■08/12/18 東京湾フェリー「かなや丸」乗船記 金谷11:00−11:35久里浜11:50−金谷12:30
程無く、私達が乗船する「かなや丸」が入港して来ました。
私達も岸壁に出て、「かなや丸」をお出迎え。
随分と手狭な港内でくるっと回って、接岸です。
すぐにタラップがかかり、人と車の下船が始まって。
手際いいですよね。
本当にあっという間なんですもん。
それでは、先程の売店の前を通って、階段で乗船口へと登ります。
改札の「船」が沢山並んだ乗船口は、その昔の鉄道の改札口みたいで、懐かしい雰囲気でいっぱいだよ。
改札を待っていたお客さんは、10人位。
緑色のスタンプの入鋏を受け、急な坂道を登っての乗船となりました。
広々としたゴルフバックの置き場を通って、船内へと。
久しぶりの船旅、潮と重油の匂いに、懐かしさを感じちゃいます。
ソファーが並んだ船内は、見通しも良くって、なかなかいい雰囲気なのです。
授乳室も有りますよ。
えと、これは「部屋」じゃあ無いとは思いますけど(^^;。
何げに、船内のインテリアは結構凝っていたりします。
スナックコーナーも、品揃えは充実してますよー。
棚には隙間も目立ちますけど、乗船人数を考えたら、これで十分だもん。
乗船しているお客さんはとても少ないのですが、皆さん結構売店を利用されていました。
名物のイワシバーグやつくねを買って、出航前に食べました。
あ、なかなか美味しい♪。
ちゃんと電子レンジで温めてくれるので、熱々だよ。
別に生臭かったりとかもしませんし。
出航した所でデッキへと出て、遠離って行く金谷港を眺めます。
今日はいいお天気で、12月も下旬なのに、ぽかぽかと暖かい位なのでした。
なので、折り返して金谷に戻って来るまで、ずっとデッキで過ごしてしまいました。
海は思った以上に澄んでいて、雲一つない青空と一体になって、眩しい位。
ブリッジ後ろのグリーン室は、さすがに今日も空室でした。
3,000円のプラスで貸し切りが出来て、ソフトクリームもOKなドリンク券が4枚サービスされるグリーン室、一度は使ってみたいなあ。
いっそ、二人だけで貸し切りにしちゃおうか?。
…そんな勇気は有りませんでした(^^;。
デッキには、ライダーさんの団体さんの他、何組かのお客さんが上がって来て、私達同様、のんびりと景色を眺めています。
さすが東京湾の入口、色々な船が行き交って。
右手からは自衛隊の船が、左手からはでっかいコンテナ船が接近中。
お互い、どう見ても直撃コースに居るのですけど、なかなかぶつかりません。
いえ、実際にぶつかったら困るのですけど…。
素人の私には、回避の規則性はさっぱり分からないです。
程無く、左手前方から、対向の「くりはま丸」が近付いて来たよ。
ここで、ブリッジから放送が入ります。
「本船の左手前方に…」。
あ、擦れ違いの案内もするようになったのかしら。
汽笛を鳴らしてくれたりするのかもっ。
わくわく。
「イルカの群れがご覧頂けます」。
って、イルカ!?、どこどこ?。
こういうことは、友人の方が目ざとくって、ちょっと先、対向して来た小型の貨物船の後ろで、イルカさんがぴょんぴょん跳ねているのを見付けてくれました。
わ、本当だ。
私は船の上からイルカを見たのは初めてで、というか野性のイルカを見るのも初めてなので、感激しちゃいました。
しかも、それが東京湾だなんて。
イルカさん達は、貨物船の航跡の中でぴょんぴょんと跳ねつつ、そのまま貨物船にくっ付いて、館山方面へと遠離っていったのでした。
いいもの見れて、良かったね。
まかせてイルか!、みたいな☆。
東京湾フェリーの公式サイトにも、本日01/02付けで「イルカ情報!」が載りました。
「昨年暮から当航路にイルカの群れが来ています。それも30頭を超える大きな群れで!本日1月2日の朝も元気なイルカ君達がジャンプジャンプ!今なら船上から高い確率で見る事ができますよ!」とのこと。
東京のこんなに近くで色々と楽しめちゃう東京湾フェリー、本当にお勧めなのです☆。
その後も、私達はデッキを右に行ったり左に行ったりしつつ、船や景色を眺めていたのでした。
久里浜が近付くと、右手の先には海辺に建つ、でっかいマンション群が見えて来ます。
あのマンションなら、オーシャンビューで景色が満喫出来ますよねー。
でも、一体おいくらするのでしょう。
さあて、久里浜港に入港です。
左手には、以前、シャトルハイウェイラインが発着していた岸壁が有って。
乗船手続きの窓口が有った建物は、まだそのまま残っていました。
というか、「シャトルハイウェイライン大分ゆきフェリー乗り場」の看板もそのまんまで。
寂しいね。
入口には、何やらお知らせの紙が貼ってあるのも見えましたけど、さすがにその内容まで読めません。
それぞれ一度だけ乗船した「しゃとるおおいた」と「しゃとるよこすか」、今は何処で何をしているのかしら…。
そうそう、東海汽船のジェット船は、どの辺りから発着してるのかなあ。
港の前方には、いつの間にかでっかいホームセンターが建っていました。
何故か、納品口が岸壁のすぐ前に面していて、あれなら船での納品も楽々ですねー。
実際、そんなことはしないのでしょうけど。
あれじゃあ、逆に家電とかが塩にやられてしまいそう。
もう1隻の「しらはま丸」は、久里浜にも居なかったので、ドック入りしてるのかしら。
「かなや丸」は、接岸するのとほぼ同時にタラップがかかり、すぐに下船が始まったのでした。
本当に素早くって、感心しちゃいます。
フェリーって、大型でも小型でも、降りるのに凄く時間がかかるもの、っていうイメージが有りましたから…。
私達は、デッキのイスに座って、折り返しを待ちましょう。
船員さんが回って来て、「遊覧ですか?」と声を掛けられましたが、切符の提示までは求められませんでした。
早くも折り返しの乗船が始まったらしく、5,6組のお客さんがデッキに出て来て、そのまま留まる模様。
本当、今日はいいお天気ですものねー。
こんな日の日射しと海は、お友達だよ♪。
それじゃあ、金谷に向けて、しゅっぱーつ。
鳥さんが数羽、一生懸命に船尾から追いかけて来ます。
残念だけど、食べ物は何も持って無いよお。
エサは諦めて下さいね。
来たときは随分と遠くに見えたコンテナ船が、まさに目の前を横切って行きました。
デンマークが拠点の、マースク社の船ですね。
私にとってはお馴染みの社名だったりして。
本牧へ行くのかな。
いつ見ても、あのやけくそなコンテナの積み方にはくらくらします。
途中で何個か落っことしてそうなんですもん。
実際には、重量配分を考えて、適切な積み付けをしているのでしょうけど…。
見た目が嫌過ぎなのですよー(^^;。
そんなこんなで、東京湾観音と鋸山を眺めつつ、金谷にまた戻って来ました。
港内でうんせうんせと転回して、舫いを取るのを眺めつつ。
こんな狭い港で、大変なんだろうな。
そんなことを思いつつ、私は一番最後にゆっくりと下船したのでした。
ゆっくりし過ぎて、他にはもう誰も居らっしゃいません。
連れの友人も、既に下船しちゃったみたい。
こらあ。