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旅のしおり

 ここには、商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」苫小牧−大洗の乗船記があります。
 大洗航路の深夜便って、もう2年以上もご無沙汰なんですよね。
 私の生活パターンだと、深夜便の発着時間は微妙に使い勝手が悪くって。
 今回は「深夜便限定!“プライベート・カジュアル”キャンペーン」を使ってみたかったので…。
 配船は、前回乗船したのと同じ「ニューれいんぼうべる」改め、「さんふらわあしれとこ」なのです。

 「さんふらわあしれとこ」のベッドは一段ですし、お風呂やホールも広く、更には快適なフォワードサロンまで有って、日本海航路で「ニューれいんぼうべる」として運航していた頃は、大好きな船だったのですが…。
 塗装が変わって、レストランも無くなって、すっかり足が遠退いてしまってました。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■09/02/25 商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」乗船記 苫小牧01:30−大洗19:45

 乗船の前々日、実感としては殆ど前日に、予約センターに電話をかけて、キャンペーンの空席の有無を聞いてみました。
 空き、有るそうです(^^)。
 なので、今回の旅が正式に決定!、だよ。
 公式サイトによると、毎便5ルーム限定だそうですが、さすがに今は空いてるみたい。
 支払は「コンビニエンスストア払い込み・クレジットカード決済」のみとの記載が有りましたが、電話では特にその点の説明は無くって。
 事前に支払わなくってもいいみたい。
 22:30頃を目途に乗船手続きをして下さい、とのことでした。
 「べが」から下船して、そのまま窓口へ行けば、丁度いい時間だね。

 電話でも窓口でも、JAFカードを持っていないか聞かれたのですが、残念ながら持っていません。
 てことで、11,500円を払ったです。
 乗船券と一緒に、「船内お食事のご案内」と「フェリー利用者アンケート票」を渡されました。
 アンケートはごく簡単な内容なので、後で記入しようと思いつつ。
 そのまま忘れてしまったのでした…。

 船内にはレストランが無いので、一旦ターミナルを出てセイコーマートまで歩き、食料の調達をして来たよ。
 降りしきる雪の中を歩いたので、結構びしょびしょです。
 戻って来たら、ターミナル内のベンチに座って、サイトの更新をしたりしつつ…。
 私が乗船したのは、23:40過ぎになって。
 乗船時間は特に制限されていないみたいで、フツーにそのまま乗船出来ちゃいました。

 船内、凄く懐かしいな(^^)。
 指定された左舷側のお部屋に入って、荷物を置きます。
 このお部屋を貸し切り出来るのは、嬉しいですよね。
 ちなみに、内側からのロックは出来ますが、ルームキーまでは有りません。

 ベッドランプ横には、後付けしたらしいコンセントが有って、足元にはでっかい棚が有って。
 ベッドの下にも、引き出し式の収納が有ります。
 入口横にはクローゼットが、窓の前にはテーブルとソファー。
 テーブルの所にも、コンセントが二つ有ったり。
 便利なんです。

 旧レインボーホールに上がると、誰も居なくって、無人の空間が広がっているね。
 フォワードサロンは、当然ながら深夜閉鎖なの。
 さんふらわあ文庫はしっかり置かれていたので、コミックを何冊か借りました。
 あ、「だぁ!だぁ!だぁ!」の1巻初版が有るよー。
 ここにも「ケロケロちゃいむ」が置かれてましたあ。

 食べ物の自販機を一つ一つチェックして、公式サイトに載っていた「新商品!点心セット450円」っていうのを探します。
 何か気になっていたの。
 あれれ、無いなあ。
 もう1回探したら、ニチレイの自販機の中に収納されていました。
 ち、ちっこい…。
 思っていたのとは、公式サイトの写真のイメージとは、かなり違っていたのでした。

 友人から、北海道限定のビールを買って来て欲しい、なんて頼まれていたのですが、何故かセイコーマートにはサッポロクラシックしか置いてなかったので、「さんふらわあしれとこ」の自販機で購入です。
 アサヒ北の職人長熟、ですって。
 350ml缶と500ml缶、両方が有りましたあ。
 6本買って来て、なんて言われていたので、片手にに持てるだけ買って、自分のお部屋と自販機を行ったり来たり。
 …何だか、自分が凄い大酒飲みになったような気持ちなのです。
 あと、案内所のクルーの目が気になります…。
 違うの違うの!。
 これは私じゃ無くって、お友達が飲むんです!。
 なんてことを、世界中に叫びたくなっちゃいました(^^;。
 ちなみにこの自販機は、朝になってもお昼になっても、販売中止になったりはしませんでした。

 公式サイトによると、24:00以降、お風呂はトラックドライバーさん専用になるそうですが、特にそういった掲示は有りませんでした。
 放送でも注意は無くって。
 というか、放送が全く全然入りません。
 大洗入港直前になって、初めて放送が入った位ですもん。
 徹底してますねん。

 私は船内をうろうろしながら掲示物を眺めて、テプラの下に残っている「ニューれいんぼうべる」っていう文字を探しては、喜んでいたのでした。
 何やってるんだか(^^;。
 案内所の横には、船長さんと機関長さんとマネージャーさんの写真も掲示されていましたあ。
 ペットとの面会時間は、案内所の開いている時間と連動しているみたい。

 そんなことをしていたら、「さんふらわあしれとこ」はいつの間にか苫小牧を出航していたのでした。
 港外に出るまで、全然気が付きませんでしたよお。
 放送だって、入りませんし。
 何となく、景色が揺れて見えるので、やっと気が付いた位なの。

 船内はとってもとっても静かで、私の他には、一般のお客さん、まさか誰も居ないのかなあ…。
 翌朝以降、下船までに見た感じだと、全部で4人って所でしょうか。
 ドライバーさんは、約20人かな。
 …日本海で運航していた頃より少ないような…(^^;。
 これなら、わざわざキャンペーンで予約しなくっても、個室になったかもしれません。
 なんて、事前に分かるのは、やっぱり助かりますものね。
 偶然とかは待つだけ無駄だと思うよ。
 現在そうじゃない?。

 そんなこんなで、私は04:OO頃まで起きていたのでした。
 個室だと、気兼ね無く夜更かしが出来ちゃいますねん。
 この時間になると、さすがにホールも無人です。
 というか、常に無人だったような気もしますけど(^^;。
 お一人か二人が、時々ご飯を食べていただけっていう感じ。

 翌朝は、09:00に起きます。
 そろそろ、大洗発苫小牧行きの「さんふらわあだいせつ」と擦れ違う筈。
 ってことで、フォワードサロンのカウンターに座って、頬杖を付きながら、対向して来るのを待ってみます。
 …来ないなあ。
 もしかしたら、ドックにでも入っているのかしら。
 そういう結論に達して、私はお部屋に戻ってしまうのでした。
 後で運航マップを見て計算してみたら、擦れ違うのって、10:35頃なんですよね。
 あ、発着時間が変わってること、すっかり忘れてたよお(^^;。
 それはまた、次の機会に、ね。
 偶然のイタズラが楽しいんだもんっ。

 案内所が開いている時間は短いですけど、カウンターにはJRの時刻表とスタンプが置かれていました。
 コイン式のネット端末も、勿論有りますよお。
 使っている方って、実際どれ位居らっしゃるのでしょうね。
 緊急時には、何かと便利そうなのですが。
 保険としての安心感も有るです。

 食料はセイコーマートで大量に買って有るのですが、折角なので、件の点心セット450円と缶コーヒーを買って、ホールで食べたりしてみます。
 あ、結構美味しいよ。
 …ちっちゃいですけど(^^;。
 ホールの設備は以前と変わらず、電子レンジが数台有って、お箸やラップも自由に使えるようになっていました。
 お茶や冷水も自由に飲めます。

 「さんふらわあしれとこ」は、遠くに陸を眺めながら、少しずつ少しずつ、進んでいます。
 雨の切れ目を狙ってデッキに出てみると、北海道とは比べ物にならない程の暖かさなのです。
 体感温度で、こんなに違いが有るのですねー。

 私はですね、お昼寝したり、お風呂に入ったりしながら、ぐーたら過ごしていました。
 ん、これは予定通りかな♪。
 本当にリフレッシュ出来ちゃいます。
 こんな行程、普通だったら、逆に疲れ切っちゃうんでしょうけど。
 大丈夫だよ。
 普通に歩いて行けるよ。
 私は、旅する歩幅が普通の人とは違ってますもん。

 てことで、たちまち大洗が近付いて来たのでした。
 下船の案内放送によると、人道橋が架かった時点で、放送で案内してくれるそう。
 それまでは部屋でお待ち下さい、と。
 下船券の回収は、案内所のカウンターに置かれた箱に入れておけばいいんですって。
 私は早めにお部屋を出て、案内所前のソファーに座り、備え付けの新聞を読んでいたのでした。
 この航路と北海道関係のパンフレットをいくつか貰って。
 扉から外を覗いてみたら、何故か今日は東バースへの接岸なのですねー。
 下船口へと向かって歩いて行くと、カーデッキはまだ開放されていないらしく、トラックドライバーさん達が通路に並んで、順番待ちをしていて。
 私はその横を通って、階段を降りて行きます。

 結局、徒歩下船をしたのは、私一人だけ。
 寂しいよお。
 まあ、閑散期の深夜便なら、そんなものですよね。
 以前もこんな感じでした。
 だって、飛行機の方が遥かに早いですし、色々な割引やツアーの設定が有るので、それらを使えば、値段だってお安いんですもん。
 この時間に大洗港から都心へ出るのは、成田空港よりも不便だったりしますし(^^;。
 水戸駅行きの路線バスも、乗客0で発車なのです。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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