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旅のしおり

 これは、太平洋フェリー「きそ」苫小牧−仙台−名古屋の乗船記です。
 これが旧「きそ」の最終航海となります。
 ちなみに、ニュー「きそ」初日の乗船記はこちらにあります(^^)。

■05/02/03 太平洋フェリー「きそ」苫小牧−仙台−名古屋 最終航海

02月03日 苫小牧発
 一足先に、「ばるな」改め「さんふらわあさっぽろ」が出港して行きました。
 船首から見送っていたのですが、おケツには船名や所属港の表記が無くなってしまって、のっぺらぼうなんだ。
 ちょっと寂しいぞ(^^;。
 そういえば、ニュー「きそ」に乗船したときに配っていた絵葉書、ターミナルのカウンターに山積みになっていました。
 早速、また何枚か貰います。
 船内には、「きそ」の絵葉書も置いてありましたあ。
 新旧「きそ」の船内案内図もちゃんとあって。

 そうそう、苫小牧駅前の長崎屋に寄ったら、節分の案内が繰り返し放送されていました。
 今年の恵方は、白老方向なんですって。
 …って、どっちなの?(^^;。

 岸壁には、何台かのトラクタや乗用車が並んで、「きそ」を見送ってくれました。
 出港のときには、クラクションを鳴らして…。
 太平洋フェリーの社員の方々も、ペンライトを振って賑やかにお見送り。
 デッキの私達と手を振り合います。
 普段はワルツを流しての出港ですが、最終日の今日は蛍の光なの。
 長い汽笛を2回鳴らして、いよいよ出港です!。
 船内では、特別な挨拶の放送とかは無かったみたい。
 やっぱり、ちょっと寂しいぞ(^^;。


02月04日 仙台発
 こちらも、苫小牧同様の出港風景となりました。
 トラクタが整列して、クラクションを鳴らしてのお見送り。
 太平洋フェリーの社員の方々が集まって、ターミナル二階から手を振っている方も居たよ。
 冷たく強い風が吹く中、デッキには何人かのお客さんとスチュワーデスさん。
 スチュワーデスさんが大きな声で誰かの名前を叫んで、賑やかな出港です。
 「きそ」は何回も何回も汽笛を鳴らして…。
 2隻のタグボートに引っ張られて旋回し、港の入口でうち1隻と汽笛の交歓をして、いよいよ仙台ともお別れ。
 これでもう、「きそ」が仙台に来ることはありません。
 船内でも、そんな放送が流れたのでした。
 ちなみに、地上からの一般の方のお見送りは、殆どゼロでした。
 ちょっとだけ寂しいかな…。
 この先、14時30分には「いしかり」と、02時30分には「きたかみ」と、それぞれすれ違うとのことです。


 仙台を出たら、ご飯です。
 いつもながら、ついつい食べ過ぎてしまいますね(^^;。
 更に、マメクラでも軽食を…。


 そして、前方真っ正面に「いしかり」が見えて来ました。
 「きそ」にはフォワードサロンがあるので、楽しいな。
 進行右側を通過するそうです。
 ニュー「きそ」では、左側を「きたかみ」が通ったのに、何か基準があるのかな?。
 放送を聞いた何人かのお客さんが、デッキに出て来て。
 ブリッジからの放送では、返礼のUW1旗を掲げているとのことです。
 放送していた人は、この航海をラスト・ボヤージュと呼んでいました。
 何か英語とフランス語が混ざってますけど、雰囲気は出てますよねー。
 ブリッジからはスチュワーデスさんが何人か飛び出して来て、賑やかに手を振っていたのでした。
 左前方には、苫小牧発深夜便の「さんふらわあ」がはっきりと見えてます。


 私が使っていたのが、4〜6人用の1等和洋室です。
 ここを一人で使っていました(^^;。
 友人は、2人用の特等洋室を同じく一人で使用。
 こんな妙なことになったのは、私達の手違いが原因なんです。
 本当は、一人でこの和洋室を使うことは出来ない筈ですよね。
 太平洋フェリーさんに迷惑をかけてしまうので、詳細は省略ということで…。

 この和洋室は変わった作りで、2等寝台みたいなベッドが4つあって、別区画にちゃぶ台が置いてあります。
 船のパンフレットでは、ここに座椅子がある筈なのですが、本当にちゃぶ台だけで、座布団すらありません。
 薄いカーペットに座っていると、おケツが痛くなっちゃって…。
 なので、ベッドで寝ていた方が楽でした。
 和洋室の意味なーい(^^;。
 そういえば、展望浴室の浴槽も、妙に浅い区画と妙に深い区画があって、ちょっと使い勝手が悪いですよね。


 宴会場の木曽路、2等502号室として開放されていました。
 苫小牧出港前には確かに開放されていたのですが、出港後には閉鎖されちゃいました。
 利用者さん、結構少なかったんですね。
 上等級は全て満席になっていましたが…。
 ちなみに、2等501号室は、ミーティングルームなんだ。
 表札ひっくり返して確認しました(^^;。

 売店で、記念に太平洋フェリーサブレを購入。
 ニュー「きそ」で売っていたものとは仕様が違っていて、こちらは筒状になってるの。
 何故か横浜ベイクルーズサブレとのダブルネームになってます(^^;。
 イラストは、ちゃんと太平洋フェリーなんですけど…。

02日05日 名古屋到着
 そして、いよいよ「きそ」は名古屋に帰って来ました。
 伊勢湾岸道をくぐると、もう「きそ」の旅も終わりです。
 ゆっくりゆっくり接岸して、「きそ」最終航海に乗船頂きありがとうございました、との放送が流れたのでした。
 デッキに立って接岸を眺めていたら、頭の上のブリッジから、指示を飛ばす船長さんの声がはっきり聞こえて来るの。
 や、何か怒って怒鳴ってましたけど(^^;。
 まだ巻いちゃ駄目だって言ってるだろ!!、って聞こえたような…。

 お隣りには、有村産業の「クルーズフェリー飛龍」が居るです。
 タラップ前では、乗員の方々が整列して、私達のお見送りをしてくれました。
 レストランのコックさんも居たよー。
 「きそ」って、確かに機関からの振動が凄い船でしたが、フォワードサロンやぐるっと一回り出来るスカイデッキは、私のお気に入りでした。
 その後に誕生した妹たちよりも、一番のおねーちゃんである「きそ」が私は大好きです。
 そして、太平洋フェリーのティッシュとミニタオルとカレンダーを頂いて、私達はもう二度と乗ることの出来ない「きそ」を後にしたのでした。

 そういえば、スチュワーデスさん達も、出港からずっと写真やビデオを撮ってましたよー。

 とりあえず、簡単なご紹介でした。
 この後、私達はふらふらと「飛龍」に乗って、大阪に向かいます。
 好きだなあ(^^;。
 続きはこちら

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