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旅のしおり

 ここには、東京湾フェリー「しらはま丸」久里浜−金谷−久里浜、の乗船記があります。
 5月は遠出が出来そうにないので、千葉県民の私にとって、一番身近なフェリーに乗ることにしました。
 今まで、2回しか乗ったことが無かったりしますし。
 京浜急行で久里浜まで行くと、車内放送でも「東京湾フェリーはお乗り換え」って、ちゃんと流れるのですね。
 駅構内にも、しっかり「久里浜港(東京湾フェリー)方面」っていう案内がありました。
 私は東口からバスに乗って、何人かのお客さんと一緒に、ターミナルへと向かったのでした。
 おっきなゴルフバッグを抱えた人達が、折り返しのバスを待ってます。

■07/05/23 東京湾フェリー「しらはま丸」乗船記 久里浜16:20−17:00金谷17:20−久里浜17:55

 まだ明るい夕方なのに、「シャトルハイウェイライン、21時までは直進」みたいなプラカードを持ったおじさんが、信号の所に立っていました。
 東京湾フェリーの運航が終了すると、車の進入経路も変わるってことなのかな?。
 今は、シャトルの岸壁への道路もフェンスで閉じられていますね。

 もう出航5分前とかになっているので、急いで窓口へ行って、遊覧券860円を買います。
 でっかく「遊覧」っていう赤いハンコが押されて。
 口頭でも「降りられませんので」と注意がありました。
 はーい。
 お隣りの券売機には、遊覧割引運賃の口座は無いみたい。
 まあ、間違いの元ですもんね。
 急いで2階へ上がったので、売店やレストランを覗く余裕はありませんでした…。

 とりあえず、待合室のベンチで、乗船券を撮影。
 そんなことしてないで、早く乗船しなさいってば(^^;。
 改札を受けると、緑のスタンプが入鋏されました。

 船内へと進むと、広々としたゴルフバッグの置き場があって…。
 わ、こんなに広いスペースなんだあ。
 さすがに、この時間の金谷行だと、誰も置いてる人は居ませんでしたけど。
 折り返しの久里浜行は、殆ど満載になっていました。
 ここのフェリーは、そういう用途で使われているのですねん。

 客室スペースもがらがらでした。
 お客さん、全部で30人弱かなあ。
 それぞれが適当に分散しています。
 客層は完全にばらばらで、分析出来る程の統一性がありません。
 私の近くに居らっしゃったのは、トラックドライバーさん風の男性二人と、若い女性。
 男性二人は、最前列で休憩中。
 おねーさんは、横浜辺りでお買物をして来たって感じで、暫くすると、ソファーにこてんと倒れて、寝てしまいました。
 まさか船酔いってことは無いと思いますけど…(^^;。

 シートは色褪せとかもしていなくって、配色も優しいし、結構いい雰囲気です。
 勿論シートピッチは十分だし、テーブルの有る席も沢山あって。
 船内、シャンデリア風の照明があったり、ステンドグラス風の明かり取り窓があったり、それなりに豪華な船だったりするのかもっ。

 私は売店を覗いて、食べ物の買い出しをするよ。
 何となくいわしバーグは遠慮して、エビナゲットと横須賀海軍カレーパンを購入しました。
 他にも色々なスナックがあるので、選ぶ楽しみがありますねん。

 どちらも、すぐに電子レンジで暖めてくれるので、熱々なのが嬉しいです。
 熱々過ぎて、暫く食べられませんでしたけど(笑)。
 自販機で缶コーヒーを買って、それなりに優雅なひとときを過ごせちゃいました。
 お味の方は、まあ普通、って感じかな。

 食後はデッキへと移動します。
 デッキは2階層あって、歩ける所がかなりあるの。
 最初からデッキのベンチに定住している(?)カップルも居らっしゃいました。
 私も、うーろうろと…(^^;。

 グリーン室は何処にあるのかと思ったら、操舵室の後ろのこんな所にあったんだあ。
 デッキチェアが並ぶ甲板を歩いて、やっと辿り着く感じです。
 不思議な配置だなあ。
 元はどういうお部屋だったんだろ。
 船員さんの、休憩室か何かでしょうか…?。
 さすがに今日の利用者さんは無しでした。
 設備的には普通の船室とそんなに変わらない感じなので、個室を貸切り出来るのが大きなメリットかな。
 グループで借り切ったら、色々と面白いことが出来そうですよね。

 私はグリーン室と操舵室をちらっと覗いて、行き交うお船を眺めます。
 右舷側は結構西日が眩しいので、左舷側メインで。
 さすが東京湾、沢山のお船が横切って行きます。
 いえ、横切っているのは、こちらの方なのですけど。
 何だか、見渡す限り、でっかい船ばかりです。
 コンテナ船に、自衛隊の船。
 やがて、対向の「くりはま丸」もやって来ました。

 左の方から来たグリーンのお船、何だか「しらはま丸」への直撃コースに居るような…(^^;。
 お互い、心配じゃないのかしらん。
 どちらかが避けるんでしょうけど、どういうルールになっているのか、私にはさっぱり分かりません。
 結構すれすれでやり過ごしていました。

 船名は、何とかヴィルヘルミナ…?。
 万条の仕手のこと?(こら)。
 見た感じ、自動車運搬船みたい。
 怪しい船が引っ付いているのは、パイロットが下船したのでしょうか。
 あの高さをよじ登ったり降りたりするの、大変なんだろうなあ…。

 にしても、コンテナ船は続々とやって来ます。
 コンテナは本当に山積み。
 あんなやけくそな積み方したら、途中で何個か落っことしそうなんですけど…。
 あれは絶対に落とすでしょー(^^;。
 私がかつて倉庫番をしていた頃、コンテナのバンニングやデバンニングはとても大変で、40フィートコンテナを見ただけで頭痛がしたものなのですが…。
 その部署から離れた今は、もう全然平気です(笑)。
 昔は、せっせとPacking Listを書いたりしたよー。
 一度だけ、自分でほぼ全ての通関書類を揃えたことがあったけれど…。
 何故か、台湾でコンテナが足止めされたりしたのでした。
 私のせいじゃ、ないですよ?(^^;。

 なんてことはともかく。
 たちまち金谷が近付いて来ました。
 「南房総金谷」って書いてありますねん。
 鋸山のロープウェイも見えてます。
 鋸山っていうの、言い得て妙なネーミングだなあ。
 私も千葉県民として当然、鋸山には何回も登りました。
 小学生のときは、みんなで競争になって、走って山頂まで登るという、お馬鹿さんなことをやったっけ。
 頂上に着いたときには疲れ果ててしまい、暫く口がきけませんでした(笑)。

 さあ、金谷に入港だよー。
 狭い港内で、うんせうんせと転回します。
 私は、デッキを前後に移動して、どれ位の余裕があるのか、せっせと確認していたのでした。
 何だか、本当に、すれすれなんですけど…。
 これはあれです。
 絶対じゃん、領域じゃん、みたいな。
 何のこっちゃ。

 私はそのままデッキに居たので、乗船券の確認とかはされませんでした。
 すぐに乗船が始まったので、私も客室へ戻ります。
 今度はあっという間に満席になりました。
 ゴルフや観光の帰りみたい。
 でっかいゴルフバッグを持っていたり、お土産やお花を持っていたり。
 東京湾フェリーは、南房総の経済に、凄い貢献をしているのですねー。

 帰りはおとなしくソファーに座って、のんびりと景色を眺めます。
 出航までの20分、何だか妙に長く感じたりもして…(^^;。
 前方を、緑色のジェットフォイルがかっ飛んで行きました。
 東海汽船の「セブンアイランド」だね。
 船名までは分かりませんけど。
 相変わらず、他にもお船は沢山居るよ。
 船内には、いわしバーグのいい匂いが漂ってます。

 定刻に久里浜に到着して、他のお客さんと一緒にぞろぞろと下船し、バスはすぐに発車したのでした。
 丁度座席が埋まる位。
 久里浜にはでっかい駐車場があるので、車で来てる人も多いみたいです。

 私が戻って来た久里浜では、遊覧券を持った家族連れが改札を待っていました。
 この遊覧コース、実は結構、有名なのかな?。
 次の便って、この時期は夕陽が見える便なので、それが目的なのでしょうね。
 東京湾フェリーも、ポスターでしっかり売り込んでましたし。
 気軽にフェリーに乗れるのって、いいですよね。
 海の上は、風の色だって違うよ。
 すっごく楽しい筈。
 それが船旅だからです!←結論。
 この旅の前後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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