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旅のしおり

 ここには、新日本海フェリー「はまなす」小樽−舞鶴、の乗船記があります。
 前回の「はまなす」乗船のとき、いつか南行にも乗ってみたいなあ、なんて思いながら、3年半もの歳月が流れてしまいました。
 「はまなす」には、そのとき以来の乗船なのです。
 小樽のターミナルへは、小樽築港21:10発のバスで向かいましょう。
 バスの発車する50分も前に小樽築港駅に着いたので、閉店間近なウイングベイ小樽を覗いて、照明の落とされた観覧車を見上げたりしていたのでした。
 寒いよお。
 そんなことをしている間に、ターミナルまで歩いてしまった方が早いのですけど。
 ようやく、小樽駅からのバスが到着して、ここから6人が乗車しました。
 車内のお客さんは、8人程。
 後払い210円のバスで、ターミナルまで連れて行って貰ったです。

 ハマナスの花は、茎も葉っぱもギザギザだあ。
 ちなみに、食べられるそうですよ。
 「はまなす」のデッキから流れて行く景色は、ちょっと離れているけれど、空も海も、大きくひらけているね。
 そこに何かを高く飛ばすか、深く沈めるか、それは人それぞれなのです。
 でも、今の私には、その覚悟も無くって。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/03/30 新日本海フェリー「はまなす」乗船記2 小樽23:30→舞鶴21:00

 小樽のターミナルで、まずは乗船名簿を記入します。
 A期間中は、貸切料金無しで個室を使えてしまいますが、空いているのは確実なので、2等寝台で十分だね。
 予約は特にしていません。
 1週間後、敦賀から苫小牧東までの乗船予定が有るので、往復で申し込んじゃお。
 フェリーの往復切符を買うのって、実は生まれて初めて。
 どきどき。
 それは、自分でも意外だったりしました。
 いっつも、妙ちくりんなコースばっか辿ってますものねえ。

 乗船手続きのカウンターには、何故か誰も居なかったので、ターミナル内の掲示を見て歩いて、時間を潰します。
 航路毎に、船室の写真と2等運賃からの差額が掲示されているのは、やっぱり便利。
 設備の解説と、コンセントの有無まで書かれているもん。
 私が乗船する2等寝台の所を見ると、設備は「JRさんの寝台特急とほぼ同じ」で「ベッド毎のコンセントは有りませんが、船室入口に共用のコンセントが1つ有ります」みたいな表記になっていました。
 前回の乗船から、特に変わって無いみたい。
 ただ、乗船後に確認したら、船室内のコンセントには、赤のテプラで「清掃用につき使用禁止」と、しっかり書かれていたのでした…。
 陸上と船内では、考え方に違いが有るのかにゃ。
 まあ、取り合いになったりしても、困りますものね。

 カウンターでの受け付けが始まった所で、乗船券を購入します。
 クレジットカードで支払うと、行きと帰り、別々にサインが必要なのですって。
 行きは11,700円で、帰りが1割引の10,530円。
 帰りの乗船券も一緒に発券されるのが、私には楽しかったりして。
 次回は、乗船手続きが不要なのですね。
 これは便利なのです♪。

 乗船開始は、22:45って言ってたかな?。
 良く覚えていません(^^;。
 ヴィーナストラベルの特設カウンター(って、ただ折り畳みの机を置いただけですけど…)で、山野辺の道ツアーの受け付けと点呼が始まったのを、ぼーっと眺めていたのでした。
 翌日、船内を回ってみると、がらがらなのに、何故かインサイドの1等部屋が多数使われていたので、このツアーの方々に割り振られていたのかしら。

 乗船後、船内の案内所で、2等寝台の指定を受けます。
 新日本海フェリーは、船内での案内になるのですね。
 名前と人数を申告すると、乗船券に、ダーマトグラフで番号が記入されたよ。
 とてとて歩いてお部屋へ行き、自分の寝台の番号を探します。
 あ、一番奥だね。
 翌朝になってみると、20人部屋に4人が入っていて、それぞれが区画毎に完全に分散していました。
 これは嬉しいです。
 前回の太平洋フェリーでは、お部屋に2人だけなのに、お見合い状態だったもん(^^;。

 ベッドにシーツを敷いて、私はもう、さくっと寝てしまいます。
 昨晩は、殆ど徹夜だったのですもん。
 お風呂には入りたかったけれど、お布団を見てしまうと、そんなことは、もうどーでも良くなってしまって。
 本当に眠いのれすう。
 出航前、船長さんの挨拶が流れていたような、銅鑼の音が鳴っていたような、蛍の光が流れていたような、そんな記憶もかすかに有るのですが(^^;。
 でも、あんまり熟睡は出来無くって。
 暫くすると揺れ出したみたいで、どーん!なんて、波が船体に当たる音が聞こえていたよ。
 その度に目が覚めるけれど、またすぐに寝てしまいます。
 訳の分からない夢でうなされたりしつつ…。

 翌朝、レストランのオープンを告げる放送で目が覚めて、セットメニューなら食べに行こうと思ったけれど、バイキングでの営業とのことなので、安心してそのまま寝続けます。
 バイキング、あんまり好きじゃ無いから…。
 自分でおかずを選んで回るのが、面倒なんだもんっ(^^;。
 その後、船長さんの挨拶が流れた所で、ようやく起き出しました。
 そろそろ「あかしあ」が来ますものね。
 起きたことは起きたけれど、そのまま寝台内でぼーっとしていたよ。

 改めて、おねーさんから「あかしあ」の案内が有り、「互いに連絡を取りながら運航しております」っていう、いつものフレーズを聞いた所で、展望スペースへと移動しました。
 団体さんが乗船しているからか、結構多くの人達がデッキに出て来ましたです。

 互いに汽笛を鳴らして、近くて遠い向こう側、風に包まれた場所で待ち合わせ。
 南行から北行を見ると、こちらが順光なので、「あかしあ」の白い船体が一際にきらきらと輝いて、なかなか感動的な光景だったです。
 太陽が見せる魔法だね。
 なんて、気分的には、北海道へと向かう北行の方が、関東地方在住な私としては、乗っていて嬉しいけれど(笑)。

 デッキから戻ったカフェコーナーは、「冬期間閉鎖中です」とのホールマネージャー名での掲示が出ていました。
 来月、4月になれば、また再開されるのでしょうか。
 北海道の冬は長いので、GW位までは閉鎖なのかなあ。
 まあ、その辺りは、新日本海フェリーの公式サイトに書いてあるのでしょうね。
 そういえば、船内のタバコの自販機、いつまでに成人識別装置付きにします、って貼り紙がして有るのですが、その期限を遥かに過ぎた今になっても、まだ識別装置は取り付けられていませんでした(^^;。
 まあ、仕方無いですね。

 この後、お風呂に入ったりしつつ、ベッドでだらだらと過ごします。
 ふわわ、まだ眠いや。
 この航海では、いつも以上にぐーたら過ごすことに決めました。
 ゆっくり体を休めるのも、私の旅の目的の一つなんですもの。
 なので、フォワードサロンにすら行かなかったです。
 てゆーか、存在自体を忘れていて、下船前にふと気付いて、覗きに行ったのが唯一だもん。
 乗船前に見たとき、窓の鉄仮面、6つ位が取り外して有ったよ。
 禁煙のフォワードサロンには「Milky way」って名前が付けられていますが、カナ表記では「ミルキウェイ」なのですね。
 どうしてミルキーじゃ無いのかは、謎なのです。
 確かに、私のここのお部屋のイメージは、白というより、黒だけれど。

 お昼ご飯は、レストランでセットメニューを食べましょう。
 営業開始の放送から、ちょっと時間をずらして「Jupiter」へ。
 何を食べようかな♪。
 その日その時の気分に合わせて、決めちゃいましょう。
 好きなものはなあに?。
 苦手なものは許してあげる。

 てことで、鮭イクラ丼1,350円です。
 それと、きんぴら130円。
 以前食べた海鮮丼1,100円の写真と比べてみると、鮭のフレークが加わっている位の違いだね。
 レストランには20人位のお客さんが居て、結構賑わっていたです。
 窓側の席は、全て埋まってましたもん。

 さあて、それじゃあ、ベッドに戻ってごろごろしてようっと。
 船内で、生活の全てが完結するのが、船旅の嬉しい所なのです。
 狭くも無く広くも無く、丁度いい位のエリアに、何でも揃っていて。
 それに、常に2点間を動き続けているのですもの。
 こんな楽しいもの、他には滅多に有りませんよお。

 晩ご飯の前、お風呂に向かって歩いて行くと、S寝台のバリアフリー対応船室が見えました。
 今日の利用者さんは、誰も居らっしゃらないみたい。
 あ、やっぱり広いですねー。
 健常者だと、広過ぎて逆に落ち着かない感じかなあ。

 外は少しずつ暗くなって来て、残ったイベントは、晩ご飯だけ。
 私は、引き続き、ひたすら自分のベッドにこもっていました。
 船内引きこもり状態だぞー。
 色々と家から持ち出して来たものを、観たり読んだりしながら…。
 マニアックなのです。

 営業開始から10分ちょっと経ったレストランへ行くと、何故か行列が出来ていました。
 あ、夕食はカフェテリア方式なので、選ぶのと会計に時間がかかるせいみたい。
 もうちょっと、遅く来れば良かったかなあ。
 私が丁度、最後から2番目位だったもの。
 並んではみたものの、ちっとも列は進まなくって。

 その間に、提供された全てのメニューの写真が撮れてしまいました。
 手持ち無沙汰なんですもの。
 さすがに、そんな写真をずらずら載せるのは止めておきますけど(^^;。
 デザートのスイーツマンゴー330円が、何だかやたらと大量に準備して有ったけれど、そんなに沢山捌けるのか、心配になってしまいました。
 レーンでは5品を選んで、1,420円になったです。
 ちなみに私は、お酒が苦手な人なので…。

 そんなこんなで、舞鶴が近付いて来ました。
 最後にまた、真っ暗なデッキに出てみます。
 前回の太平洋フェリーのときとは、また違った潮の匂いがしているよ。
 日本海の方が、ちょっとだけ強い感じの匂い。
 それって、単に気のせいなのかな…?。
 でもでも、葉月ちゃんもそんなことを言ってたし、その時の自分の気持ちによっても、変わって来るのかもしれないですね。

 舞鶴港に到着っ。
 徒歩下船の方は10人も居ません。
 だからか、ターミナル前にはタクシーが1台も停まっていませんでした。
 私は、駅までだって歩いちゃいますけど…。
 今日は海沿いのホテル泊まりなので、駅よりもっと近いですよー。
 ホテルにチェックインしてみると、窓から「はまなす」がばっちり見えます。
 深夜、ふと気付いて窓を開けてみると、丁度「はまなす」の灯りが遠離って行く所でした。
 また、小樽へと帰って行くのですね。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。
 一旦家に帰り、日を改めて、今度は「すずらん」に乗りまあす。
 まだまだ続くよっ。


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