「Top」 [旅のしおりのMenu]

旅のしおり

 ここには、阪九フェリー「ひびき」新門司−泉大津、の乗船記があります。
 日程は早くから決まっていたので、珍しく、事前にネットからシングルデラックスを予約しておきました。
 8,800円。
 先行してデビューしていた「いずみ」にはなかなか乗りに行けなくって、こちらの「ひびき」が最初の乗船になります。
 お休みを確保するの、大変でしたあ。
 それはそんなに難しくって。
 呆れるくらいに遠くって。
 もう諦めてしまう方が幸せみたいで。
 この「ひびき」は、04/21の就航からまだそんなに日数が経っていないので、まだぴかぴかだったよ。
 ちなみに、輸送量は、車両全体で約2割増加したそうです。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■15/05/09 阪九フェリー「ひびき」乗船記 新門司17:30−泉大津06:00

 今回も、小倉から連絡バスでターミナルを目指します。
 バス発車の1時間前には小倉駅に着いてしまったので、それまではホームのベンチに座って、行き交う電車を眺めて過ごしていたのでした。
 バス停へと降りると、結構沢山の人達がバスを待っていたよ。
 まず最初に、高速タイプのバスが到着して、続けて路線タイプのバスが到着します。
 今日は2台での運行みたい。
 特に、団体さんと個札さんには分けられていないので、人の少ない路線タイプに乗ったよ。
 途中、小倉駅での乗車は無し。
 山を越えて暫く走ると、「ひびき」の白い船体が見えて来ました。
 その前には「つくし」、後ろには「おーしゃんのーす」が停泊していて。
 フェリーでいっぱいなこの光景を見ると、テンション上がりますよねっ。

 バスを降りた人達で、乗船手続きの窓口は混雑するに決まっているので、私は周囲をふらふら歩き回って、時間を潰していたのでした。
 ターミナルへ内と戻ると、もう行列は完全に解消していて。
 ネット予約なら、予約番号を口頭で申告するだけでいい筈ですが、宮崎カーフェリーの例も有るので、念の為に他の人達の様子を観察して、乗船名簿の記入が必要ない事は確認済みなのです(^^;。
 予約時のクレジットカードを提示して、確認は終了。
 乗船券が発券されます。
 更に、お部屋のカードキーと、本日9日は「阪九の日」とのことで、お食事補助券300円がプレゼントされて。
 嬉しいな。

 それでは、乗船しちゃいましょう。
 もう、出航の30分前。
 だからか、エスカレーターの前には柵が置かれて、既に電源も落とされていました。
 節電も大切ですものね…。
 仕方無いので、4階まで、とてとて階段を登ったのでした。
 途中で出会った社員の方に、同情されたりとかして。
 まあ、エレベーターは動いていたのでしょうし。
 エレベーターの電源までカットされていたら、逆に怖いのですよ(^^;。

 乗船券が切り取られて、私は船内へと。
 お部屋の場所を教えて貰います。
 7階だね。
 売店を覗いてみると、ホットスナック関係は既に売り切れていて、焼き立てパンやパイは、テーブルで販売しています。
 予約票が置いて有るので、後で、朝のパンを予約しておきましょう。
 カウンターにはコーヒーメーカーが置かれていて、ホットコーヒーを250円で、カフェラテを300円で販売中です。

 シングルデラックスの室内は、以前とほぼ同じような作りでしょうか。
 洗面台が有るのは、やっぱり便利。
 コンセントも2箇所に有って。
 テレビの電源を引っこ抜けば、3箇所使えます(^^;。
 既にもう冷房が入っていましたが、空調が個別なのは嬉しいのです。
 装備はハンガーと靴べら、スリッパに浴衣にリモコンに。
 テーブルの上には、タオルと石鹸と、スリッパ用中敷がセットされていたよ。
 ここには小さな棚が有って、小物を置くのに便利です。
 テーブルの前のコンセントの位置が高すぎること以外は、使い勝手は良さそう。
 イスに座っても、狭さを感じることは有りません。
 室内の配色はとってもシンプルで、壁はホワイト、調度品は木目、カーペットはグレーです。
 通路のカーペットは、オレンジのブロックだったです。

 デッキに出てみると、名門大洋フェリーの「フェリーおおさか」が一足先に出航して行くのが見えて。
 黒い煙がうっすらと漂います。
 あちらも、間もなく後継船がロールアウトして来ますね。
 世代交代が一気に来た感じなのですよー。
 お隣りの「おーしゃんのーす」はまだ暫く健在みたいですが、旧船2船に対しては「過去の経験に囚われない、新しい発想をベースにした新船を建造したい」って、オーシャントランスのプレスリリースに有ったので、ちょっと期待なのです。
 未来をしっかり見て。

 デッキに出てみると、大勢の人達が出て来ています。
 賑やかなのです。
 皆さん、船旅を満喫しているご様子で(^^)。
 2箇所に付けられた、色の変わるLEDライトが雰囲気を盛り上げます。
 広々としたデッキは、気持ちいいですよね。
 まあ、まだ出航もしていないのですけどねー。
 船内も人がいっぱいですが、沢山有るベンチには、まだ若干の余裕が有って。
 完全にかつかつって訳では有りません。

 船内を歩いているときに、船長さんから挨拶の放送が流れていましたが、雑踏の中では殆ど聞き取れず、内容は良く分かりません。
 三橋の通過時刻の案内をしていたのかしら。
 放送と言えば、出航後、案内所のおねーさんが「通路の手摺に掛けたタオルは直ちに撤収して下さい」って、なかなか厳しい注意をしていたです。
 確かに、見苦しいですし。
 非常時の妨げになりますし。
 監督官庁から指導が有ったのでしょうか。

 船内の作りは、「やまと」と「つくし」に準拠した感じで。
 壁に、歴代の船舶のパネルが掲げて有るのも一緒だね。
 中央が吹き抜けになった構造は、結構好き。
 座る場所があちこちに有るのもいいですね。
 新装備の露天風呂は、「すずらん」「すいせん」と同じかな。
 カットされた岩も、はりぼてでは無くって。
 瀬戸内なら、冬の北海道路航路みたいに、ワイルドな感じにはならないのでしょうね。
 スピードも違うので、風はそんなに強く吹き込んだりはしない筈。

 自販機は一箇所に集められていて、中央に電子レンジが置かれています。
 給湯室には、冷水器と紙コップが置かれているのも変わりません。
 お風呂場にも、冷水器は健在だったね。

 船内案内図のところにはパンフレットが各種置かれていて、船旅の楽しさが伝わって来るような、なかなか楽しいパンフレットなのですよ。
 アンケートの回収ポストもここに有るです。

 レストランは17:30から20:30までの営業ですが、乗船直後から、混雑していることが放送で案内されていたので、19:00過ぎに見に行ってみると…。
 やっぱり混雑していました(^^;。
 いえ、席は結構空いているのですよねー。
 でも、レジのところが凄い行列で。
 私は行列するのが苦手なので、並ぶのはパスなのです。
 入り口に出してあるお勧めメニュー案内だけ確認して、またお部屋に戻ります。

 19:30にまた行ってみると、さすがに混雑は無くなったみたい。
 でも、レジではやっぱり時間がかかってしまいます。
 レジの手際が悪いわけでは無く、別注品やら生ビールやらの注文を手前で受けて、ご飯とお味噌汁を用意して、更にご飯のお代わりの人が来て、なかなかカオスな状況なのですよねー。
 とにかく流れが滞りまくってます。
 困ったものなのです。

 私は、1,200円のステーキ丼を注文して、他にも何だかんだで、2,130円になりました。
 ステーキ丼が届けられた直後、ラストオーダーの案内が有って、クルーが各テーブルへ確認に回って来たです。
 ぎりぎりだったね。
 ステーキ丼は、フツーの感じ。
 次回は、別のメニューに挑戦してみようっと。
 今回、お弁当の販売は有りませんでした。
 私が放送を聞き逃しただけかもしれませんけど…。
 パンとパイも、そんなに案内の放送は流れていなかったよ。

 お風呂は22:00までなので、クローズ前に入りに行ったです。
 がらがらで、のんびりなのですよー。
 お風呂の広さでは、「ニューながと」「ニューあかし」がとびきりで、実はこの2船が私は好きでした。
 実際の運用としては、「ひびき」のサイズがベストなのかな、とは思います。
 翌朝も、お風呂は04:30からオープンしていますが、この後の私は家に帰るだけなので、入りには行きませんでした。
 ちなみに、シャワールームも入り口はお風呂と同じになってます。

 折角のシングルデラックスなので、イスに座ってパソコンをいじったり、ベッドでごろごろしたり。
 快適なのです。
 携帯の電波は、時々、思い出したように入って来ます。
 Wi-Fiエリアも有るそうなのですが、今回は特に必要無かったので、利用はしませんでした。
 騒音や振動は全く気になりません。
 が、何故か、他所のお部屋のくしゃみの音が、妙にクリアに聞こえて来るのが不思議です(^^;。
 会話とかしている方が居ると、どんな感じなんだろ…。
 まあ、シングルルームなので、基本、会話は成立しない筈。

 翌朝は、パイの引き取り時間が気になって、随分と早くから目が覚めてしまいました。
 実際には05:00スタートなので、まだ時間は有るね。
 ただ、引き取りはレストランなので、またあの行列に並ばなくっちゃいけません。
 正式な受け取り手順とか、良く分からなかったりします。
 やっぱり時間がかかってしまいました。

 朝ご飯、普通にレストランで食べてもいいのですけど、朝カレーとか朝そばとか、今まであんまりいい印象が無くって。
 なら、初体験のパンの予約をしてみよー。
 スープセット450円。
 パンをひとつと、スープを選べます。
 クラムチャウダーを受け取って、お部屋に戻ったのでした。

 デッキに出てみると、朝陽の位置も高くなって、すっかり明るくなっています。
 オレンジが眩しいね。
 後ろからは、オレンジフェリーがついて来ています。
 目をこらして見るのですが、「おれんじ7」なのか「おれんじ8」なのか、色がイマイチ読み取れません。
 デジカメでズームしたりしても、やっぱり駄目。
 ん、あれはきっと「おれんじ7」だよ!。

C:  O.K, Your number is 7. Instrument Recorder ON.
Com: Permission to sortie.
C:  Permission granted. Good luck, ORANGE 7.

 そんなこんなで、定刻に入港です。
 06:20には下船出来ちゃいました。
 でも、泉大津への連絡バスは、なかなか発車の許可が出ず、10分近く発車出来なかったのでした。
 珍しいね。

 船内放送によると、キーの返却が必要なお部屋も有るのですね。
 昨日貸し出した地図を返して欲しいとの放送が繰り返し流れて。
 切実なのです。
 ドライバーさんの区画は、さすがに覗くのは遠慮しましたです。

 乗船券の半券とカードキー、レストランのレシートは持ち帰って、スキャナでデータ化しておきます。
 その後は、廃棄。
 切符とかって、残しておくと邪魔じゃないですかあ。
 こら(^^;。
 なので、スキャンしてみんな捨ててしまいます。
 あくまでデータとして残しているだけなので、私の中で、思い出としての意味は殆ど有りません。
 思い出は、記憶の中だけで十分かなって思ってみたり。
 本当は、写真撮ったりするのも、必要は無い筈なのですよねー。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


「Top」 [旅のしおりのMenu]

 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2015