■04/12/31 「日本で一番早い犬吠埼沖初日の出と東京湾年越しクルーズ」
この旅はツアーでの参加となって、主催はタビックスジャパン。
初めて知ったエージェントだったのですが、結構あちこちに支店があるみたい。
私達は出発直前に成田支店のホームページから申し込みをして、郵便局から料金を振り込みました。
現地集合現地解散で、基本料金が17,900円。
2等寝台への等級アップが2,500円。
自動車の積載料が4,000円。
他の支店からは、バスとセットで販売しているみたいです。
今日は満席ですって。
どんな人達が参加しているのかと思ったら、家族連れや老夫婦をメインに、カップルなんかも居て、もうフツーのツアーなの。
ちなみに、スケジュールはこんな↓感じ。
---同社のサイトから引用---
12/31 大洗港(14:30頃出航)〜(大型フェリーばるなで大海原へ快適にクルーズ)〜犬吠埼沖(16:00頃)〜バイキングの夕食〜野島崎沖(20:00頃)〜海ほたる(23:00頃)〜横浜ベイブリッジ沖〜年越しそばの軽食〜八景島沖(0:00頃/カウントダウンの花火大会が見えるかも?)〜【船中泊】 船内ではタビックス旅行券やタラバガニ・毛ガニなど北海道海産物が当たる備後ゲーム大会、カウントダウンセレモニーなどでお楽しみ下さい。 1/1 〜野島崎沖(2:25頃)〜勝浦沖(4:00頃)〜日本で一番早い犬吠埼沖初日の出(6:49頃)〜新年おせちバイキングの朝食〜大洗港(11:30頃下船)
---引用終わり---
大洗の集合が13時で、妙に早かったりしたのですが、何とか間に合いました。
常磐道経由で飛んで行って…。
着いた途端に、冷たい雨がしとしと降り出しちゃった。
今日の「ばるな」は、この航海の為に所定ダイヤを変更し、いつもより2時間早く大洗に到着していたの。
にしても、トラックの動きが全く無いフェリーターミナルって、ちょっと変な光景ですね。
参加者で大賑わいの大洗フェリーターミナルの受付に並んでいたら、12時30分、お隣りの「さんふらわあみと」が一足先に出港して行きました。
クラブツーリズムの貸し切りなんですって。
行先は私達と全く同じみたいで、この先、何回か出会うことになります。
岸壁から見ていたら、クルーズらしく、普段は鳴らさない汽笛を鳴らして出て行きました。
外は雨風で寒くて仕方ないので、デッキには誰も居なくて、見送り甲斐はありませんけど(笑)。
さあて、私達も車に戻ろうっと。
同乗者も運転手と一緒に乗船なんて、初めてです。
しかも、私達はドライバーズルームを指定されて、普段は乗れない部屋だけに、それだけでも来て良かったよね(^^)。
右舷側の12番と9番ですって。
ちなみに、航海中は車には戻れません。
これは、通常の航海と一緒ですね。
ドライバーズルームは、「ニューれいんぼうらぶ」みたいな一段ベッドになっていました。
足元には棚もあるよ。
その代わり、ベッド毎のコンセントはありません。
ベッドのすぐ近くには窓があって、わ、これって最高のロケーションなんじゃ!(^^)。
浴室も給湯室もランドリールームも、普段は使え無いドライバー用の設備が自由に使用可能です。
さすが、娯楽室だけは施錠されていました。
14時25分、予定よりも5分早く、出港。
汽笛は無しでした(^^;。
風が強いので、デッキにはやっぱり出れません…。
船長さんからの案内放送があって。
私達は、早速乾杯したり、お風呂に行ったり。
のんびりだよー♪。
申し込んだ支店毎に呼び出しがあって、レストランでビンゴ大会もあります。
私達はリーチまでは行ったけれど、何も当たらず…。
そしてそして、最後に特別賞があると告げられて、何と景品は「午前零時の記念汽笛を鳴らせる権」なの。
うわ!。
やりたいやりたいやりたーい!。
でも、やっばり当たらないのでした。
おにーさんが引き当てて、ちょっとだけ困ったような顔をしていました(笑)。
さあて、ご飯まで、ちょっと仮眠しようっと。
昨日、仕事で殆ど徹夜だったんですもん。
うつらうつらしていると…。
あ、何か揺れて来たかなあ。
………。
………。
と、突然どかん!とえらい衝撃が来ました。
分かりやすく書くと、列停喰らった電車が非常制動をかけた、みたいな衝撃(…何処が分かりやすいんじゃ(^^;)。
急ブレーキで前に投げ出されるような感じ。
これで、完全に目が覚めました。
向かいのベッドで寝ていた友人も、同じタイミングで起き上がってカーテンを開けたので、二人で目が合ってしまった…。
揺れてる!かなり揺れてるよー。
船長さんから放送が入り、波は3メートルから4メートルで、東京湾内に入る21時までは、この揺れが続く見込みなんですって。
続いて、添乗員さんから放送が入り、18時55分をもって、安全の為にレストランの呼び出しを一時中止し、展望浴場も閉鎖しますって。
んー、体感でも、これは結構凄い揺れなんじゃ…。
私は何故か平気だったので、すかさず起きて、船内の探索に出ます。
売店の商品が、いくつか転落してるー。
階段を登ると、揺れの加減で体が重く沈んだり、逆にすすっと持ち上げられたり。
Gがかかって、一瞬動きが止まるの。
面白ーい(^^;。
デッキから外に出ようとしたら、あまりにも風雨が強くって、断念。
結構酷い状況だよー。
既に船酔い者が続出です。
廊下にもいくつかゲロが…。
でも、「これ、どうすればいいですか?」とか言いながら、ゲロの入ったビニール袋を案内所へ持って行くのは止めようよー(^^;。
こちらでお預かりします、って預ってましたけど…(ソツのない対応)。
最初のクルーズのときには、大洗に救急車を2台呼んだっていうの、本当なのかしら…?。
船内、トイレに立ったはいいけど廊下の途中で力尽きて壁によりかかって放心状態の人多数、ソファーで気絶状態の人多数、パートナーがダウンしておろおろする人小数。
そんな中、私はデジカメ持って歩き回ってます…。
これじゃ、食事どころじゃないよね。
ドライバー浴室の方は施錠されていなかったので、のこのこ入りに行っちゃった。
揺れが凄いので、湯船のお湯は1/3位しか残っていません…。
掴まる所も無いので、私は四つん這いになって洗い場へ移動。
ナサケナイ(^^;。
他に誰も居ませんけど、こんな姿、人には見られたくないですー(^^;。
早々に上がって、着替えようとしたら、靴下を履くのも一苦労なのでした。
レストランは順番での呼び出しを諦めたみたいで、「この状況で食事が取れそうな方は、ご自由にお越し下さい」に変わりました。
今の所、私と連れは元気なので、美味しくご飯を頂きます。
いわゆる、ばるな飯(笑)。
品数は少なめで、冷凍食品メインのバイキングですけど、私はそういうの、嫌いじゃ無いです。
船で食べるご飯は美味しいよ♪。
この揺れでも、平気で食べてる人は食べてるもん。
「凄い揺れですね、大丈夫なんでしょうか」。
「大丈夫でしょうけど、こんなに揺れるなんて思いもしませんでしたね」。
「食事はもう取ったのですが」。
「船、お強いんですね」。
「私は全然平気なんですけど、家族がみんなダウンしちゃって…」
なんて会話を、おじさんとして(笑)。
お皿を前にしながら、どうしても食べられなくって、頭を抱えてる人も何人か…。
気持ちは分かります。
無理はしないで下さいね(^^;。
そんな状況で、レストランも営業を延長しました。
「この状況で食事が取れそうな方は、ご自由にお越し下さい」との放送が繰り返し流れて。
食えるもんなら食ってみろ、みたいな…(うそ)。
それは考え過ぎですかあ?(^^;。
22時30分には、年越しそばの引き換えも始まりました。
船で食べるおそばは美味しいよ♪。
さすが、この頃には揺れも収まって、皆さん復活したみたい。
賑やかに紅白を見ます。
23時45分には、乾杯用のワインやシャンパンが配られて。
うん、カウントダウンの時はデッキに出ようっと。
風も雨も収まってるもん。
特別賞のおにーさんが鳴らす汽笛、しかと聞き届けなければ。
3分前から、船長の冷静なカウントダウンが始まって、わくわく。
元旦の午前零時。
八景島から、賑やかに花火が上がりました。
その左の方でも、花火が上がって。
「ばるな」の長声一発!。
2005年の始まりです。
おめでとー♪。
左後方からは、何回も賑やかな汽笛が鳴ってます。
って、暗くて良く分からないけれど、あれは「SFみと」なんだそうです(笑)。
周囲には貨物船が結構居たのですが、私達の汽笛が大き過ぎて、他船も汽笛を鳴らしていたのかは分かりません。
いいないいな、こういう雰囲気。
2箇所の花火はずっと上がり続けて、歓声が上がります。
10分間ひたすら上がり続けて、私達の八景島の花火の方が、若干長く上がっていたよ(^^)。
そして、黒い影の「SFみと」が先に転回を開始して、私達の後方をささっと通過して行きました。
他社のツアーだからか、特に案内やお互いの挨拶は無し。
それをデッキで見送っていた、約三名。
私達の「ばるな」も転回し、何故か「SFみと」とは別の方向へと進み始めました。
空はまだ曇っているけれど、真上にオリオン座や北斗七星がはっきり見えてたの。
売店と展望浴場は午前01時に閉鎖とのことで、そちらに回った後、誰も居ない展望スペースで乾杯だあ。
船で飲むお酒は美味しいよ♪。
北海道限定の、スナックやドリンクを買って。
何故か限定10本の、商船三井のカレンダーを買って。
売店も案内所も、随分と長時間開いてます。
数量限定の福袋も売っていたそうですが、何が入ってたんだろー?。
就寝は、結局、午前02時でした(笑)。
翌朝。
ぐっすり眠って、というか全然寝足り無いんですけど、06時半過ぎに友人に起こされました。
あ…、もう初日の出の時間…?。
ねむーい…。
ぽけぽけのまま窓際に移動しますけど、もう眠くて眠くて、正直、初日の出なんかどーでもいいれすー(^^;。
雲が立ちこめていたので、私はもう完全に諦めて、ベッドに戻っちゃいました。
すやすや…。
というか、またまたかなり揺れてるんですけど、そんなことはどーでもいいのだあ(^^;。
左後方には、やっぱり「SFみと」が居たですね。
時間切れらしく、「SFみと」は先に転回し、大洗に帰って行きました。
以下↓、元気に行動していた友人のレポートを。
デッキに上がったら、雲の透き間から、ばっちり太陽が見えたそうです。
厳密に言うと、完全な日の出状態じゃありませんけど、良かったね(^^)。
デッキで写真を撮っていたら、一等航海士の方が来られて、その場に居た10数人をブリッジに案内してくれたんですって。
出迎えてくれた船長の第一声が、「皆さん、船にお強いんですね」と言うのは…(^^;。
確かに、現在6メートルの波だそうですもん。
慣れてなければ地獄だよね。
本船の現在地は犬吠崎沖では無く、九十九里沖の、かなり陸から離れた場所なんですって。
船長が携帯とGPSを駆使して、雲の少ないポイントを探してくれたんだそうで…。
他にも、八景島ではあと1キロ程陸地に近付く予定だったところ、監視船が居たのでそれ以上近付けなかったとか、色々な話を聞けたみたい。
しかも、友人はちょっとだけ操舵をやらせて貰ったんですって。
いいないいな。
でも私は、眠くてそんな余裕は無かったから…(^^;。
船長さんの挨拶放送も、夢うつつ。
というわけで、またまた船は揺れてます。
不思議なことに、私達は全然元気。
おせちバイキングの朝食も、時間指定は中止し、自由に食べる形になりました。
船内を移動すると、あちこちがゲロ臭かったり、オガクズが残っていたり、なかなかに悲惨な状況です(^^;。
満員の筈なのに、自席から動けない人が多いから、人が多いっていう感じは全然しません…。
レストランも、当然揺れて。
トレー持って歩いていても、よろよろ。
机の上に置いたトレーが、するすると動いたりして…。
醤油を取ろうとしてもバランスが取れず、係の人に取って貰っちゃいましたあ。
船で食べるおせちは美味しいよ♪(…もういいってば(^^;)。
特に雑煮が美味しくって、三杯もおかわりしちゃいました。
そしてそして。
窓の外には大きな虹がかかります。
あ、すごいっ。
急いでデッキに出ると、海には見事な虹がかかっていました。
荒天に泣かされたこのクルーズも、最後は感動的なフィナーレになったよね。
見るべきものは、全部見れたわけですし。
終わりが良ければ全て良し、ってことで、強引にまとめちゃいます(笑)。
私はこの後レストランに移動して、無料のジュースを飲みながら、頬杖を付いて、外の景色を眺めていたのでした。
友人は何処か別の場所。
それぞれが、勝手に過ごしてます(^^)。
定刻の11時30分、皆さんあまり無事では無く、大洗に接岸です。
船長さんから「これに懲りずにまたのご利用を」なんて放送が入りました。
みんな、今はどんな気持ちなのかなあ。
さすがに、もう二度と乗ってはくれないかも…(^^;。
乗用車の私達の呼び出しは一番最後になって、お世話になった「ばるな」を後にしたのでした。
楽しかったな。
今日の大洗は、お天気です。
途中でご飯食べて家に帰ってパソコンに向かったら、まだゆらゆらと体が揺れていました(笑)。
おしまい(^^)。