■10/11/29 名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」乗船記 新門司20:00→大阪南港08:20
第2便の無料送迎バスは、小倉駅北口を18:40に発車して、19:00に門司駅北口を経由します。
無難に始発から乗りましょうかあ。
発車時間の15分前に乗り場へ行ってみたら、既にもうバスは待機していて、すぐに乗ることが出来ました。
特に団体さんは居ないのに、1/3位の座席が埋まっていたよ。
名門大洋フェリーの送迎バスは、パーキング内からの発車なので、早くからバスに乗っていられるのが嬉しいです。
阪九フェリーだと、一般のバスベイを使っているし、西鉄からの傭車なので、定刻よりゆっくり目の到着になりますものね。
運営方針の違いを体験するのも、面白いよ。
発車時間が近付くと、お客さんがどんどん増えて、何かもお、殆ど満席です。
門司駅では数人が待っておられましたが、かつかつの満席になって、とうとうお2人が立ちになってしまうのでした。
こんなに混んでいる名門大洋フェリーの送迎バスに乗るのは、初めてでした。
ターミナルの乗船手続きも、当然ながら、カウンターは大混雑なのですよー。
私は乗船名簿を印刷しておいたのを幸い、真っ直ぐカウンターへ向かったので、2番目位に受け付けて貰うことが出来ました。
シティラインカードにポイントの加算を受けて、6,080円をクレジットカードで支払います。
カウンターには、USJツアーの受付専用窓口が開いていて。
おねーさんのグループが手続き中。
そして、本日は団体さんが乗船している為、レストランの混雑が予想されます、とのことでした。
それじゃあ、乗船しましょうかあ。
前後には誰も居なくって、1人で乗船口へと進みます。
陸上のおばちゃんに、半券を渡して、と。
念の為、窓から船名を確認すると、うん、間違い無く「フェリーきょうと2」だあ。
ずっとキミに会いたかったよ。
だから、事情なんて乗り越えて、ここまで来ちゃいました。
また配船を間違えていたりすると、それこそスットコ・ドッコィって言われちゃうもん。
船内で船室の案内を受けて、「フェリーふくおか2」ですっかり見覚えの有る階段を登ります。
「GREEN(特別2等洋室)」っていうプレートが掲げられたお部屋の入り口で、ベッド番号の配置図を確認だね。
私のベッドは、20人定員のお部屋の、一番奥でした。
反対側は壁なので、気兼ね無くのんびり出来ちゃいます。
嬉しいな。
気兼ねってゆーか、このお部屋、暑いんだもんっ。
前回も思ったのですが、ロールスクリーンを下ろしてしまうと、もう本当に暑くって。
安眠出来ないレベルなのですよー。
さすがに、寝るときは閉めるしか無いのですけど。
それまでは、開けておこうっと。
あ、あと、対面が居ないから、足元に荷物を置いても平気だし、棚も1人で独占だよ。
それじゃあ、ベッドでごろごろしましょー♪。
枕元にはテレビのイヤホンが、ちっちゃな棚にはテレビのリモコンが置かれていたよ。
私はアニメしか見ない人なので、結局、テレビの電源を入れることは無かったりとかして…。
こらあ。
ベッドランプにはコンセントが有るので、パソコンの充電をしておきましょう。
でもでも…。
やっぱり暑いよお。
お部屋に居るのは諦めて、船内の散策に出ましょうか。
同室の方々もやっぱり暑いらしくって、ロールスクリーンは殆ど開けたままにしているみたい。
入り口の両隣の方々とか、出入りする度に目が合ったりして、ちょっとお気の毒では有ります。
室内、ほぼ満席ですしねー。
デッキを一回りして、火照った体を冷やしつつ、案内所の前へと戻って来たよ。
間もなくの出航を告げる銅鑼が鳴っているね。
…何だか変なところから聞こえて来るような。
と思ったら、目の前のデッキで、クルーが本物の銅鑼を叩いていたのでした。
もう真っ暗ですし、デッキだとなかなか気付かないかも。
折角だから、案内所の前で鳴らしてみてはどうでしょう。
さすがに五月蝿いかな…?。
レストランを覗いてみると、真っ黒い集団がお食事中。
あ、団体さんって、中学校の修学旅行生なんだ。
今は男子生徒の時間みたい。
後で、女子生徒を呼び出す船内放送が流れていました。
「班長さんを中心に、集合して下さい」って。
どうして食事が男女別なのかって言うと、きっと部屋割りに準じているのでしょうね。
その方が効率的ですもん。
レストラン、席の半分は修学旅行の皆さんが使っていますが、残りは一般に開放されていて、まだ十分に空席が有ったので、先にご飯を済ませちゃおうっと。
カフェテリア方式なので、好きなものを選べるよ。
あれこれ迷うのが、私は大好きなのです。
カレイの煮付け500円と冷奴150円を選んでみましたっ。
折角なので、日本酒350円も一緒に。
席に付いてから、栓抜きが無いことに気が付いて、レジに逆戻りなのですよ。
ライスは取らなかったので、後で何だかお腹が空いたような気がして、21:00の閉店前に、またレストランへ行ったりとかしています。
阪九フェリーだと、閉店間近に軽いメニューの案内が有ったり、閉店後にはお弁当の販売が有ったりするのですけど、名門大洋フェリーでは特にそういうのは有りません。
うーんと、なるべく軽いメニューを…。
ライスはお替り自由ですけど、レストラン閉店後は区画の半分が閉鎖されてしまうので、勿論お替りは出来ません。
だからか、おねーさんはたっぷりと盛ってくれたです。
ううう、そんなに食べられるかなあ。
あと、冷水器は使えますが、グラスは下げられてしまうことに、後から気が付いたりとかして。
席の周囲は、2回共トラックドライバーさんばかりだったよ。
シティラインカードにポイントを加算して貰うのも忘れずに、ね。
今回の利用で、905ポイントになったです。
ようやく、ゴールが見えて来たかもっ。
1回目のご飯を食べている間に、「フェリーきょうと2」は出航したです。
レストランの前には、修学旅行生向けに、やかんがいくつか置かれていました。
このやかん、私の船室前の廊下にも置いて有ったっけ。
放送によると、水筒に残っているものは捨てて、新たにやかんのと入れ替えるように、っていう指示なのでした。
あと、「修学旅行生は使用不可」っていう貼り紙が出された、施設や自販機が有ったりとか。
お酒とか18禁とか、まあ当然なのです。
お風呂はきっと、大混雑でしょうね。
なので、24:00の閉鎖時間ぎりぎりに行くことにして、船室に戻ります。
ベッドに居るとやっぱり暑いので、パソコンを抱えて展望ストリートに移動。
ソファーはがらがらでした。
好きなポジションを選んで、のんびりしましょう。
家に居るのと全く同じことが出来ちゃう船旅は、やっぱりいいな。
更に更に、移動まで出来ちゃうのですから。
瀬戸内なら船酔いとは無縁で、体を張りまくって乗船する必要も無く。
無敵。
雨も嵐もさあ来ぃ!、みたいな。
でもですね、出来ることなら、来ないで下さい…。
そんなこんなで、私はベッドと展望ストリートを行ったり来たり。
お風呂に入ったりもして。
お風呂は予想通りに空いていました。
本当はもっと起きていたかったけれど、01:30の来島海峡大橋まで、我慢出来そうに無いや。
もう寝ちゃいましょう。
「お客様へおねがい 夜10時半以降は、お静かにおねがい致します」っていうお願いが、日英中韓4カ国で掲示されていたっけ。
今日の船内は、とっても静かですねん。
ちなみに私の船室って、修学旅行生の女子部屋区画と接しているので、お部屋に出入りする度に、監視の先生と目が合ったりとかします。
き、気まずいっ。
以前、商船三井フェリーでも修学旅行生と一緒になったことが有りますけど、そのときも先生が交代で監視に当たっていたっけ。
大変だなあ。
徹夜になるのでしょうし。
まあ、間違いが有ったら困りますもの、仕方無いのでしょうね。
窓から脱出される心配が無い分、少しは安心なのかもしれません。
翌朝も、すっかり寝坊しちゃいます。
06:30に展望浴室が、06:40にレストランが、それぞれオープンしますけど、利用はパスなのです。
下船後にたっぷり時間が有りますものねー。
下船時刻が近付いたところで、のんびり起きるのでした。
暑いとか言ってたくせに、何だかんだで熟睡しちゃいましたあ。
毛布は全く使わなかったですけどね。
それじゃあ、荷物をまとめてデッキに出ましょう。
今回は、橋を全く見なかったなあ。
すぐに「おれんじ8」で折り返すので、そのとき見ればいいんだもんっ。
ちょっと手抜き。
個人的には、朝、起きてからの時間が長い航路が好きかな。
船内には、「絶景三大架橋」ってことで、「船上からのぞむダイナミックな景観を、ぜひこの機会に体感してください」って掲示が出ていたよ。
大阪南港に入港すると、お隣に、その「おれんじ8」が居ましたです。
展望ストリートのソファーに座って、人道橋のタラップが取り付けられたのを確認して、と。
下船だね。
ターミナルまで歩いて行くと、バスガイドさん達が、修学旅行の皆さんの下船を待っていました。
バスガイドさんが4人居るってことは、バスも4台。
つまり、4クラスってことですねー。
学校名を見ても、どこの中学校か謎だったのですが、ここで都城市立ってことが分かって、胸のもやもやが全て拭い去られた気分。
都城の学校が、わざわざ北九州の航路を利用しているってことは、福岡と関西を組み合わせての観光なのでしょうね。
スペースワールドとUSJの、テーマパーク巡りとかっ。
帰りはきっと、志布志航路の利用だね。
そんなことを予想してみるのでした。
自分が中学生だった頃は、もう過去に過ぎ去ってしまったけれど、遠い昔の夢は、いつも忘れないで居たいですよね。
風に誘われるまま、ときを歩いて行くの。
なあんてことはともかく、このバス会社さん、その昔、私の母親がバスガイドとして働いていた会社じゃ無いですかあ(^^;。
そして、USJ行きドリームシャトルへの接続時間はかなりタイトなので、船内放送でも地上でも、繰り返しの案内が流れていたよ。
待合室には、「船舶版アイドリングストップ(社会実験中)」っていう掲示が有って、実施者は近畿地方整備局・名門大洋フェリー・大阪港埠頭公社の連名でした。
「おれんじ8」の乗船のとき、その地上設備は確認出来ましたけど、アンビリカルケーブルまでは分からなかったです。