■08/08/20 新日本海フェリー「すいせん」乗船記3 01:15→20:30
雨がかなり激しくなって、連絡バスから降りた私は、ターミナルの建物へと駆け込みます。
今回も予約はしていません。
ネットの空席照会だと、2等のみ△で、他は全て○でした。
今日の運賃区分は、期間Bとなります。
カウンターで、2等寝台12,700円、昼と夜のグリル7,750円を支払ったよ。
徒歩の乗船開始は、いつも通り23:30とのことでした。
もうすぐだね。
車とバイクは、出航直前の01:00になるそう。
待ってるの大変そうだなあ。
私は、通信を完了させてから(←?)、23:50頃に乗船したです。
とりあえず、自分のベッドに荷物を置いて、早めにお風呂へ。
さすがに、まだ誰も居らっしゃいませんでした。
のんびり。
お風呂から上がってエントランスを歩いていたら、突然後ろから名前を呼ばれたので、びっくりしたよお。
びくっ、なんてしちゃったもん(^^;。
クルーからグリルの時間の再確認が有って、お昼は最初13:00で案内されたけれど、「団体さん18名と一緒でよろしければ、12:00でいかがでしょうか」とのことで。
あ、それでもいいですよー。
「13:00ですと、夜の18:00と時間が近過ぎますし…」。
確かにそうですよね。
ちなみに私は、最後までちゃんと話を聞かない人ってゆーか…(←?)。
その団体さんは、さっき点呼を取っているのを見かけました。
お部屋は特等でお昼はグリルだなんて、結構いいツアーなのですね。
朝はバイキングのチケットが、夜は1,500円分のチケットが配られるそう。
そんなこと、別にどーでもいいんですけど(^^;。
皆さん、かなりお歳の方々です。
私はベッドに戻って、もう寝ちゃおうっと。
雨でデッキには出られそうにありませんし、フォワードサロンは夜間閉鎖になってますし。
売店で売ってるおにぎりを買うかどうか、ちょっと悩んだりして。
「すずらん」「すいせん」には、新日本海フェリーで唯一、2等寝台のベッドランプにコンセントが有るので助かります。
シーツもちゃんと2枚あるよ。
私のベッド、お部屋の入口扉の真ん前なのですが、特に人の出入りが気になったりはしませんでした。
皆さん、扉は静かに開け閉めされていましたし。
逆に、私が大きな音を立ててしまったり。
扉にストッパーが無いので、勢い余って、後ろの壁に扉をぶつけちゃって…。
すいませんすいません(^^;。
出航したのも気付かずに、朝までぐっすり眠ったよ。
ちゃんと起きたのは、09:30頃。
とりあえず船内を一回り。
やっぱり空いてるです。
エントランスに置かれている日経新聞を手にとってみたけれど、昨日の朝刊ってことに気が付いて…。
当たり前ですよね。
そのままラックに戻しました。
カフェが開いていたので、メキシカンサンド320円とアイスコーヒー200円を買ってみたよ。
最初、アイスの種類を聞き返されたので、アイスコーヒーに種類があるの…??、なんてパニックを起こしかけたのですが、お店の方がアイスコーヒーとアイスクリームを聞き間違えていたのでした。
ほっ(^^;。
にしても、このメキシカンサンド、パッケージもそのまんまに出て来るのが、微妙に寂しいです。
他には、ロールタコス230円、お好み焼き串120円、モーニングセット350円なんていう、軽食メニューが有りました。
モーニングセットは、ロールパン2個とドリンクだけの、かなりシンプルなセットなの。
ぼーっと海を眺めていたら、オレンジ色をした、近海郵船のRORO船がやって来ました。
程無く、姉妹船「すずらん」との反航案内が流れて。
いそいそとデッキへ出て行きます。
ジャクジーにも、お水はちゃんと張って有りますねん。
ジンギスカンの案内も有るです。
ずっと雨なので、利用者さんは誰も居ませんけど…。
見通しも効かないなあ。
でも、姉妹船との擦れ違いは、船旅で一番のイベントだと思うのです。
これが新日本海フェリーの醍醐味、わくわくします。
遠くから「すずらん」が近付いて来て、「すいせん」が汽笛を鳴らし、2隻が擦れ違ったのでした。
えーと、「すずらん」は汽笛を鳴らさなかったけれど…。
きっと、船長さん同士の仲が悪いのですねー。
…本当は、風が強かったから聞き取れなかったんだと思います(^^;。
その風も、きっと何かを言おうとしてるんですよお。
なんてねっ。
その後少し経ってから、船長さんから挨拶の放送が流れました。
この先は、ちょっと波が高いみたい。
お昼ご飯は、グリルだよ。
団体さんと離れて、ぽつんと私のテーブルが用意されていました。
18人分のテーブルが用意されているのは、壮観です。
スタッフさんが4人も居て。
日本酒を頼んだら、グラスが空になるとちゃんと注ぎに来てくれました。
これって、いつものひとりぼっちのときでは有り得ません。
ちょっと嬉しい。
あ、でも、とうとう18人全員は揃いませんでした。
食事が始まってからも、何人かがぽつりぽつりと退席して。
洋風の食事が口に合わないのかとも思いましたが、皆さん船酔い気味で、食欲が無かったからみたい。
あ、そういえば、ちょっと揺れてますものね。
これが船旅の弱点なのです。
私はちゃんと、元気だよ。
2,500円のランチは、「ジュエ」。
以前とはメニューが変わっていました♪。
オードブルの、小樽産水蛸のカルパッチョ、 南瓜ピクルス添え。
それから、パン。
メインのお皿。
左が魚料理バージョンで、サーモンのパートフィロ包み焼、とうもろこしのソース。
右が肉料理バージョンで、サラダポークの余市産赤ワイン煮。
デザートは、道産トマトのグラニテ・余市産りんごタルト。
甘くないデザートって、初めてでした。
それからコーヒー。
私は何故か、メインのお料理、魚料理と肉料理、両方を食べていたりします。
肉と魚のどちらを選んだかで席割りをしていたみたいなのですが、係の人が間違えちゃったらしく、肉をオーダーした私の所に、魚が運ばれてしまったのでした。
私は、1/3位食べた所で気が付いて。
同時に、「あ、間違えて出しちゃった!」なんて声がバックルームからも聞こえたです(^^;。
私はどちらでも構わないので、「いいですよ、別にこのままでも…」って言ったのですが、それを最後まで言い終わる前に、食べかけのお皿は下げられてしまいました(^^;。
まあ、私が良くっても、会社としてはそういうわけにはいきませんよね。
ちょっと勿体無いけれど…。
改めてお肉を食べました。
お腹がいっぱいになったので、フォワードサロンへ行ってみると、雨と風が結構強くなってるみたい。
時々、船首から波が巻き上がって、フォワードサロンの窓にびしゃっ!と打ち付けています。
一瞬だけ、視界が0になっちゃう。
エントランスの扉越しにデッキを覗いてみると、デッキにはでっかい水溜まりが出来て、上階への階段からは雨水が凄い勢いで流れ込んで居るのでした。
船内には、揺れているとき特有の、気怠い雰囲気が漂います。
私は、カフェ前のイスに座って、呑気にパソコンを打ってたりとかして。
お風呂にもまた行ったよ。
津軽海峡に差しかかったので、本州から北海道へと移り変わる景色を眺めつつ…。
「ナッチャン」でも見えないかしら。
夜のグリルの時間が近付いたので、一旦自分のベッドへ戻ったのですが、あれれ、何だか気持ち悪くなって来ちゃった…。
ちょっとこれはまずいかも。
少しだけベッドで横になってから、グリルへ。
多分、大丈夫だとは思うのですが(^^;。
グリルには、私の席の他に、お二人分の席が用意されてたです。
あ、ひとりぼっちじゃないんだ♪。
なんて喜んだものの、とうとうそのお二人は来られなくって。
クルーが確認した所、船酔いでダウンされてしまったみたい…。
テーブルも片付けられてしまいました。
やっぱりひとりぼっちです。
5,250円のディナーは「北の風」。
前菜(3種)は、蛸やわらか煮、きびなご甘酢、玉子豆腐海水雲丹添え。
冷吸は、冷たいポテトスープ。
旬の刺身三種は、蝦夷ぼら貝姿盛、積丹産牡丹海老、カンパチそい切り。
玉子豆腐に雲丹を載せるのって、何か意味があるのかしら(^^;。
ポテトスープはドロっとしているので、かなり飲みにくいです。
これをお上品に飲むのは、至難の業かと…。
お箸でつっ突いてみたりして。
強肴は、豚の角煮、鮑の柔らか煮、細魚の砧巻き、蝦夷鹿西京焼き、帆立貝呂焼、蟹身変り酢、蛍いか衣揚。
テーブルの上が賑やかになりました☆。
お食事は、十五穀米、香の物、汁椀。
とろろをかけて頂きます。
デザートの水菓子が、北あかねシャーベットとフルーツ添え。
この後、日本茶が出て来ます。
えと、さすがに量が多いっていうか…(^^;。
途中でかなり苦しくなっちゃった。
折角、美味しいのにな。
あ、一緒に頼んだ、余市のワインも美味しかったよ。
それとは別に、途中から私もかなり船酔いの症状が出て来てしまって…。
気分が優れません(^^;。
係のおねーさんが色々と話しかけてくれるのですが、返事をする余裕も無くなって来たです。
困りましたねえ。
船酔いしかけてるときにイカを食べると、かなり危険な状態になる、っていうことも分かった今回なのでした(^^;。
折角のディナーなのにい。
そろそろ船酔いは克服したいなあって思うけれど、そう簡単には慣れません。
そんなにしょっちゅう、船に乗っている訳でも有りませんし。
私、駄目だな。
波が高いのは分かっていたのに、調子に乗ってグリルを申し込んだりして。
恥ずかしいなあ…。
…泣いちゃおうかしら(^^;。
お昼まではそんな萌しは無かったから、油断しちゃいました。
まあ、頭が痛いだけで、吐き気とかは無かったのが幸い、かな。
ともあれ、十五穀米のご飯は半分残してしまいましたが、デザートはしっかり食べて、お茶を飲むのもそこそこに、急いで自分のベッドへと戻ったのでした。
早く横になりたくって。
お食事の後、すぐに寝るのはお行儀が悪いけれど、そんなことも言ってられません(^^;。
暫くすると、苫小牧東港接岸の案内が流れて来ました。
もうちょっと休んでいたいかも。
まあ、揺れは既に収まってますから、立ち上がりさえすれば、もう船酔いの症状は有りません。
後腐れの無いのが、船酔いのいいところなのです(^^;。
荷物を片付けて、シーツと毛布を畳んで、と。
新日本海フェリーの高速船は、どちらの航路も朝起きてからの乗船時間が長いので、1泊でものんびりゆったり船旅が楽しめて、私は大好きです。
グリルやカフェ、フォワードサロンだって有りますもん。
千葉からだと敦賀も舞鶴も遠いのですが、それでもわざわざ出かけてしまいます。
次は、「はまなす」「あかしあ」に乗ろうかな。