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旅のしおり

 ここには、名門大洋フェリー「フェリーふくおか2」大阪南港−新門司、の乗船記があります。
 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

 今回は、かなり早くから予約をしていました。
 この1月から運賃が値下げになって、更にワンランクアップキャンペーン期間中なので、2等運賃で特2等洋室を使うことが出来るんですって。
 ネット予約なので、乗船名簿も事前に印刷しておいて、と。
 印刷されたのは、必要事項が全て記入済みの乗船名簿で。
 助かっちゃいますね♪。
 てことで、大阪南港では真っ直ぐカウンターへ行き、クレジットカードで6,400円を支払ったのでした。
 出航まで01時間15分もありますが、既に乗船は始まっているそうです。

■09/01/22 名門大洋フェリー「フェリーふくおか2」乗船記3 大阪南港19:50−新門司08:20

 国際興業大阪の観光バスでお年寄りの団体さんが到着したので、ぞろぞろと歩いて行く列に混ざって、私も一緒に「フェリーふくおか2」を目指します。
 団体さんは荷物が多いので、歩くペースはかなりゆっくりめ。
 ターミナルからの通路は結構長いし、吹きさらしの岸壁を歩いたりもしなくちゃいけないので、雨の中、これは結構辛かったりして。
 更に、本船の乗船口へは、急な階段をぐるぐる登らなくっちゃいけません。
 ここで、行列は完全に停滞してしまうのでした。
 お年寄りがスーツケースを持ってあそこを登るのって、かなり大変ですものね。

 クルーに乗船券を提示すると、階段を登り、後ろからぐるっと回って下さい、とのことでした。
 指示通りに、勝手知った船内を歩いて行って。
 レストランを覗いたら、団体さんの食事がずらっと用意されてます。
 団体さんの食事が終わるまで、レストランの利用は難しそうな感じかな。

 指定された特2等洋室の区画に入ると、もう半分以上のベッドが埋まっていました。
 出航までには、全てのベッドが埋まったよ。
 お部屋の定員は20人。
 席番が奇数だと下段、偶数だと上段なのですねん。
 どちらの使い勝手がいいんだろ。
 JRのソロなんかだと、私は上段の方が好きかな。

 今回は、下段でしたあ。
 シーツの上にはテレビ用のヘッドホンが置かれていて、リモコンは小さな網棚の上に。
 試しにテレビを点けてみたりして。
 ヘッドホンの差し込み口は、ベッドランプの下、コンセントの隣りにひっそりと有りました。
 面白い作りですよね。
 暫くベッドでごそごそしていたら、通風口を通して、壁を挟んだお隣りの区画の会話が、妙にクリアに聞こえて来ます。
 構造上、これは仕方有りませんけど、何だか変な感じなのでした。
 ベッドの外にタオル掛けが有るのも珍しかったです。

 とりあえず、出航前に船内を一回り。
 程無くレストランオープンの放送が流れましたが、座席は大混雑になっているので、暫くは様子見なのです。
 展望ストリートのソファーは殆どが空いていたので、そのうちの一つに座って、ぼーっとしてみたり。
 コンセントの有るパソコンコーナーもがらがらなので、試しに真ん中の席に座ってみたら、イスの立て付けが悪くって、がたがたと揺れまくったりとかします(^^;。
 お酒の自動販売機やゲームコーナーの入口には、「修学旅行生の使用を禁止します」っていう貼り紙が、ぺたぺた貼って有ったりしますが、肝心の修学旅行生の姿は見えません。
 皆さん、何処に居るのかしら。

 そうこうするうち、蛍の光のメロディーが流れて、出航です。
 夜でもデッキに出て行って、遠離って行く街並みを眺めたいって思うですが、雨がしとしと降り続いていて、それはちょっと無理みたい。
 さすがにこの時間は、ソファーも殆どが塞がって、皆さん持ち込みのお食事を取られているようなので、私は一旦、自分のベッドに戻ったのでした。
 レストランは営業時間も長いし、そのうち落ち着いて来ますよね。

 てことで、21:30の閉店1時間前に、レストランへと降りて行きます。
 ん、まだ結構混んでるみたい。
 空いたテーブルはそれなりに有るのですが、まだ食器が片付けられていないので、実際に使えるテーブルはかなり少なめ。
 人手が足り無いのかなあ。
 最悪、自分で片付ければいっか。
 壁には、02/01から朝のバイキングに幼児料金300円が必要になります、っていう掲示が出ていました。

 カフェテリア方式のレストランで、カウンターに用意されたお料理を選んで行くのって、楽しいです。
 予算との兼ね合いも有りますから、悩んじゃいますよねー。
 結局、いつも同じようなものを選んじゃったりとかして。
 おかずをトレーに取ると、すかさずレストランの人が「温めますか」って声をかけてくれて。
 勿論、お願いしちゃいました。
 3品選んで、お会計は1,600円です。
 微妙にお高い気がするかも(^^;。
 シティラインカードに、ポイントの加算をして貰うのも忘れずに、と。
 席はちゃんと有ったので、一安心だよ。
 トラックドライバーさんに囲まれて、のんびりと食事が出来ましたあ。
 レンジで暖めた関係で、中途半端に生温いのは仕方有りませんね。

 売店を覗いた後、とりあえず自分のベッドに戻って、と。
 パソコンをいじっていたら、強烈に眠くなって、そのままうつらうつらと寝てしまうのでした。
 こらあ。
 ふと気が付いたら、もう23:00近かったりして。
 慌ててお風呂に行きます。
 お風呂は24:00までですもん。
 シャワーなら有りますけど、やっぱりお風呂に入りたいですものね。
 この時間はさすがに空いてるよ。
 浴槽に三人入るとかなりきつきつなのは難点かな。
 シャンプーとソープは以前と同じく馬油のもので、同じ物を売店で売ってます。

 もう夜も更けて、ロビーもソファーも、殆ど無人になっちゃいました。
 私はまたパソコンを持ち出して、夜の海を見ながら、のんびりしていたのでした。
 下のフロアの自販機で、アイスや缶コーヒーを買ったりしつつ。
 00:15には瀬戸大橋を潜るので、自動ドアを通って、デッキへ出ようとしたのですが…。
 やっぱり雨が降っていて、更に風まで出て来たので、諦めちゃいました。

 夜も更けたところで、自分のベッドに戻ります。
 室内の照明も消えて、皆さんもうお休み中なのです。
 当たり前ですよね。
 でもでも、あれれ?、何故かみんな、ベッドのスクリーンを開いたまま寝ているの。
 フツーは閉めるものなのにな。
 その理由は、自分でロールスクリーンを閉めてみて分かりました。
 …あっつい!(^^;。
 妙に蒸し暑くって、これじゃとても寝ていられないのですね。
 私も開いたまま寝たくなっちゃいましたけど、そういうわけにもいきません。
 どうにも寝付けないまま、そのまま朝を迎えることになっちゃいました。
 寝苦しかったよお(^^;。

 まだ真っ暗なのですが、06:30に大浴場がオープンするのを待ちかねて、お風呂に直行したのでした。
 ふああ、これで何とか復活したよ。
 レストランもオープンして、朝はバイキングだそうですが、朝からバイキングは重いので、前から気になっていたワゴン販売を利用してみようっと。
 ホットドックは最後の一つでした。
 ピザとおにぎりなら、まだ結構残っていたよ。
 他には、カップスープとか。
 案内所から内線が入って、在庫がどれ位かをやり取りしていたのを聞きつつ。
 ホットドックは目の前のオーブンで暖めてくれるので、出来上がりを待ちます。
 結構時間がかかるのですねー。
 なので、私は展望ストリートを行ったり来たり。

 はい、デッキデキ☆。
 ホットドックとコーヒーで、450円です。
 でもでも、パンを焦がし過ぎなのではないでしょうか(笑)。
 「何よ!、私が折角暖めてあげたんだから!、文句言わずに食べなさいよね!」なんて台詞を、脳内に思い浮かべたりしつつ…。
 こらあ。
 夜明けの海を見ながら、普通に美味しく頂きました。

 さあて、もう入港ですね。
 ベッドに戻ると暑いので、荷物を持って、後はずっとデッキで過ごしてしまいました。
 雨は何とか上がったみたい。
 遠くに新門司の港が見えて来ました。
 今まで、名門大洋フェリーの2便には3回乗船して、その3回全てが「フェリーふくおか2」だったりするわけですけど、それぞれが全く同じ旅なわけは無くって。
 移り行く違う景色の中で、同じ道を歩いて行くっていうのも有りなのです。
 今回の船旅はもうすぐ終わりだけれど、まだまだ知らない「フェリーふくおか2」に巡り会えたりもするよ。

 海風はさすがに冷たくって、ポケットの中で両手を暖めながら、デッキにて。
 接岸作業を覗き込んで、すぐ後ろから追いかけて来た阪九フェリー「ニューあかし」の写真を撮ったりしていたら、すぐに下船が始まったです。

 今朝の連絡バスは1台で、半分以上の座席が埋まったね。
 門司の駅を出ると、右手に関門マーチスの建物が見えて来て、更には関西汽船のターミナルとフェリーが見えたのでした。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。
 今回、帰りは阪九フェリーの「フェリーすおう」を利用するです。


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