■10/09/30 新日本海フェリー「すずらん」乗船記3 敦賀01:00→苫小牧東20:30
運転士さんにご挨拶をしてバスを降り、早速乗船名簿を記入します。
ネットから予約しちゃおうと思いつつ、いっつも間に合わなくなってしまうのですよね。
特に割引とかは無いのに、乗船日の前々日までしか予約が出来ない理由は、良く分かりません(^^;。
1等洋室にするか、2等寝台にするか、結構悩んだりもしたのですけど、前回は2等寝台だったし、今日は1等洋室にしましょうかあ。
ついでに、お昼のグリルも申し込んじゃえ。
“就航40周年”記念特別グリルランチになっているそうですし。
決済は、DoCoMoのiDにしてみたよ。
ここもiDが使えるのですねー。
クレジットカードと違って、カードを取り出したり、サインをしたりする手間が有りません(^^)。
ただ、暗証番号の入力が必要で、窓口のおねーさんが一々テンキーを差し出してくれるのが、ちょっと申し訳無い感じかも。
運賃が17,600円、お昼のグリルが2,500円、それぞれ別々の処理になります。
それじゃあ、上の待合室で、待機だね。
乗船開始と出航は、いつもと同じ定刻の予定とのことですが、本当に間に合うのかな?。
そんなことを思いつつ。
待合室でのんびりしていたら、やっぱり20分程、乗船開始が遅くなるとの放送が流れたのでした。
ちなみに私は、出港と出航の使い分けの違いが、どうも未だに良く分かっていません。
陸から見たら出港で、船から見たら出航とか、そういう解釈でいいのかしら。
どうにも頼りないです(^^;。
時間になると、エスカレーターが動き出して。
例によって私は、一番最後でいいや、なんて思って居残っていたり。
そうしたら、係の人に声を掛けられてしまうのでした。
はあい、乗船しまあす。
人道橋へと向かって歩いて行って、「すずらん」の船内に入ろうとした所で、クルーに制止されます。
車輌の積み下ろしで船が傾いているので、暫くお待ち下さい、とのことで。
そのままぼーっと待っていたら、後から来たお客さんが、私を追い抜いて、そのまま船内へと入って行ってしまったよ。
あれれー?(^^;。
うーん、微妙に忘れられちゃってるみたい。
もう乗ってもいいのかにゃ?(^^;。
傾き、見た感じではあんまり良く分からないです。
案内所でキーを受け取って、グリルの案内を受けましょう。
時間は、いつもよりちょっとだけ遅く、12:30が指定されたです。
メニューは、通常と特別のどちらがいいか尋ねられたので、勿論特別版でお願いして。
特別メニュー期間中でも、どちらかを選べるのですね。
お部屋はこんな感じで。
空調の吹き出し口にも荷物を置いたり出来て、便利なのです。
新日本海フェリーの社名が入った歯ブラシが置かれていたので、記念に1つ貰って帰ろうっと。
便箋と封筒は、沢山有るからいーや(^^;。
私はまず、お風呂に行きますよん。
「すずらん」のお風呂は、脱衣場も浴室も、そんなに広く有りませんものね。
お風呂には、さすがにまだ誰も居なくって、私が出て来ても、誰も入って来られませんでした。
やっぱり、空いてるのかな。
翌日になっても、一緒になるのは1人か2人でしたから…。
ちなみに私は、都合3回、お風呂に入っていたりします。
乗船してすぐと、朝起きてからと、下船前。
それで、各々1時間近く入っていたり。
いつもそんな感じかなあ。
やがて出航時間が近付いたので、 プロムナードを通って、ジャグジーデッキに出てみます。
あ、でも、車輌の積み込み、まだ結構かかりそう…。
乗用車も、まだ10台位が待ってますし。
なので、私はお部屋に戻ってしまったのでした。
その後、銅鑼の音が鳴り響き、蛍の光が流れた所で、出航なのです。
約25分遅れかな。
放送では、15分遅れって言っていたけれど…。
繰り返し流れている船内放送によると、通路の手摺にタオルは干さないで下さい、とのことで。
安全の為なのですって。
貴重品は、備え付けの封筒サイズなら、案内所で預かってくれるそう。
01:45になると、浴室と売店は閉鎖して、自販機でのアルコール販売は、05:00からとのことで。
私はもお、とってもとっても眠くって、さすがにもう限界なのです。
昨日は殆ど徹夜だったですし…。
今までは、青春18きっぷで来るにしても、新幹線で来るにしても、車内でかなりの時間が有るから、結構お昼寝していたのですけど。
小松経由の今回は、乗り継ぎがかなりこまめで、しかも真新しい景色に心を奪われていたので、全く寝れなかったのですよね。
眠いのも当然なのですよ。
今日の日本海は揺れも全く無くって、ぐっすり眠れちゃいそう。
翌朝は、レストラン開店を告げる放送で目は覚めたものの、やっぱり眠くって、とても起きられませんでした。
二度寝したり、三度寝したり。
起きたのは、船長さんの挨拶が流れる頃で…。
あ、朝ご飯を食べ損なっちゃいました。
別にお腹は空いてないですけど。
10:30頃には、「すいせん」と擦れ違う筈なのですが、特に案内は無く、ジャグジーデッキから覗いても、そんな気配は全く無いので、船内を散歩の後、お部屋に戻ってしまうのでした。
11:00が近付くと、カフェにてビンゴ大会が開催されるとの案内が有って、私も参加してみましたあ。
ビンゴのカードを貰って、カフェのイスに座っていたら、「すいせん」の案内が流れたです。
11:00丁度、ビンゴ大会の開始と被ってしまったですね。
なので、「すいせん」が通り過ぎてから、ビンゴ大会は開始なのです。
私は、デッキに出ようかなあ、なんて思いつつ、どうせ汽笛は鳴らさないだろうし、まあ別にいっか、みたいな感じで、イスに座ったまま、窓越しに「すいせん」を見送ったのでした。
上の写真、真ん中の窓から、「すいせん」が見えますでしょ(^^)。
私の予想通りに、「すいせん」と「すずらん」は、共に汽笛を鳴らさず。
それとは別に、フォワードサロンの窓も、全て塞がれていました。
ある意味、期待を裏切らない「すずらん」なのです。
寂しい話ですけどねー。
それはともかく、ビンゴ大会、開始だよ♪。
新日本海フェリーの、40周年記念企画とのことで(^^)。
新日本海フェリーの歴史は、「すずらん丸」っていう船から始まったっていう解説が有りました。
この「すずらん」の、大先輩なのですよー。
ビンゴ大会の参加者さんは20人。
私は3番目位にリーチになったけれど、結局何も当たらないのでした。
途中で景品が追加されて、半分の10人には、何か当たったのですけどねー。
あらら。
1等の景品は、船内で使える10,000円分の利用券、2等はオーセントホテルのスイーツの宅配、3等は新日本海フェリーの携帯ストラップでした。
レストラン担当のクルーが、軽妙な司会で盛り上げて下さいましたよん。
ちなみに私は、この中で唯一の○○だってことが、お客さんへの質問の中で発覚したです(笑)。
○○が何かは、内緒だよ。
個人の尊厳に関わることなので…(←?)。
デッキに出てみると、空も海も、とっても青くって。
もお一面の青って感じ。
それぞれに、少しずつ違う感じの青。
心が安らぎます。
青は全ての起源だし、サムシングフォーに「青いもの」が含まれているのは当然かな、なんて。
なんて、1人で納得していた私なのですが、下船後に調べてみたら、サムシングブルーは聖母マリア由来なんですって。
勝手な思い込みは、時には大間違いに繋がるです(^^;。
ジャグジーデッキ、もうちょっとだけでも景色に近付けるといいのですが、高速船なんですもの、仕方が無いのかな。
あ、陸からは随分と離れているので、携帯の電波は届きません。
100キロ以上離れているそうですから。
それでも、結構ゴミが流れていたりするので、海全体だと、いったいどれだけのゴミが有るのやら…。
それじゃあ、お昼のグリルですねー。
通路からそっとグリルを覗いてみると、やっぱり1人分の席しか用意されていなくって、私1人の貸切みたい。
もう、慣れちゃいました。
1人で伸び伸びご飯にしまあす。
でも、やっぱり何だか、気まずいですね。
先程、ビンゴの司会をしておられたクルーが、お料理を運んで下さいました(^^)。
ドリンクメニューを眺めて、地酒を注文したら、ビンを3つ程持って来て下さったので、その中から1本を選びます。
私は別に拘りは無いので、ビンの色とラベルだけでチョイスしたよ。
本当は、お酒自体、別に要らないのですけど、お酒でも飲まないと、たった1人で間が持たないのですよお(^^;。
今回の限定メニューは、
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オーセントホテル小樽 金見総料理長監修
“北国初秋の宴”
◆価格:¥2,500
◆ご提供期間:2010年9月15日〜10月31日出港便
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とのことです。
まずは、ここから。
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鉢肴:柿釜白酢和え(柿・海月・水前寺・くこの実)
冷吸:まさかりカボチャのすり流し、揚北あかりのサイコロ芋
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お品書きは、新日本海フェリーのサイトのリリースPDFから、せっせと写して来ました。
一応、運んで来てくれたときにも、説明はしてくれるのですが、聞いたそばから忘れてしまって。
私は、頷いたり、合いの手を入れたりしていただけですもの(^^;。
入れ物代わりになっている柿の身も、勿論食べられますよ(^^)。
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朴葉盛:秋刀魚照り煮・丸十紅葉・勝栗・揚稲穂・松葉銀杏・有頭海老・枝付枝豆・小芋田楽・焼占地・茶蕎麦松葉揚・酢橘・紅葉麩・若鶏山椒焼
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これがメインで、食べるのには結構時間がかかるし、そのまま放っておいて貰えるから、幸いでした。
それでも、進行状態は都度確認されますし、その度に目が合ったりするのは、ちょっと気まずいものが(^^;。
仕方無いですけどねー。
それでも懲りずにグリルを利用してしまう、チャレンジャーな私なのです。
最初、この朴葉盛を写真で見たとき、わ、食べるの面倒臭そう、なんて思ったのは内緒。
日本人として、お箸をお上品に使える人で有りたいって思いますから。
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ご飯 ヘルシー麦めしイクラ掛け・香の物・椀
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お漬物にハートが付いているのが可愛いくって。
わざわざアップで写真を撮ってしまいました。
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水菓子ソルベポワール秋の果物添え
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最後にお茶が出て来て、グリルは終了です。
さくさく食べ続けていたので、所要時間は50分程。
話し相手が居たりすると、もっと時間がかかるでしょうねー。
スタッフの配置とか、大変そうなのですよ。
最後に、お酒の代金650円を支払って、手書きの領収書を受け取ります。
以前は船名の入ったスタンプが押されていて、ちょっとした記念になったのですが、最近は省略されていることが多いみたい。
「○○様、ありがとうごさいました」って、丁寧に送り出して貰ったです。
私は船室に戻って、書類の整理でも…。
しようとしたけれど、一気に日本酒を飲んだりしたので、もうやたらと眠くなってしまって、そのままベッドに倒れこんでしまうのでした。
結局、3時間位は熟睡していたような(^^;。
まあこれも、船内の過ごし方としては有りなのですよー。
丁度津軽海峡を通過しているので、デッキに出て景色を眺めましょう。
コンテナ船が並んでいるよ。
個室はやっぱり快適なのですが、快適過ぎて、殆ど部屋から出なくなってしまうのが難点なのです。
本当は、もっとパブリックスペースを有効活用したいのですよね。
じゃないと、寝ているだけで終わってしまうみたいで。
実際、フォワードサロンは、ちょっと覗いただけで終わってしまって。
以前、別の航路の船内で、フェリーズの取材をされていた金丸さんとお話したとき、船社さんが個室を用意して下さることが有るけれど、個室では取材にならないので、個室は荷物置き場として使って、通常は2等を定位置にする、なんて仰っていたのを思い出したです。
記事自体、タイアップのときとそうでないときは、勿論書き方を変えなくっちゃいけないそうですし、取材っていうのは、本当に大変そう。
私は別に取材では無いので、利用したことの無い施設はたっくさん有りますし、船の全てを把握している訳では無いのですけど、それでも折角乗ったフェリーとは、広く深く付き合いたいって気持ちが凄く有りますよん。
それじゃあ、レストランで晩ご飯ですねー。
半年前、「トリコロール」の前と後の文字が消えてしまって、「リコロー」になっていた看板、更に文字が消えて、とうとう「ノコロー」になっちゃってました(^^;。
いっそもお、全部消してしまった方が良さそうです。
レストランでは、すずらん御前を食べたりしつつ。
前回と一緒だね。
少しはおかずが変わっているかも、なんて思いつつも、写真を見比べてみたら、完全に一緒だったです(^^;。
グリルの後、私もすっかりお顔を覚えてしまったクルーが、苗字に様付けで、○○様って呼んで下さるのが、ちょっとだけ照れくさかったです。
レストランから帰るときにも、またまた「○○様、ありがとうございました」なんて言われてしまって。
やっぱり、照れくさいのです(^^;。
そんなこんなで、苫小牧東港、定刻での到着です。
朝の時点では、15分程遅れていたのですが、ちゃあんと元に戻ったですね。
キーの回収の後、私は荷物をまとめて、プロムナードから接岸作業を眺めていたのでした。