■10/04/08 新日本海フェリー「すずらん」敦賀−苫小牧東 01:15→20:30
往路の小樽で、既にもう乗船券の発行が済んでいるので、ターミナルでは特に手続きの必要は有りません。
これは嬉しいかもっ。
待合室に上がると、10人程のお客さんが居ましたあ。
23:30になると、エスカレーターが動き出して、乗船開始の放送が流れたよ。
でも、何故か乗り場に向かう人は誰も居なくって、それぞれにイスでくつろいだり、テレビを見ていたり。
本当に誰も動かないので、案内係のおねーさんが、声を掛けて回っていたです。
私は、案内所で行列するのが嫌なので、列が途切れてから乗船する人なのですが…。
これなら、いつ乗っても行列は出来そうに有りません(^^;。
暫く経ってから乗船したのに、私が2番目だったもん。
前回同様、案内所で名前と人数を申告して、2等寝台の指定を受けます。
それじゃあ、自分のベッドへと向かいましょう。
「すずらん」「すいせん」の2等寝台は、新日本海フェリーで唯一、ベッドにコンセントが有るので、私のお気に入りなのですよー♪。
ちなみに、翌朝になって覗いてみたら、20人部屋に4人が入っていました。
全員が、それぞれの区画に完全に分散していたよ。
先週の「はまなす」でもそんな割り振りだったですし、嬉しいな。
ちなみに私は、指定された区画やお部屋をそのまま使う主義なので、希望をリクエストしたり、変更をお願いしたりとかは有り得ないのです。
配慮とか好意っていうのは、相手から受け取るべきもので、こちらから要求するものでは無いって思いますもん。
ベッドにシーツを敷いて、荷物を並べて、パソコンの充電を開始して、ごそごそしていても、まだ誰も乗って来ません。
お風呂に入って戻って来ても、やっぱり私一人だけなのでした。
そういえば、お風呂でも一人だったっけ。
車やバイクは、まだ乗船開始になっていないのでしょうねー。
案内所前にも売店にも、お客さんが誰も居ないので、何だか歩き回るのも気が引けちゃう感じなのです。
ふわあ、もういいや、寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー。
って、ふわふわ時間に突入してしまうのでした。
船内での過ごし方、朝まで起きていたり、出航前に寝てしまったり、かなり極端なのです。
翌朝は、レストランオープンを告げる放送で起き出します。
バイキングじゃ無く、セットメニューだそうなので、ご飯を食べに行こう(^^)。
洋定食1,000円です(^^)。
ドリンクバー付きで、結構ボリュームが有るよ。
他のメニューは、和定食1,000円と、モーニングセット(パン2個とボイルエッグとコーヒー)350円ですって。
利用者さんは4人位で、朝も昼も夜も、殆ど同じ顔ぶれなのでした。
空いてますものね。
展望通路にも、基本、誰も居ません。
ここの航路だと、私はそんな光景に見慣れてしまって、繁忙期のことがあんまり想像出来ません(^^;。
食事が終わり、トレーをレジまで持って行ったら、クルーに随分と恐縮されちゃいました。
そのままでいいですよ、って。
テーブルに残して行くのって、私はあんまり好きじゃ無いのですよね(^^;。
現在地は佐渡の沖とのことなので、携帯の電波が届くかな?ってデッキに出てみたけれど、ちょっと無理みたい。
陸は遠いのです。
能登半島を回ってしまうと、夕方まで通信が途絶しちゃうのも当然かなあ。
次に圏内に入ったのは、津軽海峡が近付いた、16:00過ぎなのでした。
その後は、展望通路でのんびりします。
スイッチが切って有るらしく、ここに居ると、船内放送が全く聞こえないのが難点なの。
「すいせん」と擦れ違う前に、お風呂に入って来ましょうかあ。
のんびりだね。
小さく聞こえて来る、船長さんの挨拶の放送を聞きつつ…。
フォワードサロンへ行ってみたけれど、窓は全て塞がれているので、景色が全く見えないのはやっぱり残念。
ここって、窓が塞がれている期間が、とてもとても長い気がしますよお。
船内のデザインや配色は、かなり好みだったりします。
非日常を感じさせてくれて(^^)。
照明だって、面白いものがあちこちに付けられています。
こういうものが、しっかり調和していて。
家のインテリアに真似したくなっちゃいますね。
だけどそれって、結構難しいの。
10:30が近付くと、対向して来る「すいせん」の案内が流れたよ。
新日本海フェリーに乗ると、これを見るのが楽しいのですよね。
デッキが狭いのが難点ですけど…。
放送を聞いて、お客さんが3人、デッキに出て来て写真を撮っていたです。
えーと…、そこの階段は、立入禁止なのですよお。
「すいせん」は、近いような遠いような、ビミョーな距離感でやって来て、そのまま素通りして行きました。
素通りって言うか、お互いに汽笛は鳴らさなくって。
何故か、「すずらん」「すいせん」って、汽笛を鳴らさないことが多いの。
理由は分かりません。
乗船人数が少ないと、サービスが簡略化されてしまうのでしょうか…(^^;。
ちょっと残念な気持ち、かな。
窓の外に、久々の陸地が見えて来ると、いよいよ津軽海峡も近いです。
船内の掲示によると、 16:14に竜飛岬、18:09に恵山岬とのことで。
お友達が、函館16:51発の「白鳥32」号に乗っているそうで、かなりのニアミスでした。
どっかで見えないかなあ…。
そんなの、お互いに無理ですよね。
航路案内のマップに、青函トンネルがしっかり描かれているのは嬉しいな。
北斗とか福島とかの地名が、駅名みたいに見えるのは難点かも。
船の世界の人達は、電車のことにはあまり関心が無いのかなあ(^^;。
18:12頃に、遠くに白いフェリーが見えたけれど、さすがに遠過ぎて、素性は分かりません。
19:47になると、ちょっとだけ遅れた寄港便の灯りが擦れ違って行きました。
風力発電のモニタは、発電量の増減がかなり有るので、見ていて面白かったよ。
私は結局、レストランで3食全てを食べたです。
カフェの営業は有りませんでした。
お昼のミックスフライ1,050円と、夜のすずらん御膳1,580円。
ミックスフライは結構なボリュームなので、朝ご飯をしっかり食べたし、全部食べるの、なかなか大変だったりしましたよお。
ドレッシングは2種類がセットされていました。
レストラン、メニューの数はそんなに多くは無いけれど、選ぶ楽しみがちゃんと有ります(^^)。
食後のトレーは、またまた自分で片付ける気満々だったのに、ミックスフライを運んで来てくれたおねーさんから、そのまま置いておいて下さいね、なんて釘をさされてしまったのでした。
あ、先に言われちゃった…。
私の場合、几帳面って言うより、単純に自分の痕跡を残しておくのが嫌なだけ、なのですけど。
ちなみに、ホクシャって、どういう意味なんだろ…?。
家に戻ってから調べてみたら、お花の名前みたいです。
そして、リコローも謎なのです。
って、良く見ると、トリコロールの両端が消えてしまっているのですね(^^;。
船内には、テロ対策の掲示が、まだあちこちに貼って有ったよ。
数年前には、国土交通省から業界団体経由で、掲示とか警備とか、色々と指示が来ましたものね。
ここ最近は、そういうのもさっぱり無くなりました(^^;。
あかね色に染まる船っ。
外からこの「すずらん」を見たら、きっとそんな感じなのでしょうね。
私には、朝も夜も変わらずに、ひだまりみたいな世界なのでした。
時間の流れ方が、変わってしまったみたいに。