■07/06/22 新日本海フェリー「すずらん」敦賀−苫小牧東 01:15→20:30
敦賀駅からの連絡バスは2155と2235の2本で、運賃は340円です。
最初の便にも間に合ったけれど、あんまり早くてもターミナルで時間を持て余すので、白銀町へご飯を食べに行きました。
その前に、発車して行くバスを見送ると、お客さんが20人位乗っていて…。
わ、以前の乗船では、せいぜい数人だったのにな。
どうしてそんなに混んでるんだろ。
と思ったら、次のバスは30人にもなるのでした。
どこかの会社の、研修旅行だったみたい。
年齢層は結構高めです。
敦賀ターミナルの待ち合いスペースで、隅の方に私が座っていたら、そこで点呼が始まってしまい、団体さんがみんな集まって来て、全く関係の無い私が団体さんの中にぽつんと放り込まれるという、変なことになりました(笑)。
折角なので、一緒に船旅の注意を聞いて、新日本海フェリーの担当者さんの挨拶を聞いて。
船社の取引先の会社なのかな。
どさくさで、食事券の配布にも紛れ込もうかと思ったのですが…(止めなさいって)。
ちなみに、お昼はグリルを予約しています。
私が乗船するちょっと前から、お昼のグリルが特別メニューになるとの告知がありましたし。
オーセントホテル小樽の、金見康司総料理長監修なんですって。
------以下、新日本海フェリーのサイトから引用。------
・価格:おひとり様 2,500円(税込)
・対象:全航路
・期間:2007年6月20日(水)〜7月19日(木)
北行き献立「貝づくし御膳」
盆盛 食前酒 ハスカップ酒
先付 浅蜊(あさり)と山菜の酢味噌和え、余市産フルーツトマト射込み、針葱・木の芽添え
珍味 積丹産鰊の振り子土佐漬け・糸鰹添え
角鉢盛 小樽近郊産蝦夷鮑(えぞあわび)柔らか煮、ドライトマトのマリネソース掛け、赤井川村産寒芋バター焼、赤井川村産有 機ホワイトアスパラ添え
食事 御飯 苫小牧産北寄(ほっき)炊き込み御飯
香の物 大根ハスカップ漬け
汁物 蜆(しじみ)汁
------引用終わり。------
写真は、下の方に載せました☆。
貝づくしって、あんまり嬉しくないような気もしますが、折角だから申し込んでみようっと。
グリルの利用、まさか私一人だけってことも無いでしょうし。
港にもでっかくポスターが貼ってありましたが、カウンターでは特別メニューの案内はありませんでした。
クーポンを渡して、乗船券と一緒にグリルの発券を受けましたが、何故か妙に時間がかかったりして。
後ろに並んでいる人達の視線が…(^^;。
2330、いつも通りの時間に乗船開始です。
船内のカウンターで鍵を貰って、グリルの時間の確認を受けます。
「お一人様ですか…?」。
はい、そうです。
すいません…(^^;。
「肉か魚を選べますが」って聞かれたけれど、特別メニューの筈なんだけどなあ。
カウンター前にも、でっかいポスターは置いてあるし。
今まで、利用者さんが居なかったのかしら…。
私も適当に返事をして、グリルの場所の案内を受けました。
前回もそうでしたが、グリルの場所より、船室の案内が欲しい所なのです(^^;。
でも、ここまでに結構時間がかかってしまい、後ろで待っている人も居るし、尋ねるのは躊躇われちゃって。
勘で階段を登って、掲示してある案内図で、自分のお部屋を確認したのでした。
右舷側、最前部から2番目の417号室です。
後で窓から外を覗いてみたら、ほぼ真上にブリッジがあるので、入出港のときには、スラスタを操作する船長さんの姿が間近に見えたよ。
とりあえず、荷物だけ置いて、すぐにお風呂へ行こうっと。
今日はもう、電車内が暑くって暑くって。
早くお風呂に入りたかったんだもん。
まだ誰も居なかったので、伸び伸びと湯船に浸かることが出来ました。
お部屋に戻り、備え付けの冊子をめくってみると、「部屋の外での浴衣とスリッパはご遠慮下さい」って書いてありました。
大浴場もあるのに、かなり厳しいんですね。
ちなみに、私はいつも、わざわざ靴を履いてお風呂へ行ってます。
船内放送では、浴衣と下着でのレストラン利用はご遠慮下さいって。
それはまあ、当然かな。
「素晴らしい船旅をお過ごし頂く為にお客様へのお願い」では、「浴衣姿・スリッパでのレストランご利用はご遠慮下さい」のスリッパ部分を消してありました。
あれれ、統一が取れてないみたい。
「ギリシャ神話世界へ思いを馳せて下さい」とも書いてありましたけど、この船とギリシャ神話の関係が、いまいち分からないかも…。
船室の写真を撮ったりしつつ、ベッドでごろごろしていたら、枕元の電話が鳴りました。
船内電話がかかって来るなんて、滅多に無い体験かもっ。
あ、オーシャン東九フェリーの1等船室に乗船したとき、下船ぎりぎりまで部屋に居て、呼び出されたことがあったっけ(^^;。
今回も、電話に出る前から、用件は分かっちゃいました(笑)。
「お休みの所、申し訳有りません」と丁寧な挨拶の後、グリルのランチが特別メニューになっていることに関して。
あ、やっぱり。
さっきのカウンターで、こちらから指摘した方が良かったかな?。
手間をかけさせちゃいました(^^;。
「貝は大丈夫ですか?」との確認もありました。
確かに、貝が苦手な方って、結構居ますもんね。
勿論私は大丈夫です。
出航のときには、今回も陸上作業の方々がペンライトでお見送りしてくれていました。
こういうのって、気持ちいいし、単純に嬉しいですよね。
窓から外が見にくいのが、ちょっと残念なのですが。
売店と案内所は0130まで開いているので、その頃まで放送が入って、働いている人達も、なかなか大変なのです。
私はもう寝ちゃおうっと。
翌日。
0900頃にごそごそ起き出して、とりあえずお風呂へ行きます。
何だか、まだまだ寝足り無いけれど…。
日の出はともかく、「すいせん」との反航位は見なくっちゃ、なのです。
朝のレストランは、0830から0930まで和定食と洋定食を1,000円で営業していますが、朝食はさすがにパスだなあ。
この時間のお風呂はさすがに誰も居ませんでした。
のんびり。
のんびりし過ぎて、放送で流れた船長さんの挨拶、湯船の中で聞いていたりします。
今回はかなり簡単な放送でした。
脱衣場のボリュームが小さかったら、聞き逃していた所ですよー。
もう、「すいせん」が接近しているのかと思い、慌ててお風呂から出たけれど、反航の案内は10分後に改めて流れたのでした(^^;。
後部デッキへ出て、狭いスペースの手摺に引っ付きながら、「すいせん」が近付いて来るのを待ちますよお。
あ、今日はかなり近付いているみたい。
向こうもデッキに人が出てるの、はっきり分かったもん。
さすがにスピード速いなあ。
先に私達の「すずらん」が長い汽笛を鳴らして、鳴らして…。
って、随分と長く鳴らしていたよ。
なので、「すいせん」は殆ど通り過ぎてしまって、後ろで短い汽笛を鳴らして、以前に2回乗船したことのある「すいせん」が通り過ぎて行ったのでした。
なかなか楽しいすれ違いでした♪。
船内をうろうろ散歩しても、共有スペース、誰も居らっしゃいません…。
フォワードサロンの名前は「Blue Adriatic」なのですが、あどれあちっくって、何だろ?(^^;。
そんな疑問を抱きつつ、暫く舳先を眺めて…。
この見通しのいいフォワードサロンも、無人です。
まあ、私は閑散期にしか乗船しないので、いつもこんな感じなのですけど。
特等区画はさすがにジュータンもふかふかですが、あの殺風景な喫煙室はかなりギャップが…。
カフェの営業も、勿論ありませんでした。
団体さんのミーティングがあるので、その時間帯は使えません、みたいな掲示があって。
同乗の団体さんは日本フルハーフの方々で、胸に所属と名前が書かれたプレートを付けていましたねん。
九州の支店名の方まで居らっしゃったなあ。
さあて、ランチのグリルの時間だよ。
グリルの名前は「Salon De Rose」。
係のおじさんにチケットを渡すと、すぐに扉が閉められ、「本日はお客様お一人ですので、ごゆっくりおくつろぎ下さい」と。
それは…。
ごゆっくり、出来無いかも…(^^;。
逆に落ち着きませんもん。
グリルで一人だけなのは初めてです。
北斗星の食堂車で、一人きりでコースを食べたときも、気まずかったにゃあ(^^;。
まあ、今回は和食なので、次々とお皿が運ばれて、後は放っておいて貰えたので、良かったです。
何故か飲み物の注文を聞かれなかったので、お酒とかも取らず、黙々とお皿を開けた私なのでした。
ん、今回の「貝づくし御膳」は、ちょっと量が物足りなかったかも。
それに、あんまり貝づくしっていう感じがしなくって。
鮑がメインっていうのは、ちょっと弱いかもしれませんね。
最後に暖かいお茶を出してくれて、グリルは終了です。
あ、メロンのシャーベットのグラスにも、新日本海フェリーのマークがちゃんと入っているのはいいですね。
ん、やっぱり何か物足りないかも(^^;。
後で売店でおやつを買って食べたりしちゃいましたもん。
売店は0930から1800まで開いていて、途中1300から1500までは閉店しますけど、結構長く開いてますよねー。
私はごろごろお昼寝したり、お風呂入ったり、持ち出して来たDVDを見たり。
秋田沖から青森沖へ出て、津軽海峡が近付いて来ると、陸も間近に見えて来ます。
風力発電の風車がくるくる回ってますね。
私はベッドに腰掛けて、景色をぼーっと見ています。
本当に、のんびりだよ。
こういう時間が過ごせて、しかもその間に移動も出来ちゃう船旅って、やっぱりいいな。
船は退屈で時間を持て余す、なんて言ってる人が信じられませんもの。
19時間の船旅をしただけで、この記事分以上の素敵エピソードが生まれちゃうんですよお。
そうは思えないとしたら、それは主に私の文章力の問題なので…。
1700過ぎ、デッキへ出たら、真横にコンテナ船が進んでいて、その先からは東日本フェリーがこちらへ垂直に進んで来るのが見えました。
「びるご」かしらん…?。
「すずらん」はするすると遠離ってしまったので、はっきりとは分かりませんけど。
夕食のレストランは、1800スタートです。
団体さんが全員入っても、まだ席には余裕があります。
私は、十勝牛ステーキセット2,000円、なんていうお高いものを注文しちゃいました。
瀬戸の銅鑼猫さんに教えて頂いた名門大洋フェリーのステーキ以来、フェリーのステーキにはちょっと注目しているのです(^^)。
番号札を貰って、ドリンクバーのコーヒーを飲みつつ待機するよ。
マーヴェリックさんがGWの「すずらん」に乗られたときは、ドリンクがあまりにも薄くって、備え付けのアンケートに記入して提出した程だったそうですが、今回はちゃんとしていました。
良かったあ。
はい、ステーキです(^^)。
美味しかったよ。
細かい感想としては、ステーキのソースがちょっと塩辛過ぎみたい。
辛いの大好きな私でもそう思う位なので…。
サラダのドレッシングも、出来ればもっといいのにして欲しいなあ。
ステーキは食べやすくカットされていますが、包丁がちゃんと入っていなくって、一つおきに二つがくっ付いていました(笑)。
これは、あれです。
初めてお料理した女の子が、新しいエプロンで彼氏の為に頑張ってご飯を作ったけれど、慣れてないから失敗しちゃった、てへり、みたいな感じ?。
…全然違うってば!。
思わず、そういう萌えシチュエーションを妄想しちゃった私なのでした。
ばか。
とびきりをあ・げ・る、とか、何だか変なスイッチが入ったですよ。
そんなことはどーでもいいや(^^;。
もうすっかり暗くなって、窓の外を苫小牧からの寄港便が通り過ぎて行ったのでした。
苫小牧に到着、だね。
さあて、下船の準備をしなくっちゃ。
鍵の回収も来ましたあ。