■13/05/17 新日本海フェリー新「すずらん」乗船記 苫小牧東23:30→敦賀20:30
新造船に置き換わってから、初めての「すずらん」です!。
南行への乗船も初めてだね。
予約と決済は事前にネットで済ませて、「e乗船券お客様控え」を印刷して来たので、ターミナルのカウンターに寄る必要は有りません。
真っ直ぐターミナル内の待合室へと進みましょう。
乗船を待っている方は、5名程。
連絡バスの到着に合わせたような感じで、すぐに乗船開始の案内放送が流れたよ。
あ、「e乗船券お客様控え」には、次のような記載が有って。
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出港の60分前〔05/17(金)22:30〕までにお越しください。
◎出港時間の30分前迄に到着されない場合、予約取消とみなします。
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予約取消だなんて、厳しいね。
ちなみに、連絡バスで来ると、出港60分前の到着は不可能だったりします(^^;。
まあ、そもそもカウンターに寄ることが無いので、乗船するまで、来ているのか来ていないのか、分かりませんけど。
今回も、前回の「すいせん」乗船のときと同じく、ツーリストAの利用だよ。
窓の前の、対面にベッドの無い区画を指定。
食事オプションで、グリルランチ「北海の春 創作彩々」も予約しています。
グリルの種類とお値段も、ちょっとだけ変わったです。
クレジットカードで決済して、合計12,800円でした。
「e乗船券お客様控え」のバーコードをハンディスキャナで読み取って貰い、船内へと進みましょう。
「すいせん」以来、もう1年近く経つのですよねー。
懐かしいな。
案内所で、お部屋の場所を教えて貰って、と。
あ、また、グリルの案内を受けてないや。
グリル予約の有無、以前は別紙がホチキス留めされて分かり易かったのですけど、今は印字が1行追加されているだけなので、自分から申告しないと、絶対に気付いて貰えません(^^;。
ツーリストAのベッドに行くと、ふわっと新日本海フェリーの匂いがしたよ。
何か、そういう匂いが有るのですよね。
あ、新日本海フェリー!っていう感じの匂い。
決して、不快な匂いでは無く、懐かしい感じなの。
出航後に確認したら、同室の方はお2人だけ。
案内図でも分かりますが、上段ベッドの無い、広々としたベッドも有りますよー。
右の写真、左側が上段の有るベッドで、右側が上段の無いベッド。
ネット予約でも、シートマップで好きな場所を指定出来ますから、お勧めです。
ちなみに私は、窓側が好き。
出入りする人が通らないので、のびのび出来ちゃいます。
あ、勿論、全てのベッドランプにはコンセントが有りますよん。
こちらは、上段のベッドと、足元です。
荷物を置いたら、船内の探索に出ましょうかあ。
ここに居たら、絶対にクルーが訪ねて来ますもん。
出航まで、ベッドには戻らない覚悟です!。
…って、自分から案内所へ行けばいーのに(^^;。
売店では、夜食の販売は無いみたい。
後でニチレイの冷食を食べようかなあ。
そんなことを考えつつ階段を登ると、何と!カフェが営業中。
乗船しているお客さんはとっても少ない筈なのに、これはびっくり。
出航後、00:00まで営業しているのですって。
嬉しいな。
早速ビーフカレーを注文したです。
番号札を貰って、と。
片隅に置かれた新聞を読みながら、出来上がりを待ちましょう。
あ、ちなみに、商船三井フェリーや太平洋フェリーと比べると、パンフレット類の搭載はとっても少ないです。
出来上がると、席までわざわざ届けてくれて。
ビーフカレー700円だよ。
メニューによると、正式名称は「新日本海フェリー特製ビーフカレー」なんだそう。
この時間、私の他にも、数人の利用者さんが居ましたあ。
カレーを食べていると、「お伝えしたいことが有りますので」って船内放送が入ります。
あ、私が呼ばれているね。
後で案内所に寄らなくっちゃ。
カフェの階段を降りると、案内所は別のお客さんの応対をしていたので、寄るのは後回し。
その後、もう一度呼び出しの放送が入ってました(^^;。
グリルの説明を受けて、「グリルのご案内」を受け取ります。
今回は、12:30スタートとのこと。
乗船券の提示を求められましたが、さすがに持ち歩いていないので、取りに戻ろうとしたらそのままでOKになりました(^^;。
次はお風呂だあ。
更衣室のロッカー、酸っぱい匂いはもうしなくなっていました。
誰も居ないお風呂でのんびり。
露天風呂は、明日ゆっくり入りましょう。
出港5分前になると、放送で銅鑼の音が流され、蛍の光のメロディが流れて来ました。
こういうのって、船旅ならではの雰囲気が感じられて、私は大好きです。
どんどんやって欲しいなあ。
今回は、出港のとき、汽笛まで鳴らしてくれたもん。
思い出作りのお手伝いをしてくれるのは、とっても嬉しいのです。
デッキに出てみると、対岸の発電所の照明がぎらぎらと輝き、そのバックには赤い三日月が重なっていて、夜空に独特な雰囲気を醸し出していたよ。
工場萌えっていうジャンルが有るのも納得なのです。
私の他、もう1人デッキに出て来た方も、一生懸命写真を撮っていました。
程無く「すずらん」は離岸して、ぐるっと転回し、汽笛を響かせて苫小牧東港を後にしたのでした。
消灯時間に合わせて、私も寝ちゃうことにします。
お客さんはとっても少なくって、静かな航海になりそうですねー。
翌朝は、レストランのオープンを告げる放送で目が覚めました。
現在08:00。
男鹿半島の沖を、順調に航行中とのことです。
折角なので、ご飯を食べに行きましょうかあ。
バイキングでは無く、カフェテリア方式での営業とのことですし。
朝から、ババロアとか食べるヤツ(^^;。
これ、毎回食べてるような気がして来ました…。
合計で、1,160円。
広々としたレストラン、中央には、謎のピラミッドが…。
近くで見ると、水耕栽培の、野菜のプラントなのでした。
「すいせん」では、ここにオブジェが置かれていたっけ。
植えられた野菜がほんのちょっとなのは、寂しいかも。
ご飯の後は、お風呂だね。
誰も居ないお風呂に入って、露天風呂に出入りして、のんびりします。
風はやっぱり強く、冷たくって、お外に出ると、一瞬息が止まっちゃう。
ひっ、って。
真冬はどんな感じなのかなあ。
隙間は結構開いていて、まさに露天風呂!、なのですよ。
お風呂場の脱衣場には、マッサージのイスと、ジュースの自販機と、ベビーベッドが設置されています。
ロッカーが中央に有るのは、混雑時にもいい配置だと思います。
この航海で、お風呂には都合3回入りましたけど、常に私1人だけで、他の方は誰も入って来ませんでした。
デッキに出てみると、波は全く有りません。
真下のドッグフィールドを、わんこを連れた人がお散歩中。
あ、良く見たら、ドックフィールドには入らず、普通にデッキをお散歩してました(^^;。
その後、ベッドに戻って、ごろごろうだうだ。
自堕落出来て、とっても嬉しいのです。
09:53になると、船長さんと機関長さん、事務長さんのお名前が紹介されて、船長さんから挨拶の放送が有りました。
現在地は、佐渡ヶ島の北200キロ。
風は弱く、波も無く、26ノットで航行中とのことです。
14:00頃、右に舳倉島を見て、15:00頃には輪島沖に達するそう。
島が近付くと、携帯が突然圏内に入るので、それと分かりますよねー。
ん、穏やかな航海になりそうです。
デッキから覗いてみても、波は全然無くって。
私が新日本海フェリーに乗ると、いつも常に凪ぎだったりします。
今日も、悪天候の合間にうまく入り込めたみたい。
古い宗教画なんかに、魑魅魍魎の跋扈する大嵐の海を、天使の照らす光に守られた船が、そこだけ凪ぎの中を静々と進んで行く、みたいなのが有りますけど、そんな感じ。
天使の光で、べた凪ぎだよ。
実は、「すずらん」自体が、舞い降りて来た白い天使なのかもしれないね。
なあんて油断していると、突然、牙を剥いて襲い掛かって来るのですよねえ。
この天使は(^^;。
10:08になると、10分後に進行方向右側で姉妹船「すいせん」とすれ違うとの案内放送が流れます。
「この先の安全運航を祈り、汽笛の交換を行います」との予告まで有って。
わ、凄い!。
今までの旧船の「すずらん」「すいせん」だと、殆どそのまま素通りだったのに。
こういうの、嬉しいな。
お客さんが殆ど乗船していない閑散期なのに、深夜のカフェがオープンしていたり、新日本海フェリーもイメージアップに頑張っているのですねー。
新日本海フェリーは、時々凄いよ(^^)。
汽笛を鳴らす一手間だけで、断然印象は良くなりますもの。
特にお金もかからないですしっ。
まずは、フォワードサロンへ行って、近付いて来る「すいせん」をお出迎えしましょう。
L字型のフォワードサロン、さすがに昨晩はオープンしていませんでした。
鉄仮面の装着は無く、全ての窓から外の景色が見えて、柔らかで暖かな雰囲気だよ。
私の他にも、「すいせん」を見にお客さんが来られて。
有る程度近付いたところで、デッキへと移動します。
タイミングを誤ると、追い越されちゃうのですよねー。
フォワードサロン入り口の扉は、レインボー塗装になってますよん。
同じ日本海に就航していた、「れいんぼうらぶ」「れいんぼうべる」を思い出させます。
いつもの北行と違って、こちら側からが順光になるので、「すずらん」の白い船体が、5月の日差しの中、鮮やかに浮かび上がって。
空と海は青く澄み、風は優しさ、潮の香り。
「すいせん」が先に汽笛を鳴らして、続けて私達の「すずらん」が応えます。
姉妹船の、お姉ちゃんと妹ちゃんは関係無く、経験の浅い船長さんの方が、先に挨拶するのでしたっけ…?。
デッキに出て来られたのは、3人位だったかしら。
なにしろ、空いてますから…。
基本、何処も誰も居なかったりします…。
あ、救命浮き輪に記載の船籍港は、北海道小樽市になっていました。
自分のベッドに戻って、パソコンいじってごそごそしていると、お昼のグリルの時間です。
時間ぴったりに、グリルへと行きましょう。
既に開いていた扉から入室すると、私1人分だけの席が用意されていて、ふわわ、やっぱり私1人だけなのですね。
かなりの確率でこうなので、何だかすっかり慣れちゃいました。
クルーの姿は見えないけれど、その席に付いて、ドリンクのメニューを眺めます。
気配に気付いたおねーさんが出て来てくれたので、日本酒をオーダーします。
はっきり言って、1人だとかなり手持ち無沙汰なので、小瓶で出て来る日本酒はとっても便利なのです。
手酌で注いだりしていれば、ちょっとは気が紛れるもん(^^;。
お料理は、こんな感じで。
南行は、お昼ご飯が和食になりましたっ。
美味しかったですよー。
いつも、道内を殆ど素通りしてしまう私には、船内にグリルが有るのは、とっても嬉しいのです。
最後に、デザートのケーキとコーヒーを頂いて、ドリンクの代金を支払います。
領収のスタンプは、さすがに新造はしなかったのですね。
おねーさんにお料理の感想を聞かれたので、美味しかったですと答えて、凄い空いてますよねー、なんて話をします。
お恥ずかしいです、なんて言われちゃいました…。
ちなみに、グリルにはマルゴーっていう名前が付いています。
レストランはプロヴァンス。
語源はフランスの地名かなあ。
それじゃあ、船内の探索に出ますよお。
左は、フォワードサロンのお隣に有る、喫煙室。
殺風景な隔離部屋って感じだにゃあ。
わざと、長居は出来ないようになっているのかしら。
右は、通路のダンジョン。
この「すずらん」は、そんなに複雑な構造では無いので、分かり易いのです。
上等級の区画、中央は吹き抜けになっています。
こちら側、インサイドにお部屋は無いので、通路の明り取りですねー。
「あかしあ」や「はまなす」程の需要は見込まず、船室を省略したのでしょうか。
エントランスには、ずばりカップ麺コーナーっていう区画が有ったりして。
カップ麺関係の全てが、ここで完結するようになっています。
新日本海フェリーと言えばカップ麺、なのでしょうか(^^;。
以前は、オリジナルのカップ麺まで売ってましたものね。
私はカップ麺が苦手なので、船内で食べることも無いと思いますけど…。
ランドリーには、洗剤の自販機も有るです。
旅先で洗濯する必要が出て来る位の、長旅をしてみたいなあ…。
現実には、2泊3日が私の精一杯だもんっ。
その分、回数で勝負しているような感じ。
往復の交通費を考えると、効率が悪いのが難点です…。
そんなこんなで、カフェがオープンするとの放送が流れたので、私も何か食べようっと。
って、さっき、グリルでご飯食べたのにい。
きつねうどん(温玉付き)600円です。
あくまでおやつ代わりなのですよー(^^;。
売店の方は、結局利用しませんでした。
さあて、船内探索の続きっ。
このオブジェの槍は、色を少しずつ変えて行きます。
何を意味しているのか、解説が有ったかは覚えていません…。
無かったとは思うのですが(^^;。
この後、ベッドに戻って、すやすやとお昼寝です。
入港まで、時間がたっぷり有りますから、自堕落出来ていいですよねー。
それでは、最後に晩ご飯を食べましょう。
晩ご飯は、1,380円。
生ビールと豚の柔らか煮と野菜チキングラタン。
何だか、食べ物にばっか、物凄くお金を遣っているような気がしてます。
気のせいなんかじゃ無いですよねえ(^^;。
そんなこんなで。
18:47になると、放送が入ります。
カーデッキで固縛の解放を始めるので、15分程異音がするけれど、故障や異常では有りません、と。
随分と丁寧な案内ですが、確かにガンガンと怪しい音がするので、心配になって問い合わせをしたお客さんが居たのでしょうね。
下船が近付いたので、案内の放送が賑やかになります。
ドライバールーム向けに、ヘッドホン返却依頼の放送なんかも流れて。
ドライバールームも、ツーリストSと同じ作りなのかなあ。
私が見た感じ、ツーリストSの利用者さんは居なかったみたい。
更に敦賀港が近付くと、出航船の関係で、10分遅れになるとのことでした。