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旅のしおり

 ここには、商船三井フェリー「さんふらわあさっぽろ」大洗−苫小牧、の乗船記があります。
 「さんふらわあしれとこ」がドック入りの為、今日からの深夜便は、暫く「さんふらわあさっぽろ」での運航になります。
 そんなドックダイヤが珍しくって、大洗へと来ちゃいました。
 旅立ちを急に決めたので、インターネットから予約を入れたの、家を出る直前だったりします。
 「さんふらわあさっぽろ」は日付が変わってからの出航なので、ちゃあんと受け付けて貰えたよ。
 さすがに、乗船名簿を印刷する余裕までは有りませんでした…。
 それでは、今年最初の船旅、はじまりはじまり。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/01/17 商船三井フェリー「さんふらわあさっぽろ」乗船記3 大洗00:45−苫小牧19:45

 23:21に到着した大洗鹿島線の大洗駅から、フェリーターミナルへ向かって歩きましょう。
 道順、もう忘れちゃった…。
 頼りないのですよー。
 まあ、真っ直ぐ歩いて行けば、そのうちフェリーにぶつかるでしょう。
 フェリーはおっきいですから。
 それで全然大丈夫。
 問題無いよ。
 15分程かかって、輝くライトが眩しい「さんふらわあさっぽろ」へと辿り着いたのでした。
 前回の乗船のときは、携帯に電話がかかって来ちゃったけれど、さすがに今回は大丈夫だったかな。

 なんてことを考えていたら、電話がかかって来ましたよお。
 当然ながら、大洗の商船三井フェリーの窓口から…。
 「何時頃の到着になりそうですか…?」。
 はい、もうターミナル内に居ますですう。
 「あ、そうでしたか…」。
 まだ23:36だし、出航時間まで、かなり余裕が有るのにな。
 ただ、窓口で貰った「ご乗船のご案内」によると、徒歩乗船の時間は23:00〜00:15になっていて…。
 あんまりギリギリだと、乗船出来無いのかも。
 私はですね、本当はこの後の、大洗駅23:50着の最終電車で来るつもりだったのですが…(^^;。

 まずは乗船名簿を記入して、と。
 後で掲示を良く見たら、ネット予約の場合、番号の申告だけで良かったみたい。
 窓口では、船内のサービス内容が記載された、「さんふらわあさっぽろ」深夜便運航 船内サービスのご案内、が渡されました。
 いつもの深夜便とは、かなり違っていますものね。
 船内にも、ちゃあんと「さんふらわあさっぽろ」深夜便バージョンの案内が用意されていましたです。

 私は2階に上がって、待合室のベンチの片隅で、ネットの最終確認をしたよ。
 お久しぶりの大洗航路が嬉しくって、もうすぐ大洗から出航します、みたいな書き込みをしておきました。
 その間に、家族連れが賑やかに乗船して行ったです。
 私は、その後をついて行って。

 今回は、カジュアルルームの利用です。
 10,930円。
 “シングル・デラックス”キャンペーンが継続中で、これは深夜便でも適用されるそうなのですが、さすがにデラックスルームを使うのは大袈裟ですもん。
 スタンダードルームも、使ったばかりですものね。

 ふと思い出したのですが、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」文庫版には、「旅のいろいろ」っていう随筆が収録されています。
 その中に、紀州や内海へ行くのに船の1等に乗ると、船長や事務長の挨拶を受けたり、同室の客と名刺を交換したり、そういったことが時には煩わしく感じる、なんていう記述が有りました。
 昔の1等船室は、そんな特別な雰囲気だったのですねー。
 谷崎潤一郎も、3等船室でごろ寝して行くことを推奨していたりしましたよん。

 さて、私が案内されたのは、旧ドライバールームの30人部屋でした。
 ベッドは、出入口からすぐの列の、一番奥だね。
 なかなか便利な場所なのです。
 ベッドを一つ空けた手前には、既にどなたかが入られていて。
 結局、一度も顔を合わせることは有りませんでしたけど…。

 30人部屋だと、ベッド毎のコンセントが無いのだけが残念な所なのです。
 ちなみに、私がカジュアルルームに乗船すると、何故か必ず旧ドライバー区画になって、8人部屋にぶつかったことが有りません。
 30人部屋は1段ベッドで快適ですから、そちらから先に埋めて行くのでしょうね。
 そして、私は空いている時期にしか乗船しませんから…。
 今日も利用者さんは少ないです。

 追記っ。
 ここをご覧頂いたうむうむさんからご連絡を頂いて、30人部屋も、ランプの側面にコンセントが設置されているとのことでした。
 訂正させて頂きますねー。
 うー、私は全く気が付きませんでした(^^;。
 というか、教えて頂かなければ、今後も気が付かないままだったかと…。
 すいませんすいません(^^;。

 展望浴場は24:30までとのことなので、とりあえずお風呂へ行きましょう。
 旧東日本フェリーの船は、浴室も脱衣場も広くって、これはとても嬉しいのです。
 私はお風呂、長いですし。
 ただ、浴室の入口に敷いて有った緑のマット、とげとげがとても痛くって、あの上を裸足で歩くのは辛いかと…。
 別なのに交換して下さあい(^^;。
 のんびりと湯船に浸かっていたら、とうとう私一人だけになってしまって、出て来たら終了時間も若干オーバーしてしまいました。
 ちなみに、翌朝は08:00からオープンしますよん。

 もう、出航だね。
 デッキに出て、遠離って行く大洗港を眺めつつ…。
 寒いです。
 駅から歩いていても、もおすっごく寒かったもん。
 北海道は、もっと寒いのかなあ。
 でも、私は寒いのが大好きだよ。
 だから冬って好き。
 春と夏は嫌い。
 冬が終わって、すぐにまた秋だったらいいのにな。

 私は船内を一回りして、階段横のソファーに座ります。
 ここにはコンセントも有りますし。
 コンセント付近には≪お客様へお願い≫と書かれた紙が貼ってあって…。
 もしかしたら、使用禁止なのかなあ。
 「コンセントをご使用の際は、その場から目を離さず、盗難に十分ご注意下さい。ご協力をお願い致します」。
 あ、そういうことでしたかあ。

 ここで私は、パソコンをいじったりしつつ、午前04:00近くまで起きていたのでした。
 何をやっているのやら。
 人の動きは殆ど有りませんけど、一つ上のフロアから、時々ドライバーさんが降りて来たりしています。
 新日本海フェリーや太平洋フェリーだと、深夜の船内を巡回するクルーと何回か顔を合わせたりするのですが、商船三井フェリーでは特にそういうことは無くって。
 巡回はしていないのかしら。

 ぐっすり眠って、翌朝08:00、レストランのオープンを告げる放送で起き出します。
 深夜便でもレストランの営業が有るのが嬉しいな。
 今回の乗船は、殆どこれが目当てだったりしますし。
 和定食または洋定食が、800円です。
 この期間、2食セット券や3食セット券の販売は無いので、それぞれ払うことになりますねん。
 私は洋定食にしてみたよ。

 洋定食には、青汁付きなのですよー。
 うそ。
 何のジュースだったのかは、もう忘れちゃいました。
 かなり軽めな定食なので、ちょっと割高な感じがしちゃいますね。
 今日はバイキングじゃ無いの?、って聞いてるドライバーさんも居たっけ。

 レストランの利用者さんは他にお一人しか居なくって、かなり寂しかったです。
 その方も私と同じ洋定食を注文されていて、食べる前に写真を撮ったりしていたので、船好きさんなのかな?、なんて思ってみたり。
 私よりも先に、レストランに来られてましたし。
 あ、私がレストランを出るのと入れ違いに、何人か新たなお客さんが来られたです。

 さんふらわあ文庫を覗いてみたけれど、特に気になるようなコミックは有りませんでした。
 階段下には北海道のパンフレットが充実しているので、グルメマップを貰ったよ。
 案内所のカウンターに置かれた時刻表をぱらぱらめくって、道内での行程に思いを巡らせたり。
 案内所の営業時間は、レストランとほぼ排他になっています。
 売店も覗いてみたけれど、特に何も買いませんでした。

 意外にも、船内にはそれなりのお客さんが乗船されているみたい。
 家族連れも何組か居らっしゃったよ。
 一般のお客さんは数人だけの、がらがら状態を予想していたので、これはかなり意外なのです。
 まあ、空いていることに変わりは無いのですけど。

 それじゃあ、とりあえずお風呂へ行こうっと。
 お昼寝してご飯食べてお風呂に入って、その上で移動も出来ちゃうのが、フェリーの醍醐味なのですよん。
 展望浴場の窓から、でっかいフェリーと擦れ違ったのが見えたけれど、窓は潮で曇っていたし、何処の船なのかまでは分かりませんでした。

 10:00になると、船長さんから挨拶の放送が流れます。
 現在地は釜石沖で、沿岸寄りを航行中とのこと。
 風速は13メートル、波高は1.5メートルから2メートル、天候は概ね良好でしょう、と。
 間もなくの10:20、右舷側に苫小牧からの「さんふらわあだいせつ」がやって来るのですって。
 わ、それは楽しみです。

 時間を見てデッキに出ると、既にもう先客が居らっしゃって、カメラを構えておられたので、邪魔にならないよう、私は一つ下のデッキに降りて、そこから「さんふらわあだいせつ」を見送りました。
 結構近くを通ってくれるので、楽しいです。

 「さんふらわあだいせつ」のデッキにも誰か出ているのか、そこまでは見えませんけどねー。

 船内での重要なイベントはこなしたし、ベッドに戻って、お昼ご飯までお昼寝しよっ。
 その前に、携帯のメールをチェックして、と。
 あれ?。
 あれれー?。
 何と何と、にむさんがこの「さんふらわあさっぽろ」に乗船しているそうなのです。
 私がサイトの更新をしたのは大洗の出航直前だったのに、良く気付いて頂けたなあって。
 わざわざ船上から、サイトを見て頂いたのかしら。
 それは光栄なのです。

 てことは、朝のレストランと先程のデッキで一緒だった方、ですよね。
 他には有り得ませんもの。
 メールの受信時間を見ると、「さんふらわあだいせつ」との擦れ違い前、既に連絡を頂いていたみたいで…。
 そ、それは失礼しましたあ(^^;。
 慌てて、お昼のレストランでお会いしましょう、ってお返事のメールを送ったです。

 12:00になると、予定通りにレストランがオープンしたよ。
 お昼は定食スタイルで、以下の4種類のセットが有るそうです。
 ○焼魚定食、ご飯、お吸い物、小鉢、お漬け物
 ○とんかつ定食、ご飯、お吸い物、小鉢、お漬け物
 ○そばまたはうどん、まぜご飯、小鉢、お漬け物
 ○牛丼、お吸い物、小鉢、お漬け物
 にむさんとは、レストランへと向かう階段で無事にお会い出来ました。
 実際にお会いするのは初めてですが、今までも、ネットでは色々とお世話になっていて…。
 まさか、船内でお会い出来るなんて、夢にも思いませんでした。
 運命の糸で結ばれちゃってたりするのかもっ(笑)。

 レストランで、私は焼魚定食、にむさんはとんかつ定食を注文して、と。

 以前の「さんふらわあつくば」「さんふらわあみと」の3食セットと比べると、やっぱりちょっと寂しい感じかな。
 お値段もお高くなってしまってます。
 まあ、仕方有りませんね。
 ご飯を食べつつ、にむさんから色々なお話を聞けて、とても楽しかったです。
 お土産まで頂いてしまって…。
 ありがとうございました(^^)。

 その後は、またお昼寝したり、お風呂に入ったり。
 いつも通りに、のんびり過ごしていたのでした。

 18:30になるとレストランがオープンするので、またにむさんと一緒にご飯を食べます。
 夕食も800円で、サラダと4種類のカレー、ビーフ・チキン・野菜・甘口のバイキングとなります。
 何故かレストランオープンの放送が流れなかったのですが、利用者さんは一番多かったみたい。
 にむさんに倣って、私も食券の写真を撮ってみました。
 船名が「サンフラワーさっぽろ」ってカタカナ表記されているのは、昔から変わらないですねん。

 この後、にむさんのお部屋にお邪魔させて頂いたりしつつ。
 もう間もなく苫小牧ですね。
 私達の「さんふらわあさっぽろ」の後ろから、結構大きな船がくっ付いて来ているのですが、にむさんの解説によると、川崎近海汽船の「げんかい」だそうです(^^)。

 苫小牧での下船後は、真っ直ぐシルバーフェリーの窓口へ行きました。
 行きましたけど、このまま折り返すのもつまらないので、夜行便の乗船は中止。
 連絡バスで苫小牧駅へと出ちゃいましょう。
 ころころと予定を変えて、てゆーか、予定が全く定まらないので、にむさんには呆れられちゃったと思うのですが、いつもいつもこんなって訳じゃ無いのですよー(^^;。
 はわわ。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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