■10/03/12 太平洋フェリー「きたかみ」乗船記2 名古屋19:00→仙台16:40
それじゃあ、あおなみ線で行くことになりますね。
とぼとぼ名古屋駅へと戻ります。
あおなみ線の乗り場って、これがまた、遠いのですよねー。
人の流れに逆らって歩くような感じですし。
急ぐのにも疲れて、のんびり歩いていたら、10分以上もかかってしまいました。
17:30の電車、行っちゃったね。
次は17:40発なので、野跡からの市営バス、18:01に間に合うかどうか、かなり微妙なのです。
今回は、何だか色々とタイミングが悪いみたい。
結局、また間に合わないのでした。
前回は何分か遅れて来たので、もしかしたら、なんて期待したけれど、定刻だったみたい。
次のバスは、18:21かあ。
まあ、出航の30分前には着けるので、丁度いいと言えば丁度いいかも。
なんてね。
最初から18:21のバスに乗ることに決めておけば、一つ手前の稲永で降りたのにな。
その方が、あおなみ線の運賃もお安くなるって教えて頂いてましたし。
ちょっと残念な気持ち。
そんなことを考えていたら、18:21のバスは、何分か遅れて到着して。
やっぱりタイミングが悪いよお。
車内、乗客は私だけだったです。
ともあれ、18:29にはターミナル前に着いて、バスを降りようとしたら、太平洋フェリーから携帯に電話がかかって来てしまうのでした。
「何時頃の到着になりそうですか…?」。
あ、もう、ターミナルの前に居ますですう。
またかい(^^;。
もっと頑張って、早めに着くようにしないと駄目ですよねー。
千里の道も一歩から、石のように固いそんな意志で。
太平洋フェリーのサイトには、野跡18:01発までのバスしか載っていないのが、全てを語っていますもん。
今回は、ネットから1等洋室を予約して有ります。
朝ご飯は食べないと思うので、クルーズパックにはしないで、インターネット割引にしたよ。
12,600円。
窓口でクレジットカードを提示して、と。
乗船名簿は、事前に印刷済みなのです。
カウンターに掲示して有る空室状況を見ると、私が利用する2人用の1等洋室だけが満席で、他は全て空席有りになっていました。
空いてますよお。
当然ながら、徒歩客の乗船なんかとっくに終わっているので、誰も居ない待合室を通って、乗船です。
もうすっかり暗くなった中、「きたかみ」の白い船体が浮かび上がっていて。
乗船前は、やっぱりわくわくするね。
今回は、ドキドキとハラハラもしちゃいました。
階段横の仮設カウンターで、お部屋の鍵を受け取りましょう。
まだいくつかキーが残っていたので、私が一番最後では無かった筈、です(^^;。
船首の部屋を案内されて、とてとてと廊下を歩いて行って。
何だか、凄く懐かしい感じ。
「きたかみ」に乗るのって、2年ぶり、2回目なのです。
前々回は、もう4年も前だったりしますし。
私は、太平洋フェリーには滅多に乗船しない人なんだもん。
色々と、どーでもいい理由が有って(^^;。
前回の乗船のときも同じ等級だったし、今日は別の等級にしても良かったかなあ、とも思ったけれど、今回は角部屋が指定されていました。
気持ち、広々としていて、スペースに余裕が有るみたい。
窓は横に有って、ちょっと気分が変わります。
夜間は窓のカーテンを開けないよう、鍵の受け取りのとき、注意が有ったっけ。
その後、放送でも注意を促していたよ。
満席とは言うものの、お隣りのお部屋を含めて、人の気配が全然無くって、静かなのです。
前回は、話し声とかテレビの音とかが聞こえて、結構賑やかでしたもん。
ちなみにテレビは、BSデジタルが受信出来ますよお。
お部屋を出て、案内所の有るエントランスへと歩いて行くと、右側には6人用の個室が並んでいるね。
…6人?。
一体どんなお部屋なんだろ。
後で覗いてみたら、2段ベッドが2組有って、後りの2人はカーペットにお布団を敷くのですね。
あ、だから、和洋室なのかあ。
さすがに、6人では狭い感じ。
出航まで、まだちょっとだけ時間が有るので、船内を歩いて時間を潰します。
「きたかみ」の船名が入ったメダルと刻印器、まだちゃんと有りました。
ちょっとやってみたいかもっ。
ラウンジでは、おじさんがピアノの練習中。
今日のショーの出演者さん、かな?。
私は船内のショーをちゃんと見たことが無くって、今回も見ませんでしたけど、こういうのイベントが有るのって、楽しいですよね。
銅鑼の音が聞こえると、あ、間もなく出航だね。
デッキに出てみると、空気が冷たくって、あんまり長くは居られません。
風も強くって。
薄着で出て来てしまったのは、失敗だったな。
なので、ゆっくりゆっくり後退を始めて、ターミナルが離れて行った所で、船内へと戻ったのでした。
伊勢湾岸道の橋を流れて行く車のライトを眺めていると、太平洋フェリーに乗ったっていう実感がわいて来ます。
それじゃあ、レストラン「グロブナーハウス」へご飯を食べに行こうっと。
バイキングは苦手なので、予定ではスタンドで簡単に済ませちゃえ、なんて思っていたのですが、もうすっかり腹ぺこさんで、スタンドコーナー「フェリカクラブ」のオープンまで、待っていられそうに有りません(^^;。
すっかり飢えてますよお。
これで、レストランが混雑していたら困ってしまう所ですが、既にオープンから1時間も経っていますし、そもそもお客さんが少ないので、空席多数、なのでした。
入口で2,000円を払って、「きたかみ」の船名が入ったレシートを貰ったよ。
バイキングのお料理は、まあ、普通な感じでしょうか。
お寿司が有ったり、ステーキが有ったり、味噌ラーメンが有ったり、色々なお料理が有りますし。
ステーキをその場で焼いてくれるのは、やっぱり楽しいですよね。
ご飯も、わざわざ、お姉さんがお茶碗によそってくれます。
親切なのです。
私は内心、あ、そんなに沢山盛らなくってもいいですよお、なんて思いながら見ていたり。
そういうことは、事前にちゃんとお願いしましょうね(^^;。
あと、ステーキを食べる為だけに、ナイフとフォークを持って行くのが、微妙に面倒だったりもします。
私の興味は、デザートのケーキに集中していたりとかして。
バニラとストロベリー、2種類のアイスも有りますが、やっぱりケーキでしょ♪。
ちなみに、アルコールのメニューは、かなり充実しています。
生ビールのピッチャー2,050円、なんてのまで用意されていて。
私は飲めない人なので、全然きょーみが無いのですけど(^^;。
お腹もいっぱいになったし、ていうか、明らかに食べ過ぎなので、お部屋に戻り、ベッドでごろごろしていたら、いつの間にか寝てしまって…。
ゆらゆら揺れているのが、また気持ち良かったのですもん。
各種の船内放送で、何回か目が覚めたものの、すぐにまた眠り込んでしまったよ。
正気に戻ったのは、午前02:00近かったりして。
えと、こんな時間に正気に戻っても…(^^;。
まあいいや。
とりあえず、お風呂に行こー!。
深夜でも早朝でも、ずっとお風呂がオープンしているのは、嬉しいです。
入港30分前まで、自由に入れちゃいます。
それに、備品が充実しているのは、太平洋フェリーが一番だと思いますし。
こんな時間なのですが、他にも来られている方が居ましたよお。
未明にもう一度寝直して、と。
レストランとスタンド、そしてショップコーナーのオープンとクローズを告げる放送を聞きながら、あ、そろそろ起きなくっちゃ、なんて思うのですが、体が言うことを聞いてくれません…。
結局、お昼近くまで寝ていたりするのでした。
その後、ショップを覗きに行って、お土産に太平洋フェリーのクッキーと、北海道限定のドリンクを買ったです。
太平洋フェリーのグッズは、色々な種類が有って、楽しいですよね。
お昼ご飯はスタンドを使おうと思ったけれど、やっぱり時間まで待ちきれなくって、バイキングを使ってしまうのでした。
ランチバイキングは1,000円だよ。
そう考えると、レストランとスタンドのオープン時間をずらして有るのは、いい作戦だなあ、って。
「きたかみ」の場合、レストランのオープンは12:00、スタンドは13:30なのです(^^;。
ちなみに、スタンドのメニューは、カレー500円、エビピラフ500円、うどん・そば(3種)500円、おにぎり(3種)150円、枝豆300円、ウインナーセット400円、サラダ100円、スパゲティ・ナポリタン600円、ホットケーキ300円、ホットケーキセット550円、ソフトクリーム各種250円、だそうですよ。
さあて、そろそろ対向の「いしかり」がやって来る時間なのです。
放送の案内が入った所で、デッキに出ます。
やっぱり風が強いよお。
何かの影に隠れていないと、かなり辛いのです。
遠くから「いしかり」が近付いて来るのが見えるけれど、まだまだ遠いので、他の皆さんと一緒に、とりあえず影に隠れて。
「いしかり」の船首も、波がざぶざぶ洗っています。
14:20、左真横に「いしかり」が来て、「きたかみ」が先に汽笛を鳴らし、「いしかり」がそれに応えます。
船の世界では、姉妹の力関係って、妹ちゃんの方が強いのかしら。
だって、お姉ちゃんから先に挨拶したってことですよね…?(^^;。
そんなことはともかく、これ位まで近付いていると、手の振り甲斐が有りますね。
「いしかり」のデッキには、こちらよりもずっと沢山の人が出ていましたです。
私は、そそくさと船内に戻ります。
冷え切ってしまった体を温めにお風呂に入って、出て来ると、もう仙台入港の案内が流れて来ました。
約20分の早着になるそうです。
私としては、延着の方が嬉しかったりして。
どうせ、帰りの新幹線の時間は決まってますもん。
まあ、いっか。
この「きたかみ」は、私が最初期に1人で乗船したフェリーでも有って。
懐かしくなって、当時利用したA寝台のお部屋、ベッドを覗きに行ってしまいました。
あ、殆ど変わって無いみたい…。
今でも、あのときの色々な出来事は、私の大切な思い出の一つなのです。
当時の乗船記を読み返してみると、赤面ものだったりもしますけど。
…今も、そんなに大して変わらないかにゃ(^^;。
お部屋のキーを案内所まで持って行って、JFE物流の仙台流通センターを眺めつつ、でっかい自動車運搬船が居るのを眺めていたら、私の部屋の窓の真下に、タグボートが付きました。
あ、「きたかみ」が投げたロープ、受け取り損ねて、海に落としちゃった…(^^;。
そのタグが、縦になったりナナメになったりして、うんせうんせと「きたかみ」を引っ張るのを、頼もしく眺めます。
ちっちゃくっても凄いんだよ。
さあて、もう下船だね。
おねーさんに下船用の半券を渡して、仙台港にとうちゃーく。
雪はもう、全く残っていませんでした。