■16/01/17 オーシャン東九フェリー「フェリーびざん」乗船記 東京19:30−徳島13:20
りんかい線国際展示場駅からの送迎車には、他に2人の方が乗りました。
料金は210円。
ワゴン車なので、繁忙期は乗れない方も居るのかなあ。
その辺りの実態は、良く分からないです。
お金は、イスの後ろの投入口に入れるシステム。
車内は暗いので、これが何処に有るのか、毎回分からなくなったりして。
公式サイトには載っていない19:00の便も、乗り場には掲示して有ります。
これでもちゃんと、間に合うよ。
推奨はしませんけど(^^;。
随分とサイズがでっかくなった、「フェリーびざん」専用の乗船名簿に記入をして、窓口に提出します。
勿論、予約なんぞはしていません。
あ、この週から、公式サイトでネット予約が出来るようになりました。
まあ、私は今後も、予約はしないと思いますけど…。
気が変わったら、いつでも乗るのを中止出来るように。
こら。
11,820円をクレジットカードで支払って、乗船券を受け取ります。
船室の記載は「二等洋室」のまま。
やたらとカタカナにするより、こっちの方が分かりやすくていいですね。
徳島で、本船は沖州(おきのす)の新ターミナルへ入ることを、おねーさんが図で説明してくれました。
はあい。
カウンターの上の表示は、既にシンプルフェリーの残り3船も対応済みで。
船名を紙で隠してあります。
ポスターによると、夏までには4船全てが出揃いますね。
今回、私としては、随分と早くターミナルに着いちゃってます。
一般徒歩の乗船開始は、19:00とのことで。
程無くの18:30、車とバイクの乗船を開始するとの放送が流れたよ。
私は、一度外に降りて、岸壁を眺めます。
そんなには近付けませんけどねー。
「フェリーびざん」の船籍は徳島。
船名の下に、穴が開いてます。
どーしてあんなところに…。
遠くにはゲートブリッジが見えるよ。
待機場には、都バスが4台停まっています。
中古車として、何処かへ譲渡するのですね。
積み込みが始まると、船内へと消えていきました。
ターミナル内、煙草やアイス、カップ麺の自販機が有る以外は、ひっそりとしていて。
これはいつものことなのです。
船内に煙草の自販機は無いので、その旨の放送が流れていたよ。
乗船を待っている方は、10人ちょっと。
寂しいね。
3Fの窓越しに、トラックの乗船が続く「フェリーびざん」を眺めます。
乗船開始と同時に、乗船しちゃいましょう。
船内へ進むと、クルーが船内図を使って、お部屋の場所を教えてくれます。
私のお部屋は、一番奥、フォワードロビーの前の16人部屋でした。
室内は、中央の通路が凄く広くって。
荷物棚とか置けちゃいます。
ベッドは標準的な作りなのですが、チケットホルダー?が珍しかったよ。
コンセントと一体になったランプは、初めて見るタイプ。
枕元には送風口が合って。
あくまで外気を取り込むだけで、空調とは連動していません。
シーツは以前と変わらず2枚。
毛布と掛け布団まで有るです。
枕もちゃんとしたものが。
ベッドの下には、靴をしまう凹みが有るよ。
棚とハンガーもちゃんと有るです。
さすが、しっかりした作りなのです。
ベッドメイクをして、暫くはごろごろ。
ぱたぱたと慌しく出て来ちゃいましたし。
のんびりだよ。
放送によると、荷役の遅れで、30分程出航が遅れる見込みだそうですし。
結局、ベッドから出たのは、出航した後なのでした。
お馴染みの全長や航海速力も、萌えるおねーさんの声で説明が有って。
何か騒動を起こすと、海上保安庁や関係機関に通報します、とのものものしい放送も相変わらず。
船長さんの挨拶は、出航前に有りました。
お部屋の入り口には、温度設定の出来る空調のスイッチが有るので、暑いときは暖房をオフにしておけます。
本当は、送風とかの方が寝やすいかなって思うのですが。
さすがに遠慮。
廊下に出てみると、お隣の2室は、トラックドライバーさんのお部屋です。
私達、何か隔離されちゃってる感が有ります(^^;。
廊下の手摺は、洗濯物で賑やかでした。
船内をお散歩しましょう。
建造は佐伯重工業で、シリアルは715。
イメージカラーは青。
船内のデザインは、四国をイメージしているとのことです。
ペット同伴ルームや、パウダールームも有ります。
取り敢えず、軽食でも食べようと自販機を見て歩いて。
あ、ニチレイの自販機は無いんだ。
カップ麺やおつまみ、パンやお菓子が充実しています。
缶詰やおでん、肉じゃがや地方の名産、珍味なんかも売ってます。
色々有るね。
何か、変わったものも有りますよー。
是非、船内で確かめてみて下さい(^^)。
カップコーヒーと氷も、自販機に収納されて。
逆に、アルコール類は小さなものが一つ有るだけ。
深夜帯は販売休止になるのが謎です。
下船時刻から逆算して、販売休止になるのなら分かるのですが…。
お風呂用品は、別の場所、リラクゼーションスペースにちゃんと自販機が有ります。
売店は確認しなかったのですが、お土産品や雑誌をちょっとだけ売っていたみたい。
自販機前のスペースは、ドライバーさんの宴会が始まって、賑やかです。
ちょっと賑やか過ぎ(^^;。
このスペースの名前は、オーシャンプラザの名前を引き継いでいます。
引き続き、自由に使える調味料は充実していて。
箸も有るですし。
電子レンジも沢山有るよ。
煎茶とほうじ茶、お湯と冷水の出る給湯器が2台に、紙コップも装備。
勿論、シンクもちゃんと有ります。
サイドには、お1人様用のカウンター席も有って、コンセント装備です。
便利ですね。
キッズルームも標準装備。
さすがに今日は、お子さんは乗船していないみたいでしたけど。
四国なので、アンパンマンのイラスト。
ここもエアコンのコンパネが有って、テレビとベビーベッドも装備。
イラスト(アイコン)は、佐渡汽船と共通のデザインでした。
他には、日本人形が展示して有ったり、両替器が有ったり。
ゲームコーナーも有るです。
基本的には、カジュアルフェリーの作りを発展させている感じでしょうか。
コインロッカーは、貴重品用のちっこいサイズは100円玉返却式。
普通の荷物ロッカーは、100円の有料です。
壁際のモニタ上には、船長さんの船内名刺が入っていて。
そのモニタでは、お馴染みのナビが表示されてます。
ナビ…?。
ナビとゆーには、情報が詳細過ぎて。
ジャイロとか操舵モードとか、ブリッジのソフトをそのまま表示しているみたい。
エコーサウンダのUKCは123.3mですって。
船内の壁、足元には、謎のサインがいっぱい有ります。
その意味は、真上の設備と比べてみると、大体分かるのですけど。
どうして、こんな低い位置に有るんだろ?。
火事とかで、煙に巻かれて逃げるときの為…?。
ちょっと不思議なのです。
船内は、マニアの方が結構乗られています。
てゆーか、お客さんの殆どが、マニアの方みたいです。
えっ、そんなところの写真を撮るの!?、みたいな行動で分かっちゃいますもん。
人のことは言えませんけど。
トイレも洗面室も、かなりのスペースを取って、広々としていました。
綺麗ですし。
洗面所が独立した部屋なのは嬉しかったり。
お風呂も広くなりました。
以前の3倍位のスペースが有って。
脱衣場に、冷水器やベビーベッドも有るよ。
100円玉を持っていかなくっても、キーはロック出来ます。
シャワールームも広々。
いいですね。
女性用のみ、やはり入り口の扉を開くとメロディーが流れます。
ここのお風呂は、24時間ずっと入れるのが嬉しいよ。
私は2回しか入っていませんが、どちらも私だけでした。
お風呂に入らず、シャワーを使っている方が居ましたけど、顔は合わせていません。
フォワードロビーは、夜間は勿論、窓にカーテンがかかります。
ここにテレビは無し。
コンセントも有りません。
ゆったり静かにくつろげるように。
明るいときに覗いてみたら、本当に沢山の船が見えたですよー。
さあて、そろそろ寝てしまいましょう。
いつの間にか、消灯されていて。
ちょっと暑いかな。
掛け布団は使わなくっても大丈夫そう。
ほんの一瞬だけ、揺れが大きくなりました。
揺得のキャンペーンは継続中ですが、あんまりぶつかりたくは有りませんよね。
翌朝はゆっくり起きて、朝ご飯。
船内には気だるい雰囲気が漂います。
現在地は、紀伊半島の先っちょです。
GPSで調べたら、高瀬山なんてのが目の前でした。
いいないいな。
デッキに出てみると、手摺がすっごく高くって。
びっくり。
自殺防止ってはっきり書かれているので、またびっくり。
ここまでしなくっても…。
まあ、やる気になれば、乗り越えて飛び込むことは可能です。
当局の指導って、これからの新造船は、みんなこうなっちゃうのかしら。
でもこの航路は、沿海資格での運航ですよね。
外洋遥かに出たりはしないのに。
ここの会社って、運航管理者が逮捕されてしまったり、なかなか問題が多かったので、当局に目を付けられてしまってるのかしら。
転落がそんなに多いとか…?。
景色自体は、手摺の隙間から眺められます。
ファンネルを見上げて、中央の「H」マークを眺めて。
歩けるのは、ほぼ1層のみ。
この下は通路みたいな感じですし。
船首まで行けたりもしません。
それはちょっと寂しいかな。
そんなこんなで、たちまち徳島が近付いて来ました。
本当に、津田の対岸なのですねー。
南海フェリーのすぐ近くなのかと思ったら、かなりの距離が有りました。
南海フェリーが停泊しているのが見えますが、遠過ぎて何が何だか分かりません。
さあ、半券を渡して、下船しましょう。
下船後に見かけた掲示物。
すだち。
正式な社名は、前にオーシャントランスへと変わりましたが、ブランド名としてはオーシャン東九フェリーを継続使用していて、乗船券も船内の案内も、全てオーシャン東九フェリーで統一されていました。