■13/04/24 津軽海峡フェリー「大函丸」乗船記 函館09:10−10:40大間14:10−函館15:40
1箇所だけオープンしている、乗船手続きの窓口には、ちょっとした行列が出来ます。
大間航路の自動券売機は廃止になったとのことで、必ずカウンターに寄ることになりました。
私はですね、ネット予約をしていないので、スマートチェックインは出来ません。
乗船名簿を記入して、列に並んだのでした。
往復割引で、復路が1割引になった乗船券は4,180円。
クレジットカードで決済します。
復路はオープン券で、乗船名簿の複写と台紙をセットに、ホチキス止めされました。
この形式は初めてなので、それだけで楽しくなってしまったり♪。
ターミナル内のレストランとショップを見て歩くと、ワンコイン500円の日替わり定食が有ったり、290円のお弁当を売っていたり。
リーズナブルなの。
フェリーターミナルらしく、トラックパーツまで売っています。
2階のレストラン跡地は、業務用の調理コーナーみたいになっていました。
色々なイルカグッズが出ていたので、ストラップを2種類購入。
合計で760円。
「海でつながる道がある。」が統一テーマ。
なかなかいい感じなのです(^^)。
程無く、「びるご」が入港して来るのが見えたので、岸壁に出てみましょう。
「びなす」はドック休航しているそうなので、函館どつくに見えたフェリーは、「びなす」だった模様。
ターミナル側から函館どつくを見ると、「ナッチャンWorld」も見えますねん。
「大函丸」にはタグ?が付いて、「大函丸」の扉越しに何かの作業をしていたみたい。
荷物の受け渡しか何かかにゃ…?。
一般徒歩の乗船開始は、車の積み込みが殆ど片付いてからなので、ちょっと待つことになりますねー。
岸壁でぼーっとしつつ待ちます。
貰って来たパンフレットによると、「ばあゆ」は04/08で終航となり、04/18から「大函丸」が就航したとのことでっ。
ただ、爆弾低気圧の影響で、「ばあゆ」は欠航が続いていましたが…。
この「大函丸」は、初代から数えて7代目。
ちなみに4番は欠番です。
読みは、今回から「だいかんまる」になりました。
津軽海峡フェリーでは、ノスタルジック航路(わんこ対応)として売り出し中。
新造船は10分の時間短縮となり、04/18から04/21まで、完全限定の就航記念チケットの配布も有ったそうです。
サイズは、「ばあゆ」とほぼ一緒なのですね。
建造時に事故が発生して、技術者の方が1名、亡くなっています…。
船内へと進む前に、ハンディタイプのスキャナで乗船券のバーコードを読んで貰って、と。
カーデッキを突っ切り、エスカレーターで船内へと進むと、各船室は既にぱらぱらとお客さんが居ます。
どうせ船内を歩き回りますし、景色も見たいので、シート席をチョイスしたよ。
電車チックに、窓から外を見やすいの。
窓際の各席には、コンセントも有りますし。
片隅にベッドが有りますが、医務室は案内所前に立派なものが別に有るのですね。
ここは、バリアフリールームっていう位置付け。
勿論、船内は全てバリアフリー対応で、車椅子の駐車スペースも確保されていて。
案内所からの肉声の放送は、8音のディナーチャイムで始まります。
自動放送も勿論装備。
船内の売店では、カツサンドとか「大函丸」ラベルのミネラルウォーターを売っていました。
シートは3クラスに分かれましたが、見た感じ、それほどの違いは感じません。
300円の差で、カジュアルとファーストを分けたのって、ちょっと不思議。
繁忙期に座席を確保出来るっていうのは、利点かなあ。
今回、行きのファーストシート、ネット販売分は満席になっていたよ。
出航時間が近付いたことですし、デッキに出てみましょう。
新造船の視察なのか、スーツ姿の人達が数人いらっしゃいますねー。
デッキは意外と狭くって、歩けるのはここ一箇所だけなのでした。
海を真下に覗けるような場所が、とっても少ないのは残念かな。
船籍は、勿論大間です(^^)。
前方のブリッジを覗き込んでみると、ガラスの部分が大きく取られていて、出入港の操船をする船長さんの姿が、とっても良く見えます。
楽しいね。
大きく汽笛を鳴らして、「大函丸」は出航したよ。
大型フェリーのような高音では無く、低音が響いて、なかなかいい音でした(^^)。
港外に出たところで、座席に戻りましょう。
本当に、景色が見やすいの。
ただ、基本、海しか見えないので、すぐに飽きます。
退屈です。
こら(^^;。
瀬戸内の航路なら、島とか景色とか他の船とか、まだ変化は有るのですけど。
どーでもいいのですが、将来、人類が本格的に宇宙へと出て、惑星間航路とかが実現しても、道中の景色は凄く退屈なのでしょうね。
地球と月の間ですら、段々と地球が小さくなって、段々と月が大きくなるだけ。
そもそも、宇宙フェリーに窓が有るのかも怪しいものです。
まあ、私はその頃まで生きていないでしょうけど…。
なあんて、船内ではすることが色々有るので、船旅自体は退屈とは無縁です。
自由に歩き回れるっていうのは、いいですよね。
案内のモニタは、出入港の前後は管理画面が表示されていますが、途中はナビになっています。
右上には到着予想時刻を表示。
遅れが、2分なら定刻表示、3分だと遅れ表示。
早着は定刻表示。
そんな観察をしつつ。
スタンダードの座敷席は、さらっとスペースが埋まっている感じかな。
一つ上のフロアも、ちゃあんと人が居ます。
あの場所をご存知ってことは、地元の常連さんなのでしょうか。
コンセントはあちこちに有って、便利です。
ちょっとしたビジネスコーナーみたいな区画も有って。
パンフによると、ここはフリースペースって位置付け。
レディースルームとファミリールームは、扉付きです。
勿論、ドライバーズルームも。
ドライバーズルームを覗いてみると、普通に座敷のお部屋でした。
青森ヒバを使った面白い照明が、あちこちに。
面白いね。
そんなこんなで、大間のターミナルが見えて来ました。
私は、デッキから接岸を眺めます。
こちらでも、岸壁にはスーツ姿の人達が何人かお出迎え。
旧ターミナルとは別に、新しいターミナルを造ったんだあ。
こじんまりとしていますが、ちゃんとレストランと売店が有ります。
バスもここまで来るようになって、ターミナル前の駐車場にバス停が有りました。
ここから大湊線の方へ出るのは、とっても時間がかかりますけどねー。
マグロと未成線と「大函丸」を組合わせた旅、有りだと思います(^^)。
大間では、人道橋からの下船となるのですね。
車の下船が始まる前に、さくっと下船出来ちゃいました。
久しぶりの大間だあ。
カウンターには、就航記念のお花が飾られていますねん。
折り返しの乗船券は、12:30から発券を受け付けてくれるそう。
取り敢えず、外に出てみましょうか。
小雨の降る中、「大函丸」が佇んでいました。
しっとりと、いい感じなのですよ。
ツノが2本生えているのは、何の為なのかにゃ。
災害時には、陸上への給電と清水の供給が可能なんだそう。
折り返しまで、3時間40分の長い待ち合わせとなるので、てくてくと歩いてみます。
前回はまだ「ばあゆ」と旧ターミナルでしたが、旧ターミナルは解体が進んでいました。
道の途中には、「大函丸」の幟がはたはたと…。
オリックスレンタカーの営業所が有ったので、レンタカーを借りてみるのも有りかなあ。
更にずんずん歩いて、スーパーと銀行の辺りまでは行ってみました。
丁度、おおま温泉のマイクロバスが来て、お年寄りが何人か乗り込みます。
これって、無料で送迎してくれるのかしら。
私も乗って、いいのかな?。
まあ、乗車は遠慮して、バスを見送ります。
以前泊まった、懐かしいホテルを見つつ、フェリーターミナルに戻ったのでした。
ターミナル内のレストラン、海峡日和大間店でご飯にしよー。
みそ貝焼き定食650円。
他にも、色々なメニューが有って、「石窯の焼きたてピザのお持ち帰り出来ます!」とのことで、ピザ3種の持ち帰りが可能。
近所の人が、お弁当を買いに来たりもしてたっけ。
ここでは、フェリーを眺めながら食事が出来て、スライド式のコンセントが付いた席まで有るです。
利用者さん、私1人だけでしたけど…。
ショップには、まだ東日本フェリーの包装紙を使ったグッズが残っていたりしたよ。
マグカップとか。
今となっては、懐かしい社名なのですよー。
にしても、暇です(^^;。
雨が本降りになってしまい、お散歩も出来なくなってしまいました。
お昼を過ぎると、レストランは賑わっていたから一安心、かな。
待合室のイス、背もたれの無いタイプなので、ずっと座っているととっても疲れます…。
これはキツイ(^^;。
待ちわびた乗船開始は、13:43でした。
車も一般徒歩も同時です。
ここでは、据え置き型のセンサーにタッチして、誰も居ない船内へと。
帰りは寝ることにしていたので、座敷席の片隅に荷物を置いて、と。
ちょっと小型になった黒い枕を持って来て、すやすやと寝てしまうのでした。
まだ出航もしていないのにい(^^;。
そんな感じで、函館に戻って来たよ。
さすが、この時間の函館行きは、がらがらでした。
あ、そう言えば、「大函丸」ではトイレの汚物流しが個室になっていました。
個室とゆーか、扉が付いて。
確かに、その方がいいですよねー。
わざわざ開けてみたりはしなかったので、中がどうなっているのかは分かりません(^^;。
下船はカーデッキからとなり、全ての車両が片付いてから。
15:48頃の下船となりました。
一般徒歩の下船は、20名程。
ぞろぞろと、車輌が出払ったカーデッキを歩いたのでした。
ターミナルでは、折り返しを待つ沢山の人達が居て、レストランも賑わっていたよ。
地元の皆さんが、大間に帰るのですねー。
程無く、「ブルードルフィン」が入港して来ます。
「大函丸」と並ぶと、とってもとっても、大きい大きい。
単体だと大きく感じる「大函丸」が、小船みたいなんですもん。