■07/09/01 東日本フェリー「ばにあ」乗船記 10:00→13:50
出航まで10分を切った頃、やっと北大前のバス停にとうちゃーく。
ぎりぎり。
本当にぎりぎりだし。
私、すごくドキドキしてるよ。
いえ、そーいう冗談を言ってる場合じゃ無くって…。
新ターミナルになって、バス停から真っ直ぐ歩いて行けるようになったのは幸いでした。
「ナッチャンRera」のゲートとか、立派なターミナルとか、観察している余裕なんか全然ありません。
携帯電話にバーコードを表示させてチェックインしようとしたら、受付時間終了の表示が出て、もうチェックイン出来ないし。
あうっっ…、あ、あう。
仕方無いので窓口へ行き、おねーさんに1000発の便ですか!?、なんて呆れられつつ、乗船券の発行を受けます。
ここで出航3分前…。
「ばにあ」はすぐ目の前に見えるよ。
当然ながら、もう出航しそうな雰囲気なので、急いで乗船したのでした。
今回はわざわざ特等を取っていたりします。
真っ直ぐ案内所へ行き、ルームキーを受け取って。
運賃は二人で8,700円。
「ナッチャンRera」より、ずっとお安いのです。
お腹が空いたので売店を見回してみますが、軽食やお弁当の販売はありませんでした。
おつまみやお菓子を食べるのもなー。
とりあえず、お部屋に行こうっと。
荷物だけ置いて、すぐにデッキへと出ますが、何故か出航する気配がありません。
遅れてるんだあ。
これは、私達のせいじゃ、ないですよ…?。
遠くには「飛鳥II」と「ばあゆ」が見えますねん。
やがて、静かに出航。
「ばにあ」が函館に来るのはこれが最後の筈なのですが、特に汽笛を鳴らしたりとかはありません。
お見送りも無いみたい。
ちょっと寂しいね。
それでも、デッキには沢山の人が出ていて、お別れ乗船の方も多いのかな?、老若男女、色々な人達が乗船しているのでした。
特等なんて、満室です。
さすがに2等寝台の利用者さんは居なかったらしく、入口はロックされていて。
2等船室は、結構余裕がありました。
船尾では、カモメにエサをあげている方が居らっしゃって、わっさわさとカモメが集まって来てます(笑)。
目の前すれすれまで飛んで来るよー。
器用にエサをキャッチしてますね。
凄いなあ。
そのうち、「飛鳥II」が少しずつ少しずつ遠離って行ったのでした。
とりあえず、船内を一回りしようっと。
2箇所あるシャワールーム(片方はお風呂場ですけど)は、前回と変わって無いみたい。
利用者さんが居たのかは分かりません。
トイレはやっぱり、ちょっとキタナイ、かなあ。
お船は外観も船内も、きれいにしてあげるのは…、…大変…です。
売店では棚卸しが始まって、自動販売機が順次使用停止になって行きました。
ゲームコーナーは既に使用停止です。
売店自体は、さすがに開店中は普段通りで。
フェリーズの最新刊を買おうかと思ったのですが、旅先で荷物になるので止めちゃいました。
この雑誌、売っているのをなかなか見かけないんですもん。
営業していないレストランには入ることが出来ず、階段を上がって行くと、扉には白い紙を貼ってあり、中は覗けないようになっていて。
ここのレストランは一度だけ使ったことがあるので、滑り込みセーフ、みたいな感じだったです。
缶コーヒーを買ってお部屋に戻り、お友達とソファーでのんびり。
この配置は、外の景色がじっくり楽しめて、いいですね。
デッキも無く、窓の外はすぐに海です♪。
ちょっと暑いと思ったら、送風口が閉じていたみたい。
天井の送風口を、ごりごり開いて、と。
疲れ気味だったお友達も、すっかり楽しそう。
大丈夫?。
疲れたらちゃんと言わないといけないよ?。
言われたって、何も出来ませんけど(^^;。
室内には、ベッドが二つ。
さすがに今回は使いませんでした。
一人ずつカーテンで仕切れるようになってます。
アニメなんかだと、お金持ちのお嬢様は大抵そーいうベッドに寝てますよねえ。
いえ、よねえ、なんて言われても、フツーの人は困ると思いますけど(^^;。
折角なので、浴衣を広げて、イルカと東日本フェリーのマークの記念撮影。
バスタオルにも東日本フェリーのマークが入っていますねん。
それから、タオルとシャンプーのミニボトルと歯ブラシが置いてありました。
折角だから、お風呂にお湯を溜めておこうっと。
テレビでお昼のNHKニュースを見ていたら、「ナッチャンRera」初便の様子が紹介されていて。
客室乗務員の方々が整列して手を振っている光景が、凄く印象に残りました。
「ナッチャンRera」は、船名やデザインと合わせて、今までの船旅のイメージを大きく変えそうなのです。
後は、それが実際の利用に結び付くといいですよね。
1050頃、函館へと向かう「ほるす」の最終便がやって来ました。
特等船室は左舷側にあるので、擦れ違いもばっちり見えるのですよー♪。
でもでも、折角なので、デッキに出て「ほるす」のお見送りをしたのでした。
「ほるす」は私が青函で3回も乗船した、懐かしいお船です。
不思議な出会いで3回も乗船して、その度にいっぱいのはじめてをくれました。
09/01の今日、東日本フェリーとして運航しているお船は、全部で7隻。
今この瞬間がマックスで、もうすぐ「ほるす」と「ばにあ」が離脱します。
ちょっぴり寂しいけれど…。
それぞれに、ななついろの旅の場面が展開して、みんなの記憶に残るといいな。
お風呂のお湯がいっぱいになったので、温めのお湯に交替で浸かります。
のんびりだよー。
この短時間とこの運賃で、こんなに優雅な船旅を楽しめるなんて、信じられない位なのです。
やったわ!これで私、船旅の達人よ!もう完璧だわ!!。
みたいな感じ、でしょうか(笑)。
ひとつだけ失敗したのは、乗船がぎりぎりだったので、食料の調達が全く出来なかったこと、かな?。
これは結構、ダメージおっきかったりしています。
お腹空いたよお!。
どこが船旅の達人なんだか…。
どっ、どうしよー!。
…もう諦めましょう。
さあて、次は「ナッチャンRera」との擦れ違いだね。
あ、何か遠くに泡立ってる物体が見えるけれど…、あれかな?。
何だか、あさっての方向へ向かってますけど。
やっぱり「ナッチャンRera」だよー。
にしても、遠いなあ。
1136に真横に来たけれど、肉眼では何が何だか分かりません。
デジカメの望遠で撮ってはみたけれど、やっぱり遠くって。
後方には、船体と同じ位の長さに、しょわしょわした泡が見えてます。
1336には、2船に曳航された、木造の帆船を追い越しました。
あれは何だったのか、凄く気になります。
青森が近付くと、海面はますます穏やかで、本当に鏡のような水面になって。
私達は更にのんびりしつつ、船旅はこうで無くっちゃね、なんて話をしていたのでした。
そして、いよいよ青森が近付いて来ました。
「ばにあ」ともお別れ、だよ。
やはり特別なことは無く、「またのご利用をお待ちしております」と、放送は締めくくられたのでした。
私達は、下船ぎりぎりまで特等船室に居て、キーを返却。
もっと乗って…、……いたい。
でも、それは無理なんだもん。
二つお隣りのお部屋は、クルーがいくらノックしても応答が無く、とうとうマスターキーで鍵を開けていました。
中の人達は、一体何処へ消えてしまったの?(^^;。
というわけで、クルーの先導で、カーデッキから下船。
船内では、船旅のブログを運営されている方とお会いしたりも出来ました。