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旅のしおり

 これは、普段着のマリンエキスプレス「フェリーひむか」貝塚−宮崎、の乗船記です。
 「フェリーひむか」宮崎港発の初日の様子は、こちらからどうぞ(^^)。
 追記。04/10/01から、日向航路は宮崎カーフェリーに移管されて、日向−宮崎間は休止になってしまいました。
 宮崎から日向ののどかな航海、もう楽しむことは出来ません…。
 更に追記。とうとう、05/02/02の航海をもって、航路自体が休止になってしまいました…。
 最終日にも乗船しましたので、乗船記はこちらからどうぞ。
 更に更に追記。05/06/20から、貝塚航路の運航、再開です!。
 こう動きが急だと、どうもついて行けません…(^^;。

リンク → 「平田市立塩津小学校」白い船との交流

      「フェリー船員のページ」東日本フェリーの情報が沢山あります♪。

△特等洋室114号室。ふかふかのお布団♪。 △ゆったりのソファー。ただ、コンセントの配置が、ちょっと使いにくいのが残念でした。 △ユニットバスもあるです。大浴場が快適なので、こちらは使いませんでしたけど…。  △朝のレストランメニュー。夜の写真は、ピンボケだったので、不採用(^^;。  △洋定食。オーソドックスなタイプです。ドリンクはおかわり自由。 △チキン南蛮定食。これが一番お勧め、かな。 △トンカツ定食。ちょっと脂身が多いのが、難点と言えば難点かも。 △ブリッジのコントローラー。正式名称は何て言うのか、分かりません(^^;。  △船首では、ロープの張り替え作業をしていました。  △主機関には、日本鋼管の14PC2-2Vを2基搭載しているそうです。私は日本鋼管に駐在していたことがあるので、何かうれしい♪。  △CPPに繋がるシャフト。これが二つあります。 △とにかく、物凄いエンジン音なんですよね。 △機関室にも、ブリッジと同じコントーラーがありました。沢山のメーターがあるよー。ちなみに、世界には二種類の人間しか居ないのです。こんなのを見ると頭痛がする人間と、自分でも操作したくなってうずうずする人間。私の場合は、後者です(^^;。 △宮崎まで乗って行く車はさすがに少なくって、車輌甲板、すかすかです。△船旅はいいな♪。本当はもっと写真があったんですけど、ピンボケのが多くって、不採用になりました。

■04/07/20 フェリーひむか、ブリッジと機関室見学付き♪

 今回の旅は、珍しく事前に予約をしていました。
 もう夏休みも始まって、混んでるかもしれませんもんね。
 7日前に、マリンの予約センターに電話して、っと。
 それはいいんですけど、間違えて大阪のセンターにかけちゃいました。
 東京にもセンターあるのに…。
 どうりでテレカの度数の減りが早いわけだ(笑)。
 それと、貝塚の地名がどうしても思い出せなくって、えーとえーとぉ…、なんて。
 おねーさんの方から、「…貝塚ですか?」って言われちゃいました。
 それですっ!。
 無事に予約が取れました。
 しっかし、4日後にはまた、九州へ行くんですよね。
 突然休みが入ったので…。
 最初から分かっていたら、もっとやりようがあったのにな。
 4日後は、九越フェリーに乗るんです。
 それと、帰りのシャトル・ハイウェイラインも手配して、っと。
 これがまた、色々と騒動を巻き起こすのですが、それはまた後の話、です。

 そしてそして、「フェリー船員のページ」のイルカさんからメールを頂いて、「ひむか」のブリッジを案内して貰えることになりました。
 わ、当日が楽しみです(^^)。

 さてさて、とりあえず、千葉から貝塚まで行かなくちゃなりません。
 前日のマリンエキスプレスで勝浦まで行くか、オーシャン東九で徳島まで行くか、「ムーンライトながら91号」で大垣まで行くか…。
 でも、その二つの航路って、乗ったばっかりなんですよね。
 ということで、青春18きっぷの使える「ながら」に決めっ。
 …決めたんですけど、とうとう発車時間に間に合わず、ばたばたと当日の朝に出ることになっちゃいました。
 同行予定の友人は、予定通りに乗って行ったみたい。

 当日の朝、いつも仕事へ行くのと、ほぼ同じ時間に船橋へ出ます。
 東京駅でチキン弁当を買って、185系使用の普通列車伊東行きに乗って。
 根府川から見た太平洋は、静かにきらきらと輝いていて、フェリーへの期待が高まります。
 熱海からは、113系の豊橋行きに乗り替え。
 冷房がすっごく効いてて、かなり飛ばす113系なの(^^)。
 ロングランの列車なので、車内でぐっすり眠っちゃいました。
 車内には、「今、フネが熱い」っていう、日本郵船の広告がかかってましたあ。

 案外、時間には余裕が無くって、どんどん先に進まないと、「ひむか」には間に合いません…。
 豊橋、大垣、米原と列車を乗り継ぎ、京都からは奈良線経由で新今宮に出て、南海で貝塚へ!。
 貝塚到着は、18時25分頃でした。
 友人は、19時03分頃に着くそうなので、19時10分発のバスに間に合うね♪。
 バス停を確認すると、路線バスがフェリーターミナルまで入るようになっていて、乗船にはかなり便利になりました。

 貝塚駅西口より、水鉄バス「二色産業団地」行き(15分320円)。
 平日は19時10,25,42分 20時05,30分。
 土休日は19時00,30分 20時00,30分
 この時間のバスは、「フェリー乗り場」バス停経由で、ターミナル(の小屋)前に横付けです(^^)。

 駅前の本屋さんで、新しい時刻表を購入。
 コンビニもありますけど、船内にはレストランがあるので、食料の調達は必要ありません。
 バスでターミナルまで乗って行ったのは8人位で、殆どが読売旅行のツアーの人達みたい。
 ターミナルの片隅で、団体の受け付けをやっていました。
 個札の徒歩客は、私達の他に6人位しか居なかったです。
 しかも、みんな日向で降りてしまって、宮崎でタラップから降りたのは、私達二人だけだったような…。

 イルカさんに待っていて頂けるとのことで、バスの車内からイラストそっくりの方を見付けました。
 でも、私達がパンフレットを集めたりしてぐすぐずしていたので、お時間を取らせてしまい、申し訳なかったです。
 船内まで案内して頂いて、案内所前のソファーで、色々とお話を伺います。
 一度勤務が始まると、3週間は船で暮らすようになるんですって。
 びっくりしちゃいました。
 予想外の不具合が発生して、船が急遽ドック入りしたりすると、船と一緒にドックで暮らすようになる、っていうのにもびっくりです。
 本当、船と一緒に運命を共にするんですねー。
 イルカさんは、東日本フェリーの新旧色々な船に乗船されていて、楽しいお話が沢山聞けちゃいました。
 明日乗船予定の「シャトル おおいた」が「さんふらわあ おおあらい」だった頃のお話も聞けて。
 かなり揺れるみたいですね。
 二代目の「ばるな」や太平洋フェリーの「きそ」なんかと同型船らしいのですが、「きそ」以上に揺れるとか…。
 私としては、かなりどっきどきなのです(^^;。
 出港前のお忙しいときに、30分も時間を取って頂いて、ありがとうございました(^^)。

 船室に荷物を置いたら、早速お風呂に行きます。
 まだ誰も居なくって、のんびりのんびり。
 「ひむか」のお風呂は脱衣場も広くって、快適ですよね。
 お風呂の後は、ご飯。
 お風呂もレストランも営業時間がそんなに長く無いので、さくさく進まないと…。
 私達は日替わりのAとBの定食800円を注文します。
 私は、トンカツ定食、友人は鳥南蛮定食。
 単品でマグロのやまかけ400円を頼んで、っと。
 メニューには、全てフリードリンクが付いてます。
 味も結構いいんですよー。
 食べ比べてみると、とんかつはちょっと脂身が多かったので、鳥南蛮がお勧めかな。
 デジカメを取り出してごそごそしていたら、食堂のおねーさんに「お撮りしましょうか?」なんて声をかけらけちゃいました。
 さすがにそれは、丁重に辞退。
 どうせなら、友人と一緒よりもおねーさんと一緒に撮って貰った方が嬉しいですし、ね(^^;。
 クルーの方達、みんなとっても親切です。
 案内所のカウンター前でお知らせをぼんやり眺めていたら、別のおねーさんが走って来て、「何かご用だったですかっ」なんて恐縮されちゃったりして。
 それと、船内の放送とかも、運航初日よりずっとずっと手慣れた感じでしたもん。
 不思議だったのが翌朝のおはよう放送で、「只今07時でございます」って言ってたのに、私の時計では、まだ06時52分でした(笑)。
 船は、電車と違って時間に融通が効くのかなあ…?。

 船内は本当に快適です。
 とにかく、空いてますし(それはそれで、営業上困るとは思いますけど…)。
 ゆとりのスペースもあちこちにありますし。
 シアターで映画の上映もしてましたけど、見ている人は誰も居ませんでした。

 2等寝台は一段で、棚も広々としてます。
 タオルを干せるような紐も張ってあって、使い勝手は良さそう。
 これは、特等のバスルームにもありました。
 勿論、蛍光灯の下にはコンセントがあるので、パソコンなんかの電源もばっちりです。
 運が良ければ、海側の窓のある区画に当たるかもっ。

 特等には、タオルと浴衣、使い捨てのスリッパが備えられていました。
 ただ、このスリッパで外を歩くのは少々抵抗があるので、浴室なんかには靴で行ってました。
 これは、フツーのスリッパの方がいいかな。
 備品としては、マリンの社名入りの紙コップが、室内に沢山備えられています。

 部屋でのんびりしていたら、ここまでの長旅の疲れが出て、00時頃には寝てしまったのでした。
 冷蔵庫にジュースを冷やしておいたけれど、ドリンクバーでたらふく飲んでいたので、もうとても入りません…(^^;。

 翌朝は、07時に起床。
 お風呂と食堂の営業時間は限られているので、そんなにゆっくりも寝てられないのです(笑)。
 とりあえず、お風呂。
 朝はシャワーのみっていうことなのですが、一応湯船にはお湯が残っていたので、それなりに入ることが出来ます。
 ただ、これは真夏だからで、冬は風邪をひいちゃうかも(笑)。

 さっぱりしたら、レストランへ移動して、朝定食を食べます。
 私は洋定食で、友人は和定食。
 どちらも普通に美味しいです。
 出来上がりも早いですし。
 ちなみに、朝も夜もレストランはがらがらでしたけど、これは乗船しているお客自体が少ないせいかな…。

 日向には、定刻の到着でした。
 開業初日は雑然としていた日向の岸壁も、きれいに舗装されていました。
 でも、船は妙な所で旋回を始めて…。
 え?、え?、どうして…?。
 何と、初日とも京浜航路とも違う、第三の岸壁に接岸したので、びっくりです。
 場所、結構離れてるんですけど…。
 後で聞いたら、ここ何日かだけ、岸壁の作業の都合で接岸場所が変わっていたそうなんです。
 あー、びっくりした。
 そういえば貝塚で、車の人には日向の地図を渡してたっけ…。
 場所、本当に全然違いますもんね。

 タラップが降りて、それを固定させたりカラーコーンを出したりしていたのは、食堂に居たおにーさんでした。
 色々な仕事をするんだなあ。
 日向で読売旅行の団体さんが下船して、九州産交の観光バスに乗り込んで行きました。
 個人のお客も、何人か下船して。
 タクシーが3台待ってましたけど、乗車したのは一人だけで、みんなお迎えの車に乗ってましたから、地元の人なんですねー。
 さすがに、ここからの乗船は、人も車も0でした…。

 日向出港後の09時に再びロビーでイルカさんと待ち合わせをして、ブリッジを案内して頂きます。
 途中、業務用の区画を通り抜けて、普段は決して見れないエリアだけに、わくわく。
 クルー用の一週間のお食事メニューの掲示を見たり(笑)。
 結構メニューは豊富みたい。
 でも、イルカさんは言葉を濁していたので、実際の所はどうなんでしょうね…(^^;。
 航海士の方にご挨拶して、いよいよブリッジへ!。
 あ、これが噂のCPPの制御装置ですかあ。
 私も、CPPにはちょっと詳しいんですよー。
 今回のことで(後述)、色々と勉強しましたもん。

 でも、他のメカは知らないことばかりで、丁寧な説明を聞いていたら、いちいちびっくりしちゃいました。
 私は、ばうすらすたあ?、ふぃんすたびらいざあ?、なんて、そんなレベルですから。
 片隅に、モールス信号の発信機を見付けて喜んだり。
 速度計はさすがに分かります。
 かなりゆっくりみたいに感じましたけど、船は25ノットで進行していたのでした。
 レーダーを覗かせて貰い、レンジを切り替えて頂くと、漁船が本当に沢山写りました。
 肉眼では全然見えないんですけどね。
 漁船、網への接触だけで無く、波の揺れ返しにも気を遣うそうで、こんなに広い海でも、安全運航をするのって、本当に大変なんですねー。
 波と風の強さは物凄いみたいで、ブリッジの窓ガラスが破れたりもするそうで…。
 他船では、海水が浸入して、感電したりといったこともあったそうです。
 それでも、運航中の船のことは乗船しているクルーだけで何とかするしかなくって、実際になんとかしてしまうそうですから、船で働く人達って、本当に凄いです!。
 そうやって、安全が護られているんですね。
 この時間、ブリッジに居たのはお二人だけ、みたい。
 船首では、ロープの交換が始まっていました。

 次は、いよいよ機関室へ。
 ブリッジを公開している船はあっても、さすがに機関室は公開されませんよね。
 耳栓を渡されたので、びっくりしちゃいました。
 凄い騒音と温度だっていうのが、本当に実感出来ます。
 制服も、一航海毎に代えて洗濯するんですって。
 …納得だあ。
 もう、本当に厳しい環境ですもんね。
 それに、機関だって、本当は止めて整備をしたいときがあるそうですけど、それでも止める訳には行かないので、苦労は絶えないみたいです。
 そしてそして、あ、これがCPPの油圧装置ですかあ…(またCPPかい(^^;)。
 長く太いシャフトがぐるぐる回っているのは、やっぱり圧巻でした。
 機関室のモニタで、現在温度を見て、目を回してみたり(笑)。
 こちらにも、ブリッジと同じメインの制御装置がありました。

 クーラーの効いた機関室に戻って、ちょっとだけホッとします。
 休憩中のクルーの方にコーヒーを入れて頂いて、恐縮しちゃいました。
 皆さん、本当に親切なんです。
 途中で出会った方々も、突然現れた私たちに、挨拶してくれて…。
 後で聞いたら、機関室の方はみんな東日本フェリーからの出向だそうで、マリンエキスプレスのクルーは居らっしゃらないんですって。
 ブリッジで丁寧な説明をして頂いた航海士の方は、マリンの方だそう。
 私達が開業初日のセレモニーで見た船長さんは、今は京浜航路に移られたんですって。

 その後、イルカさんの自室にまだ案内して頂いて、またまたお茶をご馳走になってしまいました。
 ブリッジの真下で、進行方向の海が見える、広い部屋でした。
 まあ、ご本人はここから海を見たりはしませんよね。
 机の上には、富士通のパソコンとプリンタが置いてありました。
 親指シフターなんですねー。
 ニフティにも、早くから入られていたそうで。
 それに、サイトに載っているご本人の似顔絵の秘密も聞いちゃいました。

 もうあっという間に時間が経って、宮崎入港の30分前。
 接岸のお仕事もありますので、私達も部屋に戻ります。
 楽しい時間をありがとうこざいました。
 休憩の邪魔をしてしまって、本当にごめんなさい。

 折角だから、部屋のシャワーを使おうと思ったのですが、結局使わないままでした。
 たちまち、懐かしい宮崎に接岸です。
 前方には、「みやざきエキスプレス」が停泊中。
 タクシーの運転手さんが「バスは無いよー」なんて声をかけてくるのですが、私達はバスがあるのを知っているので、ターミナルへ直行します。
 まあ、確かにすぐに出るバスは無いんですけどね(^^;。
 ちなみに、宮交シティ行きのバスは、08時35分と11時00分の二回あって、08時35分にはシーガイア行きも同時に出るです。
 宮崎駅までノンストップで、運賃は230円。
 宮崎交通のバスは、フェリー前とターミナル前、二つのバス停を経由する、随分と親切なルートでした。
 どちらも、すぐ目の前なんですけどね(笑)。


 さてさて、とりあえず宮崎駅へ出て、ご飯にします。
 宮崎牛のハンバーグを食べたりして(^^)。
 宮崎では、もう稲刈りが始まっているのですねー。
 今日は青春18きっぷを使い、一日に一本しかない宮崎から大分へ乗り継げる普通列車に乗って、大分を目指します。
 延岡までは713系、そこからは457系でした。
 かなり飛ばしてましたよん♪。
 大分では、懐かしいサボ反しまで見れて。
 そしてそして、私は今日のシャトル・ハイウェイラインに乗って、もう千葉に帰ってしまうのです。
 でも、これがまた大変で…。
 続きは、シャトル・ハイウェイライン「しゃとる おおいた」大分−横須賀、の乗船記へどうぞ(^^)。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2004 写真の一部は、©K.Suzuki 2004