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旅のしおり

 これは、有村産業「クルーズフェリー飛龍」名古屋−大阪の乗船記です。
 太平洋フェリー「きそ」最終航海の乗船記から続いてまあす。

■05/02/05 有村産業「クルーズフェリー飛龍」名古屋−大阪

 伊勢湾岸道をくぐった太平洋フェリー「きそ」は、名古屋に到着しました。
 これでもう、「きそ」に乗ることは出来ません。
 さようなら、さようなら…。
 デッキに立っていた私達は、岸壁に別のフェリーが居るのを見付けて。
 あ、定刻で入ってたんだ。
 それが、週に2回だけ名古屋にやって来る有村産業の、「クルーズフェリー飛龍」なのでした。

 土曜の今日は、石垣始発基隆行き。
 最終的には、遙々と台湾を目指す航路なの。
 で、どうしよう?。
 乗る…?。
 正直、風邪もひいてるし、このまま家に帰りたい気持ちが半分、折角だから「クルーズフェリー飛龍」に乗りたい気持ちが半分、かな。
 なんて、結局は乗ることにしちゃった。
 後で後悔するのも嫌ですもんね。

 窓口で聞いたら、出港は定刻11時の予定ですって。
 乗船名簿を記入して、名古屋から大阪までのインサイドキャビンの乗船券を購入。
 4,000円。
 や、沖縄にも台湾にも、行ってる余裕は無いですし。
 大阪には、当日の22時に到着の予定です。
 さすがに、「きそ」から「クルーズフェリー飛龍」に乗り継いだ人って、他には居なかったみたい。
 私が写真を撮っている間に、友人がパンフを貰ってくれました。
 閉鎖している施設が多いですから、なんて一言があったそうですが、あ、それは知ってますー(^^;。
 ちなみに、大部屋は無いので、自動的にベッドとなります。

 岸壁で見ていたら、フォークリフトでせっせとコンテナを積み込んでいて、カーフェリーにコンテナだけを運び込んでるなんて、初めて見る光景です。
 固縛はどうしてるんだろ。
 ワイヤー?。
 実は緊締装置があるのかなあ。
 デッキのデッドスペースみたいな所には、乗用車が沢山積まれていて。
 ちょっとびっくり。
 とゆーか、何処から積んだんだろ(^^;。
 すごーい。

 時間が来たので、長いタラップから一旦地上に下りて、エスカレーターで乗船します。
 名古屋からの乗船は、5名でした。
 部屋を指定されて、ベッドは上下で使って下さいと言われたものの、番号までは指定されませんでした。
 本当に、相部屋感覚の部屋ですねー。
 トイレとシャワーとテレビが室内にあって。
 ベッドの上段は、ちょっと天井が近い感じ。
 個別のコンセントはありません。
 これで沖縄まで行くのは、ちょっときついかも。
 なので、一人はアウトサイドキャビンに移って行きました。
 ん、私だって、きっとそうするよ。


 扉前のベッドに荷物を置いて、早速船内の散策に出ます。
 何か、沖縄の匂いがするみたい。
 木のデッキも雰囲気良くって。
 でも、本当に閉鎖されてる施設が多いですねー。
 一部のトイレまで閉鎖されてるもん。
 開いているのは、アミューズメントスペースとカフェテリア位。
 カフェパティオも入ることは出来ますけど、セルフのコーヒー販売があるだけです。
 それと、本棚にマンガが並んでる。
 カフェテリアは、営業時間外も自由に入れて、お湯もここにありました。

 レセプション横の通路にはイスとテーブルが沢山あって、海も見えるし、居心地は結構いいです。
 でもちょっと寒いぞ(^^;。
 手近にコンセントがあったので、のんびりパソコンをいじっていたら、いつの間にか船はするすると動き出していたのでした。
 放送とか、何も入らないよー。
 慌てて荷物をまとめて、デッキへ。
 定刻まで、まだ10分もあるのに(^^;。
 「きそ」の姿は、あっという間に視界から消えて行ったのでした…。

 さあて、のんびりしよ。
 風邪もひいてます。
 レセプションには沖縄のガイドブックが並んでいて、頼めば貸してくれるみたい。
 時刻表のバックナンバーが2冊ありましたけど、古い時刻表なんて、何の役にも立たないような…(^^;。
 色々な施設の割引券もありました。
 ブルーシールアイスクリームのワゴンもありますけど、何故か扉が割れているのが物悲しいの。
 売店は、品数はとても少ないものの、最低限の物は揃う感じ、かな。
 謎の飛龍のキャラクターグッズもあって。
 胸のプレートが「ARI」になっているのがとても気になります。
 どうして「ARIMURA」じゃ無いのー?(^^;。

 お昼ご飯、別に抜いてもいいような感じだったのですが、大食いの友人がどうしても食べたいって言うので、仕方なく付き合います。
 魚フライ定食をオーダー。
 メニューは何種類かあって、値段も安いよ。
 レジでお金を払うと、席まで持って来てくれました。
 下膳はセルフサービスなんですけどね。
 結構ボリュームがあって、食べるの大変でした(^^;。
 同じメニューでも、お昼はアイスティーが、夜にはデザートのゼリーが付くです。


 さすがにお腹が苦しくなって、ベッドでお昼寝。
 ぐっすり寝込んじゃいました。
 その後、また船内をうろうろして。
 通路のカーペット、厚くていいのが敷いてあります。
 海は結構うねりがある感じなのですが、全然揺れません。
 レセプションデッキは寒いので、パノラマデッキのソファーに移動して、のんびり。
 同じくうろうろしていた友人は、オリオンビールを飲んでいました。
 本当に良く飲むなあ。
 船に乗ると、飲んでるか寝てるかのどっちかなんじゃ…。
 まあ、旅の楽しみ方は人それぞれ、なんですけどね。


 そうこうするうち、もう夕食の時間です。
 あまり食欲の無い私はカレーを、友人は沖縄そばをオーダー。
 だから苦しいってば(^^;。
 って、また飲むのー?。
 何人かのお客さん、それぞれ何かをオーダーしていましたけど、がらがらです。


 もう真っ暗だし、私は雑誌を借りて来て、部屋でごろごろ。
 部屋に誰も居なくなったので、シャワーを浴びたり。
 このシャワー、シャンプーとボディーソープをセットする設備はあるのですが、肝心の中身が入っていないので、本当にシャワーだけ、なんです。

 というわけで、定刻に大阪南港かもめ埠頭に到着したよ。
 私達徒歩客には、無料の送迎タクシーを用意して貰えるとのことだったので、レセプション前で待機します。
 でも、入港時間に合わせて来る筈のタクシーが何故か中々来なくって、結構待ったりするのでした(笑)。
 タクシー2台に分乗して、南港ターミナルへ。
 もっと先まで行きますよ、みたいな感じでしたけど、ここが一番便利なので、下車したのでした。

 さあ、大阪から夜行に乗って、東京に帰るよー!。
 友人は高速バス「ドリーム」で、私は寝台特急「あさかぜ」で。
 さすが、この短期間にフェリーに乗り過ぎて、ちょっと感動が薄れちゃったみたい。
 明日はそのまま仕事だあ。
 とほほ(^^;。
 本当は、もっとのんびり乗りたい「飛龍」でした。
 今度は、「クルーズフェリー飛龍21」に乗ってみようと思います。
 また、名古屋から大阪まで(笑)。
 お風呂が無いと、沖縄まで行くのは辛いですもんね。

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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2005 写真は、©K.Suzuki 2005