■07/07/20 オレンジフェリー(四国開発フェリー)「おれんじホープ」乗船記 詫間21:10−03:20神戸5:30−新居浜12:10
詫間の駅からてくてく歩いて、フェリー乗り場を目指します。
雨が降って来たので、折り畳みの傘をさしつつ…。
あっついなあ。
1900に詫間駅を出て、所要は45分でした。
途中には、コンビニや食べ物屋さんも沢山有って、便利そう。
たくまシーマックスまでなら、市営バスもあるみたい。
殆ど一本道なので、迷ったりすることはありませんが、たくまシーマックスの先を右に曲がってからは、街灯も無く、工場と造船所の立ち並ぶ寂しい所を、延々と歩いて行くことになります。
今は夏なので、20時近くになってもまだ明るかったけれど、冬は真っ暗でしょうね。
歩道がちゃんとあるので、歩きやすくはありますけど(^^;。
電柱に掲げられた、オレンジフェリーの小さな看板が見えたときには、ほっと一安心なのです。
さあて、窓口で乗船券を購入するよ。
乗船名簿を記入して、おねーさんに渡します。
そしたら何故か、片道で発券されてしまって。
あのー、往復なんですけど…。
往復と言うか、神戸からそのまま新居浜へ行きます(^^;。
でも、なかなか乗船券が出て来ません。
電話でどこかの指示を仰いでいるみたいなのですが、どうしちゃったのかなあ。
おねーさんに呼ばれて電話を代わり、その相手に私がそのまま折り返すことを直接伝えたりとかして…。
「それでは、その行程で予約を入れますね」。
あれれ?、予約はしてあるし、予約番号も貰ってるのにな。
これで、私のお間抜けな行程が全員に周知された訳なのですが、やっぱり乗船券が出て来ません。
状況は良く分からないのですが、何らかのトラブル発生なのかしら。
私の後ろで待っていたドライバーさんには、凄い迷惑をかけちゃいました。
すいません…(^^;。
このルートで乗船した方って、今までにも居らっしゃったと思うのにな。
難産の末、復路が3割引になった、詫間−神戸と神戸−新居浜の乗船券が、ようやく発券されました。
2等寝台の利用で、9,000円。
券面を見ると、神戸で部屋番号が1から2へと変わってますけど、これは船内で相談ですね。
小雨の中、傘をさして岸壁へと出てみますが、船はまだ到着していません。
目を凝らしてみても、まだ入港してくる気配は無いや。
どうしようかなー。
なんて思っていたら、係の人に「乗船の際はお迎えに上がりますので、建物の中でお待ち下さい」って言われちゃいました。
はあい。
先程の建物に戻って、カウンター前のイスに座っていたら、おねーさんがテレビを点けてくれました。
更にコーヒーまで出して頂き、恐縮してしまう私なのでした。
どうもありがとうございます(^^)。
程なく、「おれんじホープ」のクルーが来て、ワゴン車に乗せて貰い、船内へと案内されたのでした。
今日は結構、シャーシが多いそうです。
やっぱり、神戸っていう土地柄か、40フィートコンテナが沢山載ってますね。
私が神戸から先へそのまま乗船することも、クルーにちゃんと伝わっていて、「神戸にはメールで連絡しておきました」とのことです。
部屋も、そのまま1番を使って構わないそうで、乗船券は手書きで修正されました。
帰りの分の半券も回収されて。
「神戸では起こした方が宜しいでしょうか?」。
いえいえ、それは必要有りませんので(^^;。
神戸到着って、午前03時過ぎですものね。
部屋の場所とレストランの営業時間の案内を受けて、私は自分のベッドへと向かったのでした。
今日の一般客は、私一人だけですって。
友人が撮った写真でしか見たことの無かった「おれんじホープ」の船内を歩くと、ちょっとした感動なのでした。
船内は今も凄く綺麗です。
ドライバー用の寝台って、あんなに沢山あるのですね。
2等室の入口に自動ドアがあったりするのも、珍しいな。
テレビの前の椅子席も、随分と立派なシートで。
航海中、私はあの席を、テレビでは無く、外の景色を見るのに重宝していました(^^)。
女性用の洗面所と浴室の前には、ロープが渡してあって。
女性の利用者さんて、少なそうですもんね。
それじゃあ、レストランへ行こうっと。
メニューを見て、あぶりチャーシュー丼600円の食券を購入。
食券をコックさんに渡して、と。
お茶とお湯と冷水は、紙コップと合わせて、自由に使えるようになっていました。
アルコールの自販機は、時間帯によって販売を制限しているみたい。
レストラン外への持ち出しもご遠慮下さい、と。
私は飲まないので、関係有りませんけど…。
程なく出来上がったあぶりチャーシュー丼は、このボリュームです。
美味しいよ(^^)。
ドライバーさんの何人かも、これを食べてらっしゃいました。
これはかなりお勧めかもっ。
さあて、自分の部屋に戻ろ。
2等寝台ではありますけど、ちゃんと個室になっていて、ベッドの他にテーブルとイスがあって、ゴミ箱と浴衣まで装備されてますし、これはかなりいい設備ですよねー。
コンセントも勿論ありますよん。
入口の扉は、しっかり閉めないと振動ですぐに開いちゃうのが難点ではあります。
ちなみに、鍵まではかかりません。
うつらうつらしている間に、もうすっかり眠り込んでしまい、神戸入港の案内放送で眼が覚めたのでした。
結局、この時間に起きちゃってますね。
船内のお掃除が始まった中、私はのんびりとお風呂へ。
広い湯船に、ゆったりと浸かっていたのでした。
のんびりだよー。
船内を歩いていたら、昨日のクルーが来られて、新居浜もワゴン車での送迎なので、案内所前で待っていて欲しいとのことでした。
はーい。
程なくレストランの営業が始まったので、今度はカレー500円を食べます。
カレーは普通のカレーでした(^^;。
お皿が平べったいので、ちょっと食べにくいかも。
外が明るくなって来たので、デッキに出ると、丁度ダイヤモンドフェリーが入港して来る所でした。
小雨の中、くるっと回転する「スターダイヤモンド」を眺めて。
こちらも間もなく出航ですね。
神戸からは、一般のお客さんが一人乗って来られました。
特に眠くは無いので、テレビコーナーのシートに座って、早朝の景色を眺めます。
乳白色の景色の中、お船が沢山通るね。
大阪と神戸へ向かうフェリーも、続々とやって来ます。
0555に、船体に「We Love Kobe」と書かれた阪九フェリー。
「フェリーせっつ」かしら。
0605に、さんふらわあマークのフェリー。
「さんふらわあにしき」か「さんふらわああいぼり」の筈。
これ位は見分けられなくっちゃいけないのですが、もう覚えていません…(^^;。
0630には、明石海峡大橋の真下で、名門大洋フェリーの「フェリーふくおか2」がやって来ました。
そんなに気合いを入れて見ていた訳ではないけれど、こんなに擦れ違うのですねー。
ちなみに今日は、霧がかなり凄くって。
船名が殆ど読み取れない位なのでした。
濃霧警報も出ていたみたい。
これじゃあ、景色を見ていても仕方無いので、私も自分の部屋に戻ってしまったのでした。
二度寝しよう(^^)。
部屋の中、ちょっと暑いけれど。
空調の吹き出し口を最大に開いてみたけれど、あんまり変わりません。
まあ、仕方無いですね。
電気を消して、私はすやすやと眠ってしまったのでした。
08時過ぎに一旦眼が覚め、今度は寒くて仕方無いので、慌てて毛布を被ったという…(^^;。
その後、1100にレストラン開店の放送が流れたので、レストランへ。
この時間は、朝食650円のみでの営業です。
「おれんじホープ」には、陸上とは違った時間が流れているのですよ(^^)。
実感としても、これが朝食ですよねー。
ドライバーさんに続いて、3番目に受け付けて貰ったのですが、4人分が出来上がるのに、15分もかかってしまいました。
その後から来られた方は、更に10分近くかかって。
この品数なんですもん。
一人で作るの、大変そうですもんねー。
美味しいし、ボリュームもたっぷりだよ。
正直、レストランを利用する為だけに、また「おれんじホープ」に乗りたくなっちゃいました。
ちなみに、レストランの営業時間は、
新居浜が1800〜1930。
詫間が2040〜2200。
神戸が0415〜0600。
新居浜到着時が1100〜1130。
何処の港からでも利用が可能です。
他のメニューとしては、おでん1本100円、ニラ雑炊500円、さぬきうどん400円、玉子丼500円、特製ラーメン600円 、唐揚げ定食800円、単品600円、なんてのがあります。
朝食が出来るのを待っている間に、メニューを携帯にポチポチと打ち込んでいました(^^;。
晴れていれば、瀬戸内の朝の景色をずっと楽しめます。
やっぱり、この時間に乗ってこその、「おれんじホープ」なんですよね。
船内で「ふらり・のんびり・風に吹かれて 楽しい船の旅再発見 えひめの旅 旅客船スタンプラリー2007」(←長いし)のパンフレットを貰いましたが、スタンプを貰うのがちょっと照れくさかったので、押印はしませんでした。
夏休み中に、該当の全35航路をコンプリートするのは、すっごく大変だろうなあ(^^;。
運輸安全マネジメントが実施されたので、その関係の掲示もあちこちに出ていましたねん。
もう一度お風呂に入って、下船に備えます。
入港スタンバイの放送が流れましたよー。
途中、かなりの濃霧でしたが、定刻の到着です。
新居浜の港内で、目の前、本当にすぐ前を、「おれんじ7」がナナメに横切って行きました…。
私達徒歩客2名は、またワゴンに乗せて貰い、ターミナル前へと送られたのでした。