■12/11/11 太平洋フェリー「きたかみ」乗船記4 仙台19:40→苫小牧11:00
中野栄の駅近くに有るブックオフを覗いて、前回の乗船と同じく、18:13発のバスに乗りました。
ここからの乗車は、やっぱり私1人だけなの…。
車内には、数人のお客さんが居らっしゃいます。
ターミナルでは、ネット予約の番号を告げて、搭乗券を受け取りましょう。
B寝台は8,100円です。
乗船開始は18:15とのことで、もうそのまま乗船出来ますね。
取り敢えず、2階の待合室に上がって、ごそごそ。
テレビでは丁度「サザエさん」をやっていて、聞こえて来るタラちゃんの声が、どうも「人退」の妖精さんに聞こえちゃいます…。
何か凄く気になるよー(^^;。
じゃあ、そろそろ乗船しようかな。
あ、そだ。
朝食と夕食のセット券を購入すると500円分の船内利用券が貰えるキャンペーンをやってるんだっけ。
これ、船内で買ってもいいのですが、折角だから、乗船前に買ってしまいましょう。
クレジットカードも使えるでしょうし。
1階に戻って、列に並び直します。
結果的に、こういう買い方をすると、大変な手間がかかることが分かったです。
搭乗券を見せるだけでは駄目らしくって、おねーさんは乗船名簿の確認の為に、奥の部屋へ引っ込んでしまいました。
更に、クレジットカードは使えません。
何だか、おねーさんにも後ろに並んでいた人にも、余計な時間をかけさせただけみたい…。
これなら、船内で買った方が面倒が無いと思われ(^^;。
お腹も空いてるし、いい加減、乗船しましょうかあ。
搭乗口へと続く通路の窓から覗いてみると、ライトで彩られた「きたかみ」の大きな船体が見え、船首からトラックの積み込みが続いています。
こういうのって…。
テンション上がりますよねっ♪。
船内へと進み、インフォメーションへの階段を登ると、段数は勿論、段差と踏面のセンチメートルまで書かれた注意の掲示が掲げられていて。
随分と細かく親切なのです。
てゆーか、事故や怪我が多かったりするのかしら。
そこまで特殊な階段では無いと思いますけど、高齢化社会ですものね…。
B寝台の所在の案内を受けて、お部屋へと進みます。
えっと、私のベッドは、と。
24人部屋の窓寄り、窓側では無いけれど、対面にはベッドの無い区画が指定されていました。
ん、いい区画なのです。
シーツは最初から敷いてあるので、助かります。
「きたかみ」は、太平洋フェリーで一番古い船になってしまって、ベッドランプにコンセントは有りませんが、事前に知っていれば別に困ることは有りませんし。
昔懐かしい作りのB寝台だね。
後で確認したら、私と同室なのは、5人程。
入り口横のベッドのお2人連れは、等級変更で移られたみたい。
出航までは、ベッドでごろごろして過ごしましょう。
出航30分前の銅鑼が流れて、出航15分前の銅鑼が流れて。
「必ず全ての車両を積み込んでから出航します」っていう放送、何気に意図が良く分からないのですが、乗用車の同乗者が先に乗船していて、運転者と離れ離れになっちゃうのを不安に思うお客さんが多いのかなあ。
10分前になると、操舵室からの放送が入ります。
船長さんと機関長さん、パーサーのお名前が紹介されて、乗組員39名・海事2名で運航します、とのことで。
安全運航とサービスに努めます、と締め括られました。
この先は2〜3メートルの波で、多少の動揺が予想されるとの注意も有って。
そうなんです。
荒天による波の高さ(=船酔い)は、かなり心配だったのですよね。
出発前にネットで確認したら、低気圧の接近により、日本海側の波高は真っ赤っか。
往路が新日本海フェリーだったりしたら、マジに…。
私は思う。
マジに殺されるかも。
いや、マジに殺されるだろうな。
マジに殺されること必至。
…やめなさいってば(^^;。
往復共に太平洋側にしていたなんて、凄いぞ自分!。
いえ、本当は、この日が日曜日で、たまたま新日本海フェリーの休航日とぶつかり、そもそも運航が無かったから、なのですけど。
明日、苫小牧入港前の波がちょっとだけ心配ですけど、そこまで行けば、まあ何とかなるでしょー。
船酔いのいいところは、下船すれば治ってしまうことなのですし。
恐怖と笑いは似ているかもね。
そんなことを考えつつ、出航時間が近付いたのでデッキへと出ると、仙台も雨が降り出しちゃいました。
冷たい雨が、しとしとと。
デッキに立つのは、厳しい感じ。
でも、このシチュエーションは久しぶりなので、頑張ってデッキに残ります。
信じるものが見えてるから。
平気だから。
大袈裟だなあ(^^;。
岸壁を覗くと、傘を差したお見送りが1組と、乗用車からのお見送りが1台。
雰囲気有ります。
雨の中、定刻の出航となりました。
反対側に回ると、ライトがギラギラ光る中、船尾にタグが付いて、うんせうんせと「きたかみ」を引っ張っているのが見えました。
私はですね、ロープが解かれ、タグが離れて行くまで、ずっとデッキに立っていたのでした。
タグから3人のクルーが出て来て、後片付けが始まったのを見届けて、船内へと戻ります。
体はすっかり冷え冷えだあ。
そんなに雨が強くなくて、良かった良かった。
セット券を買って有るので、晩ご飯を食べにレストランへ行きましょう。
お腹空いたよお。
さすがに、レストランも空いてます。
がらがらだもん。
お客さんの入れ替わりは有りますけど、常時10人位しか居ません。
だからか、フェリカクラブも同時にオープンしていたよ。
人員にも余裕が有るのでしょうね。
お料理の品数は、そんなに多くは有りませんけど、十分です。
むしろ丁度いい感じなの。
煮込みとかお寿司とか、バラエティは豊富だよ。
サラダコーナーに、フライドオニオンとかが有ったり。
残りが少なくなると、すぐに補充されますし。
そもそも、私の興味はデザートに向いていたりして(^^;。
今日は、黒糖まんじゅうとグラサージュケーキでした。
それから、ライチジュレのフルーツカクテルとか。
グラサージュケーキが気に入ったので、コーヒーを飲みつつ、ケーキばっかり食べていた私なのです。
間もなくラストオーダーになりましたが、私はお酒を飲む人では無いので、特に注文は有りません。
20:35になると、お料理のお皿を撤去するそうです。
その後、おねーさんが各テーブルにアイスを配りに回って来ました。
ちなみに、私のテーブルには来てくれません。
何故なら、その時既に、私はアイスを食べていたので…(笑)。
お腹いっぱいになったので、ベッドでごろごろします。
堕落生活を満喫だあ。
あ、お風呂に入っておかなくっちゃ!。
荒天時には閉鎖する場合が有ります、って放送で言ってましたもん。
閉鎖になってしまったら、困ります。
油断は禁物なのですよー。
お風呂もがらがらですが、浴槽のお湯がザバザバと波打って、凄いことになっていました。
船自体はそんなに揺れている感じはしないのに、ちょっと不思議。
頑張って浴槽に入りますが、そんなに長くは入っていられません。
落ち着かないですもん。
シャワーのお湯の出がちょっとだけ残念な感じの「きたかみ」のお風呂、私は合計で3回入ったにゃあ。
閉鎖にならなくって、良かった良かった。
お部屋に戻ると、室内の電気が点いたままだったので、消灯します。
このスイッチ押すの、初めての経験だあ。
深夜になったので、船内をさらっと一回り。
窓の外には、イカ釣り船らしい灯りがいくつか見えています。
すっかり人気の無くなったソファーに座って、私は午前02:00過ぎまで起きていたのでした。
頑張りました。
何を頑張ったのかは別として…(^^;。
真っ暗なお部屋で迷いそうになりながら、自分のベッドを探します。
携帯の照明を頼りに…。
ベッドを間違えたりしたら、きっと大変なことに…。
翌朝は、レストランオープンの放送で、普通に目覚めます。
健康的なのです。
だって、レストランのセット券を買ってしまってますから。
寝坊なんて絶対に出来ないのです。
朝ご飯、美味しく頂きましたよお。
ふりかけが2種類有ったので、ご飯をおかわりしたりしつつ。
洋ナシのゼリーも美味しかったです。
その後は売店に寄って、船内利用券の使い道を考えましょう。
白い恋人のマグネットがちょっと欲しかったけれど、チョコレートドリンク2本と夕張メロンのドリンクに決め。
帰りの船内で飲みましょう(^^)。
差額は現金で払って、と。
船内イベントのピアノ演奏は聴かずに、フォワードサロンからの景色を眺めて過ごします。
揺れはそんなに無くって、良かった良かった。
やっぱり雨降りなのですけどねー。
フォワードサロンは、07:00から22:00まで開いています。
一旦お部屋に戻って荷物をまとめ、後はずっとフォワードサロンに居ましたです。
商船三井フェリーも休航日だったので、「さんふらわあふらの」を正面に見ながら転回して、入港です。
デッキに出てみると、タグが2隻、「きたかみ」から離れて行くのが見えました。
11:05分頃には一般徒歩と同乗者の下船案内が有り、ぞろぞろと下船したのでした。
北海道への上陸は、いつもわくわくするね。
楽しいことがいっぱい有りそうで。
大荒れな天候はともかく…。