■04/07/20 フェリーひむか、ブリッジと機関室見学付き♪
今回の旅は、珍しく事前に予約をしていました。
もう夏休みも始まって、混んでるかもしれませんもんね。
7日前に、マリンの予約センターに電話して、っと。
それはいいんですけど、間違えて大阪のセンターにかけちゃいました。
東京にもセンターあるのに…。
どうりでテレカの度数の減りが早いわけだ(笑)。
それと、貝塚の地名がどうしても思い出せなくって、えーとえーとぉ…、なんて。
おねーさんの方から、「…貝塚ですか?」って言われちゃいました。
それですっ!。
無事に予約が取れました。
しっかし、4日後にはまた、九州へ行くんですよね。
突然休みが入ったので…。
最初から分かっていたら、もっとやりようがあったのにな。
4日後は、九越フェリーに乗るんです。
それと、帰りのシャトル・ハイウェイラインも手配して、っと。
これがまた、色々と騒動を巻き起こすのですが、それはまた後の話、です。
そしてそして、「
フェリー船員のページ」のイルカさんからメールを頂いて、「ひむか」のブリッジを案内して貰えることになりました。
わ、当日が楽しみです(^^)。
さてさて、とりあえず、千葉から貝塚まで行かなくちゃなりません。
前日のマリンエキスプレスで勝浦まで行くか、オーシャン東九で徳島まで行くか、「ムーンライトながら91号」で大垣まで行くか…。
でも、その二つの航路って、乗ったばっかりなんですよね。
ということで、青春18きっぷの使える「ながら」に決めっ。
…決めたんですけど、とうとう発車時間に間に合わず、ばたばたと当日の朝に出ることになっちゃいました。
同行予定の友人は、予定通りに乗って行ったみたい。
当日の朝、いつも仕事へ行くのと、ほぼ同じ時間に船橋へ出ます。
東京駅でチキン弁当を買って、185系使用の普通列車伊東行きに乗って。
根府川から見た太平洋は、静かにきらきらと輝いていて、フェリーへの期待が高まります。
熱海からは、113系の豊橋行きに乗り替え。
冷房がすっごく効いてて、かなり飛ばす113系なの(^^)。
ロングランの列車なので、車内でぐっすり眠っちゃいました。
車内には、「今、フネが熱い」っていう、日本郵船の広告がかかってましたあ。
案外、時間には余裕が無くって、どんどん先に進まないと、「ひむか」には間に合いません…。
豊橋、大垣、米原と列車を乗り継ぎ、京都からは奈良線経由で新今宮に出て、南海で貝塚へ!。
貝塚到着は、18時25分頃でした。
友人は、19時03分頃に着くそうなので、19時10分発のバスに間に合うね♪。
バス停を確認すると、路線バスがフェリーターミナルまで入るようになっていて、乗船にはかなり便利になりました。
貝塚駅西口より、水鉄バス「二色産業団地」行き(15分320円)。
平日は19時10,25,42分 20時05,30分。
土休日は19時00,30分 20時00,30分
この時間のバスは、「フェリー乗り場」バス停経由で、ターミナル(の小屋)前に横付けです(^^)。
駅前の本屋さんで、新しい時刻表を購入。
コンビニもありますけど、船内にはレストランがあるので、食料の調達は必要ありません。
バスでターミナルまで乗って行ったのは8人位で、殆どが読売旅行のツアーの人達みたい。
ターミナルの片隅で、団体の受け付けをやっていました。
個札の徒歩客は、私達の他に6人位しか居なかったです。
しかも、みんな日向で降りてしまって、宮崎でタラップから降りたのは、私達二人だけだったような…。
イルカさんに待っていて頂けるとのことで、バスの車内からイラストそっくりの方を見付けました。
でも、私達がパンフレットを集めたりしてぐすぐずしていたので、お時間を取らせてしまい、申し訳なかったです。
船内まで案内して頂いて、案内所前のソファーで、色々とお話を伺います。
一度勤務が始まると、3週間は船で暮らすようになるんですって。
びっくりしちゃいました。
予想外の不具合が発生して、船が急遽ドック入りしたりすると、船と一緒にドックで暮らすようになる、っていうのにもびっくりです。
本当、船と一緒に運命を共にするんですねー。
イルカさんは、東日本フェリーの新旧色々な船に乗船されていて、楽しいお話が沢山聞けちゃいました。
明日乗船予定の「シャトル おおいた」が「さんふらわあ おおあらい」だった頃のお話も聞けて。
かなり揺れるみたいですね。
二代目の「ばるな」や太平洋フェリーの「きそ」なんかと同型船らしいのですが、「きそ」以上に揺れるとか…。
私としては、かなりどっきどきなのです(^^;。
出港前のお忙しいときに、30分も時間を取って頂いて、ありがとうございました(^^)。
船室に荷物を置いたら、早速お風呂に行きます。
まだ誰も居なくって、のんびりのんびり。
「ひむか」のお風呂は脱衣場も広くって、快適ですよね。
お風呂の後は、ご飯。
お風呂もレストランも営業時間がそんなに長く無いので、さくさく進まないと…。
私達は日替わりのAとBの定食800円を注文します。
私は、トンカツ定食、友人は鳥南蛮定食。
単品でマグロのやまかけ400円を頼んで、っと。
メニューには、全てフリードリンクが付いてます。
味も結構いいんですよー。
食べ比べてみると、とんかつはちょっと脂身が多かったので、鳥南蛮がお勧めかな。
デジカメを取り出してごそごそしていたら、食堂のおねーさんに「お撮りしましょうか?」なんて声をかけらけちゃいました。
さすがにそれは、丁重に辞退。
どうせなら、友人と一緒よりもおねーさんと一緒に撮って貰った方が嬉しいですし、ね(^^;。
クルーの方達、みんなとっても親切です。
案内所のカウンター前でお知らせをぼんやり眺めていたら、別のおねーさんが走って来て、「何かご用だったですかっ」なんて恐縮されちゃったりして。
それと、船内の放送とかも、運航初日よりずっとずっと手慣れた感じでしたもん。
不思議だったのが翌朝のおはよう放送で、「只今07時でございます」って言ってたのに、私の時計では、まだ06時52分でした(笑)。
船は、電車と違って時間に融通が効くのかなあ…?。
船内は本当に快適です。
とにかく、空いてますし(それはそれで、営業上困るとは思いますけど…)。
ゆとりのスペースもあちこちにありますし。
シアターで映画の上映もしてましたけど、見ている人は誰も居ませんでした。
2等寝台は一段で、棚も広々としてます。
タオルを干せるような紐も張ってあって、使い勝手は良さそう。
これは、特等のバスルームにもありました。
勿論、蛍光灯の下にはコンセントがあるので、パソコンなんかの電源もばっちりです。
運が良ければ、海側の窓のある区画に当たるかもっ。
特等には、タオルと浴衣、使い捨てのスリッパが備えられていました。
ただ、このスリッパで外を歩くのは少々抵抗があるので、浴室なんかには靴で行ってました。
これは、フツーのスリッパの方がいいかな。
備品としては、マリンの社名入りの紙コップが、室内に沢山備えられています。
部屋でのんびりしていたら、ここまでの長旅の疲れが出て、00時頃には寝てしまったのでした。
冷蔵庫にジュースを冷やしておいたけれど、ドリンクバーでたらふく飲んでいたので、もうとても入りません…(^^;。
翌朝は、07時に起床。
お風呂と食堂の営業時間は限られているので、そんなにゆっくりも寝てられないのです(笑)。
とりあえず、お風呂。
朝はシャワーのみっていうことなのですが、一応湯船にはお湯が残っていたので、それなりに入ることが出来ます。
ただ、これは真夏だからで、冬は風邪をひいちゃうかも(笑)。
さっぱりしたら、レストランへ移動して、朝定食を食べます。
私は洋定食で、友人は和定食。
どちらも普通に美味しいです。
出来上がりも早いですし。
ちなみに、朝も夜もレストランはがらがらでしたけど、これは乗船しているお客自体が少ないせいかな…。
日向には、定刻の到着でした。
開業初日は雑然としていた日向の岸壁も、きれいに舗装されていました。
でも、船は妙な所で旋回を始めて…。
え?、え?、どうして…?。
何と、初日とも京浜航路とも違う、第三の岸壁に接岸したので、びっくりです。
場所、結構離れてるんですけど…。
後で聞いたら、ここ何日かだけ、岸壁の作業の都合で接岸場所が変わっていたそうなんです。
あー、びっくりした。
そういえば貝塚で、車の人には日向の地図を渡してたっけ…。
場所、本当に全然違いますもんね。
タラップが降りて、それを固定させたりカラーコーンを出したりしていたのは、食堂に居たおにーさんでした。
色々な仕事をするんだなあ。
日向で読売旅行の団体さんが下船して、九州産交の観光バスに乗り込んで行きました。
個人のお客も、何人か下船して。
タクシーが3台待ってましたけど、乗車したのは一人だけで、みんなお迎えの車に乗ってましたから、地元の人なんですねー。
さすがに、ここからの乗船は、人も車も0でした…。
日向出港後の09時に再びロビーでイルカさんと待ち合わせをして、ブリッジを案内して頂きます。
途中、業務用の区画を通り抜けて、普段は決して見れないエリアだけに、わくわく。
クルー用の一週間のお食事メニューの掲示を見たり(笑)。
結構メニューは豊富みたい。
でも、イルカさんは言葉を濁していたので、実際の所はどうなんでしょうね…(^^;。
航海士の方にご挨拶して、いよいよブリッジへ!。
あ、これが噂のCPPの制御装置ですかあ。
私も、CPPにはちょっと詳しいんですよー。
今回のことで(後述)、色々と勉強しましたもん。
でも、他のメカは知らないことばかりで、丁寧な説明を聞いていたら、いちいちびっくりしちゃいました。
私は、ばうすらすたあ?、ふぃんすたびらいざあ?、なんて、そんなレベルですから。
片隅に、モールス信号の発信機を見付けて喜んだり。
速度計はさすがに分かります。
かなりゆっくりみたいに感じましたけど、船は25ノットで進行していたのでした。
レーダーを覗かせて貰い、レンジを切り替えて頂くと、漁船が本当に沢山写りました。
肉眼では全然見えないんですけどね。
漁船、網への接触だけで無く、波の揺れ返しにも気を遣うそうで、こんなに広い海でも、安全運航をするのって、本当に大変なんですねー。
波と風の強さは物凄いみたいで、ブリッジの窓ガラスが破れたりもするそうで…。
他船では、海水が浸入して、感電したりといったこともあったそうです。
それでも、運航中の船のことは乗船しているクルーだけで何とかするしかなくって、実際になんとかしてしまうそうですから、船で働く人達って、本当に凄いです!。
そうやって、安全が護られているんですね。
この時間、ブリッジに居たのはお二人だけ、みたい。
船首では、ロープの交換が始まっていました。
次は、いよいよ機関室へ。
ブリッジを公開している船はあっても、さすがに機関室は公開されませんよね。
耳栓を渡されたので、びっくりしちゃいました。
凄い騒音と温度だっていうのが、本当に実感出来ます。
制服も、一航海毎に代えて洗濯するんですって。
…納得だあ。
もう、本当に厳しい環境ですもんね。
それに、機関だって、本当は止めて整備をしたいときがあるそうですけど、それでも止める訳には行かないので、苦労は絶えないみたいです。
そしてそして、あ、これがCPPの油圧装置ですかあ…(またCPPかい(^^;)。
長く太いシャフトがぐるぐる回っているのは、やっぱり圧巻でした。
機関室のモニタで、現在温度を見て、目を回してみたり(笑)。
こちらにも、ブリッジと同じメインの制御装置がありました。
クーラーの効いた機関室に戻って、ちょっとだけホッとします。
休憩中のクルーの方にコーヒーを入れて頂いて、恐縮しちゃいました。
皆さん、本当に親切なんです。
途中で出会った方々も、突然現れた私たちに、挨拶してくれて…。
後で聞いたら、機関室の方はみんな東日本フェリーからの出向だそうで、マリンエキスプレスのクルーは居らっしゃらないんですって。
ブリッジで丁寧な説明をして頂いた航海士の方は、マリンの方だそう。
私達が開業初日のセレモニーで見た船長さんは、今は京浜航路に移られたんですって。
その後、イルカさんの自室にまだ案内して頂いて、またまたお茶をご馳走になってしまいました。
ブリッジの真下で、進行方向の海が見える、広い部屋でした。
まあ、ご本人はここから海を見たりはしませんよね。
机の上には、富士通のパソコンとプリンタが置いてありました。
親指シフターなんですねー。
ニフティにも、早くから入られていたそうで。
それに、サイトに載っているご本人の似顔絵の秘密も聞いちゃいました。
もうあっという間に時間が経って、宮崎入港の30分前。
接岸のお仕事もありますので、私達も部屋に戻ります。
楽しい時間をありがとうこざいました。
休憩の邪魔をしてしまって、本当にごめんなさい。
折角だから、部屋のシャワーを使おうと思ったのですが、結局使わないままでした。
たちまち、懐かしい宮崎に接岸です。
前方には、「みやざきエキスプレス」が停泊中。
タクシーの運転手さんが「バスは無いよー」なんて声をかけてくるのですが、私達はバスがあるのを知っているので、ターミナルへ直行します。
まあ、確かにすぐに出るバスは無いんですけどね(^^;。
ちなみに、宮交シティ行きのバスは、08時35分と11時00分の二回あって、08時35分にはシーガイア行きも同時に出るです。
宮崎駅までノンストップで、運賃は230円。
宮崎交通のバスは、フェリー前とターミナル前、二つのバス停を経由する、随分と親切なルートでした。
どちらも、すぐ目の前なんですけどね(笑)。