■14/11/13 マルエーフェリー「クルーズフェリー飛龍21」乗船記 東京有明17:00−21:40志布志22:40−名瀬09:10
当日は、台風の影響も回避して、予定通りの出航になりました。
なあんて、そんなことは全然無く、入港の遅れから荷役が遅れ、出航も順調に遅くなります。
約30分の遅れ、かな。
観覧車と富士山と、ベイエリアの光の粒に見送られての出航。
すぐにゲートブリッジを潜ります。
青くライトアップされ、ピンクのラインが入ったゲートブリッジは、なかなかの雰囲気でした。
皆さん、デッキに出て来られて眺めていたよ。
デッキから、頑張って写真を撮ろうとしましたが、全部ぽけぽけ。
そんな感じの出航風景なのですが、既に乗船から5ヵ月が経過して、当時の記憶も曖昧になっちゃいました。
メモとか、特に残していないですし。
写真のタイムスタンプもアテになりませんし。
何故か、レストランの利用人数と、各港の乗下船人数のカウントだけが、メモして有りました。
それでは、時間をちょっとだけ戻して。
ターミナル前で友人と合流したら、乗船手続きをして貰いましょう。
ウィラートラベルの、「飛龍21ファイナルクルーズスペシャルプライスプラン」の利用で、名瀬までの2等は11,560円。
通常運賃の半額だよ。
すっごくお得なのです。
おんぼろな待合室内には、10人ちょっとのお客さんが居て、他には自転車とか小荷物とか、色々な物が置いて有ります。
この雑然さが素敵です。
岸壁にも、コンテナや沖縄ナンバーの自動車が並んで、フォークリフトが走り回って。
いかにも離島航路の荷役!って感じなのですよー。
お隣りには、でっかい商船三井のフェリーが停泊中。
船名は読み取れませんでした。
程無く乗船開始になって、タラップからぞろぞろ乗り込みます。
狭めの通路を歩いて行って、客室の区画へと。
2等寝台の、写真だけ撮らせて貰ったです。
ちゃんと窓が有りますよん。
私達の2等洋室は、4人部屋のそれぞれ下段を使うように指定されていて、2人で貸切です。
当然ですが、インサイドで窓は有りません。
上段は、ちょっと頼りない感じだあ。
これは、21じゃない「クルーズフェリー飛龍」と一緒なの。
室内には、テレビとシャワーとトイレ、冷蔵庫が有ります。
貸切出来るなら、かなり幸せです。
2等寝台よりも、広くっていいかもしれないね。
さすがに、ルームキーまでは有りませんけど。
それでは、まずは船内をうーろうろ。
シャワールームも有りますけど、こちらを使うことは無さそうです。
当然ながら、シャンプーやソープの装備は有りません。
自販機はあちこちに分散して置かれていますが、ニチレイの冷凍食品は故障中、アルコール類の半分は売り切れ、売店は品薄と、なかなかに厳しい状況で。
ニチレイが故障中なのは痛いなあ。
お酒を飲む人には、ちょっと辛そう。
まあ、レストランは営業しているので、そんなに困ることは有りません。
あ、現在販売中のお酒は、ちゃんと補充がされていたので、これ以上に品切れになることは有りませんでした。
オリオンビールとか売っています。
台湾までの直通はしないので、免税ビールの販売は有りません。
有ったとしても、国内では買えません。
当然ですよね。
売店はかなりの縮小営業で、棚はすかすかでしたが、これだけ売っていてくれれば、十分でしょうか。
アイスや甘いお菓子が無いのは、ちょっとだけ残念。
持込みすれば良かったなあ。
友人が、飲兵衛さんらしく、おつまみを沢山持ち込んでいたので、色々とお菓子を貰っちゃいました。
売店は案内所と兼務だったりするので、船員さんもなかなか大変そう。
閉鎖になっている施設が多い中、ここだけはちゃんと開いていました。
かなりお洒落な作りのバーカウンターなのですよ。
ただし、今はバーとしては使われていません。
本棚に漫画が並べられていて。
読書コーナーなのです。
でも、すっごく雑然とした雰囲気で。
カーペットは綺麗なのですけど。
床に置かれたダンボールにも、漫画本が沢山入っていたよ。
翌日、利用しようとしたら、日差しがふり注いで、かなりあっついのですよね。
ホールはさすがに開きません。
私は、ここのお隣の通路のイスに座っていたり、エスカレーター前のイスに座っていたり。
どちらも電源が近かったですし。
なので、食券の販売のときとか、放送が入る前から、既に購入したりしてました(^^;。
まあ、品切れになったりはしないので、そんなに急いで買わなくってもいいのです。
デッキに出ると、富士山も見えて、ここ東京の景色は、かなり豪勢だと思うのでした。
沖縄にも負けていないよ。
にしても、なかなか出航しないなあ。
夕食の食券の販売が始まったので、早速購入したよ。
お勧めは、やっぱり日替わり定食650円です。
こちらは数量限定なので、早めの購入が望ましいかと…。
朝昼晩、全てのメニューはレストラン前に掲示して有るので、それぞれを見比べて、食べたいものの作戦を考えましょう。
今日は友人と2人なので、おかずを取替えっこ出来たりして、便利なのです。
あ、カレーとか、食べてみたかったかなあ。
カレーは何故か、お昼限定なのですよね。
ラーメン等、麺類も有りますが、有村時代とは違って、沖縄料理は皆無です。
残念ながら、おにぎり等、夜食の販売は有りません。
ちょっと期待していたけれど。
2日目、メニューを見ながら、そんなことを友人と話していたら、船員さんに話しかけられて。
お勧めのメニューとか有るのかな?、なんて思ったら、レストランの人ではないらしく。
このタイミングなので、私達はてっきり…(^^;。
本船の売却先のこと、建造中の新造船のこと、今後の予約状況、色々なことを教えて頂きました。
階段の上と下とゆー、変なポジションでの会話(笑)。
揺れるときは凄いとか、恐ろしげな話も…。
沖縄でマラソン大会が有るときとか、本船もそこそこ混雑していたそうで。
最終航海は、さすがにほぼ満席みたい。
12/04東京発が最終航海なので、残り4航海ですね。
そしてその最終航海、低気圧の影響で、東京発は24時間の遅延となりました。
うわあ…。
その日に合わせて、お休みを取っていた方も多かったと思うのに。
最後まで、難易度が高い航路なのでした。
私は、有明までお見送りに行こうかと思いつつ、結局は行かなかったのでした。
やっぱり、寂しいですもん。
皆さん、ここの航路のことは予習済みらしくって、食券の販売とレストランへの呼び出しの集合は、とってもスムーズでした。
訓練された人々ですからっ(笑)。
はい、晩ご飯です。
ボリュームも有って、美味しいよ。
カウンターに、注文分のお料理がずらっと並んでいるので、食券と引き換えにご飯とお味噌汁をよそって貰って、受け取ります。
お茶やお水はセルフで、調味料と一緒にテーブルに置かれていました。
皆さんの注文の傾向とかも分かっちゃいますね。
私の独自の集計によると、レストランの利用者さんは、初日の夜が10名。
翌日の朝が11名、昼が12名、夜が13名。
翌々日の朝が18名でした。
独自とゆーか、全員が一斉に集合するので、これで間違いないかと。
ご飯(ライス)だけの注文も出来るので、おかずの持込みとかも出来ちゃいます。
不思議なのは、ロシア人(推定)の女性で、毎食、タッパーでお味噌を持ち込んで、それでご飯を食べていました。
あれって、お味噌だよね。
実はキャビアなのかとも思ったけれど、お味噌とキャビアは間違えませんものねえ(^^;。
レストランは食事が終わると閉鎖されるので、食器を下げたら、すみやかに撤収です。
一度、友人と話し込んでいたら最後のお客になってしまい、船員さんに「もう締めますので」って言われちゃいました。
あ、ごめんなさいです。
ちなみに、この航海、乗客同士の交流とかは、全然無かったみたい。
私達は勿論、皆さんがそれぞれに過ごされていて。
本やネットだと、一緒にお酒飲んだりとか、そういう触れ合いが描写されていたのですけど(^^;。
過ごし方は自由なのですし、そういうことも有りますよね。
適当にくつろぎましょう。
お部屋で、オリオンビールを飲んでみたり。
シャンプーとか、最低限しか持って来ていないことに気が付いて、友人に借りたりして。
初日の夜は、箱型の枕で、ぐっすり眠ってしまいました。
現在進行中な2泊3日の船旅、わくわくするね。
翌朝は、そこそこ早起き。
いえ、朝ご飯を食べられなかったら困りますし…。
もお、食い意地張ってるなあ。
友人はぐっすり眠っているね。
デッキに出てみると、いいお天気です。
波も殆ど無くって。
間近には陸が見えて。
携帯も圏内になったので、GPSで調べると、もうすぐ潮岬です。
便利だあ。
この先も、本船はずっと陸の近くを航行するので、随時電波は拾えました。
スクフェスのLPを漏らさずに済んで、とっても助かるのです。
他にも、皆さん結構、デッキに出て来られてますねー。
木甲板は、やっぱり雰囲気有りますし。
そんなに痛んでいないのが嬉しいな。
朝ご飯は、洋定食630円にしてみましたあ。
サンドイッチ。
ボリュームが有って、嬉しいのです。
友人はとうとう起きて来なくって。
朝ご飯は食べない人だったっけ…?。
単純に、お仕事で疲れていたみたいです。
私は前日、強羅の温泉でリフレッシュしましたからねー。
暫くすると友人も起きて来て、デッキへ。
遠くに客船が見えるとのことでっ。
遠過ぎて、素性は良く分かりませんでした。
本船の船内は、とってもとっても沖縄です。
他のフェリーでは見られない装飾がいくつも有るの。
雰囲気有りますよね。
お昼ご飯の日替わり定食と、カルビ丼。
カルビ丼は、ちょっと物足りない量かもしれません。
そこでカレーですよ!。
今更遅いのですけど…。
レストランには、結構皆さん来られています。
何しろ、これが最大の楽しみなのですものね。
持ち込みとかしちゃうと、勿体無いのです。
本船は四国の沿岸へと進み、結構長い間、携帯も圏内になっていました。
そんなに寒くは無くって、西へと向かっていることを実感だね。
またデッキをうろうろして、積み込まれたコンテナの中身に思いを巡らせたり。
気になりますよねー。
足摺岬を確認っ。
カウンターのロゴマークはいいアクセントなのです。
ここには色々な情報が集約されているのですが、そんなマメには更新されないので、船員さんを捕まえて質問した方が、手っ取り早いかと…。
掲示されていた「航海予定表、東京〜志布志(離岸2マイル・208度〜都井岬)」によると、御前崎00:50、潮岬07:29、室戸岬11:18、足摺岬14:24、都井岬20:20になっていました。
志布志への到着は、東京の遅れをそのまま持ち越す感じみたい。
実際には、荷役の遅れか、出航も遅れて、1時間以上の遅れになって。
日付が変わっても、まだ志布志に居ましたもん。
待ちくたびれて、私達はもう寝ちゃってました。
デッキは3層で、トップからパノラマデッキ、プロムナードデッキ、レセプションデッキとのことで。
それでは、晩ご飯ですよー。
船員さんも、日替わり定食の数と内容の説明をするのが面倒になったらしく、販売開始前から、カウンターにメモが用意されていました(^^;。
私も友人も、日替わり定食を採用なのですよー。
最後の夜なので、自販機でビールを買って持ち込みましょう。
私達の船旅も、そろそろ終わりか近付いて来ました。
船内には電子レンジもちゃんと有って。
給湯器は、なんだか変な場所に有りますです。
そこでコーヒーを入れたりしたよ。
程無く、見事な夕陽が太平洋へと沈んでいって。
海面に触れると、あっという間に沈んじゃいました。
志布志が少しずつ近付いています。
志布志での下船は2名。乗船は3名。
名瀬での下船は8名、乗船は10名ってとこですかあ。
志布志で遅れたのは、前航海で志布志を抜港していたから、荷物が多かったせいなのかしら。
翌朝、さすがに友人もちゃんと起きて来たので、一緒に朝ご飯を食べます。
2人共、洋定食。
後半は、結局、同じメニューになっちゃいました。
和定食は、カウンターに並んでいたのを眺めましたけど。
遅れは約1時間30分になりました。
海の色が、かなり南国になって、すっかり暖かくなりました。
そろそろ下船の準備をしなくちゃ、なのです。
朝ご飯を食べていたら、何処からか鳥が紛れ込んで来て…。
ちゅんちゅん。
何とか外に出て行って貰おうと、船員さんと、何故か私が船内を走り回ります。
あっちに行きました!。
こっち!。
他のお客さんも巻き込んで、大騒ぎ。
でも、結局は徒労に終わったのでした。
さあ、名瀬の港が見えて来ましたよー。
ハブ酒のメーカーさんとかが有りますね。
ちなみに、「なぜ」でも「なせ」でも、読み方は別にどちらでもいいらしく。
そんないい加減でいいのかにゃあ(^^;。
なかなか立派なターミナルなのです。
色々なフェリーや、客船が接岸するのですものね。
さあ、これでもう、「クルーズフェリー飛龍21」とはお別れ。
寂しいけれど、もう出会うことは絶対に有りません。
ゆっくりと踵をターンして、タラップを降りましょう。
さようなら…。
最初で最後の乗船も、いよいよお終いだね。
ターミナルの待合室は、さすがにこの時間はがらんとしています。
展望台チックな場所から、「クルーズフェリー飛龍21」の船体を眺めて。
11月も中旬ですが、半袖で全然大丈夫。
暖かいよ。
滅多に撮らない、自分を入れた記念写真まで残したのでした。
最後に、パンフレットを記録しておきますねー。
それから、配船表。
ちなみに、最末期の東京からの2等通常運賃は、志布志まで21,800円、名瀬まで23,110円、那覇まで27,230円。
志布志からだと、名瀬まで10,310円、那覇まで15,870円。
マルエーやマリックス、他の沖縄航路にも挑戦してみたいのですが、千葉からのアクセスの関係と、私が北海道大好きなので、なかなか足が向かないのでした。