■21/06/26 川崎近海汽船(シルバーフェリー)「シルバーブリーズ」乗船記 八戸17:30−苫小牧01:30
まずは、八戸のフェリーターミナルに行かなくちゃです。
直行の連絡バスは有りません。
徒歩の利用者さん、少ないですものね。
フェリーターミナル最寄りのバス停は上浜名谷地で、本八戸駅から多賀台団地行のバスに乗れば辿り着けます。
1時間に1本だけのバス、今日は1時間近い待ち合わせ時間が有ったので、気分を変えて、八太郎から歩くことに決めました。
バス停からターミナルまでは、2.4キロ30分。
おー上等、行ってみよう!。
本八戸駅15:37発のシルバークリニック行のバスに乗ると、八太郎には15:49に到着します。
ICカードは使えないので、料金170円は事前に用意しておきました。
バスの運転士さんは、凄く丁寧にマイクを使う方で。
バス停毎に、お客さんが降りて行きます。
私は予定通りに八太郎で下車して、スマホを頼りにフェリーターミナルへと。
まあ、殆ど1本道なのです。
日差しが強くて暑いけれど、冷たい風が吹いているので、何とか耐えられそうな感じかな。
それはいいのですが、途中でトンネルが有ったりしたから、びっくりなのです。
こんなところに、トンネル有ったんだ。
歩道はちゃんと有るけれど、殆ど人は通らなそうな雰囲気。
マップを見ると、上は八太郎ヶ丘公園になっています。
程無く、八戸臨海鉄道の踏切が見えて、フェリーターミナルはもうすぐです。
なんて、ここからも、結構距離は有るのですけど。
広々とした岸壁では、釣りをしている方々が大勢居て。
あ、結構釣れてる。
車の目の前で釣りが出来るなんて、最高のロケーションなのですよ。
「シルバーブリーズ」の船体もはっきり見えて来たよ。
出航の丁度1時間前にターミナル到着です。
ちょっと早過ぎたかも。
こら。
ターミナルの建物に入ると、就航祝いの胡蝶蘭が並んでいて、本船「シルバーブリーズ」を所有する津軽海峡フェリーからのお花も有りました。
岩手県北自動車は不思議だけれど、宮古繋がりなのかな…?。
まずは乗船手続きですね。
ネット予約のプリントを見せて、乗船券を発券して貰います。
2等寝台Aの利用で、7,560円。
ルームキーの受け取りは船内で、とのこと。
乗船後に案内所(レセプションカウンター)で受け取ったキー、カードキーでは無く物理キーでした。
磁気カードだと、メンテナンスが大変なのでしょうか。
乗船開始は16:45との案内です。
腹ペコな私は、2階に上がって、レストランでご飯を食べますよん。
ハンバーグカレー750円をチョイス。
ボリュームが有って、美味しかったよ。
窓からは「シルバーブリーズ」が見えています。
乗船の期待が高まるのです。
カレーを食べ終わったところで、丁度乗船開始になりました。
バーコードをスキャンして貰い、乗船です。
目の前のエスカレーターは下りなので、反対側へ移動して、と。
船内へと進むと、案内所のカウンターにはお酒のサンプルが並べて有って。
ビールとか数種類。
お酒の種類が増えたって、ドライバーさんが喜んでいました。
自販機でのお酒の販売は無く、対面販売も19:00には終了となります。
ガラスのショーケースには、シルバーフェリーのグッズなんかが並ぶ、お馴染みの光景です。
こちらが2等寝台A、個室ですよー。
イスは荷物置き場に使って、座ることは無かったので、使い勝手は不明。
テーブルと、コンセントにランプにまで有る豪華仕様。
ただ、このランプ、邪魔なのです。
窒化ガリウムのごついアダプタを持って来たのですが、カバーが邪魔で、コンセントにささりません…。
仕方無いので、電球を外して、強引にねじ込みました。
カバーは柔らかいゴムなので、何とかなります。
電球がLEDじゃないことにびっくりしたり。
室内はかなり涼しくって、歩いて来た汗がまだ引かないので嬉しいのです。
寝転ぶと、天井の吹き出し口から涼しい風が降りて来るよ。
出航を見届けにデッキに出てみると、5人位の方が出て来ています。
船内では殆ど人に出会わないので、個室利用が多いのかしらん。
空席表示は△になってましたし。
岸壁を散歩していた人達と手を振り合って、ゆっくりと八戸の街が遠ざかって行きます。
堤防の先端、灯台の下には釣りをしている方々が居て。
あんなところまで行って、怖くないのかなあ。
埠頭の先端、つま先だけで立ってるみたい。
意識の奥の方に直接刺さるみたいな、本能的な恐怖が有るもの。
海怖い。
港外へと進むと、凄い霧になりました。
本船は何回も汽笛を鳴らして進みます。
他船の汽笛も聞こえた気がするけれど。
時間的には、八戸18:00入港の「シルバーエイト」とすれ違った筈なのですが、何が何だか全く分かりません…。
船内に戻ると、2等船室にはぽつりぽつりと人が居て、誰も居ない区画も有るです。
使用していない一角は、布団部屋みたいになっていました(笑)。
区画毎にマットレスとコンセント、貴重品ロッカーが有って、設備は充実しています。
コンセントはUSBタイプAなのが珍しかったよ。
毛布は案内所にて400円で販売中。
案内放送によると、浴室は20:00まで、アルコールの販売は19:00までで、19:30になると消灯するとのことでした。
その放送の中で、「アルコールショートケーキ」って聞こえたから、そんなの売っているんだあなんて思ったけれど、単なる私の聞き違いで「アルコール消毒液」なのでした。
とほほ。
それじゃあ、寝る前にお風呂に入っておきましょう。
100円返却式のロッカーが有って、脱衣場は結構広々としています。
洗面台とドライヤーも複数有って。
浴室の扉を開けたら、いきなり目の前に洗い場が見えたので、びっくりしたり。
最近多い、壁で洗い場と湯舟を仕切っているタイプのお風呂なのでした。
かなりしっかりとした壁なのですよん。
湯舟は2つに区切られていて、ここの航路には必要十分なサイズかな。
自販機は、公式サイトに載っている通りの品揃え。
うにめしとほやめしとかにめし。
売り切れは有りません。
電子レンジや紙コップが置かれた区画には、シンクに洗剤も装備です。
ドライバー区画を思い出しちゃいますね。
ここのテーブルは小さいですけど、通路にはどっさりテーブルとイスが有るので、居場所には困らなそう。
ナビのモニタが3つ並んでいるのも、ちょっとしたオブジェが掲げられているのも、別の船と同じイメージなのですよ。
この後に乗船した「ブルールミナス」も、全く同じレイアウトでした。
後はもう、船室に引きこもって寝てしまいます。
意外と機関?の音がうるさかったりするのですけど、私は全然気にしません。
程無く、苫小牧港に入港です。
キーの回収は、わざわざ個室までクルーが取りに来てくれます。
放送が入ってすぐに扉をノックされたから、びっくりしたよ。
ドライバー室は、箱に各自で返却するシステムみたい。
下船前、通路のイスに移動すると、乗船記念のスタンプが置かれていました。
下船開始は01:32。
徒歩下船は5名で、まとめてエレベーターで運ばれたのでした。
下船時には、乗船券のバーコードスキャンは有りません。