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旅のしおり

 ここには、東日本フェリー「ほるす」青森−函館、の乗船記があります。
 室蘭からの「びるご」で着いた青森は、ちょっとした吹雪でした。
 強い風の中、細かい雪が舞っていて…。
 ん、冬の雪国は、やっぱりこうでなくっちゃ。
 ちょっと嬉しくなりつつ、やっぱり寒いので、すぐにターミナルへと入ったのでした。
 私は、このまま函館に向かっちゃいます。
 コムレイドカードを出して、乗船券を購入するよ。
 岸壁工事の関係で、07:30の「ほるす」は5番乗り場から出るそうで、07:00か07:20のシャトルバスに乗って下さいとのことです。
 その旨書いた紙も、乗船券にホチキス止めされて。
 去年の11/27から、あっちに移っているみたい。
 私はターミナル2階のベランダに上がって、入港してくる「ほるす」を眺めていたのでした。
 ベンチでは、仮眠している人が何人も…。

 「びるご」の乗船記はこちらです。
 以前の「ほるす」乗船記と、青函航路諸々の乗船記は、旅のしおりのMenuからどうぞ(^^)。

■07/02/28 東日本フェリー「ほるす」乗船記 青森07:30→函館11:20

 0700のマイクロバスに乗ったのは、私が最後でした。
 7、8人の方が乗られてます。
 何か寒いと思ったら、窓を開けている人が居て、私は最初???だったのですが、あ、タバコを吸ってるんだあ。
 灰皿もちゃんとあるし、このバスは禁煙じゃ無いのですねー。
 わざわざこんな短時間にタバコを吸わなくってもいいと思うし、吸わない私は吸う人の気持ちがさっぱり分かりません(^^;。
 そんな感じのマイクロバスで、船内のエスカレーター前まで連れて行って貰ったのでした。

 この「ほるす」は、3回目の乗船となります。
 私が青函航路に乗ろうとすると、何故かこの「ほるす」に巡り会う確率が非常に高いんですよねー。
 なので、船内もちゃんと覚えていたよ。
 乗船して、私は展望室の片隅を定位置に決めました。
 1等に乗るのも悪く無いかな、とも思ったのですが、そしたらずっと寝ちゃいそうなんだもん。
 この「ほるす」っていう船名、北海道だけにホルスタインの略で「ほるす」なのかと、昔は本気で思っていました…。
 牛さんは、海の上に進出したりはしませんかあ。

 音楽付きのテープ放送が流れた所で、デッキに出ます。
 雪は上がったけれど、風はまだ強いなあ。
 5番乗り場からの出航は初めてなので、見える景色が新鮮です。
 JASのYS-11を眺めて、青函連絡船「八甲田丸」を眺めて、アスパムを眺めて。
 そうこうするうち、私がさっき乗って来た「びるご」がするすると動き出して、「ほるす」を追いかけて来ます。
 あ、何かあっちの方がスピード速いなあ。
 私達のこと、「さっさと出て行け!」って言ってるみたい(^^;。
 沖からは、逆に岸壁に向かって「びいな」が動き出していました。
 楽しー♪。
 そんな光景を観察していたら、心底冷え切って、指先の感覚が殆ど無くなっちゃった…。

 さあて、自分のテリトリーに戻ろうっと。
 自販機で缶コーヒーを買って。
 船内は暑いので、冷たい缶コーヒーにしてみたり。
 それを飲みつつ、ぼーっとして過ごします。
 旅はいいな。
 ずっと旅を続けられたら、とも思うのですけど、日常があるからこそ旅があるわけですし、だからそれぞれでバランスを保っているのかもしれないね。
 旅先で笑顔で居る為にも、日常生活は頑張らなくっちゃ!。

 適当に船内を歩いても、昨年06/30でレストランは閉鎖されているし、ちょっとつまんないです。
 それなりに歩くところはあるのですけど。
 30分ちょっとして、売店も閉店になりました。
 船内の掲示を見て行くと、大洗航路と日本海航路の時刻表、こちらもそのままになっていました。
 高速船関係の情報は特に無し。
 この「ほるす」はどうなっちゃうのかしら。
 何だか、さらりフェードアウトしてそのまま売却、なんてことになりそうで怖いのですけど(^^;。

 2等船室前の通路には、「ギャラリーコーナー」っていう掲示があって、そこには色々と楽しい「船の話」が掲示されていました。
 ふりがなが振ってあって、小さい子供さんにも読めるようになっていますが、読んでいるとなかなか楽しいです。
 バウスラスターの出力が15.6tであること、片道の燃料消費量が5,000リットルであること。
 反対側には、ロープワークの体験コーナーもあって、こういう取り組みは素晴らしいと思います。

 デッキを一回りして、と。
 ちなみに私は、津軽海峡での姉妹船の反航って、見たことがありません。
 理論的には、丁度真ん中の時間で擦れ違う筈なのですけど、今回も影も形も見えず。
 あれー?。
 まあ、そんなにしっかり見ていた訳ではありませんけど…。
 こんなんじゃ、私にワッチは務まらないや(^^;。
 通り過ぎて行くのは、ただ潮風だけ。

 また展望室に戻って、ごろごろ。
 この頃になると、皆さん殆どの方が眠っているみたい。
 私は「びるご」で熟睡したので、別に眠くはありませんけど、横になれるスペースがあるのに横にならないのは勿体無いよね、なんていうせこい考えで、とりあえずごろごろします。
 寝たまま、窓越しに海面を見ていると、かなり大きくピッチングしているので、ちょっとびっくり。
 そんな感じは全然しないんですけど。
 大きくゆらゆら揺れてます。

 30分おきに、船内のお散歩、デッキのお散歩、ごろごろを繰り返しているうちに、函館が近付いて来ました。
 まずは肉声で下船の案内が流れて、その後にテープ放送っていう順番。
 青森と違って、函館はいいお天気です。
 荷物をまとめてデッキに出ていたら、ここまで下船券回収のおじさんがやって来ました(^^;。
 青函航路って、これが徹底してますよねー。
 仕方無いので、ロビーに戻ったのでした。

 さあて、下船だよー。
 徒歩のお客は10人位。
 おじさんに引率されて、カーデッキに降ります。
 トラックの下船が終わっていなかったので、3台程やり過ごして、「ほるす」から降りたのでした。

 連絡バスに乗り換えたのは、私の他に2名だけでした…。
 寂しいなあ。
 目の前では、新ターミナルの建設が進んでいますね。
 バスは暫くして、発車。
 函館は積雪どころか残雪も全くありません。
 というわけで、1200前には函館駅前に到着っ。
 この後は、ロープウェイで函館山に登ります。
 丁度、「びいな」が入港して来たよ。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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