「Top」 [旅のしおりのMenu]

旅のしおり

 ここには、太平洋フェリー「いしかり」名古屋−苫小牧、の乗船記があります。
 船内2泊のフル区間乗船は、本当に久しぶり。
 たまにはいいよねっ。
 ニュー「いしかり」の通常航海も、これが始めてですし。
 なあんて、わくわくしながら乗船したのに、体調不良で、船内ではずっと倒れちゃってました…。
 とっても辛かったけれど、死にそうな思いをしたけれど、胸が空っぽよりは素敵。
 …なのかなあ。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■12/01/23 太平洋フェリー「いしかり」乗船記 名古屋19:00→16:40仙台19:40→苫小牧11:00

 事前に天気予報と波の高さを調べると、この日の「いしかり」は、低気圧の谷間を縫うように進むことになりそうで。
 私の判断では、何とか問題無し、かな。
 危険を覚悟で球形のジムを走る、サーカスのバイクみたい。
 つまり、ぎりぎりなのですよ(^^;。
 てことで、ネットから1等洋室の予約をしました。
 2泊もするのに、お部屋がインサイドっていうのは寂しいけれど、仕方有りません。

 乗船前には、名駅の名鉄百貨店でお弁当を一つ購入。
 何にしようか迷ったけれど、ちらし寿司にしてみたよ。
 節分が近いので、試食の巻き寿司を一切れ貰って。
 船内のご飯、ずっとレストランなのは、さすがにどうなのかと思いますし。
 フロアを歩きながら、名古屋だから天むすにしても良かったかも!、なあんて呑気なことを考えつつ。

 結果、連絡バスの発車時間ぎりぎりになってしまい、急いで名鉄バスセンターの階段を登ります。
 バスの入り口前で料金を払ったのでした。
 車内のお客さんは5人程。
 寂しいね。

 ターミナルで乗船手続きをすると、今日の「いしかり」は、ほぼ全ての等級に空席が有ったです。
 カウンターには、手作りの「野間灯台パーフェクトガイド」が置かれていたので、一部貰って行こうっと。
 美浜町立野間小学校の5年生が作成したのですって。
 こういうのって、楽しいです。
 結構、知らなかったことが書かれていたですし。
 お役に立ちます☆。

 カードキーを貰って、自分のお部屋に行くですよー。
 シャワーとトイレの装備も有って、使い勝手のいいお部屋なのです。

 お部屋の写真をずらずらと並べてみたり。
 ちなみに、この後ダウンしてしまうので、他に写真が全く無いのですよお(^^;。

 出航前、私は見たいアニメが有ったので、携帯のワンセグをごそごそいじって、録画予約をします。
 インサイドの船室だから、電波状態悪いなあ。
 デッキにでも出てやろうかしら。
 って、お部屋にテレビが有るのですもん、そこで見ればいいのですよね。
 アホですか(^^;。

 ほのかちゃんも呆れ顔…。

 ご飯は乗船前の名駅で済ませてしまっていたので、銅鑼の音を聞きながら、出航を待つです。
 何故かデッキに出て行く気力が無くって、テレビのチャンネルを前面展望に合わせて、橋をくぐる様子を眺めていたのでした。
 何だかんだで、1時間以上も見ていたなあ。
 チャンネルを変えると、船内の案内なんかも見れますが、迷惑行為や犯罪行為の実例が、何だか見ていて欝になるです…。
 酷いの。
 実際にこんなことをする人達が居るから、こういう映像が流れているのでしょうし。
 船旅で必要なのは、愛と勇気と思いやり、だけなのですよ。
 それとは別に、チャンネルは強制的に戻ってしまう仕様なのかしら…(^^;。

 眠くなったので、もう寝ちゃおうっと。
 結構揺れて来たみたいですし。
 頭がちょっと痛いのだあ。
 夜中に眼が覚めると、ますます揺れは大きくなっていて、私は完全に船酔い状態です(^^;。
 それでも、頑張ってお風呂に出かけて行ったり。
 お風呂、好きなんだもんっ。
 大揺れして閉鎖になったら、入れなくなっちゃう。
 それに、お風呂に入れば、気分も変わって、船酔いだって何とかなるよ。
 そう信じているの。
 結果的には、これが体調不良を悪化させたみたい…。

 翌朝、ベッドから起き上がろうとすると、頭がくらくらして、どうしても起き上がれません。
 揺れはとっくに収まっているから、これ、船酔いじゃ無いよね。
 わ、体壊したんだあ(^^;。
 頭がガンガン痛いー。
 食欲無い。
 でも、昨日のお寿司は食べちゃわないと、痛んじゃうからなあ。
 てことで、食べます。
 せこい。
 だけど、無理。
 半分食べたらギブなのですよー。

 もう、ベッドに倒れたまま時間を過ごすしか有りません。
 うつらうつら。
 時折流れる船内放送を聞きながら。
 お昼を過ぎて、カフェでは焼き立てパンの販売が有るとのことで、更に姉妹船「きそ」とも間もなく擦れ違うとのこと。
 これは見逃せないですよね。
 絶対に行かなきゃ!。

 なんて、頭の中では思うのですが、体がついて来ません(^^;。
 のろのろと起き上がって、死にそうな思いをしながら廊下を歩きます。

 最後に一つだけ残っていたチョコクロワッサン150円と、アイスコーヒー350円。
 食欲は皆無なので、少しずつ少しずつ、とーっても時間をかけて食べたのでした。
 食べたというか、無理矢理流し込んだ、みたいな。
 とほほ。

 程無く、お互いに汽笛を鳴らして「きそ」が通過。
 無理!、デッキに出るのなんて、絶対にムリ!。
 カフェのイスに座ったまま、他のお客さん越しに写真だけを撮ったのでした。

 巡り合えた奇跡は、大切にしたいよね。
 一仕事終わらせて(大袈裟)、私はお部屋に戻ります。
 ベッドに倒れるよー。
 ベッドは友達っ。

 もうすぐ仙台に入港となりますが、ここで私は選択を迫られます。
 船旅を断念して、新幹線で家に帰るか。
 それとも、このまま苫小牧まで行くか。
 考えるまでも無く、後者です。
 だって、動けないのですもん(^^;。
 船長さんの案内放送によると、この先の海上模様に問題は無さそうで。
 この上、更に船酔いまでしたら、どうなるか分かりません。
 確実に、世界の全てを呪いたくなります(^^;。

 入港しても、やっぱり体調は不良のままでした…。
 仙台では3時間の停泊だね。
 以前は下船して遊びに行けたのですが、地震と津波の後、それは推奨されず。
 ていうか、禁止されているみたい。
 私は、PHSでパソコンのデータ通信をしようと思っていたのですけど、身動きが取れないので、それ所では有りません。
 廊下をお掃除のおばちゃん達がパタパタと行き来して、掃除するお部屋の分担をしている声を聞きつつ、私はダウン中。

 程無く、仙台を出航したよ。
 ずっと寝ていたなあ。
 てことで、私は引き続きベッドに倒れたまんまなのです。

 午前3時。
 眼が覚めたあ。
 起き上がってみると、もうかなり良くなったみたい。
 稼働率80%てところ?。
 上出来です。
 いそいそとお風呂に行って、こんな時間なのに他に3人も人が居るのにびっくりしつつ、のんびりするよ。
 健康なのって素晴らしい。
 元気が一番大切ですよね。
 お風呂上がりにアイスを食べて。
 アイス、美味しいです。

 朝には、レストランでバイキングの朝食を食べましょう。
 もうフツーに食べられそうだしっ。
 でも、係のおねーさんが、にっこり笑顔でご飯を大盛によそってくれたのには、ちょっとダメージ。
 そんなに食べられるかなあ…(^^;。
 きっと、沢山食べそうに見えたのでしょうね(笑)。
 おかずもお替りはせず、さらっと食べて撤収なのです。
 「いしかり」には、新しく1人用のカウンター席が出来ましたが、そこへ行くまでも無く、がらがらだったよ。

 もう、苫小牧だね。
 軽くシャワーを浴びて、ずっと閉じ篭っていたお部屋とお別れしたのでした。
 ずっとここに居たよね。
 これじゃ、引きこもりだあ。
 船旅ニートだあ(^^;。
 この気持ち、うまく言えないけれど。
 ちなみに、DoCoMoの携帯の電波は、極稀に入って来る感じでした。

 幸せはいつでも危険と背中合わせ。
 目に見えるものじゃないから…。
 緊張の連続、私なりの選択。
 運命に全てを任せて、ここに居るよ。
 って、菜々子ちゃんが言ってました。
 …菜々子ちゃんって、誰なんですかあ(^^;。

 札幌行きのバスを待つ間に、ターミナルの公衆無線LANで調べ物をして。
 案内カウンターのおねーさんに、キーを教えて貰いました。
 別にオープンにしてもいいような気がするけれど、掲示では無く、口頭で聞くようになっています。
 長い船旅の前後には、便利便利。
 体調はもうすっかり元通りだね。
 なあんて油断したのが原因か、翌日の出社後に38.8度の熱が計測され、インフルエンザの疑い有りとのことで、インフルエンザ対応マニュアルにより、会社から強制送還になってしまったのでした。
 病院での判定はマイナスだったから、単なる高熱だったみたい。
 でも、丸々2日寝込んでしまったです。
 過ぎて行く毎日と、私なりの人生。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


「Top」 [旅のしおりのMenu]

 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2012