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旅のしおり

 ここには、東日本フェリー「ばにあ」函館−青森、の乗船記があります。
 これが「ばにあ」の最終航海となるので、「ナッチャンRera」の初便よりも、私はこちらを優先しちゃいました。
 「搭乗日5日前になりましたので、お知らせします」。
 東日本フェリーでは、乗船じゃ無く、搭乗って言うのですねー。
 ネット予約の確認メールは、そういう文面だったもん。

 函館で別々のホテルに宿泊していた私と友人は、無事に函館の駅前で合流して、0912の函館バスで北大前へと向かいます。
 って、0905にフェリーターミナル直通の帝産バスがあるのに、どうしてわざわざ函館バスに乗るのですか…?。
 差額の50円が惜しかったとか、決してそういうわけではありません(笑)。
 にしても、このバス、かなり遠回りをするのですね。
 間に合わなくなりそうで、実はかなり冷や冷やだったりして。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■07/09/01 東日本フェリー「ばにあ」乗船記 10:00→13:50

 出航まで10分を切った頃、やっと北大前のバス停にとうちゃーく。
 ぎりぎり。
 本当にぎりぎりだし。
 私、すごくドキドキしてるよ。
 いえ、そーいう冗談を言ってる場合じゃ無くって…。
 新ターミナルになって、バス停から真っ直ぐ歩いて行けるようになったのは幸いでした。
 「ナッチャンRera」のゲートとか、立派なターミナルとか、観察している余裕なんか全然ありません。
 携帯電話にバーコードを表示させてチェックインしようとしたら、受付時間終了の表示が出て、もうチェックイン出来ないし。
 あうっっ…、あ、あう。
 仕方無いので窓口へ行き、おねーさんに1000発の便ですか!?、なんて呆れられつつ、乗船券の発行を受けます。
 ここで出航3分前…。
 「ばにあ」はすぐ目の前に見えるよ。
 当然ながら、もう出航しそうな雰囲気なので、急いで乗船したのでした。

 今回はわざわざ特等を取っていたりします。
 真っ直ぐ案内所へ行き、ルームキーを受け取って。
 運賃は二人で8,700円。
 「ナッチャンRera」より、ずっとお安いのです。
 お腹が空いたので売店を見回してみますが、軽食やお弁当の販売はありませんでした。
 おつまみやお菓子を食べるのもなー。
 とりあえず、お部屋に行こうっと。
 荷物だけ置いて、すぐにデッキへと出ますが、何故か出航する気配がありません。
 遅れてるんだあ。
 これは、私達のせいじゃ、ないですよ…?。
 遠くには「飛鳥II」と「ばあゆ」が見えますねん。

 やがて、静かに出航。
 「ばにあ」が函館に来るのはこれが最後の筈なのですが、特に汽笛を鳴らしたりとかはありません。
 お見送りも無いみたい。
 ちょっと寂しいね。
 それでも、デッキには沢山の人が出ていて、お別れ乗船の方も多いのかな?、老若男女、色々な人達が乗船しているのでした。
 特等なんて、満室です。
 さすがに2等寝台の利用者さんは居なかったらしく、入口はロックされていて。
 2等船室は、結構余裕がありました。

 船尾では、カモメにエサをあげている方が居らっしゃって、わっさわさとカモメが集まって来てます(笑)。
 目の前すれすれまで飛んで来るよー。

 器用にエサをキャッチしてますね。
 凄いなあ。
 そのうち、「飛鳥II」が少しずつ少しずつ遠離って行ったのでした。

 とりあえず、船内を一回りしようっと。
 2箇所あるシャワールーム(片方はお風呂場ですけど)は、前回と変わって無いみたい。
 利用者さんが居たのかは分かりません。
 トイレはやっぱり、ちょっとキタナイ、かなあ。
 お船は外観も船内も、きれいにしてあげるのは…、…大変…です。

 売店では棚卸しが始まって、自動販売機が順次使用停止になって行きました。
 ゲームコーナーは既に使用停止です。
 売店自体は、さすがに開店中は普段通りで。
 フェリーズの最新刊を買おうかと思ったのですが、旅先で荷物になるので止めちゃいました。
 この雑誌、売っているのをなかなか見かけないんですもん。
 営業していないレストランには入ることが出来ず、階段を上がって行くと、扉には白い紙を貼ってあり、中は覗けないようになっていて。
 ここのレストランは一度だけ使ったことがあるので、滑り込みセーフ、みたいな感じだったです。

 缶コーヒーを買ってお部屋に戻り、お友達とソファーでのんびり。
 この配置は、外の景色がじっくり楽しめて、いいですね。
 デッキも無く、窓の外はすぐに海です♪。
 ちょっと暑いと思ったら、送風口が閉じていたみたい。
 天井の送風口を、ごりごり開いて、と。
 疲れ気味だったお友達も、すっかり楽しそう。
 大丈夫?。
 疲れたらちゃんと言わないといけないよ?。
 言われたって、何も出来ませんけど(^^;。

 室内には、ベッドが二つ。
 さすがに今回は使いませんでした。
 一人ずつカーテンで仕切れるようになってます。
 アニメなんかだと、お金持ちのお嬢様は大抵そーいうベッドに寝てますよねえ。
 いえ、よねえ、なんて言われても、フツーの人は困ると思いますけど(^^;。

 折角なので、浴衣を広げて、イルカと東日本フェリーのマークの記念撮影。
 バスタオルにも東日本フェリーのマークが入っていますねん。
 それから、タオルとシャンプーのミニボトルと歯ブラシが置いてありました。
 折角だから、お風呂にお湯を溜めておこうっと。

 テレビでお昼のNHKニュースを見ていたら、「ナッチャンRera」初便の様子が紹介されていて。
 客室乗務員の方々が整列して手を振っている光景が、凄く印象に残りました。
 「ナッチャンRera」は、船名やデザインと合わせて、今までの船旅のイメージを大きく変えそうなのです。
 後は、それが実際の利用に結び付くといいですよね。

 1050頃、函館へと向かう「ほるす」の最終便がやって来ました。
 特等船室は左舷側にあるので、擦れ違いもばっちり見えるのですよー♪。
 でもでも、折角なので、デッキに出て「ほるす」のお見送りをしたのでした。
 「ほるす」は私が青函で3回も乗船した、懐かしいお船です。
 不思議な出会いで3回も乗船して、その度にいっぱいのはじめてをくれました。

 09/01の今日、東日本フェリーとして運航しているお船は、全部で7隻。
 今この瞬間がマックスで、もうすぐ「ほるす」と「ばにあ」が離脱します。
 ちょっぴり寂しいけれど…。
 それぞれに、ななついろの旅の場面が展開して、みんなの記憶に残るといいな。

 お風呂のお湯がいっぱいになったので、温めのお湯に交替で浸かります。
 のんびりだよー。
 この短時間とこの運賃で、こんなに優雅な船旅を楽しめるなんて、信じられない位なのです。
 やったわ!これで私、船旅の達人よ!もう完璧だわ!!。
 みたいな感じ、でしょうか(笑)。
 ひとつだけ失敗したのは、乗船がぎりぎりだったので、食料の調達が全く出来なかったこと、かな?。
 これは結構、ダメージおっきかったりしています。
 お腹空いたよお!。
 どこが船旅の達人なんだか…。
 どっ、どうしよー!。
 …もう諦めましょう。

 さあて、次は「ナッチャンRera」との擦れ違いだね。
 あ、何か遠くに泡立ってる物体が見えるけれど…、あれかな?。
 何だか、あさっての方向へ向かってますけど。
 やっぱり「ナッチャンRera」だよー。
 にしても、遠いなあ。
 1136に真横に来たけれど、肉眼では何が何だか分かりません。
 デジカメの望遠で撮ってはみたけれど、やっぱり遠くって。
 後方には、船体と同じ位の長さに、しょわしょわした泡が見えてます。
 1336には、2船に曳航された、木造の帆船を追い越しました。
 あれは何だったのか、凄く気になります。

 青森が近付くと、海面はますます穏やかで、本当に鏡のような水面になって。
 私達は更にのんびりしつつ、船旅はこうで無くっちゃね、なんて話をしていたのでした。
 そして、いよいよ青森が近付いて来ました。
 「ばにあ」ともお別れ、だよ。
 やはり特別なことは無く、「またのご利用をお待ちしております」と、放送は締めくくられたのでした。
 私達は、下船ぎりぎりまで特等船室に居て、キーを返却。
 もっと乗って…、……いたい。
 でも、それは無理なんだもん。
 二つお隣りのお部屋は、クルーがいくらノックしても応答が無く、とうとうマスターキーで鍵を開けていました。
 中の人達は、一体何処へ消えてしまったの?(^^;。

 というわけで、クルーの先導で、カーデッキから下船。
 船内では、船旅のブログを運営されている方とお会いしたりも出来ました。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。
 「ナッチャンRera」で、函館へと戻りまあす。

 岸壁で見ていたら、「ナッチャンRera」と入れ違いに、「ばにあ」は出航して行ったのでした。
 回送で、室蘭へと向かったみたい。
 次の働き先が、早く決まるといいですね。
 ちなみに、以前の「ばにあ」乗船記は、こちらです。
 ご参考までに。


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