■10/05/22 オーシャン東九フェリー「おーしゃんうえすと」乗船記2 新門司19:00→09:30徳島11:30→東京05:30
小倉のエキナカで、お菓子なんかの買い物をして、と。
JR九州管内でもSuicaが使えるようになって、とっても便利になりました。
ついでに、職場へのお土産を買って、駅弁も一つ調達しておいたよ。
ターミナルまで送迎のタクシーは、門司駅を17:50に発車します。
10分前に改札口前へ行くと、タクシーの運転手さんが旗を持って立っていました。
300円を支払って、タクシー利用券を受け取ります。
この利用券、乗車のときと下車のとき、いつ渡せばいいのかなって思ったら、特に回収はされなかったです。
時間になったら呼んでくれるそうなので、改札口の辺りを適当にうろうろして過ごしましょう。
今日はもう一人の利用者さんが居ました。
程無く、運転手さんに引率されて、タクシーへと向かいます。
とゆーか、時間まで、まだ2分近く有るのですけど…。
早発だよー。
いいのかにゃ。
なんて思っていたら、乗り場へ直接、男性が走って来られて。
これで、計三人ですね。
外は結構な大雨なので、タクシーを屋根の有る所まで移動して来てくれるのかと思ったけれど、そんなことは有りませんでした(^^;。
乗り場まで歩いて、荷物をトランクに収納したら、びしょびしょです。
まあ、傘をさすのも面倒だったですから…。
タクシーは、阪九や名門の送迎バスとは全く違った道を通ってターミナルへと向かったので、真新しい景色が新鮮だったよ。
オーシャン東九フェリーのターミナルに来るのは初めてだね。
運転手さんに挨拶して、下車なのです。
階段を上がって、乗船名簿を記入して、乗船券の発券を受けましょう。
長旅になるので、1等寝台にしようかな。
特に予約はしていません。
今年も一応、コムレイドカードの更新はしていたので、コムレイドカードを提示して、1割引になりました。
1等運賃25,450円に寝台料金2,760円を足して、28,210円。
さすがにお高いのです。
フェリーの運賃としては、私が今までに支払った最高金額だったりしますよお(笑)。
なので、乗船するかしないか、かなり悩んだのは内緒なのです。
クレジットカードで支払って、と。
帰宅後、コムレイドカードの公式サイトを見に行ったら、予約必須&現金払いのみ、なんて書かれていたので、びっくりしちゃいました。
はわわ、今までずっと、予約無しのクレジットカード払いにしちゃってましたよお(^^;。
窓口では、特に何も言われなかったけれど…。
ごめんなさいです。
まだ乗船開始まで時間が有るので、階段を降りて、玄関まで戻ってみます。
壷とか置いて有りましたあ。
1階には、トラックの受付用らしい端末が置かれていて、これは東京にも有りましたよねー。
お外は相変わらずの雨降りで、これじゃあ外には出られません。
待合室に戻ると、乗船待ちのお客さんは5人でした。
時間になって、乗船です。
さくっと乗船しちゃいましょう。
人道橋の途中では、ここだけ屋根が無いので、係の方が傘を差し出して待機していてくれました。
一人ずつ、傘を手渡してくれて。
ありがとうございます(^^)。
ちょっと申し訳無い感じだよー。
使い終わった傘は、そこに置いておいて下さい、とのことで。
案内所でキーを受け取って、自分の部屋を探しましょう。
以前は、おねーさんが荷物を運んでくれたのですが、今はそういうサービスはしてないみたい。
私としては、その方が嬉しいかな。
自分の荷物を他人に委ねる習慣が有りませんから…(笑)。
お部屋は以前と変わっていませんでした。
懐かしいね。
特にリフォームもされていないんだ。
前回は気が付かなかった、ロッカー内のタオルと石鹸を確認して、と。
特にオーシャン東九フェリーの社名が入っていたりはしなかったので、そのまま棚に戻して、持ち帰りはしませんでした。
窓のところのソファーはかなり便利で、使い勝手がいいのですけど、さすがに汚れ過ぎですよねー。
シミが凄いのです。
ちょっと残念な気持ち。
そろそろリニューアルが必要みたい。
ちなみに私は、ベッドから枕を持ち出して、ソファーでこてんと寝てしまうのがお好みなのです(笑)。
窓の外は、ダクトが視界を塞いでますねー。
あ、前回もこんなだったっけ。
もしかしたら同じ部屋なのかなって思ったけれど、ベッドの位置が左右逆だし、違ってました。
船長さんからの案内によると、この先、波の高さは2.5mで、低気圧の影響で風が強く、多少の動揺が予想されるとのことでした。
また、おねーさんからの放送では、展望浴室を閉鎖することも有ります、ですって。
その後、お風呂は本当に閉鎖されてしまって、この夜は結局入れなかったのでした。
早めに行っておけば良かったよお(^^;。
何故か女子風呂の方にだけ、「船内巡視時間のご案内」が掲げられていたよ。
この掲示だと、男性が巡回して来るような印象だったりするのですが、そんなことは勿論有りません(^^;。
ちゃあんと、女性のクルーが巡回して来られました。
午前04時に巡回とか、大変ですよねえ。
フードスクエアを覗いてみると、自販機は凄く充実していて、これなら特に持ち込みはしなくっても大丈夫みたい。
お菓子やアイス、パンの自販機もそれぞれ1台有って、お値段もお安いですよ(^^)。
ただ、繁忙期には売り切れちゃったりとかもするのかな?。
一応は、何か持ち込みはした方がいいかも。
お守り代わりにね。
助六とカツサンドの自販機が珍しかったけれど、とうとう食べる機会は有りませんでした。
だって、船酔いなんですもの(^^;。
同じものが、商船三井フェリーの深夜便にも装備されましたが、あちらは200円も高いのですよねー。
というか、オーシャン東九フェリーがかなりお安いのですけど。
20:00になると、うどんの販売が始まります。
うどんは3種類。
おにぎり等の販売は無くって、本当にうどんだけなのです。
朝の営業は無いそうですが、全区間乗船だと食べるチャンスは3回有るし、私は全種類を制覇出来ちゃいますね。
まずはかき揚げうどんから。
あ、七味唐辛子をかけ過ぎちゃいましたあ。
注文してお金を払うと、番号札を渡されて、出来上がるとその番号で呼ばれます。
私はうどんの良し悪しが全く分からない人なので、味のコメントは出来そうに有りません。
普通、としか言いようが無くって(^^;。
うどんの利用者さんは、他にも何人か居らっしゃいましたよお。
お客さんが何人位乗っているのかは、良く分かりません。
船内、結構大掛かりな改装をしたのでしょうか。
定員が随分と少なくなっていました。
2等も、大部屋では無くなっていたりして。
夜に覗いてみたフォワードサロンは陰気だったけれど、朝になると明るい雰囲気でした。
使えそうなコンセントが無いのが、ちょっとだけ残念かな。
私がここに来れたのは、このときだけ。
後は、ずっとダウンしていましたもん。
さすがに、入出港の前後だけは、元気だったのですよー(^^;。
新門司を出航して、夜も更けて来ると、段々と揺れだすようになりました。
何とか我慢していたけれど、さすがに限界が来て、ベッドに倒れ込みます。
ぐるんぐるんと、何だか船が回転しているような揺れ方なのですよー。
まあ、横になっていれば耐えられるのですけど、起き上がるのは無理みたい。
仕方無いので、そのまま寝てしまうのでした。
翌朝。
起き上がって窓から外を覗いてみると、もう陸が見えました。
あ、四国だあ。
橋が見えて、その橋が右側と左側を結んでいて…。
あれれ?。
島?。
こんなところに島なんて有ったんだ。
携帯が圏内だったので、GPSで調べてみると、伊島と前島と棚子島、なんですって。
更にWikiで調べると、阿南市の沖合いに有る島だそう。
初めて知りました。
徳島が近付くと、揺れも収まって、小倉駅で買って来た駅弁、かしわめしで朝ご飯です。
朝はうどんの営業も有りませんから。
これで、手持ちの食料は殆ど無くなったですし、お昼からはフードスクエアを利用することになりますね。
展望浴室を覗きに行ってみたけれど、やっぱり閉鎖のままでした。
もう揺れは収まっているのにな。
こまめには、開けたり閉めたりはしないみたいなのです。
1等浴室は開いていたけれど、どうも利用する気になれなくって。
てことで、徳島入港です。
やっぱり雨が降っていて、デッキに出るのは断念。
この先も、東京までずーっとひたすら雨で、とうとう一度もデッキに出ることは無かったのでした。
私は自分のお部屋で、少しだけ雑用を進めて、と。
徳島を出航すると、改めて低気圧の案内が有り、1時間程度の遅れが出るかもしれません、とのことでした。
下船後は会社に直行ですけど、遅れは仕方有りませんです。
1時間や2時間程度の遅れなら、定時には余裕で間に合いますし、ね。
その後、案内所から電話がかかって来て、東京での下船後、送迎タクシーの予約はしますか?、っていう確認が有って。
あ、お願いしますう。
電話だけで予約が完了するのかと思ったら、案内所へ行かなくっちゃ駄目なんだそうです。
お金を払って、チケットを受け取らなくっちゃいけませんものね。
早速、案内所まで行きました。
さあて、この先、船酔いでダウンするのは確実なので、やることをやっておかなくっちゃ、なのです。
ようやく展望浴室がオープンしたので、早速入りに行きますよー。
他には誰も居ませんでしたが、揺れに合わせて、湯船からはお湯がざぶざぶと溢れて来ています。
これはもう、閉鎖になるのは時間の問題かなあ。
12:00にはうどんの営業案内が有ったので、きつねうどんを食べに行くです。
やっぱりうどんオンリーでの販売でしたあ。
そうこうするうち、揺れがますます激しくなって来たので、私はお部屋に戻って、ベッドに倒れていたのでした。
「おーしゃんいーすと」とのすれ違いを見に行く余裕は有りません(^^;。
それに、案内も有りませんでしたし…。
あわわ、揺れてる揺れてる〜。
またまた、ぐるぐると回転しているような揺れなのです。
地球が逆さに回っちゃってるみたいな、そんな気分を味わいつつ。
昨晩より、確実に揺れは大きくなっているよ。
窓には、雨が激しく打ち付けている音が聞こえていて、きっと何も見えないんだろうな。
とある方から、イルカやクジラが見えることも有るので、是非探してみて下さい、っていうメールを頂いていたので、私も頑張って探してみようと思っていたのですが…。
この状況だと、起きているのも辛くって。
とても無理みたい。
これじゃあ、乗船報告も出来ませんよお。
その方によると、酔い止めには、アネロンっていうお薬がいいそうで、船長さんも大量に買っていたりするそうなのですが…。
買って来ていませんでした(^^;。
そういえば、カジュアルフェリーのお寿司の自動販売機、無くなってしまったそうですね。
お昼過ぎからうつらうつらしながら過ごしていた訳なのですが、さすがにトイレには行かなくっちゃなりません。
立ち上がるの、辛いよう。
物凄い吐き気がして来るんですもの(^^;。
起き上がって、服を調えて、部屋の鍵を持って、靴を履いて、扉の鍵を開けて…。
お部屋を出るまでの行動をシミュレーションしてみると、絶望的になる位、大変そうなのです。
普段なら、何でもない無意識の行動が、この状況下では果てしなく重く感じます(^^;。
何とか辿り着いたトイレでは、吐きそうになっちゃいました。
まあ、トイレなら、吐く場所は沢山有りますからねー。
そういう問題じゃ無いけれど…。
夜になると、うどん営業の案内が流れましたが、食欲は全く有りませんし、パスなのですよー。
展望浴室も勿論閉鎖になっていますが、この揺れの中、うどんを作るのも食べるのも、かなり大変なんじゃないかと…。
どんな様子なのか見に行きたかったけれど、とても立ち上がることが出来ません。
てことで、昼過ぎから翌朝まで、私はずっとベッドに倒れていたのでした。
見ていた光景は、ずっとこんな。
この光景が、すっかり記憶に刻み込まれてしまったです(^^;。
ベッドには、頭の所に段差が有るので、ここに枕を置くと、いい感じに寄りかかれるのでした。
翌朝は、入港の1時間前、04:30に起きました。
さすがに揺れは収まっていて、私も元気を取り戻しています。
展望浴室を覗きに行ってみたけれど、やっぱり閉鎖されたままなのでした。
普段なら24時間入れるから、楽しみにしていたのですけど…。
まあ、仕方無いですよね。
荷物の整理をしたりしつつ、窓から覗いてみると、観音埼灯台の明かりが見えて…。
あ、やっぱり遅れているみたい。
1時間は遅れているよー。
昨晩はかなり揺れていたし、もしかしたらクオカードが貰えたりするかもっ。
…貰えませんでした(^^;。
外も段々明るくなって、東京湾の景色をゆったり眺めながら、ずっと船酔いだったのを残念に思って、しょんぼりしていた私なのです。
ちょっとだけ心が裏返ってますよー(^^;。
でもまあ、旅に出られた喜びは有りましたしっ。
ここに生きている意味を考えてみたりとか…(笑)。
本来の入港時刻、05:30になると船内放送が流れ、約55分の遅れが出ているとのことでした。
以前、カジュアルフェリーで大揺れして、クオカードを貰ったことが有るのですが、そのときは定刻で到着したのにな。
もしかしたら、スタンダードフェリーは、ちょっとだけパワー不足なのかしらん。
そんなことを考えつつ…。
程無く、案内所から下船案内の内線が入りました。
ルームキーを返却しなくっちゃね。
放送で「旅の安全をお祈り申し上げますと共に」って流れているのを聞きつつ…。
工事中の橋を見上げながら、東京港に入港です。
こんなところに、橋なんて作っていたのですねー。
ちっとも知りませんでした。
東京港臨海道路、ですって。