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旅のしおり

 ここには、四国開発フェリー「おれんじホープ」神戸−新居浜、の乗船記があります。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

 この「おれんじホープ」には、2回目の乗船だよ。
 あれから1年、前回乗船した詫間への寄港は無くなり、発着時間も変わってしまいました。
 結構大きな、変化。
 徒歩だと利用しにくい時間なのは、同じなのですけどねー。
 以前の乗船記は、こちらこちらにあります。
 宜しければ、あわせてどぞ☆。

■08/07/19 四国開発フェリー「おれんじホープ」乗船記3 04:00→11:00

 住吉駅近くのネットカフェを03時過ぎに出て、タクシーを拾います。
 お店の前の道路、空車のタクシーは沢山通るのですが、かなりスピードを出しているので、どうにもうまく止められなくって。
 なので、住吉の駅前まで行き、たまたま1台だけ停まっていたタクシーに乗ったのでした。
 タクシーの運転手さんは、オレンジフェリーのターミナルをちゃんとご存じでした。
 その昔は、オレンジフェリーへのお客さん、結構運んだんですって。
 今では貨物船に変わったのかと思っていたそう…(^^;。
 橋が架かる前は、他のフェリー乗り場へのお客さんも、それはそれは多かったそうなのですが。
 今はもう、物語ですね。
 その運転手さん自身は、この前別府までフェリーに乗って来た、なんてことを話してくれました。

 ターミナルまで、最初は歩こうと思っていましたが、こう暑いと、さすがに無理があったみたい。
 「おれんじホープ」に乗ることだけが目的なら、ネットカフェとタクシーの料金を考えても、新居浜から往復乗船するっていうのは有りかなって思います。
 とにかく乗ることに意義が有るんだもんっ。

 それじゃあ、乗船手続をするよ。
 妙に記載事項の細かい乗船名簿を記入して、と。
 名門大洋フェリーのシティラインカードを提示して、1割引きで発券を受けます。
 その後、窓口前のベンチに座っていたら、すぐに乗船の案内が有りました。

 送迎のワゴン車には、私一人が乗ります。
 このワゴン車、座席が進行方向とは逆にセットされているので、ちょっと変な感じです(^^;。
 徒歩客は、やっぱり私一人だけみたい。
 徒歩で乗る人なんて、普通は居ませんよね。
 予約のときにも、「早朝の出航ですが」っていう確認がちゃんと有りました。
 あ、ライダーさんは何人か居らっしゃるみたい。
 車輌甲板まで運んで貰い、エレベーターで客室区画へと進んだのでした。

 案内所には誰も居らっしゃらなかったのですが、勝手知った船内なので、指定されたベッドへ直行です。
 そうしたら、区画の扉がロックされていて開かなかったので、すごすごと案内所へと戻ったりして(^^;。
 今度はちゃんとクルーが居たので、乗船券を見せると、手前の5号室の鍵を開けてくれて。
 二人連れのライダーさんには、バリアフリー対応客室を案内していましたねー。
 2等寝台とはいえ、しっかりとした個室になっているので、デスクまで有ります。
 広々としたスペースが嬉しいよ。
 シーツを敷くのも畳むのも、楽々だもん。

 私は早速レストランへ行って、ご飯を食べます。
 これが結構、楽しみだったんですもん。
 次回は、釜揚げチリメン丼650円っていうのを食べてみようっと。
 また楽しみが増えました♪。
 ニラ雑炊やお茶漬け、なんてのも有ります。
 今回何を食べたかは、秘密だよ。
 ひみちゅ。
 私がご飯を食べている間に、ドライバーさんが何人かレストランに上がって来ました。

 2等船室を覗きに行ってみると、自動ドアの入口がロックされていて、中には入れません。
 その他は以前と変わってない、かな。
 女子風呂入口の柵が外されて照明が点いたのは出航後で、この時点で浴槽にお湯が張られていたのかは不明です。
 私はお風呂には入らず、お部屋に戻って寝てしまうのでした。
 今は夏なので、お外はもうすっかり明るくなってますよお。

 4時間位眠って、09時に起きます。
 普段から、私は04時に寝て06時に起きるような生活が続いたりするので、この船の生活時間は結構性に合うかもしれませんです。
 窓から外を覗いてみると、沢山の島々が間近に見える中を進んでいて、いかにも夏の瀬戸内!っていう風景なの。
 デッキに出て行くと、焼けるような日射しと潮の匂いで。
 その眩しさに、思いっ切り目を細めちゃいました。
 船旅に出た実感が湧いて来る瞬間。
 いつもは夏って好きじゃないけれど、今年は少しだけ長くてもいいかな、なんて思っちゃう位なのです。

 すっかり汗をかいてしまったので、お風呂へ行こー。
 気持ちのいいお風呂だよ。
 おっきな窓から、景色も綺麗に見えて。
 凄く見通しが良いんですよね。
 逆に、外からも丸見えって気がしなくもありません。
 窓の外のデッキを、人が通ったりもしますし(^^;。

 その後は、お待ちかねの朝ご飯です。
 レストランは10:00から10:30まで、メニューは「朝食」限定で営業します。
 前と違って、この時間なら朝食でもそんなに違和感は有りませんよね。
 開店時間が近付くと、ドライバーさんも何人かレストランにやって来て、賑やかです。

 でも…。
 シャッターを開きに出て来たコックさんは、人数の多さにびっくりしたみたいで、「こんなに大人数は用意出来ません」と(^^;。
 作るのは今日が初めてだし、払い戻しになるかもしれませんって、泣きが入ってしまうのでした。
 営業時間は短いですし、朝食は品数が多くて、作るのには手間がかかりますものね。
 無理も無いです。

 それはそれとして、ぼやいてる間にも作り始めてくれればいいのになあ、なんて、待っていた私達は苦笑。
 食券を買ったのは、ドライバーさんが8人、ライダーさんが2人、そして私の、合計11人でした。
 確かに多いです。
 私は、作るのに時間がかかることは分かっていたので、最初から食券の販売機の近くで待っていて、せこく2番目をキープしているから安心です(^^;。
 ともあれ、「スタンバイスタンバイ…」っていう一斉放送が流れた所で、最初の6人分が出来上がったよ。
 残りの人達も、ちゃんとご飯にはありつけたみたいでした。
 良かった良かった。

 窓から覗いてみると、もう新居浜の港内だね。
 私は椅子席に移動して、ぼーっと景色を眺めてつつ。
 すぐに呼び出しが有って、またまたワゴンで一人運ばれます。
 下船が続くトラックとトラックの合間に割り込むような形で、結構早く下ろして貰えたのでした。

 きょーあくに暑い中、私はてくてくと多喜浜の駅へと。
 どうせ電車は1時間後だもんね。
 歩いても40分かからない距離なのですが、すっかり汗でびしょびしょ。
 物凄ーく日焼けもしちった。
 じりじり焼けるような日射しに音を上げて、途中に有ったローソンに避難したりしつつ、へとへとになって多喜浜に辿り着いたのでした。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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