■12/07/10 新日本海フェリー新「すいせん」乗船記 01:00→20:30
敦賀航路の新造船として最初に就航した「すずらん」は、発売と同時に全等級がいきなり満席になっていましたが、就航日が近付くと、スイート以外は空席多数の○印になって。
ツアーの募集、あんまり人が集まらなかったのかしら。
こんな時期の平日ですものねー
それでも、最初に迎えた週末は、上等級はみんな満席になっていたです。
その後の予約状況を見ていると、スイートが人気有るみたい。
私も、スケジュールの調整をして、ネットから予約をします。
ネット予約のページがリニューアルされ、出航の8時間前までの予約が出来るようになって、便利になりましたあ。
以前は、2日前まででしたもん。
お部屋の場所や、ベッドの位置まで指定OKだったり。
ふむふむ。
ちなみに、利用者登録は、最初からもう一度やり直しなのです。
確認メールを引用すると、「ツーリストA ・車両 (なし) ・ペット (なし) ・食事オプション グリルランチ「レトロ気分なショートコース」メイン追加
1 食 ・割引 (なし) ・合計金額 16,400 円」って感じで。
7月から期間Bに入ってしまったので、個室の利用は諦めました。
等級の表記が変わって、何だか分かり難くなったみたい。
同業他社で、統一されている訳でも有りませんしねー。
ツーリストAは、旧2等寝台です。
今回は、予約時の船内のマップを見て、窓際で対面にはベッドが無い区画を選んでみましたっ。
グリルは、メイン料理のお魚系とお肉系、同時に注文出来るようになったので、欲張って両方を注文です。
以前から、船内でお願いすればプラス1,000円で注文は出来ましたけど、ネットからも出来るようになったのですね。
夜のグリルはお高いので、今回はパス。
レストランも使ってみたいですし。
後で確認メールをよく見たら、「★ご乗船の際には、「e乗船券お客さま控」(2次元バーコード)が必要です。予約内容確認画面で「e乗船券お客さま控」の表示がある予約は、事前に発行することができ、乗船港窓口での手続きなしで乗船いただけます。」との表記が有って…。
わ、これ、見逃しちゃってました。
印刷してこなかったよー。
当日の窓口で、予約番号を口頭で申告したら、「乗船券お客様控」が発券されたです。
乗船名簿の記入は必要有りません。
乗船券のデザインが、かなり変わりました。
グリルの情報も同時に記載されているよ。
ちなみに、この1枚のみが発券されて、切り離しの下船券等は有りません。
まだ23:00前なのですが、既に乗船開始になっているとのことなので、早速乗船です。
エスカレータを上ったところで、乗船券のバーコードをスキャナで読み取って貰って。
津軽海峡フェリーのような据え置き型では無く、ハンディタイプのリーダーでした。
船内へと進むと、ふかっとした厚手の絨毯が敷かれていて、壁には「すいせん」の金文字が刻まれていて。
わ、雰囲気有りますね。
船内の案内プレートにも、「すいせん」のお花がマークされています。
これがちょっとお気に入り。
クルーにチケットを提示すると、ベッドが有るお部屋を案内してくれたので、真っ直ぐ広い通路を進みます。
って、あれれ…?。
船内でグリルの案内を受ける手順がすっ飛ばされてしまったみたい…。
クルーが、グリルの文字を見逃しちゃったかな?。
自分から案内所に寄っても良かったのですけど、後で改めての案内が有るでしょうから、そのまんま。
イレギュラーな対応の方が面白そうですし。
こらあ(^^;。
ほぼ船首の、突き当たり右が私のお部屋だね。
窓際だし、対面は壁だし、ちょっとした個室感覚なのです。
個室と言うか、ツーリストS、かな。
お勧めですよー。
ベッドから、外の景色も見えなくは有りません(笑)。
荷物を置いて、早速設備をチェック。
期待通り、ベッドランプにはコンセントが付いていました。
良かった良かった。
シーツも2枚。
面白いのは、枕元の棚に穴が開いていて、カーテンを開ければ小物の出し入れが出来るようになっていること。
ちょっと便利そう。
じゃあ、取り敢えず、お風呂に行きましょうかあ。
船内を歩いてみると、「あかしあ」や「はまなす」とはまた違った雰囲気で、そもそも設備の配置自体が全く違っているのですねん。
楽しいね。
お風呂も広くなりました。
脱衣場は中央にロッカーが設置されて、広々としているよ。
100円返却式のロッカーを開くと、中は二段になっていて、カゴが用意されていました。
このカゴ、便利そうだけれど、微妙に邪魔かも…。
あと、妙に酸っぱい匂いがするのが嫌です(^^;。
塗料か何かの匂いかなあ。
お風呂場へと進むと、洗い場はセパレートされていました。
折角だから、仕切りはもうちょっと大き目の方が良かったかも。
シャンプーとボディソープの設置は今まで通り。
何故か、シャワーの取り付け位置が左になっています。
サウナは苦手なので、パス。
露天風呂は、人がいっぱいなので、翌日入ることにしました。
この露天風呂、フェリーでは初ですよねー。
3人が湯船に入るとほぼいっぱいなので、混雑時は順番待ちで大変そう。
翌日、津軽海峡を行き交う船を眺めながらの露天風呂は、とっても気持ちが良かったです。
海上保安庁の船と併走中。
ちょっとだけ、風が有りましたけどねー。
これって、高速船ならではの風なのかにゃ。
ちなみに、しっかりとした柵が有るので、ここから海に飛び込むには、よじ登るのにかなりの労力が必要かと。
いえ、そんなことしちゃあ駄目なんですけど。
売店での軽食の販売は無く、夜食の調達はロングライフのパンかニチレイの自販機を使うことになります。
私はお腹が空いていないので、パス。
ジュースだけ買いました。
そういえば、個室には冷蔵庫が設置されたのですよね。
ツーリストS(旧S寝台)を覗きに行ってみると、今までとの違いは、テレビが付いたこと位かなあ。
ベッドランプの横にヘッドホンの端子が有りますけど、ヘッドホンは個別のレンタルみたい。
律儀に網棚を残して有るのが、ちょっとだけ謎。
メンテとか面倒そうだから、普通の棚でいーのに。
ツーリストSも、ベッドランプにコンセントが付いていました。
入り口の扉は、密閉式では無く、上下に隙間が有るタイプ。
だから、個室では有りません。
内側からロックすると、赤い表示が出て…。
イメージ的には、公衆トイレと一緒なのです(^^;。
不思議と皆さん、開けたままにしている方が多かったかな。
もしかしたら、閉めていると暑いとか…。
船室内には、「サービス時間のご案内」と「貸し出し品のご案内」が掲示されていて。
前者は「すずらん」と「すいせん」併記なのですが、後者は「すいせん」の単独表記。
船によって、内容が違ったりするのかなあ。
毛布の他に、シーツやタオル、囲碁や将棋なんかのレンタルが有るです。
そんなこんなで、主機も動き出したみたいですし、そろそろ自分のベッドに戻って、寝てしまいましょう。
カーテンを引いて、荷物の整理をして、ごそごそ。
そうしたら、ベッドに誰かが訪ねて来ました。
いえ、誰かってゆーか、相手はクルーに決まっていて、用件はグリルの案内なのでしょうけど(^^;。
放送で案内所に呼ばれるものとばかり思っていたので、ギョッとします。
カーテンを開けようとしたら、私とは別の名前で呼ばれて、またまたギョッと…。
色々と行き違いがありますですよお(^^;。
カーテンを開けると、カラー写真入りのメニュー表を持ったクルーが、乗船券を見せて下さいとのことで。
確認後、欲張って両方の予約をしている私は、肉と魚の選択をする必要が無いので、メニュー表は使われませんでした。
てことで、案内の紙を受け取ります。
こういうのが出来たのですねー。
さあて、今度こそ寝てしまいましょう。
翌朝は、例によってレストランオープンの放送で目覚めます。
起き出して、レストランを覗きに行ってみると、バイキングメニューだったので、利用は断念。
お昼のグリルのボリュームが有るので、食べ過ぎにはご用心、なのです。
バイキングの品数は、そんなに多くなかった感じ。
まあ、朝ですから。
レストランと同時にオープンした、お風呂へと入りに行くのでした。
ついでに、船内の探検だあ。
前述の通り、ツーリストエリアの通路は広々です。
船内放送で、安全上、手摺りにタオルを掛けないで下さい、との案内が有った為か、ここにタオルを干している方は居ませんでした。
まあ、ツーリストのお客さんが少ないっていうのも有りますけど。
殆どが、個室利用の団体さん。
こちらは、個室エリアの通路です。
スポーツルームは2部屋に分かれていて、奥には卓球の台がぽつんと。
卓球の道具は、船内でレンタル出来ますよん。
手前の区画には、ランニングマシーンです。
船内の運動不足解消にどうぞ。
設置されているのは、コードレスバイクV65Riと、コードレスバイクV65iと、ラポードX50。
それがどういうマシンなのかは、知りません(^^;。
利用者さんも、見かけませんでしたし。
あ、ゲームルームには、太鼓の筐体とかが置かれていたよ。
フォワードサロンはL字型になって、窓も全てオープン。
明るい雰囲気でした。
ここに来られる方は少なくって、ちょっとした穴場です。
船内の各施設には、ギリシャ神話の神様の名前が付いているみたい。
フォワードサロンはポセイドン、グリルはダフネー。
窓から覗いてみると、今日の日本海に、波は全く全然無くって。
外洋とはとても思えません。
今回の旅、実は前後のスケジュールが厳しくって、何度も止めようとしていたのは内緒です。
天気が悪かったり、波が高かったりしたら、絶対に中止していたと思います。
ただ、こんなときに限って、お天気はいいし、波はひたすら50センチ以下だし。
うんざりする位に快調なのでした。
まあ、結果的には、来て良かったと思いますけどねん。
カフェの前にはちょっとしたステージが出来て、ここでビンゴ大会が開かれていたよ。
凄く賑わっていたっけ。
面倒なので、私は参加しませんでしたけど(^^;。
アップライトピアノまで置かれています。
カフェはですね、メニューや営業時間の案内がモニタ表示になりました。
液晶モニタの方が、何かと便利そうなのです。
船の上でしたら、電力会社とか節電とかは、全く関係が有りませんし。
PCコーナーも広々としているよ。
区画ごとに、コンセントが2つとLANのコネクタ。
さすがにLANは、「使用出来ません」のシールが貼って有って。
衛星経由でネットとか、お金がかかりますしねー。
外洋から自由にネットを使うには、まだまだ時期尚早なのです。
船内のローカルなネットなら、すぐにでも繋げるのでしょうけど、特に使い道が有りません…。
オープンテラスに出てみると、ちょっとだけ風が涼しいね。
ドッグフィールドを見下ろすような感じで、航跡を眺めてみたり。
あ、今までとは波の形が違っているね。
10:30きっちりに、「すずらん」がやって来ました。
結構近付いてくれています。
私達の「すいせん」が汽笛を鳴らして、続けて「すずらん」も汽笛を鳴らしてくれたよ。
今までは、殆どそのままスルーだったのですけど、さすがの新造船効果なのです。
これからずっと、続くといいな。
初めて聞く「すいせん」の汽笛は、どんな音?。
大空へと伸びる飛行機雲をバックに、「すずらん」は遠ざかって行きました。
かなりの人達が集まって、写真を撮っていたよ。
この船旅が、皆さんの思い出に刻まれますように。
12:30からは、グリルだよー。
入り口から中を覗いてみると、何組かのカトラリーがテーブルにセットされていたので、一安心。
ただ、ここの航路のグリルって、利用の難易度が高いのですよね。
と言うのも、時間より早く行くと入り口が開いていなくって、遅く行くと放送で呼び出されてしまって。
時間がピンポイント過ぎるの。
ん、せめて5分前には入り口を開けて欲しいなあ。
皆さん、早くからお待ちになってましたもん。
入り口の扉が開くまで、衝立に飾られた「建造ポスター展」の写真を眺めて過ごします。
枚数は少ないですけど、貴重な写真と解説が見れますよん。
裏側にも写真が有るのかなって思ったけれど、有りませんでした。
オープンしたグリル、私の他には、4組の利用者さん。
お子様連れの方も居たよ。
一人ぼっちなのは、勿論私だけです。
おねーさんが2人、お料理を運んで来てくれました。
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メインは魚料理と肉料理があります。当日船内にて1つをお選びください。
◎サラダ 夏サラダ さっぱりレモン風味ジュレドレッシング
◎スープ 冷たいコーンスープ
◎メイン
(肉料理)・フォアグラハンバーグステーキ
(魚料理)・トロトロホクホク カニクリームコロッケ アメリケーヌソース
◎デザート 苺と本日のスイーツ
パン、コーヒー
オーセントホテル小樽 菅原料理長監修
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欲張って両方オーダーしたメインのお皿は、魚料理が先に出て来ました。
さすがに、両方同時には出さないのですねー。
順番に決まりが有るのかは知りません。
魚料理のメインがコロッケなのは、微妙に寂しいかも。
肉料理のハンバーグも、見た目はめいっぱい普通ですけど。
あ、でも、コロッケは美味しかったです(^^)。
お料理の上に載っている草は全部食べられるのか、悩みまくったのは内緒です(笑)。
最後にドリンクのお金を払って、グリルは終了だね。
そういえば、ドリンクのメニューと、お料理の解説は置いて有りませんでした。
やる気なーい(^^;。
その後、お昼寝したり、またお風呂に入ったり。
晩ご飯は、レストランへ。
朝も昼もそうでしたけど、レストラン、結構混雑しているのですよね。
わざと時間をずらして行きましたけど、席はかなり埋まっていたよ。
夜はカフェテリア方式なので、色々と選んで1,260円。
デザートにはムース280円とか食べたりしています(^^)。
かなり寂しげなサラダバーと、中央にはお魚のオブジェ。
広いのか狭いのか、良く分からないレストランなのです。
オープンデッキのテーブルに座って食事を取られている方も居ましたあ。
現在、「すいせん」は津軽海峡に有って、青森寄りを航行中。
程無く夕暮れとなって、デッキには沢山の人達が出て来ました。
私は、最後のお風呂の帰りに、たまたま立ち寄っただけ…(^^;。
折角なので、写真を撮っておきましたあ。
場所的には、恵山岬を回った辺りです。
そんなこんなで、苫小牧へ。
先船の出航遅れの影響で、15分遅れになるとのこと。
寄航便が遅れてるんだあ。
窓からは、大洗航路の夕方便が遠くに見えました。
船内は時間の進み方が違うので、入港まで1時間ってなると、もう到着したも同然のような感覚なのですよねー。
入港したところで覗いてみると、わ、バスが居ないよお。
苫小牧市営から道南バスに変わった筈のバスが見当たりません。
ターミナルの前には、観光バスが2台だけ。
今日の苫小牧駅への連絡は、タクシーになるみたい。
放送や掲示でも、事前の利用申告は求められていなかったと思うけれど、大丈夫かなあ。
ちょっと心配になって来ます。
浜厚真の駅まで歩こうにも、こんなお知らせがサイトに載っていたですし。
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苫小牧東港フェリーターミナルへ徒歩でお越しのお客様へ
2012年7月9日、
苫小牧東港周文フェリーターミナルとJR浜厚真駅の中間付近で、熊の目撃情報がありました。
苫小牧東港フェリーターミナルへ徒歩でお越しのお客様は
JR苫小牧駅前バスターミナルからの連絡バス、
またはJR札幌駅バスターミナルからの季節運行連絡バスをご利用ください。
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浜厚真って、時々熊が出ますよね…。
てゆーか、調べてみたら、駅まで行っても、既に電車は無いことが判明。
乗れなかったら、自力でタクシーを呼ぶしかないねえ。
下船の際、団体さんは下船券を渡して、私はまたバーコードをスキャンされます。
原券は回収されませんでした。
徒歩下船のお客さんは、殆どが団体さんなのですよ。
接岸後、ターミナル入り口まで行くと、タクシーが1台。
フツーに700円が集金されて、乗せて貰うことが出来ました。
ほっ。
今日の利用者さんは3名だけ。
特に事前の集計はしていなかったみたい。
実際、どういう手配になっているのでしょうか(^^;。
タクシーは、バスとは違うルートを走って、苫小牧駅を目指します。
これは、前回のタクシーのときと同様だね。
発電所の前を通って、勇払の駅前を通って。
苫小牧の駅前には、21:25分頃の到着です。
降りるときにメーターを見たら、6,210円になっていました。
勿論、追加で料金を払う必要は有りません。
他のお2人は、苫小牧泊まりとのことで。
私は、札幌を目指します。
以前の私は苫小牧泊りが多かったのですけど、最近ははっきりと札幌を指向していて。
直通の連絡バスが無い時期は、札幌到着が23:00になってしまうのが、ちょっとだけ残念なところ。
もう30分早いと、助かるのですけど。
その辺りは、舞鶴航路との使い分けになる感じでしょうか。