■15/05/26 佐渡汽船「あかね」乗船記 直江津09:30−小木11:10
北陸新幹線の上越妙高駅から、すぐに接続のバスに乗ります。
08:42発で、フェリーターミナルまではノンストップ、09:12に到着します。
運賃は、就航記念で650円が500円になっていたよ。
バスに乗ったのは、私の他にはお1人だけで。
とっとこ走って行きます。
頚城自動車のバスは結構なおんぼろで、車内は壁に穴が開いていたりとかして。
あちこち、ガムテープで補修してあるです(^^;。
途中、直江津の駅前を通りますが、停車はしません。
同じ時間帯に、直江津駅からのバスがちゃんと有るのですよね。
九越フェリー乗船のとき、何度も歩いた懐かしい景色を辿って行きます。
ターミナルに到着したら、窓口へ行って、乗船券をSuicaで購入しましょう。
3,910円。
うち、1,190円は急行料金です。
往復でなくて良いのか確認されましたけど、私はそのまま両津へ抜けてしまうので…。
ただ、場合によっては、小木から着発で戻ることになるかもしれません。
ちょっとした心配事が有ったのですよね。
それなりに覚悟を決めて乗船しましたが、船内で良い知らせを伝えるメールを受け取って、一安心。
これで、予定通りに旅を続けられます。
ターミナル内を歩くと、クレジットカードの使える券売機が有ることに気付いたりして。
改札も、2次元バーコードを利用したものでした。
津軽海峡フェリーと同じような、角ばった改札機なのです。
乗船口へと進むと、お隣の岸壁では、バラ積みの貨物船が荷役中。
「あかね」のボディを見ると、結構雑な造りとゆーか、完全な平面では無いのですよね。
元の鋼材の形がしっかり分かっちゃいます。
べっこべこ。
拘りの日本製じゃあ無いからなー。
「ナッチャン」もこんなだったかしら。
まあ、「ナッチャン」はボディにイラストがシールして有りますし。
カーデッキには、トラックが数台と乗用車が10数台。
ナンバーの確認は忘れちゃいました。
流動としては、どんな感じなのでしょうね。
船内へと進むと、お客さんは30人位。
前の方の座席に固まって座っています。
私は混雑を避けて、後ろの方へ。
って、後で気付いたのですが、座席、指定されていたのですね。
全く意識していませんでした…。
ちなみに、席番の表示は天井からぶら下がった小さなプレートなので、ちょっと分かりにくいかもです。
あちこちに有るモニタはスイッチが切られたままで、特に何も流れませんでした。
船内では、取り敢えずincatのプレートを探します。
当然、案内所の前に有るよね。
「あかね」のシリアルは068。
「ナッチャンWorld」がシリアル065なので、間に2船の仲間が居るよ。
incatのサイトを見ると、「ナッチャン」と同サイズの船が、ヨーロッパで活躍しているみたい。
船内の写真、仕様、船内図等も、incatのサイトに詳細な解説が有りますので、私の乗船記なんぞより、ずっとお役に立ちますよ。
http://www.incat.com.au/domino/incat/incatweb.nsf/0/AF9EF2AE50DD8F80CA2577490017C31A?OpenDocument
是非、ご覧下さいね。
下船したら、忘れずにwww.incat.com.auのロゴを探しましょう。
売店を覗いてみると、品揃えは結構充実しています。
航海中、ずっとオープンしていましたし。
だからか、船内に自動販売機は無いのですね。
「あかね」のグッズも各種有って。
「ときわ丸」とは違って、船内でSuicaは使えません。
私は、佐渡乳業コーヒーと、おどーなつを購入したよ。
ドーナツは、非常用の食料として、カバンにしまったのでした。
コンセントは、「ナッチャン」と同じものがいくつか壁に有りました。
船内のサインは、なかなか楽しいのです。
キッズコーナーと女子トイレのイラストが結構好き。
何故か、男子トイレはフツーな感じだったにゃあ。
単純に、私の趣味では、なのですけど。
中央のトイレスペースは、コンテナを組み合わせた、とっても簡素な作りで。
いつでも模様替え出来ちゃいます。
後部デッキに出ると、程無く出航なのですよ。
案内放送では、銅鑼の音を流していたっけ。
しょわしょわと水が噴き出しているね。
ターミナルの壁には、北陸新幹線開業と「あかね」就航を歓迎する看板が掲げられていたよ。
「あかね」はゆっくりゆっくり離岸して、少しずつ少しずつ、向きを変えます。
本当に少しずつなので、随分と慎重なのですね。
待ちくたびれた頃、90度向きを変えた「あかね」は港内を進み始めます。
防波堤の外へ出るまでは、まだ本気は出さないみたい。
景色が全く変わりません。
飽きたあ(^^;。
進行右手には、米山がくっきり見えていて。
かつて、上野から上越線経由で直江津まで、急行「よねやま」が走っていました。
上越新幹線が上野まで来る、末期まで残っていたよ。
父方の田舎が柏崎だったので、米山も「よねやま」も、とっても懐かしいのです。
船長さんの挨拶では、この船が双頭船で、タスマニアはホバートのincat社で製造されたことが、しっかり紹介されました。
船自体も、佐渡観光のひとつ、ということで(^^)。
ようやく本気を出した「あかね」はぐいぐい走って行きます。
ウォータージェット推進の迫力は、やっぱり凄くって。
圧倒されちゃいます。
後部デッキから進行方向を覗いてみると、凄く強い風を感じます。
きょーれつ。
やっぱり高速船なのですよねえ。
今日の日本海はべったべたの凪ぎで、大揺れする心配なんて全然有りません。
とっても快適だよ。
私、日本海限定で、すっごく運が良いんです!。
私だけ、運命的。
にむさんが乗られた航海では、大揺れして、船酔いで倒れる人続出の地獄絵図だったそうなのですが…。
怖いなあ。
そのときの様子は、
こちらににむさんのレポが有りますよー。
余りにも快適なので、私はイスを倒して、すやすや寝てしまいます。
早起きしたので、もう眠くって。
たちまち小木が近付いて来たのでした。
港内へ入ると、防波堤に「ライフジャケット あたりまえだっちゃ!」っていう、海上保安庁の看板が掲げられていて。
うる星やつらの作者さんは、新潟の出身でしたね。
だっちゃ。
後部デッキの段々には、「のぼらないでください」っていう注意書きが貼って有って。
あ、これは確かに登りたくなるかもです。
でも、だーめ。
何だかんだで、私が一番最後の下船だったみたい。
ときクラスの利用者さんは見当たりませんでした。
さあ、初めての佐渡島にやって来ましたよお。
まだ見ぬ景色は、すぐそこに。