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旅のしおり

 ここには、オーシャン東九フェリー「フェリーびざん」東京−徳島、の乗船記があります。
 01/02から就航したばかりの、新造船なのですよー。
 ぴっかぴか。
 レストランの廃止と2等寝台オンリーの船室、サービス要員をぎりぎりまで減らしたカジュアルフェリーは、ここオーシャン東九フェリーから始まったと思うのですが、この新造船の名称はシンプルフェリー。
 ネーミングだと随分しょぼく感じますけど、実際には、カジュアルフェリーとスタンダードフェリーの良いところを取り入れたフェリーなのでした。
 ルームチャージ制の個室が有って。
 勿論、レストランは無く、代わりにレトルトの自販機が充実しています。
 旅客定員も、丁度中間。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■16/01/17 オーシャン東九フェリー「フェリーびざん」乗船記 東京19:30−徳島13:20

 りんかい線国際展示場駅からの送迎車には、他に2人の方が乗りました。
 料金は210円。
 ワゴン車なので、繁忙期は乗れない方も居るのかなあ。
 その辺りの実態は、良く分からないです。
 お金は、イスの後ろの投入口に入れるシステム。
 車内は暗いので、これが何処に有るのか、毎回分からなくなったりして。
 公式サイトには載っていない19:00の便も、乗り場には掲示して有ります。
 これでもちゃんと、間に合うよ。
 推奨はしませんけど(^^;。

 随分とサイズがでっかくなった、「フェリーびざん」専用の乗船名簿に記入をして、窓口に提出します。
 勿論、予約なんぞはしていません。
 あ、この週から、公式サイトでネット予約が出来るようになりました。
 まあ、私は今後も、予約はしないと思いますけど…。
 気が変わったら、いつでも乗るのを中止出来るように。
 こら。
 11,820円をクレジットカードで支払って、乗船券を受け取ります。
 船室の記載は「二等洋室」のまま。
 やたらとカタカナにするより、こっちの方が分かりやすくていいですね。
 徳島で、本船は沖州(おきのす)の新ターミナルへ入ることを、おねーさんが図で説明してくれました。
 はあい。
 カウンターの上の表示は、既にシンプルフェリーの残り3船も対応済みで。
 船名を紙で隠してあります。
 ポスターによると、夏までには4船全てが出揃いますね。

 今回、私としては、随分と早くターミナルに着いちゃってます。
 一般徒歩の乗船開始は、19:00とのことで。
 程無くの18:30、車とバイクの乗船を開始するとの放送が流れたよ。
 私は、一度外に降りて、岸壁を眺めます。

 そんなには近付けませんけどねー。
 「フェリーびざん」の船籍は徳島。
 船名の下に、穴が開いてます。
 どーしてあんなところに…。
 遠くにはゲートブリッジが見えるよ。
 待機場には、都バスが4台停まっています。
 中古車として、何処かへ譲渡するのですね。
 積み込みが始まると、船内へと消えていきました。

 ターミナル内、煙草やアイス、カップ麺の自販機が有る以外は、ひっそりとしていて。
 これはいつものことなのです。
 船内に煙草の自販機は無いので、その旨の放送が流れていたよ。
 乗船を待っている方は、10人ちょっと。
 寂しいね。
 3Fの窓越しに、トラックの乗船が続く「フェリーびざん」を眺めます。

 乗船開始と同時に、乗船しちゃいましょう。

 船内へ進むと、クルーが船内図を使って、お部屋の場所を教えてくれます。
 私のお部屋は、一番奥、フォワードロビーの前の16人部屋でした。
 室内は、中央の通路が凄く広くって。

 荷物棚とか置けちゃいます。

 ベッドは標準的な作りなのですが、チケットホルダー?が珍しかったよ。

 コンセントと一体になったランプは、初めて見るタイプ。
 枕元には送風口が合って。
 あくまで外気を取り込むだけで、空調とは連動していません。
 シーツは以前と変わらず2枚。
 毛布と掛け布団まで有るです。
 枕もちゃんとしたものが。
 ベッドの下には、靴をしまう凹みが有るよ。
 棚とハンガーもちゃんと有るです。
 さすが、しっかりした作りなのです。

 ベッドメイクをして、暫くはごろごろ。
 ぱたぱたと慌しく出て来ちゃいましたし。
 のんびりだよ。
 放送によると、荷役の遅れで、30分程出航が遅れる見込みだそうですし。
 結局、ベッドから出たのは、出航した後なのでした。
 お馴染みの全長や航海速力も、萌えるおねーさんの声で説明が有って。
 何か騒動を起こすと、海上保安庁や関係機関に通報します、とのものものしい放送も相変わらず。
 船長さんの挨拶は、出航前に有りました。

 お部屋の入り口には、温度設定の出来る空調のスイッチが有るので、暑いときは暖房をオフにしておけます。
 本当は、送風とかの方が寝やすいかなって思うのですが。
 さすがに遠慮。

 廊下に出てみると、お隣の2室は、トラックドライバーさんのお部屋です。
 私達、何か隔離されちゃってる感が有ります(^^;。

 廊下の手摺は、洗濯物で賑やかでした。

 船内をお散歩しましょう。
 建造は佐伯重工業で、シリアルは715。
 イメージカラーは青。
 船内のデザインは、四国をイメージしているとのことです。
 ペット同伴ルームや、パウダールームも有ります。

 取り敢えず、軽食でも食べようと自販機を見て歩いて。
 あ、ニチレイの自販機は無いんだ。
 カップ麺やおつまみ、パンやお菓子が充実しています。
 缶詰やおでん、肉じゃがや地方の名産、珍味なんかも売ってます。
 色々有るね。
 何か、変わったものも有りますよー。
 是非、船内で確かめてみて下さい(^^)。
 カップコーヒーと氷も、自販機に収納されて。
 逆に、アルコール類は小さなものが一つ有るだけ。
 深夜帯は販売休止になるのが謎です。
 下船時刻から逆算して、販売休止になるのなら分かるのですが…。

 お風呂用品は、別の場所、リラクゼーションスペースにちゃんと自販機が有ります。

 売店は確認しなかったのですが、お土産品や雑誌をちょっとだけ売っていたみたい。

 自販機前のスペースは、ドライバーさんの宴会が始まって、賑やかです。
 ちょっと賑やか過ぎ(^^;。
 このスペースの名前は、オーシャンプラザの名前を引き継いでいます。

 引き続き、自由に使える調味料は充実していて。
 箸も有るですし。
 電子レンジも沢山有るよ。
 煎茶とほうじ茶、お湯と冷水の出る給湯器が2台に、紙コップも装備。
 勿論、シンクもちゃんと有ります。

 サイドには、お1人様用のカウンター席も有って、コンセント装備です。
 便利ですね。

 キッズルームも標準装備。
 さすがに今日は、お子さんは乗船していないみたいでしたけど。

 四国なので、アンパンマンのイラスト。
 ここもエアコンのコンパネが有って、テレビとベビーベッドも装備。
 イラスト(アイコン)は、佐渡汽船と共通のデザインでした。

 他には、日本人形が展示して有ったり、両替器が有ったり。
 ゲームコーナーも有るです。
 基本的には、カジュアルフェリーの作りを発展させている感じでしょうか。
 コインロッカーは、貴重品用のちっこいサイズは100円玉返却式。
 普通の荷物ロッカーは、100円の有料です。

 壁際のモニタ上には、船長さんの船内名刺が入っていて。
 そのモニタでは、お馴染みのナビが表示されてます。

 ナビ…?。
 ナビとゆーには、情報が詳細過ぎて。
 ジャイロとか操舵モードとか、ブリッジのソフトをそのまま表示しているみたい。
 エコーサウンダのUKCは123.3mですって。

 船内の壁、足元には、謎のサインがいっぱい有ります。

 その意味は、真上の設備と比べてみると、大体分かるのですけど。
 どうして、こんな低い位置に有るんだろ?。
 火事とかで、煙に巻かれて逃げるときの為…?。
 ちょっと不思議なのです。

 船内は、マニアの方が結構乗られています。
 てゆーか、お客さんの殆どが、マニアの方みたいです。
 えっ、そんなところの写真を撮るの!?、みたいな行動で分かっちゃいますもん。
 人のことは言えませんけど。

 トイレも洗面室も、かなりのスペースを取って、広々としていました。

 綺麗ですし。
 洗面所が独立した部屋なのは嬉しかったり。
 お風呂も広くなりました。
 以前の3倍位のスペースが有って。

 脱衣場に、冷水器やベビーベッドも有るよ。
 100円玉を持っていかなくっても、キーはロック出来ます。
 シャワールームも広々。
 いいですね。
 女性用のみ、やはり入り口の扉を開くとメロディーが流れます。
 ここのお風呂は、24時間ずっと入れるのが嬉しいよ。
 私は2回しか入っていませんが、どちらも私だけでした。
 お風呂に入らず、シャワーを使っている方が居ましたけど、顔は合わせていません。

 フォワードロビーは、夜間は勿論、窓にカーテンがかかります。
 ここにテレビは無し。
 コンセントも有りません。
 ゆったり静かにくつろげるように。

 明るいときに覗いてみたら、本当に沢山の船が見えたですよー。

 さあて、そろそろ寝てしまいましょう。
 いつの間にか、消灯されていて。
 ちょっと暑いかな。
 掛け布団は使わなくっても大丈夫そう。
 ほんの一瞬だけ、揺れが大きくなりました。
 揺得のキャンペーンは継続中ですが、あんまりぶつかりたくは有りませんよね。

 翌朝はゆっくり起きて、朝ご飯。
 船内には気だるい雰囲気が漂います。
 現在地は、紀伊半島の先っちょです。
 GPSで調べたら、高瀬山なんてのが目の前でした。
 いいないいな。

 デッキに出てみると、手摺がすっごく高くって。
 びっくり。

 自殺防止ってはっきり書かれているので、またびっくり。
 ここまでしなくっても…。
 まあ、やる気になれば、乗り越えて飛び込むことは可能です。
 当局の指導って、これからの新造船は、みんなこうなっちゃうのかしら。
 でもこの航路は、沿海資格での運航ですよね。
 外洋遥かに出たりはしないのに。
 ここの会社って、運航管理者が逮捕されてしまったり、なかなか問題が多かったので、当局に目を付けられてしまってるのかしら。
 転落がそんなに多いとか…?。
 景色自体は、手摺の隙間から眺められます。

 ファンネルを見上げて、中央の「H」マークを眺めて。
 歩けるのは、ほぼ1層のみ。
 この下は通路みたいな感じですし。
 船首まで行けたりもしません。
 それはちょっと寂しいかな。

 そんなこんなで、たちまち徳島が近付いて来ました。
 本当に、津田の対岸なのですねー。

 南海フェリーのすぐ近くなのかと思ったら、かなりの距離が有りました。
 南海フェリーが停泊しているのが見えますが、遠過ぎて何が何だか分かりません。
 さあ、半券を渡して、下船しましょう。

 下船後に見かけた掲示物。

 すだち。
 正式な社名は、前にオーシャントランスへと変わりましたが、ブランド名としてはオーシャン東九フェリーを継続使用していて、乗船券も船内の案内も、全てオーシャン東九フェリーで統一されていました。

 今回も、13:20の定刻よりも早く下船出来ましたあ。
 バスの発車は13:30なので、楽々。
 照明を点け忘れたらしく、真っ暗な階段を下りて、お外に出ます。
 四国銀行からのお花が有ったりしました。

 バスの料金は210円。
 ノンストップの直行便なので、13:45には徳島駅前に辿り着けて。
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 平成27年12月下旬より、マリンピア沖洲内に新フェリーターミナルが開港されます。それに伴い中央市場線の運行の一部を変更します。なお、オーシャン東九フェリーは当面の間、新港と津田港を併用するため、市営バスの新港への運行については次の通りとし、津田港へは従来通り運行します。
・ 開始日 平成27年12月23日(水曜) ・ 終点延長 フェリー送り便(1日2便)の終点を新港まで延長(東へ約300m) ※注 バスの行先表示は「オーシャン東九フェリー」
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 市営バスのリリースですが、津田港行きの表示は確か「オーシャンフェリー」だったような…。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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