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旅のしおり

 ニュー「きそ」の初便に、全区間乗ることが出来ました。
 名古屋には90分以上遅れての到着となりましたが、沢山乗っていられて、とても楽しかったです。



特別な飾り付けは、これだけでした。

S寝台でーす。

船長や機関長の鏡割り。

「ばるな」が出港して行きました。






ここまでが、二人用1等個室です。

仙台で、お掃除のおばちゃんがミーティング中。


エントランスはゴミの山になりました。


これはスイートですねー。

鏡割りの枡とかを、記念に。



これはB寝台です。


あおなみ線金城ふ頭駅のホームから…。

■05/01/09 太平洋フェリー「ニューきそ」苫小牧−仙台−名古屋

 さあ、太平洋フェリーの新造船、ニュー「きそ」ですよ。
 なんて、実は太平洋フェリーには、特に思い入れとかは無かったりするんですけど…(^^;。
 新造船は華やかで楽しいですもんね。

 「ばるな」にてお昼過ぎに到着した苫小牧には、もう既にニュー「きそ」が居て、万国旗で飾られた真っ白な船体が見えました。
 関係者の見学会が行なわれていたみたい。

 夕方、苫小牧からの市営バスでターミナルに戻ります。
 バスは満員。
 今日は、ニュー「きそ」は勿論、「ばるな」も満席なんですって。
 連休ですもんねー。
 17時過ぎの時点で、ニュー「きそ」の乗船は既に開始されていました。
 乗船手続きをして、1000円分の船内利用券、部屋のカードキー、絵葉書を貰いました。
 絵葉書には、特に就航記念とかの文字は無かったです。

 さあ、乗船するよー。
 私のお部屋は、1等室の船室775。
 二人用の個室を一人で使います。
 設備は、クローゼットと冷蔵庫とトイレとシャワーとBSデジタル対応の20インチ液晶テレビ。
 一人分だけイスがありますけど、このイスは、ちょっとだけ使い勝手が悪いかも。
 座ると、足の持って行き場が…。
 コンセントは室内に三つもあって、それは嬉しいな。
 インサイドの部屋なので景色は見えず、そもそも曇りガラスなので、窓の向こうに何があるのか、全く不明とゆー。
 広さ的には、フツーのビジネスホテルという感じで。
 「ばるな」の二人用1等Bよりは、かなり狭いです(笑)。

 友人のS寝台とB寝台を覗きに行ったら、こちらにもベッド毎のコンセントが付いたんですねー。
 S寝台、それまでのA寝台と、そんなに違いがあるようには見えないかも…(^^;。
 新日本海フェリーと比べると、通路に平行している分、こちらの方は自由に使えるスペースが少ないですし。
 S寝台の通路にビニールシートを敷いて宴会を始めたグループが居て、さすがにこれはクルーに注意されていました。
 B寝台は、随分と狭そうに見えましたけど、多分気のせいかと(笑)。
 上段も階段で登るようになって、「あけぼの」や「北陸」のソロみたいな感じだあ。
 何室かある2等の女性専用室の出入り口にはカードキーが付いていて、かなり防犯が強化されてますけど、ちょっと優遇し過ぎのような気も…。

 共用部分は、随分と豪華になりました。
 でも、多分重量の関係で、本物の岩とかガラスとかが使えなかったみたいで、ハリボテが多いです(^^;。
 個人的に、オブジェをごてごて並べたりするのは好きじゃ無いので、もっとシンプルな構成の方がいいな。
 それに、北海道や仙台や名古屋をモチーフにしたわけでも無さそうで…。
 なんて文句を言っても仕方ないんですけど、十分豪華ですし、全ての乗船客をびっくりさせるだけの効果はあると思いますよ♪。
 あれれ、そういえば、旧「きそ」の船内で早々に置かれていた船内配置図の案内パンフ、何処にも置かれて無かったです。

 お風呂も、洗い場には仕切りがあるし、それぞれにシャンプーとボディーソープはあるし、ジェットバスは別区画で三つもありました。
 ただ、このジェットバス、揺れ出してお湯が少なくなったときに、負荷を失って凄い音と勢いで吹き出し、中々に壮絶でした(^^;。
 脱衣場はカゴになっているので、貴重品とかは持って来れません。
 って、良く見たら、貴重品用の小さい100円返却ロッカーがありましたあ。

 ゲームコーナーには、ドライブゲームの体感マシンが四台も置いてあって…。
 時化のときにプレイしたら、それはそれは素敵なことになりそう。

 とりあえず、こんな感じ、かな。
 船内、CBCのテレビ取材のチームも乗船しています。
 何故かお客の呼び出し放送が繰り返し繰り返し流れていて…。
 ちょっと騒々しいなあ。
 別に、トラブルでは無いとは思いますけど。
 レストランはまた後のお楽しみ。
 翌朝、朝食の案内放送が流れた直後に「只今満席です」の放送が流れてびっくりしました。
 いつも、空いてるレストランしか利用したことが無いから…。

18時30分。
 マーメイドクラブ前で、船長と機関長と教授による鏡割り。
 「きそ就航記念2005年1月太平洋フェリー株式会社」と書かれた升は、記念に貰えました。
 「月桂冠」の文字入り。
 そういえば、船内の自販機で売っている日本酒も、月桂冠だったっけ。
 鏡割りは、仙台出たときも、またやるって♪。
 マメクラから、おつまみの差し入れまであったりしてました。

18時45分。
 「ばるな」出港。
 若干遅れて、汽笛と共に出て行きました。
 今度こそ、「ばるな」を見るのはこれが最後です。

19時00分。
 こちらも若干遅れて、出港。
 汽笛は無し。
 紙テープも無し。
 見送りも無し。
 ごくフツーに出港します。
 何だか随分と寂しいなあ。
 出港後には、特に放送も流れませんでしたし。
 まあ、夜だもんね。
 仙台では、何かあるのかしらん。

 後は、船内でのんびりしようっと。
 でも、人が多いので、居場所を見付けるのがなかなか大変なの。
 個室に戻ってもいいんですけど、インサイドだからなー(^^;。
 ちなみにこの個室、時々外から「きーん!」ていう耳障りな音が聞こえて来るんですけど、何の音なんだろ?。

 翌朝、仙台には若干早く到着しました。
 苫小牧ではデッキに沢山積もっていた雪も、殆ど溶けて。
 放送では、清掃時間が確保出来ないので、先に清掃担当者を乗船させる関係上、2分程お待ち下さいって。
 そんなこと、わざわざ放送しなくてもいいのに(^^;。
 お掃除のおばちゃん達が乗船し、階段前でミーティングを開いていました。
 そして、ロビーの前にはゴミの山。
 お客さん、沢山乗ってたもんね。
 ゴミ袋はきちんと開封して、分別をやり直してたし。
 大変だなあ。
 仙台港近辺には特に用事が無いので、下船はしなくていーや。
 でも、タラップを歩いて行ったら、ノーチェックで出入り出来ちゃいました。
 仙台からのお客さんは11時30分の乗船開始を待っておとなしくしてますけど、途中下船の私達は、勝手に出入りしています…(^^;。

 仙台では車輌の積み込みに時間がかかって、30分遅れでの出港となりました。
 さすが、岸壁にはお見送りの人達が結構来ていましたね。
 手を振り合って、ゆっくり離岸。
 鏡割りの後、特別なセレモニーが一切無いのは寂しいですけど…。
 タグボートもすたこらと引き上げて行きました。

 それじゃあ、レストランへ行こうっと。
 この航路での、ランチバイキングって初めてだよー。
 さすがに品数は少ないですけど、この位の方が、逆にいいや。
 何故かカレーが大人気みたいで、補充する度にすぐ無くなっていました(^^;。
 レストランの窓から後ろを見ていたら、大きく舵を切る様子が、はっきりと分かるの。
 体が傾くー。
 でも、レストランのイスはしっかりと固定されているので、ぴくりとも動きません。
 …少しは余裕が欲しいかも…。

 さあて、お部屋に戻るよー。
 船内、仙台までと比べたら、落ち着いた雰囲気なの。
 でも、三菱の人が上等級の個室で大活躍です。
 ドリル持って、歩き回ってる。
 水漏れしたりとか、鍵が開かなくなったりとか、トラブルが多いんだもん。
 私のお部屋は、特に問題は無いけれど…。
 というか、水回りなんて、一切使って無いです(^^;。

 14時40分頃、5分後に「きたかみ」と反航するとの案内がありました。
 早速、左舷側のデッキに出ます。
 さ、寒い…。
 確かに5分後って言ったけれど、船の影もありません。
 本当に接近してるのー?(^^;。
 あ、何か旗を掲げてるよ。
 いい加減寒さで死にそうになった頃、「きたかみ」が見えました!。
 見た目、かなり近くを、かなりのスピードですれ違って。
 お互いに手を振り合って、汽笛を鳴らしてご挨拶。
 ちなみにこの汽笛、ちゃんと先に鳴らす順番が決まってるんですって。
 「きたかみ」の方も、人が沢山出ていたよ。
 いいないいな、こういうのって。
 感動しちゃった。
 以前「きたかみ」に乗ったときは船酔いでダウンしていたので、見ることが出来なかったんですー (^^;。
 姉妹船の反航自体、見るの初めてだったりして…。

 船内にはOAコーナーなる一角があって、6席分、大きな机と一人当たり2口のコンセントが確保されています。
 船内でパソコン使ってる人、多いですもんね。
 便利そう。
 さすがに、無線LANと衛星経由でネットに接続出来たりはしませんけど、船の中からまでネットに繋げなくてもいいや…(^^;。

 お風呂に入ろうとしたら、他のお客さんに「お風呂は使え無いよー」って言われちゃいました。
 え!、どうしてですかあ?。
 何でも、テレビの撮影をやってるんですって。
 じゃあ、しょうがないかあ。
 部屋に戻ってお昼寝です。

 16時40分頃、夕陽を見ることが出来ました。
 テレビのクルーも、勿論撮影していて。
 船に乗って海の上に出ると、普段は殆ど気にしない自然を身近に感じられますよね。
 太陽、風、波、星、そして海。
 それが船旅の醍醐味でもあるって思います。

 船内のテレビ、9chでは設備や現在地の案内があるのですが、設備の案内が冗長過ぎて、なかなか現在地の案内が出て来ません。
 ちょっと困るかも。
 現在地は、茨城県沖、だって。
 更に、緯度経度や速度も出る、しっかりしたものなんです。
 私は、この現在地情報だけを見ていたいのにな…。

 夕食のバイキングは満席との放送が流れ、1時間経っても、やっぱり満席との放送でした。
 終了30分前に行ったら、丁度入れ違いで空いて来たみたい。
 ご飯ご飯♪。
 私は、ケーキとアイスばっかり食べてました。
 好きなんだもんっ(^^;。
 係のおねーさん達は、みんな疲れた顔をしていたけれど、大丈夫なのかしらん…。
 激務、お疲れ様ですう。
 ちゃんと愛想良くしてくれましたけど、ちょっと痛々しいかも…(^^;。

 この後は、ジャズのショーを見たり、お風呂入ったり(何回目…?)、いつも通りに。
 もう2泊目ですけど、全然飽きて来ないの。
 船内、特別な催しは全く無くって、いつも通りの航海です。
 まあ、それだけ太平洋フェリーのもてなしが完成されているということで!(^^)。

 房総沖からはちょっと揺れ出し、向かい風がかなり強くなっていたみたいでした。
 朝8時の時点で、名古屋には約90分の遅れをもって到着見込みとのこと。
 伊勢湾内も波が高く、デッキに出ると潮がじゃんじゃん飛んで来て…。
 でも、スピードは落ちません。
 汽笛を二回鳴らしたけど、進路上に他船でも居たのかしら…?。
 ニュー「きそ」の旅も、もうすぐ終わりが近付きました。

 下船前に売店へ寄って、太平洋フェリーサブレをお土産に買おうとしたら、何と!いつの間にか売り切れになっていたのでした。
 人気あるんだあ。
 代わりに、太平洋フェリーのハローキティストラップを購入したよ。
 さんふらわあバージョンを既に使っているので、こっちは予備、かな。

 ふと気付いたのですが、搭乗券、船名の欄が何げに空白になってます。
 ニュー「きそ」の文字が無いので、記念にするにはちょっと寂しいものが…。
 どうしてなんだろ?。

 さて、私達が利用した船室についてですが…。
 あまり気に入らなかった部分を書いてみますねー。
 2人用の1等個室は、やっぱりインサイドなのが面白くないです。
 2等や2等寝台がアウトサイドだったりするのになあ。
 それと、イスが一人分しかないし、ちょっと狭くって。
 この配置も、ちょっと使いにくい部分が。
 シャワーやトイレは別に必要ないと思いますけど、それが時代の流れなのでしょうか。
 だからか、共用のトイレ、それぞれが小さめでした。
 でも、共用トイレの個室スペースは逆に広くなってて、それは良かったです。
 私は結局、室内のトイレは一度も使わなかったっけ…。

 S寝台は、B寝台や1等との価格差を考えると、そんなにメリットが無いような気がします。
 あんまり積極的には使う気になれないもん。
 B寝台は、妙に狭く感じるのが難点かなあ。
 でも、セパレートされたしコンセントも付いたし、これは結構利用価値がありそうですよ。

 そんな感じで、いよいよ名古屋に到着です。
 結局、90分以上の遅れになって、11時丁度に下船しました。
 特にセレモニーとかはありません(^^;。
 10時59分の市営バスにも間に合わなくなってしまったので、太平洋フェリーがあおなみ線の野跡駅まで、臨時バスを出してくれました。
 船内には、ちゃんと案内が流れて。
 凄くしっかりした対応でした。
 ここまで対応して貰えるなんて、びっくりです。
 しかも、無料なんだもん。
 バス1台では乗り切れず、ピストンで2往復してましたから、市営バスに間に合ったとしても、私達は乗れないところでした…。
 つまり、バス2台が満載になるだけの徒歩客が居たってことなんですよね。
 すごーい。

 どーでもいいのですが、名古屋の埠頭には有村産業のコンテナが沢山あって、懐かしかったです。
 私も、有村産業の20フィートコンテナ、結構発送したんですよー。
 や、勿論仕事で(笑)。
 その昔、地元千葉の船橋中央埠頭から、沖縄行きの有村産業のRORO船が出てたんです。
 今思えば、船内とか見せて貰えば良かったな。
 でも当時は、船への興味がゼロだったので、今更どうしようもありません(^^;。

 なんてことを考えつつ、ニュー「きそ」の旅もおしまいです。
 次は、来月02月03日の、旧「きそ」最終航海に乗りますよー。
 もう、どんどん行っちゃうもん(笑)。


 名古屋からは、青春18きっぷを使って、船橋の自宅へ帰ります。
 普通列車ばかり乗り継いでも、船よりずっと速いんですよね。
 でも、船には船の良さがあって、電車には電車の良さがあると思うです(^^)。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2005 写真の一部は、©K.Suzuki 2005