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旅のしおり

 ここには、安田産業汽船「フェリーきずな」富岡−茂木、の乗船記があります。
 「フェリーきずな」を知ったきっかけは、うちのサイトのアクセスログを見ていたら、そういう検索語で来られた方が居らっしゃったからで…。
 あ、あっちの「きずな」で引っかかったんだあ(←?)。
 「きずな」っていう名前は可愛いし、もうすっかり気に入っちゃいました。
 そこで、早速乗りに来たです。
 折角だから、八代と組み合わせたかったけれど…(謎)。
 ちょっと時間的に無理でした。
 今回は、久しぶりに車と一緒の乗船です。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

 まずは、道の駅大和の駐車場で、レンタカーの車検証を確認するよ。
 全長は3.93メートルなので、ぎりぎり4メートルのラインに収まるね。
 わい。
 最初、茂木の乗り場に電話した所、予約は乗船港へ、との案内だったので、富岡にかけ直します。
 大丈夫、乗れるって(^^)。
 「フェリーきずな」に積載可能なのは乗用車でも5台だけなので、予約が必須なのです。
 欠航の場合は、09:00までに携帯へ電話をくれるとのことでした。

■08/04/07 安田産業汽船「フェリーきずな」乗船記 11:30→12:40

 今回、車での乗船にしたのは、前後の行程の関係もありますが、とにかくこの航路、乗りにくいのですよね。
 長崎側の茂木は便利なのですが、天草側の富岡はその先のバスが不便で、やたらと時間がかかってしまいます。
 それならいっそ、茂木から着発の往復乗船にしようかな。
 でも、徒歩での往復運賃と、4メートルの片道車運賃は400円しか違わなかったので、車での乗船に決め。
 予約がいっぱいで、車での乗船が不可だった場合は、茂木の無料駐車場にレンタカーを停めて、人だけで往復乗船するつもりでした。

 当日の朝、熊本市内から富岡へと向かったのですが、天草に入った途端、大雨になっちゃって。
 これが凄い土砂降りで、今日のフェリーがどうなるか、不安にさせてくれちゃいます。
 雨はかなり凄いけれど、海に波は殆ど無いから、これなら大丈夫って思うのですが。
 富岡は状況が違うかもしれませんものね。
 もし欠航になったら、迂回ルートも限られちゃうし、レンタカーの返却時間どころか、帰りの飛行機にも間に合わなくなっちゃうもん。
 はぁぁ…。
 そんなことになったら、落ち込む、超絶落ち込むわ。
 あうあう。
 09:00になっても欠航の連絡は無く、富岡に着いた頃には、雨はすっかり上がって、青空が広がっていたのでした。
 やれやれだよ。

 とりあえず、乗船手続きをしよー。
 港の周辺は普通に住宅街で、特に何も有りません。
 富浦港旅客待合所の中には、簡単なお土産物屋さんと、コーヒー&ピザのお店「ふれあいぽーと」があるです。
 「ふれあいぽーと」は09:00から18:00までと、結構長く開いているのですねー。
 ちなみに、火曜日は定休日なんですって。
 私も早速、シーフードピザとコーヒーのセットを注文したです。
 まだ「フェリーきずな」は入港して来ませんし。

 なんて、外を眺めていたら、遠くからフェリーが近付いて来るのが見えて。
 わ、もう到着しちゃったんだ。
 とりあえずお店を出て、ぐるっと回り込んで来る「フェリーきずな」の写真を撮ります。
 結構スピードは速いんだなー。
 それにしても、ちっちゃい!。
 小さいのは感覚として分かっていたつもりでしたが、実物はイメージよりも更に小さかったのでした。
 お隣りの岸壁には、県立苓洋高校の熊本丸が停泊していますが、熊本丸の方が立派なんだもん。

 「フェリーきずな」が接岸の為に後進を始めた所で、私は「ふれあいぽーと」の店内に戻ります。
 でも…。
 ピザは勿論、コーヒーもまだ出て来ていなくって。
 困った。
 困っちゃった。
 フェリーの時間に間に合わなくなっちゃうかも。
 のんびりしていたら、ピザ咥えて走って来て乗船口でどーん!みたいな、一昔前のラブコメじみたことになりそうだし…。
 遅刻、遅刻〜、みたいな。
 うわうわうわ、ななな、何かそれって、凄く恥ずかしいよう。
 どどどうしよー!?。
 そんなこんなの葛藤の後、仕方無く、ピザは持ち帰りに切り替えて貰ったのでした。
 持ち帰りの容器代を追加で払って、と。

 コーヒー位なら、まだ飲む時間はあるよね。
 窓越しに、また写真を何枚か撮って。
 お店の皆さん、お騒がせしちゃってごめんなさいでした。

 駐車場に戻ると、私の前後に1台ずつ乗用車が居て、本日の乗船は計3台。
 係の人が乗船券のチェックに回って来て、乗船開始は11:20からとのことです。
 後で確認したら、徒歩乗船の方は居らっしゃらず、折り返し便からも徒歩下船の方は0だったなあ。
 だからか、タクシーも居ないのでした。

 時間になって、前の車から誘導開始。
 あ、バックでの乗船なのですねー。
 フェリーというか、渡船のイメージです。
 渡船の方が、むしろ一方通行でスルー出来たりしますけど。
 私もがたごとバックして、カーデッキの一番奥に車を留置したです。
 後ろ、かなりすれすれまでバックするよう指示されました。

 船室へと上がると、まずは男女別のトイレと、ジュースの小さな自販機があって。
 男性用のトイレは、女性の利用も可っていう掲示が出ていました。
 船室は3層に分かれていて、こんな小さなフェリーなのに、かなりの歩きでがあったりします。
 わ、楽しいなあ。
 何だか探検しているみたいで。
 階段は急だけれど、それが逆に雰囲気を出していたりします。

 ここは、最下層の船底部屋です。
 窓はありません。
 階段前のささやかなスペースの両側に、ベンチシートタイプのイスがあって。
 こんなお部屋、初めてです。
 普段はここを使う人は居ないでしょうけど。

 次は、真ん中の客室。
 丸窓があるので、そんなに圧迫感はありませんが、高い位置にあるので外の景色は見えません。
 前の方には、ちょっとした座敷席があるです。
 テレビはあちこちにあるね。

 ここがメインの客室。
 窓から景色もばっちり見えるです。
 他のお客さん3人は、ここに居らっしゃいました。
 皆さん横になって寝てましたです。
 こういった多彩な船室で、「フェリーきずな」は小型船ながら、定員は125名だそう。
 船内は凄く綺麗で、バスの時刻表等の掲示物も充実しています。

 そしてここが、私が居場所に決めた小部屋。
 靴を脱いで上がるようになっていて、ちょっとしたサロンみたいな感じです。
 もしかしたら、昔は喫煙室として使っていたのかな?。
 今は船室内の全てが禁煙なので、煙草を吸われる方はデッキの指定場所で吸うことになります。
 私はこの隔離させた小部屋で、せっせと先程のピザをやっつけていたのでした。
 あは。
 なかなか美味しいピザでした。

 デッキを歩いて行くと、ブリッジを覗くことも出来ちゃいます。
 本当に、何だか楽しい「フェリーきずな」なのです。

 そうこうするうち、出航したよ。
 岬をぐるっと回って行くです。
 冷たい風が気持ちいいね。
 この近辺、通詞島周辺はイルカウォッチングが有名で、バンドウイルカが沢山棲んでいるそうなので、私も一生懸命海を眺めていたのですが…。
 とうとうイルカさんとは巡り会えなかったのでした。
 この2週間後、イルカウォッチングの船に乗船した友人は、ちゃんとイルカと出会えたそうで、羨ましい話なのです。
 まあ、その友人は、荒れた海に揉まれて、船酔いで完全にダウンしちゃったそうですが(^^;。
 こちらも、結構がたごと揺れてます。

 「フェリーきずな」はずんずんと進んで、乗船時と同じく、何だか燃える歌が鳴り響き、下船の案内が流れたのでした。
 汽笛を鳴らして、茂木に接岸だよ。
 私も車に戻って、下船します。

 とりあえず車を停めて、「フェリーきずな」の写真を撮っておきましょう。
 塗装があんまり可愛くないことだけは残念な、「フェリーきずな」なのでした。

 茂木の港にも、物産品売り場と軽食コーナーがあります。
 新鮮なお魚を販売していますが、この時間だとかなり売り切れちゃってるみたい。
 軽食コーナーでは、丁度お昼時なので、皆さんうどんなんかを食べていました。
 富浦とは違い、タクシーも2台停まっていましたが、何しろ徒歩下船が0なので…。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ。
 きずなっていうのは、支え合うってことなのですよね。
 七つの海、結ぶKIZUNAを信じて…☆。


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