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旅のしおり

 ここには、スオーナダフェリー「ニューくにさき」徳山−竹田津、の乗船記があります。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ。

 徳山駅の改札口は山側だったので、地下道を通って海側へと向かいます。
 あ、駅弁屋さんが有る。
 お腹が空いたよお。
 フェリーターミナルの入口にはコンビニも有るのですが、下船後の竹田津ではバス待ちの時間がかなり有って、ご飯はそっちで食べたいし、食料の調達はしませんでした。
 ターミナルの左手は回天基地の有った大津島行きで、回天の現物が置いて有ったよ。
 人間魚雷だなんて、おっかないけれど…。
 随分と大きかったんだなあ。

■09/12/22 スオーナダフェリー「ニューくにさき」乗船記 徳山09:30−竹田津11:30

 それじゃあ、古びたターミナルで乗船券を購入しましょう。
 1等にしようかとも思ったけれど、2等です。
 乗船後、船内を一回りしてみたら、1等区画なんて、何処にも無かったですけど(^^;。
 半券は最初から切り取られていて。
 大分と広島の間をフェリー経由で結んでいる、高速バス「別府ゆけむり」号のカード型時刻表が一緒に渡されました。
 以前は2往復だった「ゆけむり」号、いつの間にか減便になってしまったのですねー。

 船内に売店は無い旨の掲示が有って、ここのターミナルにも売店は有りません。
 ジュースとカップ麺の自販機、冷水器は船内に有りましたが、壊れていて使用不可の自販機も有ったりして、微妙に頼りないのです。
 閉鎖された売店跡が有るので、その昔は営業していたのでしょうね。

 もう間もなく出航時間なので、乗船しちゃいましょう。
 トラックに続いて、カーデッキから。
 特に乗船券の提示は求められませんでした。
 乗ってから気付いたのですが、船尾には徒歩乗船用のタラップが、ちゃんと架けられていたのですよね(^^;。
 何の疑いも無く、カーデッキを経由しちゃいましたよお。

 船内のお客さんは、十数人って所でしょうか。
 小さな子供さんが何人か居るので、ちょっと賑やかだったりします。
 家族連れには座敷席が人気で、椅子席には誰も居ないです。
 私は椅子席に座ったよ。
 たまには景色を見ようかな、なんて。
 最初は最前列に座ったけれど、正面の窓は船の機材に視界を完全に塞がれてしまい、景色なんて全く見えないので、何列か後ろに移動したです。

 自販機前の区画は、ちょっとしたラウンジみたいになっています。
 殺風景ですけどねー。
 デッキは結構広くて、上下にあちこち歩けちゃいます。
 景色を見るなら、デッキの椅子席が一番かな。
 なんて、冬はさすがに寒くって、今日の所は遠慮なのです。

 舫いが解かれて出航すると、ゆっくりゆっくり転回して。
 徳山の街並みが遠離って行くよ。
 右手の工場の煙突から、煙がいっぱい出ているのを眺めつつ。
 徳山付近は、結構深い湾みたいになっていて、島と島の間を抜けるまで、30分もかかったです。

 周囲には海しか見えなくなったので、荷物の整理をしたり、本を読んだり。
 自販機でジュースを買って来て、のんびりなのです。
 でも…。
 何だか頭が痛くなって来てしまうのでした。
 船酔いですかあ?(^^;。
 そんなに酷くは有りませんけど…。
 無理はしないで、椅子にこてんと寝転がってしまいましょう。
 今日は、静かに揺れてただけなのにな。
 畢竟するに、私は船に弱いままなのです。
 この先も、それはずっと変わらないんだろうな。
 未来はきっと、同じだよ。

 程無く、入港の案内が流れて、私ものろのろ起き出します。
 出航のときと同じく、くるっと転回して、接岸。
 タラップ前で乗船券の残りの半券が回収されて、手元には何も残りません。
 下船すると、駐車場にパトカーが停まっていて、お巡りさんが一人、腕組みをして立っていました。
 あ、何だか離島航路みたい。
 徒歩下船は3人だけで、車輌も少ないので、お巡りさんもすぐに帰って行きましたけど。

 入れ違いに、リヤカーに載せられたお弁当と炊飯器が運ばれたので、船員さんのご飯はここで調達しているみたい。
 ターミナル内には売店と軽食のカウンターが有って、お買物や食事が出来ますよん。

 念の為、バス停の時間を確認しておこうっと。
 次の宇佐行きのバスは、13:00で間違いないです。
 1時間30分の待ち合わせとなりますね。
 私は食べ物屋さんを探して、国道の方に向かい、とてとて歩いて行ったけれど…。
 20分歩いても、何にも有りませんでした(^^;。
 なら、ターミナル前に有ったいけす料理のお店にしようっと。
 営業中っていう電飾が出ているので、間違い無く営業しているもん。

 あ、丁度、広島行きの「ゆけむり」号が到着したよ。
 かなり派手な、黄色いバス。
 意外にも、お客さんは結構乗ってるみたい。
 ターミナル前で停まると、何人かがトイレに降りて来ました。
 竹田津側の接続の悪さを考えると、フェリーの乗船が目的でも、「ゆけむり」号の利用は有りかなって思います。
 私も最初は、徳山から宇佐まで、大分行きの「ゆけむり」号に乗ることを検討したもん。
 そういう区間乗車も出来ますよん。

 「久美食堂」には、先客さんがお一人。
 メニューを見ると、さすがに車えびはお高いけれど、お昼定食は1,050円で食べられます。
 注文の時、船に乗るのか聞かれたので、バスってことを伝えて。
 船だと、さすがに時間が厳しいですものね。
 お店のおじいちゃんによると、船とバスの接続が悪くって、しかもバスは早い時間に終わってしまうので、最終のフェリーで着いた学生さんを、宇佐の駅まで送って行ったことが何回も有るんですって。
 あ、確かに、ここで立ち往生しちゃうと、大変ですよね。
 バスの接続位は、事前に調べておくべきとも思いますけど…。
 私もあまり人のことは言えません(^^;。

 お魚づくしの定食、お味噌汁にも魚の切り身が入っていて、結構なボリュームなのです(^^)。
 13:00のバスに、お客さんは一人だけ。
 竹田までは途中の乗り降りも無く、ずんずん走って行くのですが、なかなか宇佐には着きません。
 遠かったよお。
 電車に間に合わなくなりそうで、冷や冷やしたもん(^^;。
 旧道に入って狭い所を走ったり、病院の玄関前に横付けしたり、面白い路線では有りました。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ。


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