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旅のしおり

 ここには、川崎近海汽船(シルバーフェリー)「シルバーブリーズ」八戸−苫小牧、の乗船記があります。
 北行でも南行でも、苫小牧側の時間帯がなかなか厳しくて、徒歩では利用しずらい「シルバーブリーズ」なのです。
 本船は「べにりあ」の後継として、06/16から運航を開始したばかりの新造船で。
 「シルバー」シリーズの船名、「シルバークイーン」から始まって、「シルバープリンセス」「シルバーティアラ」までは傾向がはっきりしていたのですけど、「シルバーエイト」から急にネーミングの方針が変わってしまって。
 なら、「シルバードア」なんかで良かったような気もしたり。
 …格好悪いか。

 乗船の翌日に訪れた函館では、函館どつく近くの岸壁に、役目を終えた「べにりあ」が係留されてましたです。
 次の行先は、もう決まっているのかな…?。
 そして、函館どつくの中には「シルバーティアラ」らしきファンネルも見えていたっけ。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■21/06/26 川崎近海汽船(シルバーフェリー)「シルバーブリーズ」乗船記 八戸17:30−苫小牧01:30

 まずは、八戸のフェリーターミナルに行かなくちゃです。
 直行の連絡バスは有りません。
 徒歩の利用者さん、少ないですものね。
 フェリーターミナル最寄りのバス停は上浜名谷地で、本八戸駅から多賀台団地行のバスに乗れば辿り着けます。
 1時間に1本だけのバス、今日は1時間近い待ち合わせ時間が有ったので、気分を変えて、八太郎から歩くことに決めました。
 バス停からターミナルまでは、2.4キロ30分。
 おー上等、行ってみよう!。

 本八戸駅15:37発のシルバークリニック行のバスに乗ると、八太郎には15:49に到着します。
 ICカードは使えないので、料金170円は事前に用意しておきました。
 バスの運転士さんは、凄く丁寧にマイクを使う方で。
 バス停毎に、お客さんが降りて行きます。
 私は予定通りに八太郎で下車して、スマホを頼りにフェリーターミナルへと。
 まあ、殆ど1本道なのです。
 日差しが強くて暑いけれど、冷たい風が吹いているので、何とか耐えられそうな感じかな。
 それはいいのですが、途中でトンネルが有ったりしたから、びっくりなのです。

 こんなところに、トンネル有ったんだ。
 歩道はちゃんと有るけれど、殆ど人は通らなそうな雰囲気。
 マップを見ると、上は八太郎ヶ丘公園になっています。

 程無く、八戸臨海鉄道の踏切が見えて、フェリーターミナルはもうすぐです。
 なんて、ここからも、結構距離は有るのですけど。
 広々とした岸壁では、釣りをしている方々が大勢居て。
 あ、結構釣れてる。
 車の目の前で釣りが出来るなんて、最高のロケーションなのですよ。
 「シルバーブリーズ」の船体もはっきり見えて来たよ。

 出航の丁度1時間前にターミナル到着です。
 ちょっと早過ぎたかも。
 こら。
 ターミナルの建物に入ると、就航祝いの胡蝶蘭が並んでいて、本船「シルバーブリーズ」を所有する津軽海峡フェリーからのお花も有りました。

 岩手県北自動車は不思議だけれど、宮古繋がりなのかな…?。
 まずは乗船手続きですね。
 ネット予約のプリントを見せて、乗船券を発券して貰います。
 2等寝台Aの利用で、7,560円。
 ルームキーの受け取りは船内で、とのこと。
 乗船後に案内所(レセプションカウンター)で受け取ったキー、カードキーでは無く物理キーでした。

 磁気カードだと、メンテナンスが大変なのでしょうか。
 乗船開始は16:45との案内です。

 腹ペコな私は、2階に上がって、レストランでご飯を食べますよん。

 ハンバーグカレー750円をチョイス。
 ボリュームが有って、美味しかったよ。
 窓からは「シルバーブリーズ」が見えています。

 乗船の期待が高まるのです。
 カレーを食べ終わったところで、丁度乗船開始になりました。
 バーコードをスキャンして貰い、乗船です。
 目の前のエスカレーターは下りなので、反対側へ移動して、と。

 船内へと進むと、案内所のカウンターにはお酒のサンプルが並べて有って。
 ビールとか数種類。
 お酒の種類が増えたって、ドライバーさんが喜んでいました。
 自販機でのお酒の販売は無く、対面販売も19:00には終了となります。
 ガラスのショーケースには、シルバーフェリーのグッズなんかが並ぶ、お馴染みの光景です。

 こちらが2等寝台A、個室ですよー。

 イスは荷物置き場に使って、座ることは無かったので、使い勝手は不明。
 テーブルと、コンセントにランプにまで有る豪華仕様。
 ただ、このランプ、邪魔なのです。
 窒化ガリウムのごついアダプタを持って来たのですが、カバーが邪魔で、コンセントにささりません…。
 仕方無いので、電球を外して、強引にねじ込みました。

 カバーは柔らかいゴムなので、何とかなります。
 電球がLEDじゃないことにびっくりしたり。
 室内はかなり涼しくって、歩いて来た汗がまだ引かないので嬉しいのです。

 寝転ぶと、天井の吹き出し口から涼しい風が降りて来るよ。

 出航を見届けにデッキに出てみると、5人位の方が出て来ています。
 船内では殆ど人に出会わないので、個室利用が多いのかしらん。
 空席表示は△になってましたし。
 岸壁を散歩していた人達と手を振り合って、ゆっくりと八戸の街が遠ざかって行きます。
 堤防の先端、灯台の下には釣りをしている方々が居て。
 あんなところまで行って、怖くないのかなあ。

 埠頭の先端、つま先だけで立ってるみたい。
 意識の奥の方に直接刺さるみたいな、本能的な恐怖が有るもの。
 海怖い。

 港外へと進むと、凄い霧になりました。

 本船は何回も汽笛を鳴らして進みます。
 他船の汽笛も聞こえた気がするけれど。
 時間的には、八戸18:00入港の「シルバーエイト」とすれ違った筈なのですが、何が何だか全く分かりません…。

 船内に戻ると、2等船室にはぽつりぽつりと人が居て、誰も居ない区画も有るです。

 使用していない一角は、布団部屋みたいになっていました(笑)。
 区画毎にマットレスとコンセント、貴重品ロッカーが有って、設備は充実しています。
 コンセントはUSBタイプAなのが珍しかったよ。

 毛布は案内所にて400円で販売中。

 案内放送によると、浴室は20:00まで、アルコールの販売は19:00までで、19:30になると消灯するとのことでした。
 その放送の中で、「アルコールショートケーキ」って聞こえたから、そんなの売っているんだあなんて思ったけれど、単なる私の聞き違いで「アルコール消毒液」なのでした。
 とほほ。

 それじゃあ、寝る前にお風呂に入っておきましょう。
 100円返却式のロッカーが有って、脱衣場は結構広々としています。
 洗面台とドライヤーも複数有って。
 浴室の扉を開けたら、いきなり目の前に洗い場が見えたので、びっくりしたり。
 最近多い、壁で洗い場と湯舟を仕切っているタイプのお風呂なのでした。
 かなりしっかりとした壁なのですよん。
 湯舟は2つに区切られていて、ここの航路には必要十分なサイズかな。

 自販機は、公式サイトに載っている通りの品揃え。

 うにめしとほやめしとかにめし。
 売り切れは有りません。
 電子レンジや紙コップが置かれた区画には、シンクに洗剤も装備です。
 ドライバー区画を思い出しちゃいますね。

 ここのテーブルは小さいですけど、通路にはどっさりテーブルとイスが有るので、居場所には困らなそう。

 ナビのモニタが3つ並んでいるのも、ちょっとしたオブジェが掲げられているのも、別の船と同じイメージなのですよ。

 この後に乗船した「ブルールミナス」も、全く同じレイアウトでした。
 後はもう、船室に引きこもって寝てしまいます。
 意外と機関?の音がうるさかったりするのですけど、私は全然気にしません。

 程無く、苫小牧港に入港です。
 キーの回収は、わざわざ個室までクルーが取りに来てくれます。
 放送が入ってすぐに扉をノックされたから、びっくりしたよ。
 ドライバー室は、箱に各自で返却するシステムみたい。
 下船前、通路のイスに移動すると、乗船記念のスタンプが置かれていました。

 下船開始は01:32。
 徒歩下船は5名で、まとめてエレベーターで運ばれたのでした。
 下船時には、乗船券のバーコードスキャンは有りません。

 さあて、苫小牧にやって来ました。
 当然ながら、ターミナル内は無人です。
 この後は、ネカフェまで歩いて時間を潰す感じかな。
 タイムズのカーシェア利用も考えましたが、またここに戻って来るのが面倒で。
 最寄りの自遊空間苫小牧店までは2.6キロ、徒歩33分てとこですかあ。
 気温は15度なので、ちょっと肌寒い感じなのが嬉しいです。
 18夜の月が奇麗に見えて、周囲にはことこと煮込んだ豆の匂い。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ。


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