■09/01/22 名門大洋フェリー「フェリーふくおか2」乗船記3 大阪南港19:50−新門司08:20
国際興業大阪の観光バスでお年寄りの団体さんが到着したので、ぞろぞろと歩いて行く列に混ざって、私も一緒に「フェリーふくおか2」を目指します。
団体さんは荷物が多いので、歩くペースはかなりゆっくりめ。
ターミナルからの通路は結構長いし、吹きさらしの岸壁を歩いたりもしなくちゃいけないので、雨の中、これは結構辛かったりして。
更に、本船の乗船口へは、急な階段をぐるぐる登らなくっちゃいけません。
ここで、行列は完全に停滞してしまうのでした。
お年寄りがスーツケースを持ってあそこを登るのって、かなり大変ですものね。
クルーに乗船券を提示すると、階段を登り、後ろからぐるっと回って下さい、とのことでした。
指示通りに、勝手知った船内を歩いて行って。
レストランを覗いたら、団体さんの食事がずらっと用意されてます。
団体さんの食事が終わるまで、レストランの利用は難しそうな感じかな。
指定された特2等洋室の区画に入ると、もう半分以上のベッドが埋まっていました。
出航までには、全てのベッドが埋まったよ。
お部屋の定員は20人。
席番が奇数だと下段、偶数だと上段なのですねん。
どちらの使い勝手がいいんだろ。
JRのソロなんかだと、私は上段の方が好きかな。
今回は、下段でしたあ。
シーツの上にはテレビ用のヘッドホンが置かれていて、リモコンは小さな網棚の上に。
試しにテレビを点けてみたりして。
ヘッドホンの差し込み口は、ベッドランプの下、コンセントの隣りにひっそりと有りました。
面白い作りですよね。
暫くベッドでごそごそしていたら、通風口を通して、壁を挟んだお隣りの区画の会話が、妙にクリアに聞こえて来ます。
構造上、これは仕方有りませんけど、何だか変な感じなのでした。
ベッドの外にタオル掛けが有るのも珍しかったです。
とりあえず、出航前に船内を一回り。
程無くレストランオープンの放送が流れましたが、座席は大混雑になっているので、暫くは様子見なのです。
展望ストリートのソファーは殆どが空いていたので、そのうちの一つに座って、ぼーっとしてみたり。
コンセントの有るパソコンコーナーもがらがらなので、試しに真ん中の席に座ってみたら、イスの立て付けが悪くって、がたがたと揺れまくったりとかします(^^;。
お酒の自動販売機やゲームコーナーの入口には、「修学旅行生の使用を禁止します」っていう貼り紙が、ぺたぺた貼って有ったりしますが、肝心の修学旅行生の姿は見えません。
皆さん、何処に居るのかしら。
そうこうするうち、蛍の光のメロディーが流れて、出航です。
夜でもデッキに出て行って、遠離って行く街並みを眺めたいって思うですが、雨がしとしと降り続いていて、それはちょっと無理みたい。
さすがにこの時間は、ソファーも殆どが塞がって、皆さん持ち込みのお食事を取られているようなので、私は一旦、自分のベッドに戻ったのでした。
レストランは営業時間も長いし、そのうち落ち着いて来ますよね。
てことで、21:30の閉店1時間前に、レストランへと降りて行きます。
ん、まだ結構混んでるみたい。
空いたテーブルはそれなりに有るのですが、まだ食器が片付けられていないので、実際に使えるテーブルはかなり少なめ。
人手が足り無いのかなあ。
最悪、自分で片付ければいっか。
壁には、02/01から朝のバイキングに幼児料金300円が必要になります、っていう掲示が出ていました。
カフェテリア方式のレストランで、カウンターに用意されたお料理を選んで行くのって、楽しいです。
予算との兼ね合いも有りますから、悩んじゃいますよねー。
結局、いつも同じようなものを選んじゃったりとかして。
おかずをトレーに取ると、すかさずレストランの人が「温めますか」って声をかけてくれて。
勿論、お願いしちゃいました。
3品選んで、お会計は1,600円です。
微妙にお高い気がするかも(^^;。
シティラインカードに、ポイントの加算をして貰うのも忘れずに、と。
席はちゃんと有ったので、一安心だよ。
トラックドライバーさんに囲まれて、のんびりと食事が出来ましたあ。
レンジで暖めた関係で、中途半端に生温いのは仕方有りませんね。
売店を覗いた後、とりあえず自分のベッドに戻って、と。
パソコンをいじっていたら、強烈に眠くなって、そのままうつらうつらと寝てしまうのでした。
こらあ。
ふと気が付いたら、もう23:00近かったりして。
慌ててお風呂に行きます。
お風呂は24:00までですもん。
シャワーなら有りますけど、やっぱりお風呂に入りたいですものね。
この時間はさすがに空いてるよ。
浴槽に三人入るとかなりきつきつなのは難点かな。
シャンプーとソープは以前と同じく馬油のもので、同じ物を売店で売ってます。
もう夜も更けて、ロビーもソファーも、殆ど無人になっちゃいました。
私はまたパソコンを持ち出して、夜の海を見ながら、のんびりしていたのでした。
下のフロアの自販機で、アイスや缶コーヒーを買ったりしつつ。
00:15には瀬戸大橋を潜るので、自動ドアを通って、デッキへ出ようとしたのですが…。
やっぱり雨が降っていて、更に風まで出て来たので、諦めちゃいました。
夜も更けたところで、自分のベッドに戻ります。
室内の照明も消えて、皆さんもうお休み中なのです。
当たり前ですよね。
でもでも、あれれ?、何故かみんな、ベッドのスクリーンを開いたまま寝ているの。
フツーは閉めるものなのにな。
その理由は、自分でロールスクリーンを閉めてみて分かりました。
…あっつい!(^^;。
妙に蒸し暑くって、これじゃとても寝ていられないのですね。
私も開いたまま寝たくなっちゃいましたけど、そういうわけにもいきません。
どうにも寝付けないまま、そのまま朝を迎えることになっちゃいました。
寝苦しかったよお(^^;。
まだ真っ暗なのですが、06:30に大浴場がオープンするのを待ちかねて、お風呂に直行したのでした。
ふああ、これで何とか復活したよ。
レストランもオープンして、朝はバイキングだそうですが、朝からバイキングは重いので、前から気になっていたワゴン販売を利用してみようっと。
ホットドックは最後の一つでした。
ピザとおにぎりなら、まだ結構残っていたよ。
他には、カップスープとか。
案内所から内線が入って、在庫がどれ位かをやり取りしていたのを聞きつつ。
ホットドックは目の前のオーブンで暖めてくれるので、出来上がりを待ちます。
結構時間がかかるのですねー。
なので、私は展望ストリートを行ったり来たり。
はい、デッキデキ☆。
ホットドックとコーヒーで、450円です。
でもでも、パンを焦がし過ぎなのではないでしょうか(笑)。
「何よ!、私が折角暖めてあげたんだから!、文句言わずに食べなさいよね!」なんて台詞を、脳内に思い浮かべたりしつつ…。
こらあ。
夜明けの海を見ながら、普通に美味しく頂きました。
さあて、もう入港ですね。
ベッドに戻ると暑いので、荷物を持って、後はずっとデッキで過ごしてしまいました。
雨は何とか上がったみたい。
遠くに新門司の港が見えて来ました。
今まで、名門大洋フェリーの2便には3回乗船して、その3回全てが「フェリーふくおか2」だったりするわけですけど、それぞれが全く同じ旅なわけは無くって。
移り行く違う景色の中で、同じ道を歩いて行くっていうのも有りなのです。
今回の船旅はもうすぐ終わりだけれど、まだまだ知らない「フェリーふくおか2」に巡り会えたりもするよ。