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旅のしおり

 ここには、東京湾フェリー「かなや丸」金谷−久里浜−金谷、の乗船記があります。
 この旅の前の様子は、こちらをどうぞ(^^)。
 出航の丁度30分前、10:30頃には、金谷のフェリーターミナルに到着したよ。
 ターミナルに併設された無料の駐車場に車を停めて、お土産物の売店を覗いて歩きます。
 レストランや喫茶のカウンターも有って、ターミナル内の設備はかなり充実しているね。
 採れたて野菜まで売ってるもん。
 ちなみに、野菜はすっごくお安いです。
 程無く、出札窓口が開いたので、遊覧きっぷ1,000円をPASMOで購入☆。

 窓口のおじさんがPASMOのアンテナを出してくれたので、モバイルSuicaをタッチ。
 今回、私達は久里浜では下船せず、そのまま金谷に戻って来まーす。
 ちなみに、京急との連絡切符を発売している券売機ではPASMOが使えず、売店なんかのショップでも使えません。

■08/12/18 東京湾フェリー「かなや丸」乗船記 金谷11:00−11:35久里浜11:50−金谷12:30

 程無く、私達が乗船する「かなや丸」が入港して来ました。
 私達も岸壁に出て、「かなや丸」をお出迎え。
 随分と手狭な港内でくるっと回って、接岸です。
 すぐにタラップがかかり、人と車の下船が始まって。
 手際いいですよね。
 本当にあっという間なんですもん。

 それでは、先程の売店の前を通って、階段で乗船口へと登ります。
 改札の「船」が沢山並んだ乗船口は、その昔の鉄道の改札口みたいで、懐かしい雰囲気でいっぱいだよ。
 改札を待っていたお客さんは、10人位。
 緑色のスタンプの入鋏を受け、急な坂道を登っての乗船となりました。

 広々としたゴルフバックの置き場を通って、船内へと。
 久しぶりの船旅、潮と重油の匂いに、懐かしさを感じちゃいます。
 ソファーが並んだ船内は、見通しも良くって、なかなかいい雰囲気なのです。
 授乳室も有りますよ。
 えと、これは「部屋」じゃあ無いとは思いますけど(^^;。

 何げに、船内のインテリアは結構凝っていたりします。
 スナックコーナーも、品揃えは充実してますよー。
 棚には隙間も目立ちますけど、乗船人数を考えたら、これで十分だもん。
 乗船しているお客さんはとても少ないのですが、皆さん結構売店を利用されていました。

 名物のイワシバーグやつくねを買って、出航前に食べました。
 あ、なかなか美味しい♪。
 ちゃんと電子レンジで温めてくれるので、熱々だよ。
 別に生臭かったりとかもしませんし。

 出航した所でデッキへと出て、遠離って行く金谷港を眺めます。
 今日はいいお天気で、12月も下旬なのに、ぽかぽかと暖かい位なのでした。
 なので、折り返して金谷に戻って来るまで、ずっとデッキで過ごしてしまいました。
 海は思った以上に澄んでいて、雲一つない青空と一体になって、眩しい位。

 ブリッジ後ろのグリーン室は、さすがに今日も空室でした。
 3,000円のプラスで貸し切りが出来て、ソフトクリームもOKなドリンク券が4枚サービスされるグリーン室、一度は使ってみたいなあ。
 いっそ、二人だけで貸し切りにしちゃおうか?。
 …そんな勇気は有りませんでした(^^;。

 デッキには、ライダーさんの団体さんの他、何組かのお客さんが上がって来て、私達同様、のんびりと景色を眺めています。
 さすが東京湾の入口、色々な船が行き交って。
 右手からは自衛隊の船が、左手からはでっかいコンテナ船が接近中。
 お互い、どう見ても直撃コースに居るのですけど、なかなかぶつかりません。
 いえ、実際にぶつかったら困るのですけど…。
 素人の私には、回避の規則性はさっぱり分からないです。

 程無く、左手前方から、対向の「くりはま丸」が近付いて来たよ。
 ここで、ブリッジから放送が入ります。
 「本船の左手前方に…」。
 あ、擦れ違いの案内もするようになったのかしら。
 汽笛を鳴らしてくれたりするのかもっ。
 わくわく。
 「イルカの群れがご覧頂けます」。
 って、イルカ!?、どこどこ?。
 こういうことは、友人の方が目ざとくって、ちょっと先、対向して来た小型の貨物船の後ろで、イルカさんがぴょんぴょん跳ねているのを見付けてくれました。
 わ、本当だ。
 私は船の上からイルカを見たのは初めてで、というか野性のイルカを見るのも初めてなので、感激しちゃいました。
 しかも、それが東京湾だなんて。
 イルカさん達は、貨物船の航跡の中でぴょんぴょんと跳ねつつ、そのまま貨物船にくっ付いて、館山方面へと遠離っていったのでした。
 いいもの見れて、良かったね。
 まかせてイルか!、みたいな☆。

 東京湾フェリーの公式サイトにも、本日01/02付けで「イルカ情報!」が載りました。
「昨年暮から当航路にイルカの群れが来ています。それも30頭を超える大きな群れで!本日1月2日の朝も元気なイルカ君達がジャンプジャンプ!今なら船上から高い確率で見る事ができますよ!」とのこと。
 東京のこんなに近くで色々と楽しめちゃう東京湾フェリー、本当にお勧めなのです☆。

 その後も、私達はデッキを右に行ったり左に行ったりしつつ、船や景色を眺めていたのでした。
 久里浜が近付くと、右手の先には海辺に建つ、でっかいマンション群が見えて来ます。
 あのマンションなら、オーシャンビューで景色が満喫出来ますよねー。
 でも、一体おいくらするのでしょう。

 さあて、久里浜港に入港です。
 左手には、以前、シャトルハイウェイラインが発着していた岸壁が有って。
 乗船手続きの窓口が有った建物は、まだそのまま残っていました。
 というか、「シャトルハイウェイライン大分ゆきフェリー乗り場」の看板もそのまんまで。
 寂しいね。
 入口には、何やらお知らせの紙が貼ってあるのも見えましたけど、さすがにその内容まで読めません。
 それぞれ一度だけ乗船した「しゃとるおおいた」と「しゃとるよこすか」、今は何処で何をしているのかしら…。
 そうそう、東海汽船のジェット船は、どの辺りから発着してるのかなあ。

 港の前方には、いつの間にかでっかいホームセンターが建っていました。
 何故か、納品口が岸壁のすぐ前に面していて、あれなら船での納品も楽々ですねー。
 実際、そんなことはしないのでしょうけど。
 あれじゃあ、逆に家電とかが塩にやられてしまいそう。

 もう1隻の「しらはま丸」は、久里浜にも居なかったので、ドック入りしてるのかしら。
 「かなや丸」は、接岸するのとほぼ同時にタラップがかかり、すぐに下船が始まったのでした。
 本当に素早くって、感心しちゃいます。
 フェリーって、大型でも小型でも、降りるのに凄く時間がかかるもの、っていうイメージが有りましたから…。

 私達は、デッキのイスに座って、折り返しを待ちましょう。
 船員さんが回って来て、「遊覧ですか?」と声を掛けられましたが、切符の提示までは求められませんでした。
 早くも折り返しの乗船が始まったらしく、5,6組のお客さんがデッキに出て来て、そのまま留まる模様。
 本当、今日はいいお天気ですものねー。
 こんな日の日射しと海は、お友達だよ♪。

 それじゃあ、金谷に向けて、しゅっぱーつ。
 鳥さんが数羽、一生懸命に船尾から追いかけて来ます。
 残念だけど、食べ物は何も持って無いよお。
 エサは諦めて下さいね。

 来たときは随分と遠くに見えたコンテナ船が、まさに目の前を横切って行きました。
 デンマークが拠点の、マースク社の船ですね。
 私にとってはお馴染みの社名だったりして。
 本牧へ行くのかな。
 いつ見ても、あのやけくそなコンテナの積み方にはくらくらします。
 途中で何個か落っことしてそうなんですもん。
 実際には、重量配分を考えて、適切な積み付けをしているのでしょうけど…。
 見た目が嫌過ぎなのですよー(^^;。

 そんなこんなで、東京湾観音と鋸山を眺めつつ、金谷にまた戻って来ました。
 港内でうんせうんせと転回して、舫いを取るのを眺めつつ。

 こんな狭い港で、大変なんだろうな。
 そんなことを思いつつ、私は一番最後にゆっくりと下船したのでした。
 ゆっくりし過ぎて、他にはもう誰も居らっしゃいません。
 連れの友人も、既に下船しちゃったみたい。
 こらあ。

 金谷フェリーサービスセンターでは、試食品の味見をしながら、お土産物を選びます。
 牛乳まんじゅうと辛子まよねーずらっか、それから「かなや丸」のラベルが付いたワンカップを買ったです。
 この日本酒は、ボトルのでっかいのも有りましたよお。

 そして、またまた久里浜へと向かう「かなや丸」をお見送りしたのでした。
 丁度お昼時だし、房総名物のお魚かなめろうを食べたかったのですが、船内でイワシバーグを食べたりしたので、ちっともお腹が空いていません。
 なので、今回のお昼は抜き。
 次の楽しみに取っておこうっと。
 その後、私達は君津のスーパー銭湯に寄ったりして、暗くなるまでのんびり過ごしていたのでした。
 今年最後となる、小さなフェリーの旅は、無事に楽しく終了です☆。
 おしまい。


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