「Top」 [旅のしおりのMenu]

旅のしおり

 ここには、太平洋フェリー「きそ」名古屋−仙台、の乗船記があります。
 京都からの「ひかり」号で名古屋まで来ました。
 フェリーターミナルまでは、あおなみ線経由で向かいましょう。
 新幹線からあおなみ線へと、直接乗り換え出来る改札が有ります。
 ホームへと上がると、電車はすぐに発車して。
 野跡まで乗って行き、バスの発車まではまだまだ時間が有るので、周囲をお散歩。
 とは言え、特に何も無い埋立地なので、券売機の観察をしたりして、かなり時間を持て余しちゃいました。
 野跡駅17:06発のフェリーターミナル行き市営バスには、6人程が乗車します。
 あ、結構乗っているみたい。

 この旅の前の様子はこちらからどうぞ。

■18/10/05 太平洋フェリー「きそ」乗船記5 名古屋19:00−仙台16:40

 バスから降りると、ターミナルのカウンターには長蛇の列が出来ていて。
 まさに今、乗船手続きが始まったらしく、車と一緒に乗船する方達が一斉に並んでいるみたい。
 あ、失敗しちゃった…。
 名駅で時間を潰してた方が良かったかも。
 行列に並ぶの、苦手なんですよお。
 軽く死ねます。
 大袈裟だなあ…。

 仕方無いので、私も並びますが、なかなか進まない列にげんなり。
 やっと順番になり、ネット予約の番号を申告して、クレジットカードを提示します。
 今回は3食付きのプランにしてみました。
 13,900円。

 お部屋は一等室。
 カードキーなのです。
 手続きを終えたところで、丁度乗船開始時刻になりました。

 この「きそ」に乗るのは5回目。
 05/01/09の就航初便にも乗船したのですよね。
 もう14年も前なのです。
 歴史だね。
 船内は殆ど変わって無い、かな。

 私の一等室にはトイレとシャワーが装備されているので、航海中、ずっとお部屋から出なくっても大丈夫。

 実際、ずっとごろごろしているつもりなのです。
 さすがに、ご飯とお風呂は、外に出て利用しますけど。
 「いしかり」も見なくちゃですね。
 他にも各種装備が有りますが、私はテレビすら使わなかったので…。
 あ、タオルとスリッパは使ったっけ。
 助かりました。

 今日は空いているので、レストランの混雑状況を気にすることなく、さくっと食べに行きますよお。
 通常、夕食は2,000円、朝食と昼食は1,000円のバイキングです。
 大アサリのオーブン焼きが目新しかったよ。
 「体調の悪い方はご注意下さい」みたいな貼り紙が有ったので、アサリってそんな…?、なんて一瞬思ったけれど、船酔いしてるときに貝を食べると危険だってこと、すぐに思い至りました。
 取り敢えず今日は、平穏な航海の予定。

 他のメニューも、私好みな感じで嬉しいな。
 瀬戸市の瀬戸焼きそばなんかが有りました。
 ステーキは人気でしたけど、私はですね、次回からは食べなくってもいいかな、なんて。
 ちなみに私は、ポテトフライと唐揚げばっか食べちゃうような人なので…。

 それよりも!。
 和スイーツフェアを開催中とのことで、デザート軍団、超充実していました。

 手前のは胡麻プリンで、大学芋もスイーツ扱いです。
 これだけでお腹いっぱいになっちゃいそう。
 でもですね、欲を言えば、この中の一部を、翌日の朝やお昼にも回して貰えると…。
 朝とお昼のデザートが、寂し過ぎなのですよ。

 私がご飯を食べている間に、「きそ」は定刻で出航しています。
 銅鑼が鳴ったり、ワルツが流れたり、案内放送が流れたりしていたのですが、何だか全部聞き流しちゃってました。
 テキトーだなあ。
 売店のチェックもしなかったですし。
 後はもお、お部屋でごろごろ。

 大浴場も空いていました。
 24時間オープンしているので、好きなときに入れるのは有難いです。
 私は深夜型なのでっ。
 脱衣場も浴室も、結構広くて嬉しいのですが、「きそ」のお風呂はとにかく湯舟が浅いので、肩まで浸かってのんびり、という過ごし方には向いていません。
 これが就航当初からのがっかりポイントだったりしています。
 女性用浴室には「靴が有るときは巡回しません」的な掲示が有るので、深夜の巡回は男性がしているのですね。
 以前の乗船で、脱衣場は勿論、浴室内までくまなく巡回して点検しているのを見て、びっくりしたんだっけ。

 船内は空いているので、パブリックスペースも無人です。

 ビールカウンター?的なスペースは、すっかり給湯室扱いになっていたり。
 カフェでは、冷水やお茶が自由に飲めるようになっています。
 賄いカレーのお知らせを見ると、凄く美味しそうなのですよね。

 でも実際、船のカレーはそれほど美味しいとは思えなかったり。
 こら。
 私は、スパイシーなカレーが好きなのでっ。
 コーヒーは100円でお代わりが出来ますよー。

 船旅の必需品、酔い止めもちゃんと売っています。
 …私があれを飲んだのって、漁船に乗った時だけだなあ。
 なので私は、揺れるとフツーにダウンします。

 翌朝、09:18頃に操舵室から放送が入り、「台風の影響を避ける為、苫小牧港到着は5時間遅れの見込みです」と。
 さくっと凄いこと言ってますけど…。
 かなりの遅れだあ。
 乗船手続きのとき、苫小牧まで行くかの確認をされたので、事前の説明は有ったのでしょうね。
 仙台までは定刻なのですけど。
 その位の遅れなら、むしろ苫小牧まで乗って行きたくなったりもする、ひねくれた私なのです。
 でも、見えてる危険は避けなくっちゃ、ですよね。

 私は船内のイベントには一切参加せず、ひたすらにベッドでごろごろ。
 朝ご飯はこんな感じ。

 お勧めはだし茶漬けだそうです。
 …食べてないし。

 仙台港での一時上陸には、一時上陸同意書への記入が必要です、との放送が繰り返し流れて。

 仙台はちょっとした観光地なので、一時上陸には価値が有ります。
 近くにショッピングモールも有りますしね。
 新潟や徳島とは違うのです。
 まあ、時間も時間ですから。

 お昼ご飯を食べたら、お昼寝。

 自堕落しまくりなのです。
 インサイドのお部屋なので、外の景色は全く見えず、だから逆に落ち着くっていうか。
 そんな感じだったり。

 それだけじゃさすがにあんまりなので、今回の乗船で、初めてのデッキに出てみます。

 海は今日も広くて大きい、ね。
 旅の途中のおひさまの香りは、潮風よりも青くて。
 もっと確かめたい、青く切ない香りなのです。
 お腹がいっぱいなので、焼き立てパンの購入は見送り。

 さあて、もうすぐ「いしかり」とすれ違う時間です。
 14:20頃に案内の放送が流れて、15人位の人達がデッキに出て来たよ。
 汽笛を鳴らしてすれ違う「きそ」と「きたかみ」を、ゆったり見送ります。
 写真は撮らずに、その光景を記憶に焼き付けて。
 実際には結構なスピードなので、あっという間の出来事でした。
 でも、楽しい。
 遠くなって行く「いしかり」を見送りつつ、とりとめのないことを考えていた私なのです。
 繰り返す波の音が、今日は静かに流れて行って。

 仙台港では、16:32にはさくっと下船出来ちゃいました。
 バスには14人位が乗車です。
 ただ、中野栄までの道が大渋滞していて、停まっている時間の方が長いような状況で。
 中野栄の駅には17:22の到着。
 なんて、私は新幹線の特急券を確保していないので、遅れても特に問題は有りません。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ。


「Top」 [旅のしおりのMenu]

 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2018