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旅のしおり

 ここには、オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」東京−徳島、の乗船記があります。
 国際展示場前駅から、18:30発の連絡便に乗って、ターミナルへと向かったよ。
 車内の箱に、事前に用意しておいた210円を入れて、と。
 ワゴンタイプの9人乗りなので、先着順となります。
 1本前、18:10発の連絡便には3人が乗られたけれど、18:30発は私1人だけ。
 公式サイトではこれが最終便みたいに見えますが、実際には19:00発がもう1便有るのでっ。
 私はピンポイントでそれを狙いたい派、です(^^;。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■15/06/18 オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」乗船記3 東京19:30−徳島13:20

 港内の道路、2車線分を閉鎖して、トレーラーの駐車場にしたのですね。
 だから、片側対面通行になってます。
 ターミナルの玄関前に着くと、運転手さんから「フェリーにご乗船ですか?」と声を掛けられ、「2階で手続きをお願いします」と。
 エスカレーターで2階へ上がりましょう。
 いつものように、閑散としたターミナルなのです。

 まずは乗船名簿を記入します。
 勿論、予約はしていません。
 ペンが使い捨てタイプなので、凄く記入し辛いです…(^^;。
 窓口のおねーさんに乗船名簿を提出して、クレジットカードで決済をします。
 「予約はしていないのですよね…?」と怪訝そうにされちゃいました。
 2等10,030円、2等寝台料2,100円、合計で12,130円。

 「遅延承知」の文字が印字されているよ。

 いえ、さっきから気になっていたのですが、窓口に怪しいお知らせが掲示して有って。

 おねーさんからも、口頭で説明と確認が有りました。
 大揺れと遅延のこと。
 徳島からは、高速バスで四国を脱出しますが、こんなこともあろうかと、丁度1時間の余裕時間を取って有ります。
 本当は不安でも勇気出そっ。

 船内へは車での送迎になるとのことで、次の送迎車までは、少し時間が有るみたい。
 あ、接岸のバースが変わったのですね。
 工事なのかな。
 あ、やっぱり工事!。
 「クルーズフェリー飛龍21」に乗船する前、どうしてあんなところに泊まっていたのか、その謎が解けました。

 ターミナルを見て歩こうとしたら、送迎車の迎えの方が来られて、すぐに車に案内します、と。
 私が着いてから、待っていてくれたみたい。
 乗船券の半券もここで回収されます。
 余りにも段取りが良過ぎて、乗船券の写真を撮ったり、3階の待合室に上がったりする隙は、全く有りませんでした。
 とゆーか、大揺れするなら、もうちょっとだけ、地面の上に居たい気持ちが…(^^;。

 先に乗られていた方と2人で、「おーしゃんさうす」に向かいます。
 あ、船内、カーデッキまで連れて行ってくれるみたい。
 車両の積み込み待ちの間、数分の待ち時間が有りました。
 センターから入ったカーデッキはかつかつで、辛うじて階段の近くまで進み、そこから少し歩きます。
 急な階段を登って、と。
 直接、船室までは進めず、一旦デッキを経由するので、雨降りだと嫌な構造なのです。
 ここから覗いてみたら、送迎車はバックで岸壁まで戻って行ったよ。
 船内で転回するスペースなんて、全く有りませんでしたものね。

 案内所で乗船券を見せて、ベッドの場所を教えて貰います。
 左舷側の奥のベッドですね。
 さすがに、2人部屋とかでは有りません。

 ベッド前に傘だけ置いて、と。
 まずは自販機を見て歩きます。
 以前とあまり変わりませんが、ニチレイの自販機は無いのですねー。
 あれ、好きなのですけど。
 ちょっと残念。

 ピザが装備されたのが真新しいかな。
 冷水やお茶のサーバーもここに有るです。
 そして、調味料は相変わらずの充実ぶりで。
 タバスコまで置いてありますもん。

 案内所では、レトルトのおでん(7種の具材)を400円で販売しているそう。
 チラシが貼ってありました。
 オーシャン東九フェリーのロゴ入りTシャツも限定販売中。
 その他、本当に最低限の品物を売っています。
 あ、暖かいコーヒーが飲みたいなら、ここでインスタントのカップを買うしか有りません。

 デッキをぐるっと一回りすると、元の岸壁はやっぱり工事中でした。
 あれじゃあ、接岸は不可能です。
 船尾では、ショベルカーを積み込み中。
 あんなのも積むのかあ。
 キャタピラでキュラキュラ船内へ進んで行ったよ。
 これは出航が遅れるかな?、なあんて思ったら、1分の早発でした。

 ゲートブリッジ越しに、羽田空港の滑走路のライトが見えます。
 光の塊が、大量に行き交っています。
 2機が平行に、同時に離陸したりもして。
 凄いなあ。

 自動放送は、萌え萌えなおねーさんの声なので、放送が入る度に聞き入ってしまいます。
 揺れと遅延のお知らせも流れていますね。
 出航すると、21.5ノットの大型長距離フェリーっていう案内が有って。
 船内で事件を起こすと、捜査機関の指示に基き、全員の下船が出来ず、損害賠償請求もさせて頂きます、と厳しい注意が。
 実際にそういう人が居るから、なのでしょうけど、困ったものなのです。

 私はオーシャンプラザに座って、光いっぱいの外の景色を眺めます。
 ここの航路は、久しぶりだあ。
 オーシャントランスに社名が変わってからは初めて。
 「おーしゃんのーす」なんて、本当にご無沙汰なのです。
 のんびり過ごしましょう。
 遠く広がる海の暖かさを感じる為に。
 いやいや、揺れるのは確定しているので…。
 悪い波に飲まれそうなら、もう、受け入れるしか…。
 安心は運命に無いのですっ!。

 東京湾内に居る間に、やることはやっちゃいましょう。
 ベッドメイクをして、2枚のシーツを上下に敷いて。
 ゲロ袋を用意。
 ペットボトルのお水も。
 そして、自販機で買ったビールを飲んで、五感を鈍くさせちゃえ!作戦。

 1時間で、大桟橋沖に辿り着いたよ。
 観覧車はいい目印になりますね。
 更に1時間後、久里浜が近付いて来たので、お風呂へ行きます。
 家でシャワーは浴びて来ましたけど、閉鎖になってしまったら、明朝も入れませんもの。
 ここの航路って、一度閉鎖になってしまうと、次港を出るまで再オープンはしませんから…。
 あ、今回は、11:20に再開の放送が流れたです。

 お風呂は洗い場が5箇所の小さなものですが、お湯はたっぷり。
 シャワーの水圧も十分で。
 シャンプーとソープのボトルがどん!と置いて有って。
 ドライヤーも有りますよー。
 お隣にはシャワールームが有るです。
 こんな構造だったんだあ。
 全然覚えていません(^^;。
 女性用の浴室のみ、扉を開くとメロディーが流れるのは、変わっていないね。
 お風呂場の掲示、「飲酒後の転倒にご注意下さい」はいいとして、「浴室内での携帯電話のご使用はご遠慮下さい」って…。
 そこまで携帯持ち込まなくってもいいのにね。

 私はスカイルームに移動して、ごろごろします。
 揺れて来たら、すぐにベッドに戻ればいいよね。
 いっそ、ここで寝てしまうのも有り。
 そんな気持ちですが、ここに居るのは私1人だけ。
 船内を歩いてみても、起きている人は誰も居ません。
 フリースペースは全て無人。
 さすがに寝るの早過ぎですが、皆さん、揺れに備えて、なのでしょうね。

 22:20に消灯です。
 クルーが回って来て、「電気を消しますね」と。
 そのとき私は、ユメノトビラのライブシーンなんぞを見ていて、ヘッドホンをしていたので、声を掛けられたことに全く気付かなくって。
 「お客さん」って何度も声を掛けてくれていたみたい。
 はっ!?。
 「大丈夫ですか?」なんて心配されたりします。
 はい、勿論です(^^;。
 大丈夫の意味は、揺れのことなのですねー。
 実はもう、結構揺れ始めていて。
 階段を降りるとき、ちょっと慎重に降りないと、すっ転びそう。
 でも、スカイプラザで寝ていると、殆ど分かりません。
 ここは、揺れの少ない穴場だよー。

 「おーしゃんさうす」は、トイレとか、さすがに古さは否めませんが、不潔な感じでは無く。
 これは重要。
 トイレの個室に、国鉄の車内設置と同じタイプの灰皿がまだ残っていたから、びっくりしたよ。
 ちなみに、船内でのタバコの販売は有りません。

 スカイルーム前では、広々としたソファーでタバコが吸えます。
 最近では珍しいかも。
 まあ、私は吸わないのですけど…。

 下田の沖合いで日付が変わったね。
 大きく揺れたらすぐにベッドに戻ろうと思いつつ、私の計算では、午前03:00以降の筈。
 なので、01:00過ぎまで起きていたりとかします。
 家でたっぷり寝て来たので、元気いっぱいなのですよー。

 それじゃあ、ベッドに戻って、と。
 何だか、1時間半おきに目が覚めたです。
 揺れていたような、そうでもないような…。
 少なくとも、クオカードプレゼント対象の10度以上は傾きませんでした。
 船揺れお見舞いカードを貰った方って、実はそんなに多くは無いのかしら。
 私は一度、貰ったことが有ります。

 ベッドのランプにコンセントが有るのは、とっても便利。
 網棚とハンガーも用意されていて。

 私のベッドは奥の窓側なので、通路の棚も使えてしまいます。
 スリッパは室内のコンテナに山積みになっていて、必要な人は自分で取りに行きます。
 これは、いいシステムかも。
 カーテンで区切られた、更衣室も有りますよ。
 コンセント付き。

 翌朝は、09:00に起きます。
 この頃には雨も上がり、揺れも殆ど無くなりました。
 勝ったよ!。
 …何が(^^;。
 ちょっと拍子抜けだけれど。
 やっと晴れたね。
 ぱっと晴れたね。
 そして元気になるね。

 自販機で缶コーヒーを買って、持ち込みしたパンを食べます。
 案内所に掲げられた入港予定時刻は、13:20。
 定刻だね。
 日付が変わってからは、放送が一切入らず、浴室が閉鎖になっていることとか、到着予定時刻とか、自分の足で情報を取りに行かないと駄目なのです。

 ちなみに、デッキも閉鎖されていて、外には出れません。
 特に、船首方向へは、デッキにチェーンまで張っている徹底ぶりで。

 スカイルームへ移動して、アニメを見つつ、ごろごろします。
 昨晩は1人きりでしたが、昼間になると、何人かが来られて、同じくごろごろされています。
 のんびり。
 カーペットに染みが目立つのは残念ですが、これはジュースとかこぼした人が悪いのです。
 小さなフォワードサロン?は、日差しが注いであっついので、遠慮なのです。

 お風呂がオープンしたので、12:00過ぎに入りに行きます。
 もうすぐ入港だねえ。
 遠く、大鳴門橋が見えて来ました。
 お風呂の後、ベッドに居るとあっついので、またスカイルームへ。
 すっかり愛用しています。
 ちなみに、ここの航路は沿岸免許なので、ずっと陸に沿って航行し、携帯の電波はほぼずっと拾えます。
 便利だね。

 入港の案内が流れたところで、デッキに出て、遠く、南海フェリーを眺めて。
 今日の徳島は涼しいのです。
 案内所を覗くと、噂の傾斜計が置かれているのが見えました。
 傾斜角センサーでは無く、機械式なのが雰囲気有ります。

 さあ、もう、下船だね。
 毛布とシーツ2枚を畳むのが、ちょっと面倒臭いです(^^;。
 乗船券の残り半分が回収され、手元には何も残りません。
 下船は勿論タラップからなので、乗船時のようにカーデッキは経由しませんでした。

 結果的には、1時間遅れどころか、13:20の定刻よりも早く下船出来ちゃいました。
 13:30発の市営バスに楽々間に合います。
 遅れで間に合わなかったら、どーなっちゃうんだろう…?。
 バスに乗り換えたのは、5人。
 料金は210円。
 早くも、13:52には徳島駅前に到着したのでした。

 あ、ここの航路に関しての詳しい情報は、公式サイトと、オーシャン東九フェリーの大雑把な話をご参照下さいませ。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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