■15/06/18 オーシャン東九フェリー「おーしゃんさうす」乗船記3 東京19:30−徳島13:20
港内の道路、2車線分を閉鎖して、トレーラーの駐車場にしたのですね。
だから、片側対面通行になってます。
ターミナルの玄関前に着くと、運転手さんから「フェリーにご乗船ですか?」と声を掛けられ、「2階で手続きをお願いします」と。
エスカレーターで2階へ上がりましょう。
いつものように、閑散としたターミナルなのです。
まずは乗船名簿を記入します。
勿論、予約はしていません。
ペンが使い捨てタイプなので、凄く記入し辛いです…(^^;。
窓口のおねーさんに乗船名簿を提出して、クレジットカードで決済をします。
「予約はしていないのですよね…?」と怪訝そうにされちゃいました。
2等10,030円、2等寝台料2,100円、合計で12,130円。
「遅延承知」の文字が印字されているよ。
いえ、さっきから気になっていたのですが、窓口に怪しいお知らせが掲示して有って。
おねーさんからも、口頭で説明と確認が有りました。
大揺れと遅延のこと。
徳島からは、高速バスで四国を脱出しますが、こんなこともあろうかと、丁度1時間の余裕時間を取って有ります。
本当は不安でも勇気出そっ。
船内へは車での送迎になるとのことで、次の送迎車までは、少し時間が有るみたい。
あ、接岸のバースが変わったのですね。
工事なのかな。
あ、やっぱり工事!。
「クルーズフェリー飛龍21」に乗船する前、どうしてあんなところに泊まっていたのか、その謎が解けました。
ターミナルを見て歩こうとしたら、送迎車の迎えの方が来られて、すぐに車に案内します、と。
私が着いてから、待っていてくれたみたい。
乗船券の半券もここで回収されます。
余りにも段取りが良過ぎて、乗船券の写真を撮ったり、3階の待合室に上がったりする隙は、全く有りませんでした。
とゆーか、大揺れするなら、もうちょっとだけ、地面の上に居たい気持ちが…(^^;。
先に乗られていた方と2人で、「おーしゃんさうす」に向かいます。
あ、船内、カーデッキまで連れて行ってくれるみたい。
車両の積み込み待ちの間、数分の待ち時間が有りました。
センターから入ったカーデッキはかつかつで、辛うじて階段の近くまで進み、そこから少し歩きます。
急な階段を登って、と。
直接、船室までは進めず、一旦デッキを経由するので、雨降りだと嫌な構造なのです。
ここから覗いてみたら、送迎車はバックで岸壁まで戻って行ったよ。
船内で転回するスペースなんて、全く有りませんでしたものね。
案内所で乗船券を見せて、ベッドの場所を教えて貰います。
左舷側の奥のベッドですね。
さすがに、2人部屋とかでは有りません。
ベッド前に傘だけ置いて、と。
まずは自販機を見て歩きます。
以前とあまり変わりませんが、ニチレイの自販機は無いのですねー。
あれ、好きなのですけど。
ちょっと残念。
ピザが装備されたのが真新しいかな。
冷水やお茶のサーバーもここに有るです。
そして、調味料は相変わらずの充実ぶりで。
タバスコまで置いてありますもん。
案内所では、レトルトのおでん(7種の具材)を400円で販売しているそう。
チラシが貼ってありました。
オーシャン東九フェリーのロゴ入りTシャツも限定販売中。
その他、本当に最低限の品物を売っています。
あ、暖かいコーヒーが飲みたいなら、ここでインスタントのカップを買うしか有りません。
デッキをぐるっと一回りすると、元の岸壁はやっぱり工事中でした。
あれじゃあ、接岸は不可能です。
船尾では、ショベルカーを積み込み中。
あんなのも積むのかあ。
キャタピラでキュラキュラ船内へ進んで行ったよ。
これは出航が遅れるかな?、なあんて思ったら、1分の早発でした。
ゲートブリッジ越しに、羽田空港の滑走路のライトが見えます。
光の塊が、大量に行き交っています。
2機が平行に、同時に離陸したりもして。
凄いなあ。
自動放送は、萌え萌えなおねーさんの声なので、放送が入る度に聞き入ってしまいます。
揺れと遅延のお知らせも流れていますね。
出航すると、21.5ノットの大型長距離フェリーっていう案内が有って。
船内で事件を起こすと、捜査機関の指示に基き、全員の下船が出来ず、損害賠償請求もさせて頂きます、と厳しい注意が。
実際にそういう人が居るから、なのでしょうけど、困ったものなのです。
私はオーシャンプラザに座って、光いっぱいの外の景色を眺めます。
ここの航路は、久しぶりだあ。
オーシャントランスに社名が変わってからは初めて。
「おーしゃんのーす」なんて、本当にご無沙汰なのです。
のんびり過ごしましょう。
遠く広がる海の暖かさを感じる為に。
いやいや、揺れるのは確定しているので…。
悪い波に飲まれそうなら、もう、受け入れるしか…。
安心は運命に無いのですっ!。
東京湾内に居る間に、やることはやっちゃいましょう。
ベッドメイクをして、2枚のシーツを上下に敷いて。
ゲロ袋を用意。
ペットボトルのお水も。
そして、自販機で買ったビールを飲んで、五感を鈍くさせちゃえ!作戦。
1時間で、大桟橋沖に辿り着いたよ。
観覧車はいい目印になりますね。
更に1時間後、久里浜が近付いて来たので、お風呂へ行きます。
家でシャワーは浴びて来ましたけど、閉鎖になってしまったら、明朝も入れませんもの。
ここの航路って、一度閉鎖になってしまうと、次港を出るまで再オープンはしませんから…。
あ、今回は、11:20に再開の放送が流れたです。
お風呂は洗い場が5箇所の小さなものですが、お湯はたっぷり。
シャワーの水圧も十分で。
シャンプーとソープのボトルがどん!と置いて有って。
ドライヤーも有りますよー。
お隣にはシャワールームが有るです。
こんな構造だったんだあ。
全然覚えていません(^^;。
女性用の浴室のみ、扉を開くとメロディーが流れるのは、変わっていないね。
お風呂場の掲示、「飲酒後の転倒にご注意下さい」はいいとして、「浴室内での携帯電話のご使用はご遠慮下さい」って…。
そこまで携帯持ち込まなくってもいいのにね。
私はスカイルームに移動して、ごろごろします。
揺れて来たら、すぐにベッドに戻ればいいよね。
いっそ、ここで寝てしまうのも有り。
そんな気持ちですが、ここに居るのは私1人だけ。
船内を歩いてみても、起きている人は誰も居ません。
フリースペースは全て無人。
さすがに寝るの早過ぎですが、皆さん、揺れに備えて、なのでしょうね。
22:20に消灯です。
クルーが回って来て、「電気を消しますね」と。
そのとき私は、ユメノトビラのライブシーンなんぞを見ていて、ヘッドホンをしていたので、声を掛けられたことに全く気付かなくって。
「お客さん」って何度も声を掛けてくれていたみたい。
はっ!?。
「大丈夫ですか?」なんて心配されたりします。
はい、勿論です(^^;。
大丈夫の意味は、揺れのことなのですねー。
実はもう、結構揺れ始めていて。
階段を降りるとき、ちょっと慎重に降りないと、すっ転びそう。
でも、スカイプラザで寝ていると、殆ど分かりません。
ここは、揺れの少ない穴場だよー。
「おーしゃんさうす」は、トイレとか、さすがに古さは否めませんが、不潔な感じでは無く。
これは重要。
トイレの個室に、国鉄の車内設置と同じタイプの灰皿がまだ残っていたから、びっくりしたよ。
ちなみに、船内でのタバコの販売は有りません。
スカイルーム前では、広々としたソファーでタバコが吸えます。
最近では珍しいかも。
まあ、私は吸わないのですけど…。
下田の沖合いで日付が変わったね。
大きく揺れたらすぐにベッドに戻ろうと思いつつ、私の計算では、午前03:00以降の筈。
なので、01:00過ぎまで起きていたりとかします。
家でたっぷり寝て来たので、元気いっぱいなのですよー。
それじゃあ、ベッドに戻って、と。
何だか、1時間半おきに目が覚めたです。
揺れていたような、そうでもないような…。
少なくとも、クオカードプレゼント対象の10度以上は傾きませんでした。
船揺れお見舞いカードを貰った方って、実はそんなに多くは無いのかしら。
私は一度、貰ったことが有ります。
ベッドのランプにコンセントが有るのは、とっても便利。
網棚とハンガーも用意されていて。
私のベッドは奥の窓側なので、通路の棚も使えてしまいます。
スリッパは室内のコンテナに山積みになっていて、必要な人は自分で取りに行きます。
これは、いいシステムかも。
カーテンで区切られた、更衣室も有りますよ。
コンセント付き。
翌朝は、09:00に起きます。
この頃には雨も上がり、揺れも殆ど無くなりました。
勝ったよ!。
…何が(^^;。
ちょっと拍子抜けだけれど。
やっと晴れたね。
ぱっと晴れたね。
そして元気になるね。
自販機で缶コーヒーを買って、持ち込みしたパンを食べます。
案内所に掲げられた入港予定時刻は、13:20。
定刻だね。
日付が変わってからは、放送が一切入らず、浴室が閉鎖になっていることとか、到着予定時刻とか、自分の足で情報を取りに行かないと駄目なのです。
ちなみに、デッキも閉鎖されていて、外には出れません。
特に、船首方向へは、デッキにチェーンまで張っている徹底ぶりで。
スカイルームへ移動して、アニメを見つつ、ごろごろします。
昨晩は1人きりでしたが、昼間になると、何人かが来られて、同じくごろごろされています。
のんびり。
カーペットに染みが目立つのは残念ですが、これはジュースとかこぼした人が悪いのです。
小さなフォワードサロン?は、日差しが注いであっついので、遠慮なのです。
お風呂がオープンしたので、12:00過ぎに入りに行きます。
もうすぐ入港だねえ。
遠く、大鳴門橋が見えて来ました。
お風呂の後、ベッドに居るとあっついので、またスカイルームへ。
すっかり愛用しています。
ちなみに、ここの航路は沿岸免許なので、ずっと陸に沿って航行し、携帯の電波はほぼずっと拾えます。
便利だね。
入港の案内が流れたところで、デッキに出て、遠く、南海フェリーを眺めて。
今日の徳島は涼しいのです。
案内所を覗くと、噂の傾斜計が置かれているのが見えました。
傾斜角センサーでは無く、機械式なのが雰囲気有ります。
さあ、もう、下船だね。
毛布とシーツ2枚を畳むのが、ちょっと面倒臭いです(^^;。
乗船券の残り半分が回収され、手元には何も残りません。
下船は勿論タラップからなので、乗船時のようにカーデッキは経由しませんでした。