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旅のしおり

 ここには、東海汽船「かめりあ丸」横浜−東京、の乗船記があります。
 横浜と東京の間でも大型客船に乗れること、すっかり忘れちゃってました。
 以前、フル区間の乗船を計画したことも有ったのですが、「あぜりあ丸」でひたすら船酔いしたのに懲りて、離島航路の乗船は封印中。
 離島って、行ったら必ず船で戻らなくっちゃなりませんものね。
 それはとっても辛いこと。
 航海と後悔がイコールなの、身を持って分かったもんっ。
 他の長距離航路なら、鉄道で戻って来ることも出来るから、いつでも安心、お守りなの。
 そんな感じ(^^;。
 追記、アニメ「夏色キセキ」に登場した「かめりあ丸」はこちらから☆。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/11/06 東海汽船「かめりあ丸」乗船記 横浜18:10−東京20:00

 乗船日は、11/06に決めっ。
 本当は、この1週間前、10/30に乗船するつもりだったのですが、台風の影響で、前日昼間のジェットフォイルが全便欠航していて…。
 この「かめりあ丸」だけが出航したらしく。
 それじゃあ混雑しそうだし、予定を1週間遅らせたのでした。
 5日目以降の予約なら、ネット割引で乗船券を買えますものね。
 東海汽船のインターネット予約サービスは、以前、館山航路に乗船したとき、会員登録を済ませて有るよ。
 早速購入だあ。
 横浜から東京までの短距離でも、全等級の選択画面がずらずら出て来て、壮観なのです。
 ここで、特等を取ったりすると、明らかに変な人なので、無難に2等を選択します。
 和室か椅子席かで迷ったけれど、どうせ船内をうろうろするし、椅子席に決めっ。
 クレジットカードで決済を済ませたのでした。
 200円引きになって、1,190円ですって。

 乗船当日は、1時間前に横浜港大桟橋に到着したよ。
 大桟橋近辺は、「ナッチャンWorld」を見学に来たとき歩き回ったので、特に迷うことは有りません(^^)。
 すっかり暗くなった中、大観覧車「コスモクロック21」をバックに、屋形船が出航して行きました。
 光のイルミネーションが、きらきらすっごく綺麗なの。

 大桟橋の中へと入ると、クリスマスツリーが飾られていて、雰囲気たっぷりだね。
 てゆーか、週末の大桟橋には、家族連れとカップルしか居ないのですよ…。
 べべ別に、独りが寂しいとか、そういうことじゃないんだから!。
 勘違いしないでよねっ。
 何故か、ウェディングマーチがひたすら流れ続けていたりするのが、もの悲しさを誘ったり誘わなかったり(^^;。

 それじゃあ、乗船手続きをしちゃいましょう。
 東海汽船のカウンターは、クルーズの案内所に囲まれた中にぽつんと有って。
 印刷して来た乗船名簿を提出して、乗船券と引き換えます。

 一緒に、絵葉書と飴ちゃん2つが貰えて(^^)。
 絵葉書は、「あぜりあ丸」に乗ったときも頂いたのですよね。
 楽しいです。
 飴玉は、船酔いしたとき、気を紛らわせる為なのかなあ…。
 ん、絶対にそうだよ!。
 ↑ひねくれちゃってます(^^;。

 今日は4番ゲートからの乗船になるそうで、17:45になったら、案内を開始するとのこと。
 ちなみに、乗船券の発売は、18:00までだそうです。
 東京湾夜景航路ってことで、何回も案内放送が流れて、東海汽船のカウンター前では、スタッフさんが出て来て、呼び込みも行なわれていましたです。

 時間になって、いよいよゲートが開かれました。
 乗船券の半券を渡して、と。
 残りの半券は、下船のときに回収するとのことで、手元には何も残らないです。
 岸壁までは、通路をとっとこ歩いて、スロープをぐるっと回って行くよ。
 遥か遠く、ベイブリッジを潜って近付いて来る、「かめりあ丸」の灯りが見えました。

 私は、乗船口に並んだお客さんの列から離れて、手摺り越しに「かめりあ丸」の接岸を眺めてみたり。

 くるっと回って、接岸。
 船体には、伊豆七島の島々の名前が記されていますねー。
 それを見ただけで、私は条件反射で気持ち悪くなってしまったりとかして…。
 おいっ(^^;。
 甘く切なくドキドキ。
 「あぜりあ丸」では、本当、強烈な船酔いをしましたからねー(^^;。

 程無く、小さなタラップが掛けられました。
 乗り降りするお客さんの数を数えてみたら、下船が18人で、乗船が15人だったよ。
 降りたのは釣り人さんが多くって、乗ったのは老若男女、様々なのです。
 横浜からの乗船は、やっぱり夜景目当てのお客さんばかりと思われ。
 クルーに、右側と左側、どちらの夜景が綺麗か、尋ねている方も居たですし。
 まあ、普通は左舷側なんじゃないかと。

 まずは、指定された椅子席に、荷物を置いて来ちゃいましょう。
 急な階段を降りて、船室を探します。
 船の作りは、「あぜりあ丸」を思い出させますねー。
 あ、吐きそう…。
 もういいって(^^;。

 指定された船室には、数名のお客さんが居らして、寝ていたりテレビを見ていたり。
 一応、501が指定されているのですが、がらがらですし、席を探すのが面倒になって、適当な席に荷物を置いちゃいました。
 船内の探検に出ますよお。

 和室は、テープで区切られた指定席です。
 空いている区画はここだけで、他は殆ど埋まっていたっけ。
 荷物が多いし、皆さん釣りの帰りなのでしょうね。
 鮮魚は、1個100円で、冷蔵庫に預かってくれるそう。
 他にも、事故防止の為に竿先を保護することや、資源保護の為に釣った魚の持ち帰りを制限すること、釣り関係の掲示は色々有ったです。
 「かめりあ丸」のお得意さんが、はっきり分かりますよねー。

 案内所には、天気図が掲げられています。
 離島航路では、天候ってとっても重要ですものね。
 見ても良くは分かりませんけど、気圧配置を見て、何となく分かったような気になってみました(笑)。
 案内所横にはお札と小銭の両替機も有るです。
 自販機は、色々な種類のものがあちこちに配置されていて、便利そう。
 お値段も変わりませんし。
 アイスやお菓子、トランプまで売ってます。

 軽食コーナーは、何も注文しなくっても、自由に利用出来るのですって。
 ただ、ちょっと狭いかなあ。
 混雑時には、ゲームやミーティングでの利用はご遠慮下さい、とのことで。
 あと、19:30になると、清掃を開始するので閉鎖になるそう。
 メニューは結構豊富で、マンゴー割りとか、マンゴーカレーなんてのも有りましたよん。
 レトルトや冷凍食品の自販機も有るです。
 私は、ちょっと場違いなホットケーキが気になったけれど、お腹が空いていないので、結局何も食べなかったのでした。
 「島焼酎盛若セット3,000円」も、何だか気になるメニューなのです。

 船内は結構広くって、あちこち歩き回る楽しみが有りますねー。
 まだ半分も歩いてませんもん。
 そんな中、船内放送が流れて、只今横浜を出航しました、と。
 あれれ?、まだ出航時間じゃないのにい。
 慌ててデッキに上がると、既にもう、大桟橋は遠く離れていたのでした。
 大観覧車に付いている時計を見ても、やっぱり時間前だけれど…。
 まあ、離島航路は先手必勝、ですからね。
 気象状況は刻々と変わるわけですし、のんびりしてはいられません。

 件の大観覧車を撮影しちゃいます。
 体を屈めて、こーゆー変てこりんなアングルで撮影をしていたら、クルーが通りかかって、「上のデッキに上がればもっと綺麗に撮れますよ」って、声を掛けてくれました。
 そうですよねー。
 ありがとうございます(^^)。

 程無く、屋根に巨大なサンタクロースとトナカイを頂いた、「ロイヤルウイング」が擦れ違って行きました。
 サンリオの株主優待で、この「ロイヤルウイング」の招待券を毎回貰っているのですが、一度も乗船したことが無かったりします。
 レストラン船って、なかなか乗船の機会が有りませんから…。
 水面を見ると、デッキよりも下、海面すれすれを、カモメが何羽か「かめりあ丸」と平行して飛んでいました。
 わ、面白いなあ。

 そして、「かめりあ丸」は横浜ベイブリッジを潜ります。
 ベイブリッジの直下は初体験。
 下から橋を見上げるのが、私は大好きです。
 「かめりあ丸」は、トップデッキにも屋根が有るので、真上が見えないのは、ちょっとだけ残念な感じかなあ。

 横浜の街が少しずつ少しずつ遠ざかって、コンテナバースのぎらぎらした明かりが見えて、何だかすっごく楽しくなって来ちゃいました。
 気候も、ちょっとだけ肌寒いかな、って感じで、とっても過ごしやすいのですよ。
 私は結局、約2時間、ずっとデッキで過ごしてしまいました。
 デッキにイスは無いので、手摺りにもたれて、ぼーっとして。
 そういう時間も、たまには必要ですよねー。
 同じことをしている方が、他にも数人(^^)。

 船旅を満喫してるのが嬉しくなって、お友達にメールしちゃったり。
 「かめりあから夜景を見ています」。
 そうしたら、何で亀戸駅なんかで黄昏ているの?、とか返事が来たりします。
 同情された。
 こっちは船の上だってのに。
 いやいや、確かに亀戸文化センターは、カメリアホールって名前なんですけど。
 亀有と間違ってる人も居たし。
 わざわざ亀有で夜景なんか見るかい(^^;。

 デッキには、謎の桟敷席が有ったりもします。
 これって、ステージ代わり?。
 素性はちょっと、分かりません。
 座れるのはここだけなのですよねー。

 出航から40分位で、早くも羽田空港沖に到達です。
 空を飛行機が飛び交って、ひょいひょいと着陸して行くね。
 滑走路が増え、2機同時の着陸とかも出来るようになって、本当にたっくさんの飛行機が見えるです。
 凄いなあ。
 真上が見えないのは、やっぱりちょっと残念だけれど、雨の日は屋根が有った方が助かりますものね。

 てことで、ずっとデッキに居たのですけど、椅子席に全く座っていないことを思い出して、一度船内に戻ります。
 椅子に座って、リクライニングを倒してみたり、テーブルを引き出してみたり。
 テーブルは角度を3段階に変えられて、足載せもちゃんと有りますし、意外と椅子席も悪くない感じなのです。
 壁際には、コンセントも複数有りましたあ。
 あ、「かめりあ丸」にはシャワールームが有って、200円で利用出来るとの掲示が有りましたけど、実際どこに有るのかは分かりませんでした(^^;。
 船内には殆ど居ませんでしたから…。

 それじゃあ荷物を持って、またデッキに上がりましょう。
 自販機で買った、暖かいレモンティーを飲みながら(^^)。
 「かめりあ丸」のこの区間は、本当に東京湾夜景航路ですね。
 今度は、大井のコンテナターミナルの灯りが見えて来ましたっ。
 いいなあ。
 なら、そろそろ、離島航路に再チャレンジするっていうのは、どうでしょう?(^^)。
 嫌です。
 …えっ?。
 死んでも嫌(にっこり)。
 じゃあ死ね!、なんていうツッコミが、ここで欲しい所なのですが(^^;。
 体に刻み込まれた恐怖は、そう簡単には消えないのですよお。
 広がる海は、決して味方では有りませんから。
 チャパチャパ。

 オーシャントランスのフェリーが見えないかなって思ったけれど、見えません。
 その代わり、レストラン船が3隻続けて擦れ違って行きました。
 船名までは見えないなあ。
 最後だけは、「ヴァンテアン」って読めました。
 週末のレストラン船は、満席の盛況だね。
 反対側には、屋形船の灯りがたっくさん見えて。
 え、あんなに沢山居るですかあ。
 すっごい密度。

 レインボーブリッジが見えて来ると、「かめりあ丸」の小さな旅も、そろそろ終わりだね。
 橋の下から東京タワーを見上げるのは、船からでなくっちゃ体験出来ません。
 貴重な景色を見れて、楽しい楽しい。

 竹芝でも、またくるっと回転して、接岸なのです。
 接岸作業を見学していたら、目の前にタラップが掛かったので、そこから降りてもいいのかと思ったら、関係者が乗船する為のもので…。
 お客さんは、人道橋からの下船なのでした。

 クルーに見送られて、下船だよ。
 お客さんは、40人位だったでしょうか。
 下船して時計を見たら、丁度20:00だったです。
 船首では、てきぱきとコンテナの荷下ろしが続いていて、「かめりあ丸」が離島の物流を担っている様子が、しっかりと伝わって来たのでした。

 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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 ゆかねカムパニー ©C.Maya 2010