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旅のしおり

 ここには、南海フェリー「フェリーつるぎ」「フェリーかつらぎ」和歌山−徳島−和歌山、の乗船記があります。
 ニューキャラクターキャンペーンに合わせて、日帰りでの往復乗船をして来た記録だよ。
 可能ならば、第1弾キャラクターと第2弾キャラクター、両方の時期に乗りたかったけれど…。
 期間中、土日の4便から7便のみで実施という制約も有って、第2弾キャラクターのみの対応となりました。
 「フェリーつるぎ」と「フェリーかつらぎ」への乗船は初めてだね。
 減便の影響で、4年以上も前に乗船した「フェリーくまの」は既に無く。
 寂しいの。
 この乗船記、本当はキャラクターの名前が発表になってから書こうと思っていたのですが…。
 当初は3月中旬に予定されていた名前の結果発表、震災の影響で無期限延期になってしまって。
 これは仕方が有りません。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■11/02/19 南海フェリー「フェリーつるぎ」「フェリーかつらぎ」和歌山10:50−13:00徳島16:35−18:35和歌山

 南海電鉄の特急「サザン」で和歌山港駅に着くと、10人ちょっとのお客さんが改札を通って行きました。
 そのうち、南海フェリーの連絡通路へと向かったのは、9人位?。
 ちょっと寂しい感じかな。
 連絡通路には動く歩道が装備されていますが、折り返しとなる便が着いたばかりだったらしく、港側から駅側へ向かっての運転なので、利用することは出来ません。
 連絡通路の突き当たり、乗船口との境目が、フェリーの待合室です。
 待合室とは言っても、通路の途中にベンチをいくつか並べて、券売機を置いただけのスペースで。
 とってささやかなスペースなのです。
 出航15分前の改札直前になると、乗船待ちのお客さんは20人位になりました。

 私は新今宮で「徳島とくとくきっぷ」を購入して来たので、改めて乗船券を買う必要は有りません。
 程無く乗船開始となって、乗船券への入鋏のとき、アンケート用紙と「かしこいクルマとフェリーの使い方」っていう冊子が配布されて。
 この冊子は、和歌山徳島航路活性化協議会名で、国土交通省近畿運輸局の監修になっていました。
 ニューキャラクターの2人も、しっかり登場しているよ。
 内容は、「フェリーでエコ」「フェリーで楽」っていう項目が有って、南海フェリーの社長さんからのメッセージも載っていました。
 「地震などの災害発生時には緊急物資や救援人員の輸送を担うなど地域にとって無くてはならない大切な役目を担っています」。
 まさに、これですよねー。
 必要なものなら、地域全体で、死に物狂いで支えていかなくっちゃいけないって思いますもん。
 緊急時の役割を存続の前提にするのは、なかなか厳しいものが有るかな、とも思うけれど…。
 そして、「エコ」と「楽」って言うのは、名前を応募するときの参考にもなりそう。
 私はですね、敢えてそこはスルーしたっけ(^^;。

 あ、ちなみに、ニューキャラクターキャンペーンって言うのは、2人の女の子のキャラクターを設定して、名前を付けて下さい、っていう企画なのです。
 簡単に説明すると、そんな感じ。
 乗船してアンケートに答えると、下敷きか缶バッチが貰えるの。
 名前の応募は、乗船アンケートとは別になっていました。
 いずれにしても、実際に乗船しなければ、この企画に参加することは出来ません。
 船内には、ポスターや等身大のパネル、幟まで立てられていて、予想以上に気合が入っていましたです。

 一番最初に発表されたイラストは、デッサンとかが微妙に残念だったりしたのですけど、可愛い系のイラストが採用されたのは嬉しいな。
 ポスターは南海電鉄の各駅にも掲示されているのを見掛けましたし、結構な注目度だったみたいですねー。

 さて、「和歌山徳島航路の利用に関するアンケート」です。
【問1】あなたご自身についてお尋ねします。
【問2】フェリーの利用目的は何ですか?。
【問3】これまでこのフェリーにどれくらいご乗船されていますか?。
【問4】このキャンペーンはご存じでしたか?。
【問5】こうしたイラストを使ったキャンペーンをどのように思いますか?。
【問6】今後、どのようなキャンペーン(テーマ)があれば良いと思いますか?。
【問7】今後もこうしたキャンペーンをご期待されますか?。
【問8】長時間のドライブも、フェリーを使うと休息ができガソリンも使いません。フェリーは人と環境にやさしい乗り物と思いますか?。
【問9】フェリーは一度に多くの人や、高速道路では運べない物資(重機や長大資材など)を運んでいることをご存じですか?。
【問10】この航路は、年間約50万人のお客様と約20万台のクルマを運んでいます(平成21年度実績)この航路は本州〜四国に必要だと思いますか?。
 これが設問の全て。
 全て選択式の、番号による回答なので、簡単に出来上がってしまいます。
 後半の設問が、微妙に押し付けがましいような気もしますけど、その内容には同意なのですよ。
 フェリーの利用目的の回答に「このキャンペーン」の項目が有ったり、今後期待するキャンペーンに「アニメ」の項目が有ったりしたのが面白かったです。

 さあて、このアンケートを売店に持って行くと、記念品が貰えます。
 皆さん、ほぼ全員が、記念品を貰っていたみたい。
 人気有るのですねー。

 これが、記念品の見本だよ。
 帰りの「フェリーかつらぎ」では、下敷きの@は有りませんでした。
 バックにフェリーが写っているから、人気が高かったのかしら。
 私としては、この絵柄はあちこちで見るので、敢えて候補から外してみたり。
 下敷きの裏は、第1弾キャラクターの絵柄になっているので、両方を楽しめちゃいます。
 可愛い可愛い。
 ソックスのワンポイント、南海フェリーカラーなのが、何気に私はお気に入り。

 そんなこんなで、乗船直後から、売店のレジは大混雑。
 グッズを貰う人と、お買い物をする人、それぞれかなりの人数が居たりしますから。
 この便は、丁度お昼時にかかるので、お弁当やサンドイッチは、ちょっとした争奪戦になっていたよ。
 出航直後に、みんな売切れてしまったもん。

 船内のお客さんは、各スペースがさらっと埋まる感じかな。
 余裕は結構有りました。
 前方のグリーン席にも、何人かお客さんが居ましたです。
 椅子席に座ったお客さんは、テレビや船内備え付けのコミックがお目当てみたい。
 今回の私は、そちらは遠慮して、じゅうたん席に座ったのでした。
 枕が無いのが、ちょっと残念かも。
 帰りの「フェリーかつらぎ」には、枕もちゃあんと有ったっけ。

 船内を歩いてみると、ドライバールームの利用者さんはお1人だけでした。

 トイレの入り口には、「旅客船では世界初採用!」なんていう掲示が有ったよ。
 そういう特別な装備が有るみたいなので、乗船されたら探してみて下さい(^^)。

 デッキに出ると、ファンネルの真下には、太陽光発電システムが設置されていたりしました。
 詳しい解説のパネルも有って、楽しかったです。
 これで、客室内のLED照明をまかなえるみたい。
 暫く、デッキに立ってぼーっとしてみたり。
 実はまだ、出航していなかったりするのですけど。

 デッキの席も、季節によっては魅力的。
 さすがに今日は風が冷たくって、長居はあんまりしたくない感じかな。
 沖に出てしまうと、思いのほか、風は強く冷たかったよ。

 船内に戻って、「ふたりのニューキャラクター名前応募用紙」を仕上げちゃいましょう。
 あらかじめ考えて来た名前の候補を、何パターンか思い出しながら、ね。
 必要なのは、名前とそのふりがな、名前の理由でーす。
 当然ながら、名前はひらがな・カタカナ・漢字での表記が基本。
 「主なおいたち」ってことで、基本的なプロフィールは示されていますが、そこは全く無視しちゃいました。
 ちなみに、第1弾起用キャラクターが和歌山娘で、第2弾起用キャラクターが徳島娘、です。
 可愛い名前に決まるといいな。
 活躍の機会が拡がれば、色々な設定が自然と加わって行くのでしょうし。
 キャラクターのそういう成長を見守るのって、凄く楽しいことなのですよ(^^)。

 第1弾キャラクターの幟のアップ☆。
 このポーズって、敬礼しているようにも、手を振っているようにも見えるけれど、よくよく見ると、敬礼しているようにも、手を振っているようにも見えないっていう…(^^;。
 随分と曖昧なポーズみたい(笑)。
 もしもアニメ化したなら、EDはこの制服で、手旗信号っぽいダンスで決まり、なのですよ。
 なんてゆー妄想をしながら、私はじゅうたん席でごろごろしていたのでした。

 時々起き上がって、デッキを一回り。
 特に眠くは有りませんから…。
 自販機で缶コーヒーを買って、缶で両手を暖めながら、デッキの手摺りにもたれてみたり。
 右手遠くに、大鳴門橋が見えて来たね。
 もうすぐ四国だよっ。
 進行方向には、高いビルの建物が、海からいっぱい生えているのが分かります。
 にしても、デッキは強烈に重油の匂いがするなあ。
 酔うー(^^;。

 港が近付いた所で、荷物をまとめて、デッキに立ちましょう。
 オーシャン東九フェリーが発着する、津田の港を眺めつつ…。
 フェリー自体は、まだ到着していませんね。
 程無く、沖洲の港に接岸っ。
 私は接岸の様子をずっと眺めていて、タラップが架かったのを確認して、下船したのでした。
 クルーの皆さんは、ちゃあんと下船の人達に「ありがとうございました」って声を掛けてくれるようになりました。
 以前とは随分変わったね。

 ターミナル内のレストランは、なかなか魅力的なメニューが有ったりしたのですけど、ここでご飯を食べてしまうと、時間を持て余してしまうので、バスで徳島駅前まで出てしまうことにしました。
 バスの発車まで、まだかなり時間が有るので、写真を撮ったりしてようっと。

 次々と下船して来る車輌は、全て消毒マットの上を通ります。
 勿論、旅客にもマットでの消毒が有りました。

 徳島駅方面へのバスは、随分と早く到着したものの、折り待ち時間が結構有って、なかなか発車しません。
 退屈(^^;。
 バスの利用者さんは、6人。
 私の徳島駅での手持ちは、約2時間ってとこですねー。
 取り敢えず、ご飯を食べよう。
 船内で貰って来た、「南海フェリーで行くご当地B級グルメガイド!」に掲載されていたお店に行くよ。
 お好み焼き屋さん。
 よせ焼きっていうのを食べよー。
 お昼はとっくに過ぎていたけれど、お店は混雑していて。
 私は、タイミング良く席に有り付けたです(^^)。

 この後は、無線LANが使える場所を探して、うーろうろ。
 そういうの、事前に調べておけばいいのにね。
 結局、マクドナルドもネットカフェも見付からなくって、諦めて郵便局の前からバスに乗ったのでした。
 終点まで乗って行ったのは、4人でした。

 さあて、折り返しだね。
 今度は、「フェリーかつらぎ」だよー。
 徳島の待合室は、和歌山よりも若干広くて、ちゃあんと部屋になっていました。
 ベンチは全て埋まっていたっけ。

 帰りも、出航15分前になると、改札が始まるよ。
 またアンケート用紙を貰います。
 改札しながら用紙を渡すのって、結構大変そうなのです。
 このキャンペーンも、いよいよ明日で終わりだね。
 売店は出航後暫くすると閉店になって、早めに引き換えを済ませておいて、良かった良かった。

 「フェリーかつらぎ」の船内を歩くと、造りは「フェリーつるぎ」と殆ど変わらないみたい。
 キャラクターのポスターや等身大のパネルが置いて有る場所も一緒だもん。
 お客さんは結構多くって、じゅうたん席の密度は高め。
 グリーン席に移動しようかなあ、なんて思いつつ、結局そのまんま。
 グリーン席の利用者さんは居なかったらしく、出航後に入り口がロックされて、室内の照明も落とされました。

 私は、怠惰にごろごろしていたよ。
 またかい(^^;。
 今度は、本格的に寝てしまったり。
 枕もちゃんと装備されていましたから。
 帰りは名前の応募はしなくていいや、なんて思っていたけれど、何となく思い付いた名前が有ったので、またまた応募してしまうのでした。
 随分とこじつけの名前かもしれないけれど、個人的にはお気に入り。
 私が考えた名前は、秘密です。
 うっかり公開してしまったら、恥ずかしいですもん。

 てことで、1往復して、和歌山に戻って来ました。
 「サザン」の発車までは時間が有るので、和歌山港の駅の外へと出てみよっと。
 タクシーが2台停まっているね。
 1台は、お客さんを乗せて走って行きました。
 和歌山駅行きのバスは、乗客0で発車して。
 寂しいな。
 これで、今回の船旅は終了なのです。
 下敷きを貰う為だけっていう、ただそれだけの為に来たのですもの。
 だから、アンケートの【問2】は、行きも帰りも同じ回答になりました。
 冊子には、「カーフェリーを利用することは、個人レベルでできる環境にやさしい行動の一つでもあります」とも書かれていたっけ。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。
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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2011