■05/01/09 太平洋フェリー「ニューきそ」苫小牧−仙台−名古屋
さあ、太平洋フェリーの新造船、ニュー「きそ」ですよ。
なんて、実は太平洋フェリーには、特に思い入れとかは無かったりするんですけど…(^^;。
新造船は華やかで楽しいですもんね。
「ばるな」にてお昼過ぎに到着した苫小牧には、もう既にニュー「きそ」が居て、万国旗で飾られた真っ白な船体が見えました。
関係者の見学会が行なわれていたみたい。
夕方、苫小牧からの市営バスでターミナルに戻ります。
バスは満員。
今日は、ニュー「きそ」は勿論、「ばるな」も満席なんですって。
連休ですもんねー。
17時過ぎの時点で、ニュー「きそ」の乗船は既に開始されていました。
乗船手続きをして、1000円分の船内利用券、部屋のカードキー、絵葉書を貰いました。
絵葉書には、特に就航記念とかの文字は無かったです。
さあ、乗船するよー。
私のお部屋は、1等室の船室775。
二人用の個室を一人で使います。
設備は、クローゼットと冷蔵庫とトイレとシャワーとBSデジタル対応の20インチ液晶テレビ。
一人分だけイスがありますけど、このイスは、ちょっとだけ使い勝手が悪いかも。
座ると、足の持って行き場が…。
コンセントは室内に三つもあって、それは嬉しいな。
インサイドの部屋なので景色は見えず、そもそも曇りガラスなので、窓の向こうに何があるのか、全く不明とゆー。
広さ的には、フツーのビジネスホテルという感じで。
「ばるな」の二人用1等Bよりは、かなり狭いです(笑)。
友人のS寝台とB寝台を覗きに行ったら、こちらにもベッド毎のコンセントが付いたんですねー。
S寝台、それまでのA寝台と、そんなに違いがあるようには見えないかも…(^^;。
新日本海フェリーと比べると、通路に平行している分、こちらの方は自由に使えるスペースが少ないですし。
S寝台の通路にビニールシートを敷いて宴会を始めたグループが居て、さすがにこれはクルーに注意されていました。
B寝台は、随分と狭そうに見えましたけど、多分気のせいかと(笑)。
上段も階段で登るようになって、「あけぼの」や「北陸」のソロみたいな感じだあ。
何室かある2等の女性専用室の出入り口にはカードキーが付いていて、かなり防犯が強化されてますけど、ちょっと優遇し過ぎのような気も…。
共用部分は、随分と豪華になりました。
でも、多分重量の関係で、本物の岩とかガラスとかが使えなかったみたいで、ハリボテが多いです(^^;。
個人的に、オブジェをごてごて並べたりするのは好きじゃ無いので、もっとシンプルな構成の方がいいな。
それに、北海道や仙台や名古屋をモチーフにしたわけでも無さそうで…。
なんて文句を言っても仕方ないんですけど、十分豪華ですし、全ての乗船客をびっくりさせるだけの効果はあると思いますよ♪。
あれれ、そういえば、旧「きそ」の船内で早々に置かれていた船内配置図の案内パンフ、何処にも置かれて無かったです。
お風呂も、洗い場には仕切りがあるし、それぞれにシャンプーとボディーソープはあるし、ジェットバスは別区画で三つもありました。
ただ、このジェットバス、揺れ出してお湯が少なくなったときに、負荷を失って凄い音と勢いで吹き出し、中々に壮絶でした(^^;。
脱衣場はカゴになっているので、貴重品とかは持って来れません。
って、良く見たら、貴重品用の小さい100円返却ロッカーがありましたあ。
ゲームコーナーには、ドライブゲームの体感マシンが四台も置いてあって…。
時化のときにプレイしたら、それはそれは素敵なことになりそう。
とりあえず、こんな感じ、かな。
船内、CBCのテレビ取材のチームも乗船しています。
何故かお客の呼び出し放送が繰り返し繰り返し流れていて…。
ちょっと騒々しいなあ。
別に、トラブルでは無いとは思いますけど。
レストランはまた後のお楽しみ。
翌朝、朝食の案内放送が流れた直後に「只今満席です」の放送が流れてびっくりしました。
いつも、空いてるレストランしか利用したことが無いから…。
18時30分。
マーメイドクラブ前で、船長と機関長と教授による鏡割り。
「きそ就航記念2005年1月太平洋フェリー株式会社」と書かれた升は、記念に貰えました。
「月桂冠」の文字入り。
そういえば、船内の自販機で売っている日本酒も、月桂冠だったっけ。
鏡割りは、仙台出たときも、またやるって♪。
マメクラから、おつまみの差し入れまであったりしてました。
18時45分。
「ばるな」出港。
若干遅れて、汽笛と共に出て行きました。
今度こそ、「ばるな」を見るのはこれが最後です。
19時00分。
こちらも若干遅れて、出港。
汽笛は無し。
紙テープも無し。
見送りも無し。
ごくフツーに出港します。
何だか随分と寂しいなあ。
出港後には、特に放送も流れませんでしたし。
まあ、夜だもんね。
仙台では、何かあるのかしらん。
後は、船内でのんびりしようっと。
でも、人が多いので、居場所を見付けるのがなかなか大変なの。
個室に戻ってもいいんですけど、インサイドだからなー(^^;。
ちなみにこの個室、時々外から「きーん!」ていう耳障りな音が聞こえて来るんですけど、何の音なんだろ?。
翌朝、仙台には若干早く到着しました。
苫小牧ではデッキに沢山積もっていた雪も、殆ど溶けて。
放送では、清掃時間が確保出来ないので、先に清掃担当者を乗船させる関係上、2分程お待ち下さいって。
そんなこと、わざわざ放送しなくてもいいのに(^^;。
お掃除のおばちゃん達が乗船し、階段前でミーティングを開いていました。
そして、ロビーの前にはゴミの山。
お客さん、沢山乗ってたもんね。
ゴミ袋はきちんと開封して、分別をやり直してたし。
大変だなあ。
仙台港近辺には特に用事が無いので、下船はしなくていーや。
でも、タラップを歩いて行ったら、ノーチェックで出入り出来ちゃいました。
仙台からのお客さんは11時30分の乗船開始を待っておとなしくしてますけど、途中下船の私達は、勝手に出入りしています…(^^;。
仙台では車輌の積み込みに時間がかかって、30分遅れでの出港となりました。
さすが、岸壁にはお見送りの人達が結構来ていましたね。
手を振り合って、ゆっくり離岸。
鏡割りの後、特別なセレモニーが一切無いのは寂しいですけど…。
タグボートもすたこらと引き上げて行きました。
それじゃあ、レストランへ行こうっと。
この航路での、ランチバイキングって初めてだよー。
さすがに品数は少ないですけど、この位の方が、逆にいいや。
何故かカレーが大人気みたいで、補充する度にすぐ無くなっていました(^^;。
レストランの窓から後ろを見ていたら、大きく舵を切る様子が、はっきりと分かるの。
体が傾くー。
でも、レストランのイスはしっかりと固定されているので、ぴくりとも動きません。
…少しは余裕が欲しいかも…。
さあて、お部屋に戻るよー。
船内、仙台までと比べたら、落ち着いた雰囲気なの。
でも、三菱の人が上等級の個室で大活躍です。
ドリル持って、歩き回ってる。
水漏れしたりとか、鍵が開かなくなったりとか、トラブルが多いんだもん。
私のお部屋は、特に問題は無いけれど…。
というか、水回りなんて、一切使って無いです(^^;。
14時40分頃、5分後に「きたかみ」と反航するとの案内がありました。
早速、左舷側のデッキに出ます。
さ、寒い…。
確かに5分後って言ったけれど、船の影もありません。
本当に接近してるのー?(^^;。
あ、何か旗を掲げてるよ。
いい加減寒さで死にそうになった頃、「きたかみ」が見えました!。
見た目、かなり近くを、かなりのスピードですれ違って。
お互いに手を振り合って、汽笛を鳴らしてご挨拶。
ちなみにこの汽笛、ちゃんと先に鳴らす順番が決まってるんですって。
「きたかみ」の方も、人が沢山出ていたよ。
いいないいな、こういうのって。
感動しちゃった。
以前「きたかみ」に乗ったときは船酔いでダウンしていたので、見ることが出来なかったんですー
(^^;。
姉妹船の反航自体、見るの初めてだったりして…。
船内にはOAコーナーなる一角があって、6席分、大きな机と一人当たり2口のコンセントが確保されています。
船内でパソコン使ってる人、多いですもんね。
便利そう。
さすがに、無線LANと衛星経由でネットに接続出来たりはしませんけど、船の中からまでネットに繋げなくてもいいや…(^^;。
お風呂に入ろうとしたら、他のお客さんに「お風呂は使え無いよー」って言われちゃいました。
え!、どうしてですかあ?。
何でも、テレビの撮影をやってるんですって。
じゃあ、しょうがないかあ。
部屋に戻ってお昼寝です。
16時40分頃、夕陽を見ることが出来ました。
テレビのクルーも、勿論撮影していて。
船に乗って海の上に出ると、普段は殆ど気にしない自然を身近に感じられますよね。
太陽、風、波、星、そして海。
それが船旅の醍醐味でもあるって思います。
船内のテレビ、9chでは設備や現在地の案内があるのですが、設備の案内が冗長過ぎて、なかなか現在地の案内が出て来ません。
ちょっと困るかも。
現在地は、茨城県沖、だって。
更に、緯度経度や速度も出る、しっかりしたものなんです。
私は、この現在地情報だけを見ていたいのにな…。
夕食のバイキングは満席との放送が流れ、1時間経っても、やっぱり満席との放送でした。
終了30分前に行ったら、丁度入れ違いで空いて来たみたい。
ご飯ご飯♪。
私は、ケーキとアイスばっかり食べてました。
好きなんだもんっ(^^;。
係のおねーさん達は、みんな疲れた顔をしていたけれど、大丈夫なのかしらん…。
激務、お疲れ様ですう。
ちゃんと愛想良くしてくれましたけど、ちょっと痛々しいかも…(^^;。
この後は、ジャズのショーを見たり、お風呂入ったり(何回目…?)、いつも通りに。
もう2泊目ですけど、全然飽きて来ないの。
船内、特別な催しは全く無くって、いつも通りの航海です。
まあ、それだけ太平洋フェリーのもてなしが完成されているということで!(^^)。
房総沖からはちょっと揺れ出し、向かい風がかなり強くなっていたみたいでした。
朝8時の時点で、名古屋には約90分の遅れをもって到着見込みとのこと。
伊勢湾内も波が高く、デッキに出ると潮がじゃんじゃん飛んで来て…。
でも、スピードは落ちません。
汽笛を二回鳴らしたけど、進路上に他船でも居たのかしら…?。
ニュー「きそ」の旅も、もうすぐ終わりが近付きました。
下船前に売店へ寄って、太平洋フェリーサブレをお土産に買おうとしたら、何と!いつの間にか売り切れになっていたのでした。
人気あるんだあ。
代わりに、太平洋フェリーのハローキティストラップを購入したよ。
さんふらわあバージョンを既に使っているので、こっちは予備、かな。
ふと気付いたのですが、搭乗券、船名の欄が何げに空白になってます。
ニュー「きそ」の文字が無いので、記念にするにはちょっと寂しいものが…。
どうしてなんだろ?。
さて、私達が利用した船室についてですが…。
あまり気に入らなかった部分を書いてみますねー。
2人用の1等個室は、やっぱりインサイドなのが面白くないです。
2等や2等寝台がアウトサイドだったりするのになあ。
それと、イスが一人分しかないし、ちょっと狭くって。
この配置も、ちょっと使いにくい部分が。
シャワーやトイレは別に必要ないと思いますけど、それが時代の流れなのでしょうか。
だからか、共用のトイレ、それぞれが小さめでした。
でも、共用トイレの個室スペースは逆に広くなってて、それは良かったです。
私は結局、室内のトイレは一度も使わなかったっけ…。
S寝台は、B寝台や1等との価格差を考えると、そんなにメリットが無いような気がします。
あんまり積極的には使う気になれないもん。
B寝台は、妙に狭く感じるのが難点かなあ。
でも、セパレートされたしコンセントも付いたし、これは結構利用価値がありそうですよ。
そんな感じで、いよいよ名古屋に到着です。
結局、90分以上の遅れになって、11時丁度に下船しました。
特にセレモニーとかはありません(^^;。
10時59分の市営バスにも間に合わなくなってしまったので、太平洋フェリーがあおなみ線の野跡駅まで、臨時バスを出してくれました。
船内には、ちゃんと案内が流れて。
凄くしっかりした対応でした。
ここまで対応して貰えるなんて、びっくりです。
しかも、無料なんだもん。
バス1台では乗り切れず、ピストンで2往復してましたから、市営バスに間に合ったとしても、私達は乗れないところでした…。
つまり、バス2台が満載になるだけの徒歩客が居たってことなんですよね。
すごーい。
どーでもいいのですが、名古屋の埠頭には有村産業のコンテナが沢山あって、懐かしかったです。
私も、有村産業の20フィートコンテナ、結構発送したんですよー。
や、勿論仕事で(笑)。
その昔、地元千葉の船橋中央埠頭から、沖縄行きの有村産業のRORO船が出てたんです。
今思えば、船内とか見せて貰えば良かったな。
でも当時は、船への興味がゼロだったので、今更どうしようもありません(^^;。
なんてことを考えつつ、ニュー「きそ」の旅もおしまいです。
次は、来月02月03日の、
旧「きそ」最終航海に乗りますよー。
もう、どんどん行っちゃうもん(笑)。