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旅のしおり

 ここには、新日本海フェリー「すいせん」敦賀−苫小牧東の乗船記があります。
 「すいせん」って、何か印象の薄いお花のような気がしますう。
 花言葉は、高潔。
 高速船ということで、PBCF(Propeller Boss Cap Fin)やCRPPPが付いてるんですって。
 CRP(Contra Rotating Propeller)は二軸反転プロペラって訳します。
 PP(Pod Propulsion)はポッド推進器って訳します。
 詳しいことは、知りません。
 1等洋室のパンフにそう書いてあったのを、丸写ししただけだもん(^^;。

■05/08/30 新日本海フェリー「すいせん」敦賀−苫小牧東

 今回も青春18きっぷを使って、敦賀まで行きました。
 東海道本線を下るの、これで今シーズン3回目です。
 さすがに飽きました。
 疲れました(^^;。
 この時間、他に普通列車が無いので、選択の余地も無く21時30分に敦賀到着。
 駅の待合室に座ってようかとも思いましたが、21時50分のバスに乗って、ターミナルへ行っちゃいます。
 340円。
 乗客4名。
 後から思うと、次の22時35分のバスの方が良かったかな…。

 正面に近海郵船のでっかいRORO船を見つつ、綺麗なターミナルに到着。
 ここに来るのは、2回目です。
 前回は「フェリーしらかば」で着いて、午前04時に降ろされたっけ…。
 まあ、今日も午前01時30分の出港なんですけど、私は夜型なのでこっちのがいいや。
 物流航路だもん。
 トラックに合わせたダイヤなの。

 今回は予約をしていないので、乗船名簿を記入して、乗船券を購入。
 1等が良かったけれど、1人は駄目とのことなので、2等寝台です。
 席の指定は船内で、ですって。
 船内で変更を聞いてみようっと。
 ついでに、朝のバイキングの前売り券を購入。

 ここはPHSの電波が圏外で、使おうとすると建物を出て、船の舳先まで歩いて行かなくちゃなりません。
 普段なら、別にそこまではしないのですが、今日はちょっと連絡したいことがあったので…。
 勿論、携帯は圏内です。

 さて、予告通り23時30分に乗船開始です。
 この時点で、お客は10人位しか居ません…。
 とりあえず、インフォメーションで等級変更の申し出をしたら、30分後に来て下さいって。
 それなら、最初にお風呂に行っちゃおうっと。
 荷物を持ったまま、展望浴室に直行。

 のんびり。
 荷物の盗難も心配だし、脱衣場の方に注意を払ってましたけど、私が出るまで、誰も入って来ませんでした。

 まだ時間はあるので、売店を覗いてみよう。
 前回の「あかしあ」では気付かなかったのですが、新日本海フェリーオリジナルのカップ麺を売っていました。

 しょうゆ味で、190円。
 箱買いも出来るそうです(笑)。
 段ボールに新日本海フェリーの社名も入っているので、マニアな方は是非!。
 私も記念にひとつ買いました。
 実はあんまりカップ麺は好きじゃ無いので、そのまま家まで持ち帰り、まだ食べてませんけど…。

 先週の「あかしあ」では屋台で売っていた生ビールとおつまみ、「すいせん」では売店での販売です。
 もうお酒はいーや(^^;。
 唐揚げ500円とジュースを購入。
 やっぱり、唐揚げにしては高いなあ。
 それを承知で、持ち込みをしてないわけなのですが。

 お金を払っていたら、売店にインターホンで連絡が入り、只今から等級変更の受付をします、って。
 お客が少ないので、私の行動もしっかり監視されてるみたい(笑)。
 2等寝台との差額4,200円を払って、1等洋室に変更したよ。
 勿論、相部屋承知という条件です。
 元々の乗船券には船名が入っていないけれど、船内発行券にはちゃんと「すいせん」と入っているので、こっちの方がいいな(^^)。
 下船後のバス利用について聞かれたので、苫小牧駅を申告。
 翌朝、バス利用の人は必ずインフォメーションに申告するよう、度々放送が入ってたっけ。
 鍵を受け取って、3階の右舷側のお部屋に。
 もう動く気がしなくなったので、ずっと部屋にこもっていました。
 あ、この船って、ベッドの蛍光灯にちゃんとコンセントがあるんですねー。
 2等寝台も、ちゃんとそうなっていました。
 この点は、先週乗った「あかしあ」よりもいいです。

 室内のテレビでは、1CHでインフォメーション(救命胴着の説明が何か恥ずかしい)、12CHでナビゲーションが流れてます。
 私はずっと12CHでチャンネルロック。
 ほぼ、27ノット(50キロ)での航行でした。
 空調も使いやすいです。
 途中、何か変な挙動をしてましたけど…。
 寝台以外で空いたコンセントは、二つ。
 ちゃぶ台の横にもあるので、使い勝手がいいですね(^^)。
 窓の外にデッキは無いので、見晴らしいいよ。
 覗かれることも無いし。

 そして、定刻に出港。
 窓から見ていたら、岸壁の人達がペンライトを振ってお見送りしてくれていました。
 油断していると、カーペット敷きの小上がりで床寝する危険があるので、さっさとベッドに移って寝てしまいます。
 どこでも寝れちゃうっていうのも、考えものかしら(笑)。
 私って、本来はノーマルな2等向きだったりするのですけど、2等は好きじゃないなあ。

 ぐっすりと寝て、レストランでバイキングの朝食。
 こんな感じで。

 味は普通に美味しいです。
 このメニューは結構いいかもっ。
 そういえば、今期のカフェの営業は終了したみたいで、もう荷物置き場になっていました。
 お客さん、少ないもんなあ。
 船内を歩いていても、全然人に会いません。
 インフォメーション前のロビーにも、一人居るか居ないかで…。
 静かなの。
 テラスもジャグジーも無人。
 あのジャグジーって、本当に使っているのかな?。
 そんな状況だからか、船長の挨拶、姉妹船との反航案内、どちらもありませんでした。
 私がお風呂に入っていて、聞き逃した可能性もありますけど…。
 10時30分、お風呂から出て来て外を覗いてみたら、丁度目の前に「すずらん」が居ました。

 未確認航行物体ではありません(笑)。
 デジカメの望遠を使って辛うじて写る位の距離で、特に汽笛も鳴らさないなあ。
 寂しい。

 この後、「船内クイズ大会」に一人で参加。
 ちょっと恥ずかしいなあ。
 売店で500円を払ってエントリーすると、解答用紙と船内利用券を渡されました。
 何故か乗船券番号の記入が必須になってるんですけど、どーしてなのかにゃ?。
 「この番号と氏名は必ず記入して下さい」なんて、わざわざ注意書きがあるのがますます謎なの。
 乗船券番号って、一体どれだー(^^;。
 ちなみに、筆記用具は貸してくれません(笑)。

 問題を探して、船内のあちこちを歩き回ることになりますが、そんなに広い船じゃ無いんだなあ。
 全10問。
 解答は、記述式だったり、三択だったり。
 えっと、「この船の全長」は…。
 どっかに諸原が掲示してあったよね。
 お約束で199メートルなのは分かるけれど、端数までは知らない。
 「1ノットは何キロか」。
 これは分かるよー。
 「今日のビデオシアターの上映タイトル」。
 スクールウォーズだっけ。
 「レストランで一番高いメニュー(グリルを除く)」。
 レストラン前に、メニューが掲示してあったよね。
 「標津」の読み方。
 ひょうづだ!(うそうそ)。
 「この船の燃費はリッター何キロでしょう」。
 これは分かんない。
 でも、選択肢がひとつを除いて有り得ないような数字ばかりだったので、ちゃんと正解出来ました。
 確か5メートルだったかな?。
 全体的に、結構いい問題ですよね。
 子供たちは夢中になってやると思うし。
 分からなければ、クルーに質問してもいいみたいだし。

 因みに私は、「ここから見える水平線まで何キロでしょう」っていう問題の三択を間違えちゃいました。
 売店に提出したら、おねーさんから「ここが違うので訂正して下さい」なんて指摘されて。
 三角くじを引いたらはずれで、参加賞の「すいせん」絵葉書を貰ったのでした。
 何故か、クイズの解答提出は13時30分までとなっているので、チャレンジされる方はお早めに…。
 にしても、相変わらずタイムスケジュールの厳しい会社ですよねえ。

 丁度お昼になったので、レストラン。
 中華丼を食べます。
 800円。
 注文したら、本当にすぐ持って来てくれました。
 お客は他に4人程…。

 個室は快適だし、アウトサイドなので外も見えるし、快適ですよねー。
 でも逆に、船内をあまり歩かなくなってしまうので、乗った後でちょっと物足りない気持ちになったりもするんですこれが。
 やっぱり私は、2等寝台が向いてるみたい。
 ちゅことで、折角だから、津軽海峡はフォワードサロンで見ようかな。
 「ラピスラズリー」という名前の付いたフォワードサロンへ。
 やっぱり誰も居ません…。
 あれれ?、何か暗いなあ。

 ブラインドが閉じたままなのを不審に思いつつ、ぺろっとめくってみたら、何と!窓が鉄板で塞がれていたのでした。
 うそうそ、まだ8月なのにー!。
 そりゃ、確かに繁忙期割り増しの期間は終わってますけど…。
 なんつーインチキ(^^;。
 この陰気なフォワードサロンに居ても仕方ないので、さっさと部屋に戻ってしまったのでした。
 津軽海峡の景色は、部屋の窓から怠惰に見ます。
 景色は曇ってるし、何だかブルーな気持ち(^^;。

 3回目のレストランで、ご飯。
 カフェテリア方式なので、ビーフシチューと茄子の味噌煮。
 1,520円。
 さすがに、船内でお金を遣い過ぎのような気もしますけど…。
 船に乗ること自体が目的なので、別にいーや。

 部屋の鍵を回収に来たので、さくっと渡します。
 この部屋ともお別れですー。
 緑茶のパックとレターセットは貰って行こうっと。
 せこい(^^;。
 苫小牧東が近付くと、出港便が遅れているとのことで、10分遅延のお知らせがありました。
 私は全然急がないので、むしろ助かりますー。
 連絡バスは絶対に待っててくれますもんね。
 荷物を全てまとめて、部屋でごろごろしていたら、クルーが部屋まで呼びに来ちゃいました。
 インフォメーションの前でお待ち下さい、って。
 はい、そう言われると思っていました(^^;。
 スリッパのままで表に出たりしてたから、まだ部屋に居残ってるのが分かっちゃったみたい。
 でも、ノックと同時にいきなり扉をガチャ!っと開けたら、ノックの意味が無いと思うぞ。
 降ろす気満々なんだなあ…。

 徒歩客は、全部で20人弱しか居ないみたい。
 何か、せかされるように下船。
 構内の放送でも、早くバスに乗れと…。
 苫小牧駅行きのバスに乗ったのは、11人。
 西ターミナルと間違えて乗ったという人が1人、一緒に戻って行きます。
 札幌駅行きは、もしかして0人だったかも。
 高速道路で抜かれたとき、室内灯は点いていたので、1人位は乗ってたのかなあ。
 無料区間の高速道路を経由しても、苫小牧駅まではきっちり40分かかるのでした…。
 遠いなあ。
 最寄りは、日高本線の浜厚真駅ですもんね。
 私は、駅から歩いたことがありますよー(^^;。
 フェリーターミナルは、PHSの電波も圏外です…。
 ただ、発着地のロケーションとしては、舞鶴航路よりも敦賀航路の方が私は好きです。
 船自体も、コンセントがあるから、2等寝台に乗るならこっちの方がいいな(^^)。

 さあて、これからどうしようかなあ。
 とりあえず、苫小牧駅で友人と合流しよー!。

 今回の旅の前後の様子は、こちらからどうぞ。
 この後、東日本フェリー「びるたす」苫小牧−八戸の乗船記へと続いてます。


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