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旅のしおり

 ここには、新日本海フェリー「すずらん」敦賀−苫小牧東、の乗船記があります。
 敦賀駅には、21:50着の電車で辿り着いたよっ。
 敦賀駅からの連絡バスは21:55と22:35の2本で、運賃は後払いの340円です。
 最初の便にも間に合ったけれど、そんなに早く行っても仕方無いので、乗らずにお見送り。
 バスは、誰も乗らないまま発車して行きました…。
 私が乗った2便も、私1人だけだったよお。
 下車するとき、運転士さんは丁寧に送り出してくれました(^^)。
 ターミナルでは、まだ中には入らず、周囲をお散歩しちゃいましょう♪。
 ここの建物、ナナメになっている部分を登ってみたくなるけれど、残念ながら立入禁止なのですって。
 その後、敦賀駅行きのバス停に引っ付いていた、バッタの観察をしていたのでした。
 だって、待っている間、暇なんですもん。

 こんなアングルで見上げてみると、夜の工場みたいな雰囲気が楽しかったりします。
 闇の中、フォスファみたいな光を纏った「すずらん」なのです。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/04/08 新日本海フェリー「すずらん」敦賀−苫小牧東 01:15→20:30

 往路の小樽で、既にもう乗船券の発行が済んでいるので、ターミナルでは特に手続きの必要は有りません。
 これは嬉しいかもっ。
 待合室に上がると、10人程のお客さんが居ましたあ。
 23:30になると、エスカレーターが動き出して、乗船開始の放送が流れたよ。
 でも、何故か乗り場に向かう人は誰も居なくって、それぞれにイスでくつろいだり、テレビを見ていたり。
 本当に誰も動かないので、案内係のおねーさんが、声を掛けて回っていたです。
 私は、案内所で行列するのが嫌なので、列が途切れてから乗船する人なのですが…。
 これなら、いつ乗っても行列は出来そうに有りません(^^;。
 暫く経ってから乗船したのに、私が2番目だったもん。

 前回同様、案内所で名前と人数を申告して、2等寝台の指定を受けます。
 それじゃあ、自分のベッドへと向かいましょう。
 「すずらん」「すいせん」の2等寝台は、新日本海フェリーで唯一、ベッドにコンセントが有るので、私のお気に入りなのですよー♪。
 ちなみに、翌朝になって覗いてみたら、20人部屋に4人が入っていました。
 全員が、それぞれの区画に完全に分散していたよ。
 先週の「はまなす」でもそんな割り振りだったですし、嬉しいな。
 ちなみに私は、指定された区画やお部屋をそのまま使う主義なので、希望をリクエストしたり、変更をお願いしたりとかは有り得ないのです。
 配慮とか好意っていうのは、相手から受け取るべきもので、こちらから要求するものでは無いって思いますもん。

 ベッドにシーツを敷いて、荷物を並べて、パソコンの充電を開始して、ごそごそしていても、まだ誰も乗って来ません。
 お風呂に入って戻って来ても、やっぱり私一人だけなのでした。
 そういえば、お風呂でも一人だったっけ。
 車やバイクは、まだ乗船開始になっていないのでしょうねー。
 案内所前にも売店にも、お客さんが誰も居ないので、何だか歩き回るのも気が引けちゃう感じなのです。
 ふわあ、もういいや、寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー。
 って、ふわふわ時間に突入してしまうのでした。
 船内での過ごし方、朝まで起きていたり、出航前に寝てしまったり、かなり極端なのです。

 翌朝は、レストランオープンを告げる放送で起き出します。
 バイキングじゃ無く、セットメニューだそうなので、ご飯を食べに行こう(^^)。

 洋定食1,000円です(^^)。
 ドリンクバー付きで、結構ボリュームが有るよ。
 他のメニューは、和定食1,000円と、モーニングセット(パン2個とボイルエッグとコーヒー)350円ですって。
 利用者さんは4人位で、朝も昼も夜も、殆ど同じ顔ぶれなのでした。
 空いてますものね。

 展望通路にも、基本、誰も居ません。
 ここの航路だと、私はそんな光景に見慣れてしまって、繁忙期のことがあんまり想像出来ません(^^;。

 食事が終わり、トレーをレジまで持って行ったら、クルーに随分と恐縮されちゃいました。
 そのままでいいですよ、って。
 テーブルに残して行くのって、私はあんまり好きじゃ無いのですよね(^^;。

 現在地は佐渡の沖とのことなので、携帯の電波が届くかな?ってデッキに出てみたけれど、ちょっと無理みたい。
 陸は遠いのです。
 能登半島を回ってしまうと、夕方まで通信が途絶しちゃうのも当然かなあ。
 次に圏内に入ったのは、津軽海峡が近付いた、16:00過ぎなのでした。

 その後は、展望通路でのんびりします。
 スイッチが切って有るらしく、ここに居ると、船内放送が全く聞こえないのが難点なの。
 「すいせん」と擦れ違う前に、お風呂に入って来ましょうかあ。
 のんびりだね。
 小さく聞こえて来る、船長さんの挨拶の放送を聞きつつ…。

 フォワードサロンへ行ってみたけれど、窓は全て塞がれているので、景色が全く見えないのはやっぱり残念。
 ここって、窓が塞がれている期間が、とてもとても長い気がしますよお。

 船内のデザインや配色は、かなり好みだったりします。
 非日常を感じさせてくれて(^^)。

 照明だって、面白いものがあちこちに付けられています。
 こういうものが、しっかり調和していて。
 家のインテリアに真似したくなっちゃいますね。
 だけどそれって、結構難しいの。

 10:30が近付くと、対向して来る「すいせん」の案内が流れたよ。
 新日本海フェリーに乗ると、これを見るのが楽しいのですよね。
 デッキが狭いのが難点ですけど…。
 放送を聞いて、お客さんが3人、デッキに出て来て写真を撮っていたです。

 えーと…、そこの階段は、立入禁止なのですよお。
 「すいせん」は、近いような遠いような、ビミョーな距離感でやって来て、そのまま素通りして行きました。
 素通りって言うか、お互いに汽笛は鳴らさなくって。
 何故か、「すずらん」「すいせん」って、汽笛を鳴らさないことが多いの。
 理由は分かりません。
 乗船人数が少ないと、サービスが簡略化されてしまうのでしょうか…(^^;。
 ちょっと残念な気持ち、かな。

 窓の外に、久々の陸地が見えて来ると、いよいよ津軽海峡も近いです。
 船内の掲示によると、 16:14に竜飛岬、18:09に恵山岬とのことで。

 お友達が、函館16:51発の「白鳥32」号に乗っているそうで、かなりのニアミスでした。
 どっかで見えないかなあ…。
 そんなの、お互いに無理ですよね。
 航路案内のマップに、青函トンネルがしっかり描かれているのは嬉しいな。
 北斗とか福島とかの地名が、駅名みたいに見えるのは難点かも。
 船の世界の人達は、電車のことにはあまり関心が無いのかなあ(^^;。
 18:12頃に、遠くに白いフェリーが見えたけれど、さすがに遠過ぎて、素性は分かりません。
 19:47になると、ちょっとだけ遅れた寄港便の灯りが擦れ違って行きました。
 風力発電のモニタは、発電量の増減がかなり有るので、見ていて面白かったよ。

 私は結局、レストランで3食全てを食べたです。
 カフェの営業は有りませんでした。

 お昼のミックスフライ1,050円と、夜のすずらん御膳1,580円。
 ミックスフライは結構なボリュームなので、朝ご飯をしっかり食べたし、全部食べるの、なかなか大変だったりしましたよお。
 ドレッシングは2種類がセットされていました。
 レストラン、メニューの数はそんなに多くは無いけれど、選ぶ楽しみがちゃんと有ります(^^)。
 食後のトレーは、またまた自分で片付ける気満々だったのに、ミックスフライを運んで来てくれたおねーさんから、そのまま置いておいて下さいね、なんて釘をさされてしまったのでした。
 あ、先に言われちゃった…。
 私の場合、几帳面って言うより、単純に自分の痕跡を残しておくのが嫌なだけ、なのですけど。

 ちなみに、ホクシャって、どういう意味なんだろ…?。
 家に戻ってから調べてみたら、お花の名前みたいです。
 そして、リコローも謎なのです。
 って、良く見ると、トリコロールの両端が消えてしまっているのですね(^^;。

 船内には、テロ対策の掲示が、まだあちこちに貼って有ったよ。
 数年前には、国土交通省から業界団体経由で、掲示とか警備とか、色々と指示が来ましたものね。
 ここ最近は、そういうのもさっぱり無くなりました(^^;。

 あかね色に染まる船っ。
 外からこの「すずらん」を見たら、きっとそんな感じなのでしょうね。
 私には、朝も夜も変わらずに、ひだまりみたいな世界なのでした。
 時間の流れ方が、変わってしまったみたいに。

 展望通路から接岸を眺めつつ、人道橋が架かったところで、案内所前へと階段を降ります。
 下船券を渡して、下船だね。
 さくっと下船しないと、確実に連絡バスに置いて行かれちゃいます。
 ターミナルの中を見学したり、写真を撮ったりとかしていたら、駄目なのですよー(^^;。
 今日の徒歩下船は、私を含めて3人だけ。
 私達が降りるのを待ちかねたように、お掃除の人達が、慌ただしく乗船して行きました。
 ターミナルの玄関で、新日本海フェリーの社員さんに700円を支払うと、目の前のタクシーに案内されて。
 タクシーの運転手さんによると、木曜日と日曜日はバスでは無くタクシーになるそうですが、良く分かりません(^^;。
 タクシーは、バスとは全く違った道路を進んで、火力発電所をぐるっと回ったり、勇払の駅前を通ったりして…。
 途中から、何処を走っているのか、全く分からなくなってしまいました。
 タクシーはメーターを倒しているので、金額を見ていたら、西港入口の信号で4,800円、駅前で5,680円になりました。
 苫小牧駅前への到着は21:11だったので、下船からきっちり40分だね。
 ご一緒した方の一人は、白老まで帰るんですって。
 私は、このまま苫小牧に泊まりまあす。
 毎回違ったホテルを選んで泊まっているのですが、なかなかコンプリートにならないね。
 苫小牧も、ホテルが多くって。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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