちます。
 発券には、以前と同じiMacを使ってるんだ。
 カウンターの掲示を眺めていたら、大分支店長名で飲酒運転防止のお願いがあって、その中の結びの文→「飲酒状態での乗下船状態が見られた場合は、他の旅客等から官憲に通報される場合も考えられます」。
 官憲って言葉、最近はあまり聞かないなあ…。

 その後、特に案内は無いまま、予定よりかなり遅れて00時30分に乗船開始。
 ワゴン車に乗ったのは、4人。
 丁度1台分ですけど、多客期はこれで大丈夫なのかなあ。
 まあ、私が多客期に乗ることはありませんけど…。

 ワゴン車はハザードを出しながら進行して、船尾で暫く待機。
 無線から「12メートル2台、その後にシャトルバス」なんて声が聞こえて来て、平ボディのセミトレに続いて、その順番通りに船内へ。
 階段を登って、おじさんに乗船券を示します。

 私の2等寝台、311号室は通路を入った右手にあるよ。
 扉を開けたら真っ暗だったので、ちょっと驚いちゃいました。
 えーと、スイッチは…、と。
 あ、あった。
 8人分のベッドに、小さなシートと洗面台が付いてます。
 他には誰も来なかったので、私一人で貸し切り。
 このベッドの蛍光灯、コンセントが付いてないんですねー。
 その点は「しゃとるおおいた」の方がいいみたい。
 まあ、洗面台の所には三つもあるし、一人で使い放題なのですが。

 2等部屋を覗いたら、こちらも一人だけしか居らっしゃいません。
 みんな、それぞれ分散したみたい。
 ドライバーさんも少ないなあ。
 以前乗った「しゃとるおおいた」よりも、お客、少ないです。
 こんなんで、大丈夫なのかなあ…。

 とりあえず、お風呂に行こう。
 普段は00時30分までなのですが、今日は遅れているので、01時00分までなんですって。
 2等寝台のすぐ隣りのお風呂、妙に狭いの。
 東日本フェリーの中距離航路のお風呂を一回り大きくした感じかしら。
 固形石鹸とボディシャンプーとシャンプーの設備があって。
 お湯が温かったので、のんびり浸かっちゃいました。

 その後、出港の様子を見ようと思ってデッキに出たら、目の前は海なのでした。
 ありり?、岸壁は反対側だったっけ?、なんて思いつつ移動すると、こちらもやっぱり海。
 って、いつの間にか出港してるじゃん!(^^;。
 全然揺れてないし、真っ暗だから、全く気が付きませんでした。
 おいおい…。

 簡単に船内を一回りすると、実はもう一つ、ちゃんと展望浴室があるのを発見。
 あ、明日はこっちに入ろうっと。
 私が入ったのって、元々は1等浴室だったのかなあ。
 こちらは深夜でも閉鎖にはならないらしく、ドライバー浴室みたいに使われてる感じでした。
 ロケーション的には、配置が逆みたい。
 他にシャワールームもありますけど、こちらは昼間もずっと鍵がかかったままなのでした。

 部屋に戻ると、もう動く気がしなくなっちゃった。
 コーヒーでも買って来ようかなあと思いつつ、服を着たまま、寝てしまって。
 つまり、床寝みたいなものです。
 ふと気が付いたら、もう06時。
 慌てて着替えて、ベッドメイクをして、寝直します。
 面倒なので、照明は点けっぱなし。
 何やってんだか…。

 08時になると、レストラン開店の放送が流れました。
 あ、行かなくちゃ。
 和定食と洋定食、どっちにしようかなあ。
 やっぱ和定食だよね。
 コーヒーも飲みたーい。
 …なんてことを考えつつ、二度寝。
 気が付いたら、もう10時30分だったのでした。
 幸せな人だよね>自分(^^;。
 あああ、朝ご飯、食べ損なったよう!。

 放送によると、現在35分遅れで航行中とのことで「ご迷惑をおかけしますが事情をお察し下さい」とのことです。
 現在地は潮岬の沖なんだって。
 確かに携帯も圏内に入ったのですが、陸は全く見えません。
 ここの航路って、本当に陸から離れた所を進みますよねー。
 途中、外に見えるのは、ひたすら海ばかりなのでした。

 しょーがないので、お風呂に行こう。
 展望浴室っ。
 ロッカーには、特にお金が戻るとは書かれていないのですが、ちゃんと戻って来ましたあ。

 当然のように誰も居ないので、のんびり。
 またまた、お湯、温いし。
 出て来たら、もうお昼のレストラン営業が始まる所なのでした。
 11時45分スタートなんですね。

 何を食べるか迷ったけれど、煮込みハンバーグ1,200円にしてみたよ。
 おねーさんに食券を渡して、と。
 お船のレストランって、注文してから出来て来るの、早いですよね。
 海の上のコックさんは、手際も大切な要素なの、それは間違い無いですー。
 味は普通、かな。
 盛り付けはなかなか。
 サラダ用に、「ゆふいんの森」っていう、ゴマとシソ2種類のドレッシングを持って来てくれます。
 食後のコーヒー付き。
 コストパフォーマンス的には、横須賀海軍カレー800円の方がお勧めかしら。
 今回はカレーの気分じゃ無かったので、食べませんでしたけど。
 メニューの価格や写真は、シャトル・ハイウェイラインのサイトに詳しく載っていますので、そちらをご覧下さいませ(^^)。

 追記。
 今見たら、いきなりメニューがごっそり減っちゃってました…。
 煮込みハンバーグも、無くなっちゃったんですね。

 和室兼ミーティングルームを覗いたら、本棚にマンガが沢山あったので、「海猿」とかを借りて来て読みます。

 本棚、ぐちゃぐちゃだよー。
 電子レンジとかお箸とか調味料とかの装備もありますけど、これってやっぱり、ドライバーさん用なんでしょうね。
 一般のお客が使ったりして、トラブルにならないのかしら。

 食後はフォワードのサロンへ。
 ちょっと場所が分かりにくいです。
 ソファーでは、ドライバーさんが三人、お昼寝中。
 これが噂の模擬操舵装置なんだあ。

 他に、テレビとマガジンラックがあって。
 殆どが靴を脱いで上がるソファースペースになっているので、結構快適なの。
 お外、見えるのは海ばかりですけど。
 イスに座ったまま使えるコンセントは2箇所、かな。

 ここからデッキを覗くと、でっかい黄色の看板が付いていました。

 こういうの、長距離フェリーでは初めて見ました。
 人は誰もがみんな、産業廃棄物なのかもしれないです。
 や、これはそういうことじゃ無いでしょー。

 船内は、当然古ぼけてます。
 1年半前に乗った「しゃとるおおいた」は、古いけれどそんなに汚い感じは無かったのですが、少しずつ汚くなって来ている感じはしますね。
 そろそろメンテが必要みたい。
 シーツもシミが目立ちますし。

 「しゃとるよこすか」はごとごと進んでますが、そんなに振動は気にならないかも。
 私の感覚がずれてるのかなあ。
 デッキに立つと、風が強くて、潮がじゃんじゃん飛んで来て。
 ずっと立ってるのは辛いなあ。
 何か色々な匂いがするし。
 重油とエビフライとあと一つ何かが混じったような…。
 って、そのまんまじゃん(^^;。
 重油とエビフライはともかく、正体不明な残り一つの匂いが結構強烈なんだこれが。
 ファンネルと偽ファンネルの写真を撮ろうと思っても、内側はのっぺらぼうでシャトルのマークも入って無いし、意味が無いから止めちゃいました。
 そうそう、このお船、歩けるデッキが広いのは嬉しいですね。

 波は段々高くなって来て、風はずっと強いし、揺れてることは揺れてるみたい。
 通路は真っ直ぐ歩けますけど、時々よろけちゃう感じかな。
 ちょっと頭も重い感じ。
 軽く船酔いしてます。
 今更、その程度でくじけたりはしませんけど。

 17時50分、レストラン開店を告げる放送が流れ、出港時からの持ち越しと時化の影響で50分程度の遅れが出ているとのことです。
 入港は22時丁度の見込みだって。
 それなら、何とか家には帰れるかなあ。
 レストランに行って横須賀海軍カレー800円を食べていると、機関からの振動はがりがりばりばり、結構おっきかったのですねえ。
 でも、ご飯を食べたら、船酔い気味だった頭もすっきりしちゃいました。
 変な人…。

 案内所と売店は、レストランが開店するのと同時に閉まって、また暫くすると開くっていうパターンみたい。
 ゲームコーナーで取ったメダルは換金出来ないけれど、売店やレストランで使えるそうです。
 そんな掲示があったよ。
 船内でのホットプレートの使用は、海上保安庁の指導により禁止になりました、なんて掲示も…。

 そんな掲示をひとつひとつ見ていたら、いきなり扉ががちゃっと開いて、ぶつかっちゃった…。
 あ、クルーが出入りするんだあ。
 ちょっと離れて、更に掲示を見ていたら、またまたクルーが出て来て、ぶつかりそうになって。
 そんな人の出入りの多い扉に、避難要領を書いた掲示を出しちゃまずいと思います。
 危ないですし、大クレームになりそうで(^^;。

 さてさて。
 空がゆっくりオレンジに染まって、日没の時間になりました。
 まるで、私の心の熱い思いがお空に飛び火したみたい(…ナニ寝言言ってやがる)。
 私はわざわざデッキに出て行って夕陽を見たりはしませんけど、長い航海では太陽の出入りって、ちょっとしたイベントですよね。
 普段は気に留めないそういったことを意識するのは、きっといいことなんだと思うよ。

 後はサロンへ行ったり、またまたお風呂に入ったり。
 展望浴室は、20時までみたいです。
 2等寝台は貸し切りなので、個室みたいなものなのですが、暖房が妙に暑くって。
 部屋に居られないので、船内をあちこち移動しちゃいました。

 そして、最後に「遅れましたことを、乗組員一同心よりお詫び致します」っていう放送が流れたのでした。
 そのまま部屋でお待ち下さい、との放送だったので、そのまま待機。
 暫くすると、クルーが呼びに来てくれました。
 ロビーに座っていたら、徒歩客4人が真っ先に車輌甲板に案内されます。
 先導に従って、最後尾へ。
 ハッチ(正式名知らない)、まだ開いてないけれど…(^^;。

 徒歩なのにここで開くのを待つなんて、変わった体験で嬉しいかもっ。
 何だかんだで、トラックはそこそこ乗ってるみたい。
 ぞろぞろと人が乗船して来た後、ワゴン車が来て、私達を真っ先に下船させてくれました。
 そのまま、京急バスの乗り場へ横付け。
 22時08分のバスに間に合ったあ。
 明かりを煌々と点した「しゃとるよこすか」とも、これでお別れ。
 夜の闇の中に浮かび上がるフェリーって、私の好きな光景の一つです。
 活気のある港っていうのも、いいですよねっ。

 さあて、帰るよー。
 久里浜からJRに乗れば、船橋まで乗り替え無しで帰れます。
 22時38分の快速。
 最終バスに間に合うと、私は凄く嬉しいぞ。
 参考までに、以前の「しゃとるおおいた」乗船記はこちらでーす。
 おしまい。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2006