■06/06/28 せとうち物流「おれんじぷりんせす」乗船記 10:00→11:45
程なく、折り返しとなる「おれんじぷりんせす」が入港して来ました。
外見は、ちょっとボロく見えるかも…。
まあ、1時間45分の短距離航路だもん。
ここには、このお船しか無いみたいですね。
下船の人と入れ換わりに、私もすぐ乗船。
トラックを別にすると、一般客は10人弱でした。
船内を一回りしてみると、何げに歩ける範囲が広くって、結構歩き甲斐があります。
さすがにスナックコーナーは閉鎖されていましたが、色々な設備があって。
最前部はカーペット敷きになっていて、その後ろにずらっとイス席があり、窓側の席はテーブル付き、真ん中にサロン風のイス席と自販機があって、後部にはカーペット敷きのお部屋が二つ。
後でカーペット席を良く見たら、左舷側がドライバー席、右舷側がレディース席と書いてありました。
つまり、徒歩の男性は行き場所がありません(^^;。
まあ、ドライバーさんは全然上がって来ないので、ずっと空いてましたけど。
ここはカーテンを締めてもいいみたいで、おねーさんの二人連れが、カーテン引いてお昼寝していました(笑)。
一番後ろは、トイレ。
和式と洋式を併設しています。
あんまり清潔な感じじゃありませんけど。
デッキも結構広くって、イスが沢山置いてあるので、ずっとそこで過ごすことも出来ます。
おねーさんの一人は、ずっとそこに座っていました。
結構暑いと思うのに、気合いの入った船旅ファンなのかしら。
なんて、実はわんこ連れだったからみたい。
その、最後部の吹きさらしのデッキには、何故か菓子パンとおつまみの自販機があったりもします。
船内の掲示をひとつひとつ見て行くと、アンケートとその回収箱がありました。
結構熱心な会社なのかなあ。
船長と機関長の氏名も掲示してありました。
福山側では、650円で特製手作り弁当の予約も受け付けてくれるんですって。
下船のときに覗いてみたら、ちょっと安い550円のお弁当を売っていました。
連絡バスの時刻表も確認して。
この便の場合、5分後に接続して、中国バスがあるみたい。
良かったあ。
せとうち物流のサイトを見ても、徒歩の場合のアクセス方法なんて、全く書いて無いんですよね。
サイトから福山港の地図をプリントしてみたら、信号二つだし、徒歩でも10分位…?。
たまたま同僚に福山出身の人が居て、何となく道を聞いてみたら、バスでも20分はかかるって言われて、大ショック。
事前に分かって良かったよお。
だって、その後の予定が…。
これで、足は確保出来たよ。
にしても、なんてアバウトな地図なんでしょう(^^;。
さあ、出港するよ。
海の水、何か変な臭いがするっす。
くちゃい(^^;。
まあ、工業地帯ですから…。
港外に出るまで、客室に引っ込んでようっと。
右手の島を見つつ、港の回りだけに家があるけれど、ああいう島に泊まってのんびりするのもいいかなあ。
その他の島は、みんな無人島…?。
曇っているので視界は全然利きませんけど、何か楽しいぞ。
なので、殆どずっとデッキで過ごしちゃいました。
10時20分頃、前方にオレンジフェリーが見えて来ました。
時間からすると、「おれんじ7」かな…?。
前方を、垂直に横切って行って。
デジカメの望遠では、ぼんやりとしか映って無かったです。
その後も、沢山のお船と行き交います。
10時55分、ふと振り返ると、左舷側、何だか見たことのあるRORO船が併走していて…。
あれ…?。
あれれ…?。
もしかして、黄隆丸…?。
思わず走って客室を横切り、反対側のデッキへ。
そんな私の姿を見て、他のお客さんがびっくりしていました…。
すいません(^^;。
やっぱり黄隆丸だよー。
懐かしいなあ。
日通のマークが付いていますが、船主は日通ではありません。
日通が傭船している、JFE(旧NKK)のコイル専用RORO船です。
西日本製鉄所福山地区(旧日本鋼管福山製鉄所)に向かってるんだあ。
こちら側から見ると、のっぺらぼうでイマイチの外見ですが、反対側から見ると、結構格好いいんだよ。
就航当時はもっと格好良かったのに、改造されちゃいました。
塗装は変わって無いけれど、これは当時からイマイチ(^^;。
白隆丸、黒隆丸、黄隆丸、紫隆丸、碧隆丸と同型の姉妹が居ますが(当時)、塗装は黄隆丸が一番駄目ですねえ。
この黄隆丸、当時は福山と横浜の本牧をピストンしていたのですが、日産自動車の座間工場閉鎖で本牧の基地が集約され、その後は何処にシフトしたんだろ。
時間的に、市川の塩浜からの帰りかな…?。
ちなみに、JFE物流(旧エヌケーケー物流)の大阪と仙台の流通センターは、まさにフェリーターミナルの対岸にあるので、この黄隆丸、見たことがある方も居らっしゃるかもしれませんよ(笑)。
黄隆丸の方が船脚は早いので、するすると抜かれてしまい、福山接岸でごそごそ転回している様子も見えましたが、私の「おれんじぷりんせす」はなかなか追い付けません。
私はデッキの最前部に張り付いて、ずっと懐かしい黄隆丸を眺めていたのでした。
当時はこの黄隆丸の配船で色々と泣かされたけれど、そんなことはもうみんな忘れましたよお(笑)。
右に見える青い小屋みたいなのが、コイルのパレットです。
と言っても、素人さんには分からないかな?、かな(←偉そう)。
あの中に、クレーンでコイル(薄板)を入れて、Uフレーム(パレットキャリア)っていう、車輪がいっぱい付いたお化けみたいな車(日本車輌製造)で船の入口に置くと、後は船のリフトが自動で船内に格納してくれます。
パレットとは言っても、あれ一つでマックス100tになるので、結構大掛かりなシステムなんだよ。
おかげで、雨の日にもコイルの荷役が出来るようになり、破損も大幅に減ったそう。
私も、ちょっとだけ関わっていたので…。
もう、本当に懐かしいです。
えへへ。