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旅のしおり

 ここには、佐渡汽船「あかね」直江津−小木、の乗船記があります。
 04/21に就航したばかりの新造船だよっ。
 でもでも、新幹線の開業に合わせてincatの高速船を導入だなんて、いつかどこかで見た死亡フラグなのかと…。
 まあ、海峡と離島は違うのですけど。
 ここも赤字は結構深刻みたいで、心配になっちゃいますよね。

 この旅の前の様子はこちらをどうぞ(^^)。

■15/05/26 佐渡汽船「あかね」乗船記 直江津09:30−小木11:10

 北陸新幹線の上越妙高駅から、すぐに接続のバスに乗ります。
 08:42発で、フェリーターミナルまではノンストップ、09:12に到着します。
 運賃は、就航記念で650円が500円になっていたよ。
 バスに乗ったのは、私の他にはお1人だけで。
 とっとこ走って行きます。
 頚城自動車のバスは結構なおんぼろで、車内は壁に穴が開いていたりとかして。
 あちこち、ガムテープで補修してあるです(^^;。
 途中、直江津の駅前を通りますが、停車はしません。
 同じ時間帯に、直江津駅からのバスがちゃんと有るのですよね。
 九越フェリー乗船のとき、何度も歩いた懐かしい景色を辿って行きます。

 ターミナルに到着したら、窓口へ行って、乗船券をSuicaで購入しましょう。

 3,910円。
 うち、1,190円は急行料金です。
 往復でなくて良いのか確認されましたけど、私はそのまま両津へ抜けてしまうので…。
 ただ、場合によっては、小木から着発で戻ることになるかもしれません。
 ちょっとした心配事が有ったのですよね。
 それなりに覚悟を決めて乗船しましたが、船内で良い知らせを伝えるメールを受け取って、一安心。
 これで、予定通りに旅を続けられます。

 ターミナル内を歩くと、クレジットカードの使える券売機が有ることに気付いたりして。
 改札も、2次元バーコードを利用したものでした。
 津軽海峡フェリーと同じような、角ばった改札機なのです。

 乗船口へと進むと、お隣の岸壁では、バラ積みの貨物船が荷役中。
 「あかね」のボディを見ると、結構雑な造りとゆーか、完全な平面では無いのですよね。

 元の鋼材の形がしっかり分かっちゃいます。
 べっこべこ。
 拘りの日本製じゃあ無いからなー。
 「ナッチャン」もこんなだったかしら。
 まあ、「ナッチャン」はボディにイラストがシールして有りますし。

 カーデッキには、トラックが数台と乗用車が10数台。
 ナンバーの確認は忘れちゃいました。
 流動としては、どんな感じなのでしょうね。

 船内へと進むと、お客さんは30人位。
 前の方の座席に固まって座っています。
 私は混雑を避けて、後ろの方へ。
 って、後で気付いたのですが、座席、指定されていたのですね。
 全く意識していませんでした…。

 ちなみに、席番の表示は天井からぶら下がった小さなプレートなので、ちょっと分かりにくいかもです。
 あちこちに有るモニタはスイッチが切られたままで、特に何も流れませんでした。

 船内では、取り敢えずincatのプレートを探します。
 当然、案内所の前に有るよね。

「あかね」のシリアルは068。
 「ナッチャンWorld」がシリアル065なので、間に2船の仲間が居るよ。
 incatのサイトを見ると、「ナッチャン」と同サイズの船が、ヨーロッパで活躍しているみたい。
 船内の写真、仕様、船内図等も、incatのサイトに詳細な解説が有りますので、私の乗船記なんぞより、ずっとお役に立ちますよ。
http://www.incat.com.au/domino/incat/incatweb.nsf/0/AF9EF2AE50DD8F80CA2577490017C31A?OpenDocument
 是非、ご覧下さいね。
 下船したら、忘れずにwww.incat.com.auのロゴを探しましょう。

 売店を覗いてみると、品揃えは結構充実しています。
 航海中、ずっとオープンしていましたし。
 だからか、船内に自動販売機は無いのですね。
 「あかね」のグッズも各種有って。
 「ときわ丸」とは違って、船内でSuicaは使えません。
 私は、佐渡乳業コーヒーと、おどーなつを購入したよ。

 ドーナツは、非常用の食料として、カバンにしまったのでした。
 コンセントは、「ナッチャン」と同じものがいくつか壁に有りました。

 船内のサインは、なかなか楽しいのです。

 キッズコーナーと女子トイレのイラストが結構好き。
 何故か、男子トイレはフツーな感じだったにゃあ。
 単純に、私の趣味では、なのですけど。
 中央のトイレスペースは、コンテナを組み合わせた、とっても簡素な作りで。
 いつでも模様替え出来ちゃいます。

 後部デッキに出ると、程無く出航なのですよ。
 案内放送では、銅鑼の音を流していたっけ。
 しょわしょわと水が噴き出しているね。

 ターミナルの壁には、北陸新幹線開業と「あかね」就航を歓迎する看板が掲げられていたよ。
 「あかね」はゆっくりゆっくり離岸して、少しずつ少しずつ、向きを変えます。
 本当に少しずつなので、随分と慎重なのですね。
 待ちくたびれた頃、90度向きを変えた「あかね」は港内を進み始めます。
 防波堤の外へ出るまでは、まだ本気は出さないみたい。
 景色が全く変わりません。
 飽きたあ(^^;。

 進行右手には、米山がくっきり見えていて。
 かつて、上野から上越線経由で直江津まで、急行「よねやま」が走っていました。
 上越新幹線が上野まで来る、末期まで残っていたよ。
 父方の田舎が柏崎だったので、米山も「よねやま」も、とっても懐かしいのです。

 船長さんの挨拶では、この船が双頭船で、タスマニアはホバートのincat社で製造されたことが、しっかり紹介されました。
 船自体も、佐渡観光のひとつ、ということで(^^)。

 ようやく本気を出した「あかね」はぐいぐい走って行きます。
 ウォータージェット推進の迫力は、やっぱり凄くって。
 圧倒されちゃいます。
 後部デッキから進行方向を覗いてみると、凄く強い風を感じます。
 きょーれつ。
 やっぱり高速船なのですよねえ。

 今日の日本海はべったべたの凪ぎで、大揺れする心配なんて全然有りません。
 とっても快適だよ。
 私、日本海限定で、すっごく運が良いんです!。
 私だけ、運命的。
 にむさんが乗られた航海では、大揺れして、船酔いで倒れる人続出の地獄絵図だったそうなのですが…。
 怖いなあ。
 そのときの様子は、こちらににむさんのレポが有りますよー。

 余りにも快適なので、私はイスを倒して、すやすや寝てしまいます。
 早起きしたので、もう眠くって。
 たちまち小木が近付いて来たのでした。

 港内へ入ると、防波堤に「ライフジャケット あたりまえだっちゃ!」っていう、海上保安庁の看板が掲げられていて。
 うる星やつらの作者さんは、新潟の出身でしたね。
 だっちゃ。
 後部デッキの段々には、「のぼらないでください」っていう注意書きが貼って有って。

 あ、これは確かに登りたくなるかもです。
 でも、だーめ。

 何だかんだで、私が一番最後の下船だったみたい。
 ときクラスの利用者さんは見当たりませんでした。

 さあ、初めての佐渡島にやって来ましたよお。
 まだ見ぬ景色は、すぐそこに。

 バス停に並びつつ、incatのロゴを撮影します。
 駐車場には、名古屋ナンバーの名鉄観光のバスが2台、乗船を待っていました。
 わざわざ、バスを積んで佐渡島まで来たのですね。
 「あかね」就航1ヶ月で、この航路の利用者さんは、前年同期の1.5倍になったそうです。
 悪天候時の就航率は、どうなるでしょうか。
 未来が有るよ、有るよね?。
 この旅の後の様子はこちらをどうぞ(^^)。


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