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旅のしおり

 ここには、津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」青森−函館、の乗船記があります。
 「ほるす」から生まれ変わった「ブルードルフィン」、早めに乗ってみたいよね、なんて思いつつ、7月はお休みがなかなか取れなくって。
 出来れば旅行は避けたい、学校の夏休み期間とぶつかっちゃいました。
 予約状況を確認してみると、わ、やっぱり混んでるよお。
 その中でも、空いてそうな便は、どーこ?。
 前後の行程との関係も有って、青森22:15発の23便に決めたのでした。
 …そんな時間とか、景色を見る気がゼロでしょー。
 船さえ乗れれば、それでいいの…?(^^;。
 ちなみに、この発着時間って、1日で私が一番元気な時間帯なのですよ。
 24時間運航だと、自由自在なプランが組めるから、助かるね。
 ネットからスタンダードの予約をして、準備は万端っ。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■10/07/26 津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」乗船記 青森22:15−函館01:55

 青森には、20:44の「白鳥42」号 で到着っ。
 何故か、函館から戻って来るような行程になってます。
 駅西口から新田まで、市営バスの時刻は調べておいたけれど、かなりの待ち時間が有って、バスを待っている間に歩いてしまった方が早いので、とっとこ歩き始めます。
 以前歩いたときは真冬だったから、歩道が除雪されて無くって、中央分離帯の上を歩いたり、大変だったけれど…。
 夏の今なら、全然平気。
 ただ単に、暑いっていうだけ。
 ちなみに私は、青森港と青森駅の間、殆ど行き来したことが有りません。
 青森港に着いても、そのまま函館港や室蘭港に折り返してばっかなんだもの。
 20分程歩いたら、「ブルードルフィン」が闇の中に浮かび上がっているのが見えたのでした。
 港へ抜ける路地から、潮の香りが流れて来るよ。

 この光景は、ちょっと感動なのです。
 もう車輌の下船が始まっている様子なので、定刻よりも結構早く着いたのですねー。
 ちなみにこの場所は、まだ船が見えたっていうだけなので、近くまで行くには、もうちょっと歩く必要が有ります。
 更に、船の前まで辿り着いても、津軽海峡フェリーのターミナルまで往復しなくちゃいけません。
 何だかんだで、結構な距離にはなるのでした。
 「ブルードルフィン」は、ターミナルから一番遠い、第4バースに着いてますし。
 徒歩には優しく有りませんですわ。

 人の気配の無いターミナルまで行って、携帯電話のQRコードを端末の画面にかざして、乗船手続きをするです。
 スマートチェックインは、何気に便利。
 さくっと「スタンダード、人のみ」と印字された、カラフルなイルカ模様の乗船券が印刷されました。
 運賃は2,430円。
 ショップやレストランは勿論閉店していて、ターミナルに居ても仕方無いですし、もう「ブルードルフィン」の前まで行っちゃおうっと。

 折り返し前、函館からの便には、なんとにむさんが乗船されていたそうなのです。
 車も一緒とのことですが、何処に居らっしゃるのか分かりません。
 困ったね。
 そうしたら、わざわざ「ブルードルフィン」の前まで来て頂いて…。
 ふわわ、恐縮なのです。
 1月の「さんふらわあさっぽろ」に続いて、またお会いするなんて、びっくりしちゃいました。
 私は、何の気無しに、この日のこの便に乗船しますって、書き込みをしていたのですが。
 にむさんは、急用で北海道へ行かれていたそうで、たまたまお互いの行程が交差したのですねー。
 旅先での偶然の出会いは、本当に面白いです。

 船内の様子なんかを聞きつつ、にむさんとお話をしていたら、誘導の方から、どうぞ乗船して下さい、との声が掛かりました。
 下船のトラックが途切れた所で、指示に従って、一人ぽつんとカーデッキを歩きます。
 出入り口にはブルーのライトが点いて、分かりやすくなりましたっ。
 エスカレーターで、客室へと上りましょう。
 クルーに乗船券を見せて、スタンダード区画の案内を受けます。
 まだ、他には誰も乗船していないので、あちこちをとてとて見て回っちゃいました。
 シャワールームやオートレストラン等、所在自体は元の「ほるす」と一緒ですけど、随分とイメージが変わりましたあ。

 客室も、シャープで洗練されたイメージなのです。
 ただ、客室床のカーペットが通路みたいに硬くって、快適な睡眠はお約束出来ません(^^;。
 皆さん、レンタルの毛布を借りて床に敷いたり、それぞれに工夫されていましたねん。
 箱型の枕は、片隅にちゃあんと積み上げて有りました。

 イスはあちこちに配置されていますが、プラスチックのイスが多いので、そんなに長くは座っていられない感じでしょうか。
 ソファーなら、結構くつろげそうです。
 私自身の旅のカタチとしては、ソファーにずっと座って過ごすようなことは、全く考えられませんけど(笑)。

 自販機の冷食の価格は、オーシャン東九フェリーよりも高くって、商船三井フェリーよりは安いです。
 オーシャン東九フェリーは、頑張ってかなりお安くしてくれてますものね。
 商船三井フェリーは、ちょっと高過ぎかな…。
 最繁忙期には、ずっとここで過ごしたりとかも有り得るのですよねー。
 あんまり考えたくはないけれど。
 そういった意味では、収容力有ります。

 ゲームコーナーも、ブルーの照明で、独特の雰囲気が有って。
 今までに無いデザインなのです。
 記念メダルの刻印器も有りますよん。
 キッズルームのホワイトボードは、凄まじいことに…(笑)。
 この落書き達も、自由な願い事、なのかもしれません。
 ともあれ、ここなら伸び伸び元気に遊べそう。
 ボールの海に、思わず飛び込んでしまいたくなります。
 なんて、私はもう子供じゃ無いから、おもちゃ箱を開いちゃいけないのですよ。

 出航すると、何人かのお客さんがデッキに出て来られて。
 真っ暗で、しかも暑いのですけど、本州から北海道へと渡る青函航路ともなれば、出航の景色を見たくなりますものね。
 でも皆さん、「ブルードルフィン」がくるっと転回している間に、客室に戻ってしまわれました。
 …あれれ?。
 私は、港外に出て暫くの間、ずっとデッキに立っていたのでした。
 つかの間の船旅が始まりまあす。

 私は、旧展望ルームのお部屋の、コンセントの近くに座ることにしたですよー。
 ちなみに、コンセントの数は、以前よりもかなり減ってしまいました(笑)。
 他には、お2人の方が入って来られて、距離を取って分散してます。
 皆さん、すぐに寝てしまわれて…。
 船内を回ってみると、私以外の全員が寝ているご様子。
 夜行便らしい光景なのでした。
 まあ、こんな時間ですものねー。
 私も寝ちゃおうかと思うのですが、何故かちっとも眠くないので、船内をうろうろしたり、パソコンいじったり、落ち着きが無かったのでした。

 ロビーには、面白い時計が有りましたあ。
 カレンダー付きだよ。
 グラフィックサインも楽しいですが、ちょっと見、どういう施設なのかが分かりにくいデザインでは有ります。
 案内重視では無く、船内の雰囲気、デザイン重視なのでしょうね。

 前面展望カメラと、案内ビデオと、GPSによるロケーション表示。
 豪勢に、三つもモニターが並んでいるよ。
 殺風景だった「ほるす」と比べて、くつろげるスペースになった感じなの。

 短距離航路なのに、インテリアはかなり個性的な感じ。
 かちっとシャープなのですよ。
 「パンスターハニー」からの名残って、どれ位有るのでしょうねー。

 売店、ドルフィンショップもこ洒落ています。
 何を売っていたのかは、あんまり良く見ませんでした(^^;。
 お土産品がメインだったかなあ。
 閉店後には、イルカもお休みします(^^)。

 デッキからドライバールームを覗いてみると、カプセル風の寝台になっていました。
 ドライバーさんの姿は見えず。
 デッキのベンチには、わざわざススの注意書きが有ったりとかして。

 このイルカのプレート、欲しいなあ。
 ショップで売ってくれないかしら。
 寝顔以外にもバリエーションが有ったら楽しそう。
 そう言えば、船内には津軽海峡フェリーの模型が、5隻も展示されていましたです。
 凄いなあ。

 函館には、定刻での到着になりました。
 早着するのかなって思っていたけれど(^^;。
 車と一緒に乗船された方々がカーデッキへと降りた後、私は一人、ぽつんと案内所前に残されて。
 こんな時間の便だけれど、小さなお子さんを連れた方も、複数居らっしゃったです。
 程無く、クルーの先導で、カーデッキに降ります。
 トラックの下船が続いているので、安全の為に、出口までずっと誘導してくれます。
 当然ながら、徒歩下船は私一人だけなのです。
 ターミナル前には、タクシーが2台停まっていたよ。
 ラビスタ函館ベイまでは、2,050円。
 以前、東日本フェリーの時代は、船代よりもタクシー代の方がお高かったけれど、今ではとうとう逆転しちゃいました。
 タクシーの運転手さんは、さすがに航路の事情には詳しかったです。
 船のこと、色々と話を聞いたり、聞かれたりしたですよー。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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