■16/01/27 太平洋フェリー「いしかり」乗船記4 仙台19:40→苫小牧11:00
今回の乗船では、ネット予約の締め切り時間ぎりぎりに、B寝台(洋室)を予約して有ります。
2食付きのクルーズパックを採用したよ。
11,800円。
このプランもB寝台も、実は使うの初めてだったりします。
乗船者登録も、仙台へ向かう新幹線の中から済ませて、っと。
今日の「いしかり」は空席多数で、等級アップを勧める放送が、船内でも繰り返し流れていたっけ。
ちなみに「いしかり」では、酔い止め薬の船内販売はしていないとのことで。
さすがに、今日はそんなに揺れないよね。
今はドック期間中なので、運航が変則的になっており、仙台からの苫小牧行きも運休の日が有ります。
本当は、明日の「きたかみ」に乗って、名古屋へ抜けようかとも思ったのですが…。
名古屋にはあんまり用事が無くって。
「きそ」が居ないので、すれ違いも見れませんし。
なら、北海道の方が絶対に楽しいよ。
ターミナルでは、クレジットカードを提示して、口頭で予約番号を伝えます。
乗船券(搭乗券)と一緒に、夕食と朝食のチケットが発券されます。
就航から早くも5年ですが、公式サイト他の「新いしかり」っていう表記は、いつまで続けるのでしょうね。
「きそ」が「新きそ」でなくなったのは、いつからだったかなあ。
なんてことはともかく、2階のベンチにちょっとだけ座った後、長い通路を歩いて乗船です。
この瞬間が嬉しいのです♪。
私のお部屋は、一番後ろ、通路をずんずん歩いた奥の方でした。
入り口前の上段ね。
出航してみると、14人部屋に半分位のお客さん。
向かい側のベッドには誰も来ないような割り振りです。
仕切りはカーテンでは無く、スクリーンなんだ。
なので、開け閉めをしても静かだよ。
平均的な作りのB寝台で、ランプには勿論コンセントが付いています。
腹ペコな私は、すぐにレストランへ直行します。
さすがに今日は、混雑を考えての時間調整は必要無さそう。
案の定、レストランも余裕たっぷりだったです。
入口では、メニューを示され、アルコールの注文を聞かれます。
あ、それは要らないですー。
飲み物の注文を聞かれたのは初めてですが、増収の為には必要ですものね。
おかずを少しずつ取って、と。
品数はそんなに多くはないかな。
他には、おそばとかカレーとか。
デザートは、ミニわらび餅とカットクレープ。
ご飯をよそっているおねーさんも、色々なお仕事を兼務しているので、いくつか用意すると、何処かへ移動します。
ずっと張り付いてはいられません。
ちなみに私は、量を調整出来るので、自分で盛り付けたい派、です(^^;。
レストランの片隅には、「食器返却口」っていう棚が設置されていました。
コップなんかは、分けて置くようになっています。
個人的には、机に置いたままにするより、こっちの方がいいです。
ただ、レストランの構造上、そのまま調理室に収納は出来ず、カートに載せ代えて運ばないといけないので、使い勝手は悪そう。
ここにゲロ袋が置かれているのが、また何とゆーか(^^;。
出航30分前の銅鑼の音は、レストランで聞きました。
どうして銅鑼の音なのかなって、実はずっと不思議で。
運輸規則で銅鑼の搭載が義務付けられているとか…?。
調べてみると、海上衝突予防法に銅鑼の使用方法についての規定が有って、第33条に「船長100m以上の船は汽笛、号鐘、銅鑼を備えなければならない」って決まっているのですね。
つまり、フェリーには必ず銅鑼の本物が積んで有るってことで。
繁忙期とかには、サービスで本物を叩いたりしてたっけ。
出航5分前の銅鑼の音は、ベッドの中で聞きました。
何か最近、出航のときには全くデッキに出ていません。
もう、眠くって(^^;。
船長さんの挨拶も、同じく、出航前のベッドの中で聞きました。
前途は穏やかな見込み。
結構がっつり寝てしまい、目が覚めたら、もう日付が変わる直前でした…。
船内を歩いてみると、起きている皆さんもそろそろ自室に戻られ、お風呂から戻ってみたら、見事に誰も居なくなっていたです。
太平洋フェリーのお風呂は、北海道航路で唯一、深夜もずっとオープンしているから、嬉しいな。
広々としたお風呂でのんびりなのです。
衣類はカゴに、貴重品は小さな100円玉返却式のロッカーに。
浴槽のお湯が少ない、とゆーか、湯船が浅いのは、やっぱりちょっと残念なところ。
お風呂から出て、ヨットクラブ前の給湯器でお茶を貰って、のんびりです。
私は、このコンセントつきのテーブルで、ごそごそパソコンをいじっていたのでした。
座るところは沢山有るので、適当に移動をしつつ。
何だかんだで、午前03:00とかまで起きていたりします。
生活時間が…。
さすがにもう、他には起きている方は誰も居ません。
船内を歩くと、船内Wi-Fiの案内が有りました。
Free Wi-Fiでは無く、Ferry Wi-Fiなので、注意が必要です(笑)。
事前登録は、乗船前に済ませておくよう、フェリーターミナルに掲示が有ったですね。
まあ、津軽海峡の深いところを除いて、携帯の電波は何とか届きます。
船室内では、さすがに無理でしたけど。
操舵室からの前面展望は真っ黒です。
これ、スイッチが入っていないのか、単に夜で暗いからなのか、あんまり良く分かりません(^^;。
ナビの画面は、明らかに壊れてましたけど。
これは、Windowsを再起動したくなります(笑)。
勿論、翌朝には復旧していたよ。
営業時間の案内板には、今航海の部分にマグネットが置かれて、分かりやすくなっています。
フル区間だと2泊3日の行程になりますし、往復でも営業時間はそれぞれ異なりますものね。
分かりやすいのです。
マッサージチェアのお隣には、1分間200円の血管チェックの端末が置かれていたっけ。
ヨットクラブのフードメニューは、モーニングセットの他、ホットケーキとおにぎりしか食べ物が有りません。
殆ど選択の余地は無いのですねー。
レストラン重視ということで。
私は、バイキングよりも軽食の方が嬉しいかなあ。
カレーとかっ。
全体的に、船内のデザインは、「きそ」よりも「いしかり」の方が好きだったりします。
あくまで好みの問題で、些細な違いなのですけどねー。
今になって気が付きましたが、「フェリーびざん」と同じく、壁の下、床との接点には、退出路の方向を示す矢印のテープが貼り付けられていて。
船内火災への備えは、より重視されるようになりました。
ベッドへ戻ると、ロールカーテンが半分開いてたりとかして(^^;。
これ、下にストッパーが有りますけど、外に出るときは、止められませんものね。
貴重品は、自分でしっかり管理しなくちゃ、なのです。
暖房が効いているので、毛布は使わなくっても眠れそう。
翌朝は、レストランがオープンしたとの放送で目が覚めます。
私は朝に弱いので、ベッドから出られず、30分後位に行きました。
丁度、2つ有ったレーンを1つに集約しているところ。
笹かまぼことかを食べます。
夕食を含めて、名古屋と仙台と苫小牧と、地域色の有るメニューは殆ど無く、普通な感じのメニューになりました。
お料理名の他に、ちょっとした解説が入れて有ったら楽しいのですが、そういう人員の余裕も無いのかもしれません。
基本、値段を下げて利用者さんを増やした方が、いいに決まってますものね。
値下げで標準化されるのも、仕方無いことだと思います。
08:10には、左手遥か先に、苫小牧発八戸行きの「べにりあ」が見えました。
お外は雨が降っているみたい。
「いしかり」の苫小牧への入港は、11:00の予定。
移動手段として考えると、もうちょっとだけ早い方が助かるのかなあ。
私は逆に、もっと乗っていたいですけどねん。
この「いしかり」の航海速力は23.0ノット。
ちなみに、1ノットは1.852kmなので、秒速50センチメートル×23ってことになります。
揺れは全く感じません。
でも、朝のお風呂に入ると、実は結構揺れてたみたいで。
湯船の中で、体がゆらゆらと振られちゃいます。
隣りには他の人が居るので、ちゃんと体を固定するのが大変。
この海域だけは唯一無二ですわ。
波が来てはまた打ち返す。
先客と私と天然と船酔い未満。
そうこうするうち、あっという間に苫小牧が近付いて来ます。
下船の案内放送が流れて、連絡バスの案内が流れて。
私も、シーツを畳んで、荷物を持ってデッキに出てみます。
でっかい自動車運搬船と、近海郵船のオレンジ色のRORO船が見えてます。
雪は降っていません。
さあ、久しぶりの苫小牧港なのですよー。
出口に整列したおねーさんに下船券を渡して、私は「いしかり」を後にしたのでした。
定刻だね。