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旅のしおり
ここには、東日本フェリー「ニューれいんぼうらぶ」直江津−博多、の乗船記があります。
これが、この航路での、本船の最終航海となります。
この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。
越後湯沢からの北越急行で着いた直江津は、雨でした。
小雨だったので、傘をさして歩き出したのですが、途中で急に雨が強くなり、更には風まで強くなって、びしょびしょ。
折り畳み傘も吹っ飛ばされそうになったので、歩くのはとても無理みたい。
諦めてタクシーを拾ったのでした。
あらら。
運転手さんと話すと、今年はまだ雪が降ってないんですって。
去年の今頃は、凄かったのにな。
フェリーに乗るっていうと、フェリーのことを色々聞かれたりするのですが、今回は年末年始のテレビ番組の話なんぞをしつつ…(^^;。
運転手さん、フェリーターミナルの場所はちゃんと知ってましたけど、暫く運休になることは、知らなそうでした。
ターミナルまで、1,150円。
雨風が強くって、タクシーの扉、手でしか開けられません…。
■06/12/23 東日本フェリー「ニューれいんぼうらぶ」乗船記 22:00→18:30
乗船手続きをすると、記念のタオルを貰ってしまいました。
絵柄は、「ニューれいんぼうべる」かな?。
勿体なくてちゃんと開けていないので、分かりません。
カウンター越しにベッドの割り振りを覗いてみると、下から2番目に、知ったお名前が見えました。
ターミナルの2階へ上がると、そばコーナーは休業中。
ここの2階って、初めてだよー。
いつもいつも、ぎりぎりにしか来ないから、そのまま乗船しちゃうんだもん。
本日の乗船開始は2110とのことでしたが、話し込んでいて最初のバスには乗り遅れてしまい、更にわんこと遊んでいたりして、なかなかバスに乗らないヤツ(^^;。
出航30分前に、私一人だけでバスに運んで貰ったのでした。
船内の案内所で、マル得クーポンの食事券を引き換えます。
船内で特等に変更しよう!、なんていう話もあったのですが、残念ながら、今日は満室なんですって。
全乗客がたったの19人なのに、特等の2部屋が埋まっているのは凄いかも。
2等寝台の方も、全員が一人一部屋の個室状態なので、優雅な旅になりそうですねー。
私のベッドは、21番。
フォワードの角部屋でしたあ。
ここに、一人です。
夜間は当然カーテンを開けられませんが、カーテンが開けられないと、窓の所のコンセントも使えません(笑)。
まあ、ベッドに一つずつあるので、困りませんけどねー。
ベッドメイクをすると、「はあきゆり」の名前が入ったマットが、まだ健在でした。
さすがにこれは、そのまま商船三井に行ったりはしませんよね(^^;。
出航時間が近付いたので、デッキへ。
雨風が強いので、わざわざデッキに出て来たの、二人だけです。
後で船長さんが言ってましたけど、その二人のこと、ブリッジからしっかり見えていたみたいで…。
雨の中、酔狂なことですよね。
勿論、私もその一人なわけですけど(^^;。
ターミナルからは、ずっと蛍の光が流れていました。
頼まれていたので、私もしっかりと録音しておきます。
後で友人が、青函航路で使っていたのと同じ蛍の光だって感動してましたけど、私にはさっぱり分かりません(^^;。
いよいよ動き出すと、トラクタ1台がクラクションを鳴らして見送ってくれました。
私達の「ニューれいんぼうらぶ」が6秒間汽笛を鳴らすと、室蘭行きの「ニューれいんぼうべる」からも4秒間汽笛が鳴ったよ。
後ろを覗くと、タグが2隻、ぴったりと付いて来ています。
船内の方は、特別なことは無く、いつも通りの出航となりました。
放送でも、特に本日が最後という案内は無く、運休のお知らせも無く、船名も言ってなかったし…。
つまんないの(^^;。
それはともかく、悪天候に付き、5分後にはかなりの船体動揺が予想されるとのことでした。
それではと、私はレストランへ行って、夜食を食べます。
通常通りの営業でした。
600円の五目チャーハンを食べるよ。
その後、自販機で日本酒を買って来て、絹豆腐150円を追加。
うまうまです。
またまた話し込んでいたので、お風呂、入り損ねちゃいました(^^;。
レストランの営業は通常通りでしたけど、自販機は飲み物とアイスだけしか使えません。
カップ麺は撤去されていて、冷食は電源が入っているものの、全て売り切れ表示で。
たい焼き、食べたかったのにな。
事務長さんとドライバーさんの話を聞いていると、カップ麺は案内所で売ってるそうです。
成り行きで、私達の分のカップ麺もお願いしたら、そのドライバーさんに奢って貰っちゃいました。
すいません…(^^;。
そのドライバーさん、運休中はシャトルハイウェイラインへ迂回するそうで。
それは、ちょっと意外だなあ。
あちらの航路は、あんまり好きじゃ無いそうですけど。
理由は聞きそびれちゃいました。
船、古いですもんねえ。
なんて話をしていたら、「お前ら一体何者だ?」と(^^;。
えーとですね、んーとんーと、ただの通りすがりの旅人さん!、かな。
少なくとも、私はそうです。
そんなこんなで、0時過ぎにお部屋に戻ったのでした。
揺れはそんなでもないみたい。
立っていると、ちょっとくらくらするけれど…。
横になっていると、ベッドが進行方向と水平だからか、ほわほわして逆に気持ち良かったりします。
ぐっすり眠っちゃったのでした。
忘れずに風邪薬を飲んで、と。
翌朝は、レストラン開店を告げる自動放送と、その後の肉声放送で目が覚めました。
天気は曇り。
現在、30分遅れとのことです。
ぽけぽけのまま、まずはお風呂へ行って、レストランで朝ご飯。
納豆が苦手なので、サイコロステーキ定食を食べます。
やっぱりうまうまです(^^)。
フルーツが柿だったのも、珍しいなあ。
船内、ゲームコーナーは施錠されていましたが、塩津小学校のコーナーは健在でした。
試験寄港のときの記念プレートは、船長さんのお部屋に飾ってあるそうで…。
これもきっと、この航路に残るのでしょうねー。
船名とかも、入っているのかな?。
どんなプレートなんだろ。
1030からは、ブリッジの見学が行なわれて、6名程が参加されました。
前夜、事務長さんを当惑させたりして、申し訳ありませんでした。
迷惑をかけちゃって、ごめんなさい。
私は見ていただけで、交渉に参加していなかったのが、また申し訳無いです(^^;。
ブリッジに上がると、船長さんは試験寄港のときに「ニューれいんぼうべる」に乗船していらした方でした。
私としては珍しく、お名前、覚えていたので…。
ご挨拶すると、「あのとき、塩津小学校まで来られた方ですね?」。
違います(笑)。
それは、間違いなく、別の方ですよー(^^;。
船長さん、今日が最後の乗船で、別に移られるとのことでした。
1月以降、「ニューれいんぼうらぶ」のクルーは殆どそのまま大洗航路に移られるそうですが、「ニューれいんぼうべる」は商船三井での運航になるとか…?。
「SFつくば」乗船の経路について、みたいな書類もありました。
やはり逆光になってしまい、塩津小学校ははっきりとは見えませんでしたけど、場所はしっかり分かったので、私はそれで満足です(^^)。
ブリッジには、せいしん幼稚園の園児さん手作りのティッシュケースが置いてあったりして。
「あんぜんうんてんでがんばってください」。
色々な交流があるのですねー。
何処にある幼稚園なのでしょう(^^)。
何故か手作りのハリセンも置いてありました。
その用途は…?(^^;。
そんなこんなで、1時間近くもお邪魔しちゃって、ごめんなさいでした。
とても楽しかったです。
階段を降りて行くと、「乗務員各位へ 本日、お客様「特等室」ご利用されています。お静かにお願い致します。船長」なんていう掲示があって。
やっぱり、乗員区画に特等があるの、困りものですよね(^^;。
お昼にまたお風呂へ行って、ご飯は牛丼。
お船の牛丼、食べてみたかったんですもん。
写真の通り(写真は入れてません(^^;)、タマネギ多めのお肉は少なめ。
ヘルシー志向の牛丼なのですよー(^^;。
なので、決してお勧めはしませんけど、話の種に食べてみるのもいいかな。
夕陽は、部屋の窓からのんびり眺めます。
いいお天気。
その間に何回もデッキには出てますけど、部屋のベッドでごろごろするのも、やっぱり捨て難いのでした。
遅れは15分まで回復。
フィンスタビライザーの角度、小さめにしてるって言ってたっけ。
たい焼きを食べたいけれど売ってないので、アイスを買います。
260円のハーゲンダッツ、商船三井は別のを搭載するみたいなので、この自販機ともお別れですね。
晩ご飯は、またサイコロステーキ。
いずれ復活するにしても、暫くは食べられないもんね。
今度のフルーツは、グレープフルーツになっていましたあ。
そんなこんなで、もう間もなく博多です。
デッキに出ると、博多の灯りが綺麗に見えて…。
船内放送は淡々と到着を告げ、やっぱり特別なことはありませんでした。
普段通りに、最後の博多港への入港となりました。
徒歩客は、私を入れて3名です。
熊本へ帰る方が1名、残りの2人は今日の飛行機で東京へ…。
何だかなあ(^^;。
ターミナルへ降りると、「Rainbow Dream」が高らかに流れています。
前回はとても音量が小さかったけれど、今日ははっきりと聞こえるね。
こちらのターミナルでは、ドライバーさんに大量のタオルを渡していました(^^;。
昨日、カップ麺を頂いたドライバーさんが来たので、これまた頂きもののリンゴをおすそ分けしたりして…。
「Rainbow Dream」を聞きながら、私は「ニューれいんぼうらぶ」に背を向けて、歩き出したのでした。
次は、大洗航路で再会するよ。
この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。
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