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旅のしおり

 ここには、太平洋フェリー「いしかり」名古屋−仙台、の乗船記があります。
 連絡バス発車の15分以上も前に、名鉄バスセンター4階に到着です。
 余裕が有るよ。
 同じフロアに有るドトールに入って時間を潰そうかな…?、なんて、ちょっと悩んでみたりして。
 そのまま、何となく乗り場の列に並んでいたら、乗車には事前にチケットを購入しておかないと駄目らしくって。
 そう言えば、皆さん、太平洋フェリーの文字が入った青い券を持っているです。
 なので、バスが到着した後も、私だけが乗車出来ず、ぽつんと取り残されてしまうのでした(^^;。
 程無く、集金係の人が来たので、510円を払って乗車したよ。
 乗客は約15名。
 乗り場への到着が遅れる方が居るとの連絡が有ったそうで、何分か発車を遅らせてバスセンターを発車です。
 ちなみに今日は、いつもとは違うバスが配車されているのですって。
 名古屋駅付近の渋滞も有って、ターミナルへは18:00を若干回っての到着となりました。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/03/19 太平洋フェリー「いしかり」乗船記2 名古屋19:00→仙台16:40

 今回も、インターネット割引で申し込みは済ませて有りますが、乗船名簿を印刷するまでの余裕は有りませんでした。
 なので、乗船名簿を記入して、と。
 窓口の掲示によると、今日は全等級に空席が有るみたい。
 乗船後の感覚としては、前回の「きたかみ」よりは人が多いような感じ…?。
 空いていることに変わりは有りませんけどねー。
 ちなみに私は、B寝台の利用だよ。
 運賃は7,600円です(^^)。

 ターミナルの2階から「いしかり」を眺めると、先週よりも陽が延びていることを実感しちゃいます。
 …単に、私の乗船時間が早まっただけかもしれませんけど(^^;。
 それでも、確実に今日の方が暖かいのです。
 先週に続いてまたここに来るなんて、本人も予想していませんでした。
 「いしかり」への乗船は、これで2回目っ。

 それじゃあ乗船して、船室へと行きましょう。
 指定されたB寝台の区画へ行くと、対面には既に先客さんが居らっしゃいます。
 その方は荷物がすっごく多くて、食料なんかもしっかり調達済みみたい。
 私はと言えば、何も持ち込みをしていないので、戦闘力不足は否めません(笑)。
 出航後に確認してみたら、このお部屋には、私達2人だけなのでした。
 40人部屋に2人だけなの。
 でもでも、わざわざ通路を挟んで対面、向かい合わせのベッドが指定されているので…。
 き、気まずいっ(^^;。
 せめて、同じ列でも、お隣りにしてくれれば嬉しかったけれど。
 しょーがないですね。
 ちなみに、私はお部屋から激しく出たり入ったりを繰り返していたのですが、同室の方とは、とうとう一度も顔を合わせることが無くって…(^^;。
 不思議だね。

 とりあえず、ベッドメイクをしちゃいましょう。
 シーツは最初から敷いてあるので、助かります。
 毛布も、堅めのタイプを使っているので、下船前に折り畳んで片付けるのが楽だったよ。
 こういうのって、私は嬉しい(^^)。
 壁際の棚は、1人で3つを使えちゃうので、助かります。
 残念なのは、ベッドランプにコンセントが無いこと、かな。
 念の為、上とか横とかナナメとか、よーく確認しましたが、やっぱり付いていませんでした(^^;。
 まあ、これは事前に分かっていたことなので。
 ちなみに、お部屋の入口にはコンセントが1つ有って、そこには黄色いテプラで何か貼って有るので屈んでみたら、「延長コード使用禁止!」って書いて有ったです。

 それじゃあ、レストラン「カリブ」へ行きましょう。
 バイキングの夕食は先週も利用したし、正直あまり気が進まないのですが…。
 もうお腹が空いちゃって。
 我慢出来無かったのでした。
 入口で2,000円を払って、と。
 レストランは空席が目立っていて、1人でも特に気兼ねすることは有りません。

 メニューを見て歩くと、「きたかみ」とは少しずつ違っているのですねー。
 モツの煮込みが有ったり、北寄貝のカレーが有ったり。
 カレーは、ご飯と一緒に、おねーさんが盛り付けてくれました(^^)。
 今回も、ご飯は少なめに、って言うのを忘れてしまって、たっぷり盛って貰っちゃって(笑)。
 この北寄貝のカレー、かなりの甘口だったにゃあ。
 全体的に、バイキングのメニュー、特別美味しいって思えるものが無いのは残念でした。
 勿論、決して不味くは無いのですけど。
 おかわりしてまで食べたいって思えるものが特に無くって。
 お値段を考えると、今後の利用は考えちゃいます。
 ケーキはしっかり2つ食べましたけど(^^;。

 レストランから出て来た所で、出航時間になりました。
 それじゃあ、デッキに出ましょう。
 「いしかり」は、何層にも分かれたデッキが、とっても広々しています。
 オープンスカイホール、サンセットデッキ、星のデッキ、ブリッジデッキ、トップデッキと、名前もちゃんと付いてるんだ。
 これは歩き甲斐がありますね(^^)。
 先週とは違って風も無く、寒さもかなり和らいだので、船尾に立って、デッキで暫く過ごしてみたよ。
 ゆっくりゆっくり後退して、広いところで転回して…。
 ここで、甲板のクルーが、皆さん引き上げて行きました。
 程無く伊勢湾岸道の橋を潜って、私は真上の橋を見上げたのでした。
 走の下を潜るのって、やっぱり凄くわくわくするね。

 喫茶スタンド「ヨットクラブ」のソファーとショップコーナーを回ってみますが、まだ誰も居らっしゃいません。
 ショップコーナーは、エキナカのインショップみたいなデザインで、陸上の普通のお店みたい。
 そして、この「いしかり」は、座れる場所が沢山有るのがいいですね。
 壁には色々なプレートが掲げられていますが、2007年の12/31には、宿毛港にも入港したんだって。
 普段は絶対に見られない光景が見れたんだあ。
 あ、掲げられていたクルーのお名前と写真を見たら、今日の船長さん、私と名字が一緒だったです。
 「きたかみ」と同様、メダルの刻印器もちゃあんと有りました。

 それじゃあ、自分のベッドに戻って、ちょっとだけ寝ようっと。
 また寝るですかあ(^^;。
 お食事の後にすぐ寝るのは、お行儀が悪いけれど…。
 たまにはいいですよねっ。

 21:00過ぎには起き出して、お風呂へ行くです。
 ん、これなら、常識的な時間だよね。
 喫茶スタンドの、自由に使える冷水器でお水を飲んで、と。
 この後は、パソコンを持ち出して、喫茶スタンドの片隅のソファーで、ごそごそずっと起きている私なのでした。
 06:00近くまで起きていたもん。
 今回は、もおすっごくやる気です!。
 …一体どーいうやる気なんだか(^^;。
 ちなみにここって、窓が低い位置に有るので、海面がすうっと見通せて、すっごく気持ち良く過ごせるのですよー♪。

 その間に、懐中電灯を手にしたクルーが巡回して来て、喫煙コーナーのチェックをしたりしていたよ。
 私も時々、船内を巡回っ。
 02:00過ぎまでは、ぽつりぽつりと起きておられる方が居て。
 03:30になると、さすがに誰も居なくなりました。
 全てのパブリックスペースにおいて、私1人だけになったです。
 ソファーを寝床にしている人も居なくって。
 05:00が近付くと、今度は逆に、早起きな方々が起きて来ます。
 ふと気が付くと、外はもう、うっすらと明るくなっているのですよね。
 もう朝だあ。
 千葉県民な私としては、房総半島を見届けないわけには行きません。
 左舷側へ移動してみると、黒い影のように房総半島が見えました。
 灯台がちかちか点滅していたよ。
 あれはきっと、太東埼灯台だね。

 船内で貰って来た、「いま、どこ?!」っていうチラシによると、野島埼の通過が04:50、犬吠埼は08:20になっています。
 房総半島は、結構おっきいのです(^^)。
 他の通過時間は、中部国際空港20:10、伊良湖岬21:20、御前埼00:20、石廊埼01:50、日立市11:20、塩屋埼12:15、相馬市14:45、なんて感じだそうで。
 名古屋から仙台までは、約420マイル、777kmの旅になるとか。
 ついでに、いしかり乗船記念のスタンプも押したよ。
 ちゃあんと用紙も用意されていて、日付も入るようになっています。

 それじゃあ、私も寝ましょうかあ。
 B寝台のお部屋の入口の扉は開いたままで、室内の照明も点いたままになっていますが、私はそういうのを特に気にしないので、そのままにしちゃいます。
 同室の方だって、もう寝ちゃってる筈ですものね。
 ごそごそとベッドに潜り込んだのでした。

 翌日。
 いえ、とっくにもう翌日だったのですが、気分的には、朝起きた時点で翌日です。
 11:00近くに起きました。
 お風呂に入った後、デッキを一回りお散歩して、また喫茶スタンドのソファーへ。
 パソコンをいじったりしつつ、12:30に喫茶スタンドがオープンするのを待ったのでした。
 あ、レストランから、コックさんがタッパーをひとつ運んで来たよ。
 中身は…、おにぎりさん?(笑)。

 私は、ホットケーキセット550円を注文したよー。
 いかにも冷凍って感じなのが、かなり残念な所では有ります。
 いい歳した大人がホットケーキなんぞを注文したので、よっぽどの甘い物好きって思われたのか、コーヒーにはお砂糖のスティックを2つも付けてくれました。
 優しいのです。
 でもでも、さすがの私も、ホットケーキを食べた上、甘いコーヒーは飲まないですよお(^^;。
 これだけだとお腹が減るので、メニューを眺めて、多分冷凍では無い筈の、おにぎりを二つ注文したです。
 アツアツのおにぎりなのです。
 実は、これが一番のお勧めかもっ。
 各150円。
 係のおねーさんによると、右がサケで、左がたらこ。
 いやいや、右がたらこで、左がサケだったかしら。
 聞いたそばから忘れたです(^^;。
 あ、貰ったレシートには、いしかりスタンドって印字されていました。
 メニューは「きたかみ」と同じでしたが、「いしかり」にはカレーの大盛りなんかが追記されていたっけ。

 そろそろ「きたかみ」と擦れ違う時間が近付いたので、デッキを下から順に一回り。
 色々なアンテナが立っていて、それを近くで観察出来ちゃうので、アンテナマニアの人は喜びそお。
 でも、「きたかみ」はまだ全然見えなくって。
 そっかあ、先週は約20分の早着だったから、定刻の今日は、単純に約10分遅くなるのですよねー。
 一旦船内に戻ろうかと思った所で、人がぞろぞろ上がって来たので、案内放送が流れたみたい。
 14:30が近付くと、小さく「きたかみ」が見えて来ましたあ。

 波は殆ど無いように見えるけれど、やっぱりそれなりには有るのですね。
 今回も「きたかみ」が先に汽笛を鳴らして、それを合図に、みんなで一生懸命手を振るのでした。
 「きたかみ」の人達は、誰も手を振り返してくれなかったのが、寂しい所なのです(^^;。
 デッキに出て来た皆さんのうちの何人かは、船尾で「きたかみ」が見えなくなるまで、ずっとお見送りをしていました。

 程無く、喫茶スタンドでミニコンサートが始まるとのことなので、私は最上階(5階、Aデッキ)へ移動して、窓際の窪み?に座っていたのでした。
 開催場所は喫茶スタンドって何回も放送が流れているのに、熟年さんが何組か階段を上がって来て、ラウンジ前の扉に掲げられた「リハーサル中」っていう掲示を見て首を傾げているので、その度に私が、「下ですよ」って声を掛けたのでした。
 てゆーか、私もコンサートを見ればいいのにね(^^;。

 そうこうするうち、入港案内が流れて…。
 今日は定刻ですって。
 私は、そのままずっと最上階に居ることに決めて、B寝台のベッドを片付けて、荷物をまとめたのでした。
 2回目の、仙台港入港だね。
 今日は自動車運搬船が2隻も居るよ。

 太平洋フェリーで嬉しいのは、大判の船内案内図が、持ち帰り自由で置かれていること。
 前回の「きたかみ」、今回の「いしかり」、1部ずつ貰って来ましたです。
 これを見れば、船内の設備の正確な名前とかも、ちゃあんと分かります。
 後で記憶を呼び起こすきっかけにもなるのでした(^^)。

 下船後、バスの発車まではまだ時間が有るし、船首から船尾へと、岸壁を歩いてみました。
 ブリッジを見上げると、ノズルから水が吹き出して、窓の洗浄をしていたよ。
 一瞬、窓回りに霧がかかったみたいになって。
 スターンランプでは、トラクタがせっせとトレーラーの搬出を続けていたのでした。

 バスの窓から景色を眺めていたら、制服姿の高校生が、ポニテを揺らして走って行くのが見えたです。
 何でそんなことを覚えているのかって言うと、その走り方が、もおすっごく女の子走りってゆーか…。
 私が早足で歩くのと、殆ど同じ位のスピードなんだもん。
 急いでいるなら、もっと本気で走らなくっちゃ!。
 って、そんなことは、別にどーでもいいですよね(^^;。
 中野栄の駅前までの運賃は、140円。
 私の他には、もう1人だけが降りたです。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2010