■09/03/17 神新汽船「あぜりあ丸」ワンデークルージング乗船記 下田09:20−下田16:20
神新汽船の乗り場は、港の先の方、ちょっとした山の麓に有りました。
建物の入口横には、カップ麺の自販機が有ったりして。
それじゃあ、窓口でワンデークルージングの切符を買いますよお。
「潮の香を浴びながら ローカル航路で、の〜んびり島巡り」と書かれた、楽しい切符が出て来ました(^^)。
券番は00254。
「食堂、弁当等の販売はありませんので、各自御用意下さい」とも書いて有って、お昼ご飯を用意してあるか、窓口でも確認されたです。
運賃はですね、えーとえーと…。
…いくらだっけ?。
こらあ。
券面には5,040円と印刷されているのですが、上から運賃変更のスタンプが押されていて、実際にいくら払ったのか、もう忘れてしまったのでした(^^;。
追記っ。
ワンデークルージングは、5,240円とのことです。
教えて頂きましたあ。
下船後までお手数をおかけしてしまって、本当にすいません…(^^;。
このワンデークルージングで乗船すると、もれなく絵葉書をプレゼントして貰えます♪。
ただ、これから乗船するあぜりあ丸の絵葉書は切らしてしまったそうで、窓口の方に「ゆり丸でもいいですか?」なんて恐縮されてしまって。
あ、別にゆり丸でもいいですよお(←ちなみに私は、ここの船のこと、あんまり良く分かっていません(^^;)。
てことで、雰囲気の有る、ゆり丸の絵葉書を頂いたのでした。
そんな感じに、ワンデークルージングの切符を買っていたら、クルーらしき方から、「何処のサイトでここを知ったのですか?」なんて尋ねられたりして。
…え?。
えーとえーと、東海汽船のサイトで…。
ごにょごにょ。
咄嗟に出て来たのは、めいっぱい当たり障りの無い、公式サイトだったりしています。
本当は、
こちらやこちらで知ったのですけど…(^^;。
そう言えば、以前、別の船に乗っていたとき、いきなりハンドルネームを聞かれたことが有りました。
えとえと、初対面の方に、そんなこと、恥ずかしくて言えませんよお(^^;。
C.Mayaでーす♪、だなんて。
もっと普通のハンドルにしておけば良かったな。
なので、その時は、特にハンドルは有りません、って答えたんだっけ…。
とても弱っちい私なのです。
なんてことはともかく、丁度乗船が始まったので、私も乗船しちゃいましょう。
他の方々は、既にもう乗船されてるみたい。
とは言うものの、お客さん、10人位なのです。
皆さんそれぞれに分散していて、一区画以上を自由に使えちゃいますね。
船内は3層になっていて、結構歩く所が有るし、楽しいです。
1等と、特2等の区画も覗いてみました。
あ、あれが噂の花毛布なんだ。
初めて見れて、嬉しいな。
部屋の中にまでは入れないので、入口から眺めただけなのですが。
とりあえず、丸窓の有る区画に荷物を置いて、と。
さすがに、窓の無い最下層は不人気で、どなたも居らっしゃいません。
船内は、しっかりお掃除がされていて、とてもとても綺麗です。
気持ちいいですねー。
喫煙ルームには、電子レンジが置いて有り、バンドでしっかりとテーブルに固定されています。
小さなラックには、雑誌やコミックが何冊か置いて有るね。
壁には、魚拓が貼って有ったりとかします。
私なんかには、とてもでっかいお魚に見えるのですが、伊豆諸島では、そんなに大物ってわけでは無いそうで。
それなら、何故ここにそんな魚拓が貼って有るのかっていうと…。
皆さん、ご乗船されたとき、クルーに聞いてみて下さい(^^)。
その秘密を知ると誰もがびっくりするそうですが、勿論私もびっくりしました。
船内の自販機は、ジュースやビール、カップ麺が有って、案内所ではレンジで暖める食品も売ってます。
実際、何を売っていたのかは、見るのを忘れちゃいました(^^;。
お箸や袋、セロテープまで有りますねん。
AEDも、しっかり装備しています。
と、案内所の写真を撮っていたら、後ろから「やってますね(まにあっくな行動を)」なんて声をかけられて…。
…うわあ!?。
いえ、さすがに声には出しませんでしたけど、私は心底びっくりしたです(^^;。
まさか、こんなときに声をかけられるなんて、思いもしませんもの。
普通の観光客は案内所の写真なんて撮らないと思いますから、船に興味の有る人間だっていうのは、さすがに分かりますよねー。
私も別に、隠すつもりは有りませんが…。
問題は、船に関しての知識が乏しいので、あんまり専門家と思われても困るっていう一点だけで…(^^;。
先程のクルーの方は、
コチャックの操舵室2の管理人さんでもある、toshi@maruさんでした。
そういう方が居らっしゃること、私も存じていましたが、今の今まで気付かなくって…。
し、失礼しましたあ(^^;。
この後、手空きの時間に、色々とあぜりあ丸のことや船のことを教えて頂いて、とっても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございます(^^)。
諸事情有って、その有意義な時間は、あんまり長く続かなかったのですが…。
…諸事情って、なあに?。
それはまあ、私の体調なんかが…、あうあう。
出航時間が近付いたので、デッキのベンチに座って、岸壁で続く荷役を見物します。
フォークとデリックで、大径管を2本、吊り上げてるよ。
5tコンテナもいくつか置かれていて。
デッキには、お魚を詰める発泡スチロールのケースが沢山積まれていました。
ゴザ格納箱、なんてのも置いてありますよお。
汽笛を鳴らしたあぜりあ丸は、いよいよ出航です。
下田の街から離れて、外洋へと。
潮風が気持ちいいですねー♪。
風はちょっと強いですけど。
私は暫く、デッキのベンチに座って、陸が見えなくなるまで佇んでいたのでした。
程無く、反対側にでっかいコンテナ船が見えるとのことで、そちらに移動します。
あの船は、清水へ向かっているのかな…?。
この頃から、体に微妙な違和感を感じていたりするわけですけど、プロスポーツの選手と違って、違和感を感じたから特にどうこうってことも無いので、そのまんまなのです。
toshi@maruさんからは、サイトのお話をお聞きして、案内所の前ではtoshi@maruさんやふねきちさんが記事を書かれた、雑誌ラメールを見せて頂き、丁寧な説明をして貰ったり。
そういうのって、嬉しいです。
でも。
でもでも。
下を向いて活字を追っていたら、何だか無性に気持ち悪くなって来たよお。
うげ。
は、吐きそう(^^;。
お話を聞くのを中断して、私はトイレに走って行ってしまうのでした。
失礼な話なのですが、さすがにそうも言ってられません…。
まあ、このときは吐かなかったのですが、とにかく横になりたくって、最下層の船室へ降り、ばたんと倒れてしまう私なのでした。
ゆらゆらゆらゆら、あぜりあ丸は揺れてます。
そんなに大きく揺れてるって訳でも無いのですが、この揺れは、この波長は、私にはとっても厳しくって。
だああ、気持ち悪い!。
胃の中に、吐くものは何も残っていない筈なのですが、胃液が段々上の方に上がって来るのが、分かるのですよね。
てことで、吐いちゃいました。
袋をちゃんと用意しておいて良かったよお。
船室内にぶちまけてしまったら、大惨事ですもん。
でも、トイレまで移動する余裕なんて、全く無くって。
周囲に他のお客さんは誰も居ないので、その点は心安らかなのですが、やっぱり吐くのは気兼ねしますよね…。
2回も吐いてたりしますし。
そうこうするうち、利島に到着っ。
のろのろと起き上がって、デッキに出てみます。
さすがに、停泊中は船酔いも収まりましたし。
風が強いなあ。
その強風の中、荷役が続いています。
toshi@maruさんによると、今日の揺れは全然大したことは無いそうですが、この先は更に揺れそうとのことでした。
はわわ。
それじゃあ、私はまたダウンだよー。
無理ですっ(^^;。
私もノーマルな体だったということで。
ノーノーノーマル。
この揺れでも船酔いしない人って、一体どーいう体の構造をしているのでしょう…?(^^;。
私はまた最下層に降りて、倒れます。
本当は、船首のここより、もうちょっと真ん中の方が、体は楽って思うのですが…。
真ん中の区画には他のお客さんが乗って来られたし、そもそも私は、立ち上がっただけで吐いてしまいそうなので、身動き出来なくなっちゃってました。
そんな訳で、新島と式根島では、デッキに上がることも出来ません。
寝てるのが、一番楽なんですもん。
それでも何故か、船から降りようって気にはならなくって。
ただひたすら、横になっていたのでした。
デッキは波が洗うので、航海中は船室内に居るよう、放送が流れていたのは覚えてます。
そして、あぜりあ丸は神津島に接近、だよ。
念の為に新しいゲロ袋を補充すべく、私も起き上がります。
…そんな理由で起き上がったわけですかあ(^^;。
toshi@maruさんによると、ここの景色はしっかり見ておいた方がいいとのことなので、頑張って入港前からデッキに上がって。
大きな大きな壁が、要塞みたいな堤防がそびえ立ち、真っ白な山肌が目前に迫る、多幸湾に入港です。
凄いなあ。
港の周囲に、人家は全く見えなくって。
ここが東京都内だなんて、とても信じられません。
タラップが架かると、それでも数人の乗り降りが有って、荷物の積み卸しが始まりました。
デッキに置かれていた発泡スチロール、2tトラック2台分が、手際良く降ろされて行きます。
風が強いので、うっかりすると飛ばされてしまいそう。
他には、工事に使うらしい資材、家庭用の冷蔵庫なんかが降ろされて。
入れ換わりに、乗用車が積み込まれます。
ナイロンスリングを使って、作業はさくさくっと完了。
さすが手慣れたものですね。
タラップの出し入れには、何故かお巡りさんが手伝いに来てたりします。
離島では、船の発着もちょっとしたイベントなのかしら。
現実的に、怪しい人や物の出入りをチェックする為、当然お巡りさんも来る必要があるのだなあ。
タラップを架けるのは、サービスということで(^^)。
そして、出航。
次はもう、下田です。
…まだ、2時間以上かかりますけど(^^;。
神津島に添って航行している間は、デッキからその景色を眺めて過ごして。
次に来れるのはいつになるか分からないし、しっかり記憶に留めておかなくっちゃ。
島から離れて、風も強くなって、私はまた船室に戻って、と。
そして、当然のようにまたダウンしてしまうのでした。
階段を降りている時点で、既に気持ち悪くなってましたもん。
もう、一々その間の描写はしませんけど…。
げんげろなのですよお(^^;。
気持ち悪い。
頭痛い。
にしても、ネットで見ると、この揺れさえ楽しんでしまえる方々が沢山居らっしゃるのに、この違いは一体何処から来るのでしょう…。
ぐっすん。
終わらない揺れは突然過ぎて、どうしたらいいのか。
初めての離島航路なのに、どーしてくれるのさ。
せめて、やり直しでしょう。
でも、次に乗るときも、また大揺れする気がするのは、あながち冗談とも思えません(^^;。
あー、もうっ。
と、私がどん底のネガティブ思考に浸っていた所で、ようやく下田が近付いて来ました。
toshi@maruさんが、わざわざ船室まで来られたのに、私は倒れたまんまでご挨拶をすることになってしまい、大変失礼致しました。
今思い出しても、赤面ものなのですよー(^^;。
すいませんすいません。
私のお間抜けな質問にも丁寧にお答え頂いて、ありがとうございました。
本当にお世話になりましたっ(^^)。